JP3072464U - 流動食用ソフトバック - Google Patents

流動食用ソフトバック

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JP3072464U
JP3072464U JP2000002365U JP2000002365U JP3072464U JP 3072464 U JP3072464 U JP 3072464U JP 2000002365 U JP2000002365 U JP 2000002365U JP 2000002365 U JP2000002365 U JP 2000002365U JP 3072464 U JP3072464 U JP 3072464U
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Japan
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soft bag
liquid food
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liquid
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JP2000002365U
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圭一 南
善晴 田中
貞明 岩村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】流動食の投与に関して、取扱いが簡便で衛生的
であり、かつ加水して流動食の濃度の調整および流動食
の投与後の水分補給が容易で、さらにバックのまま湯煎
等によって加温したり、又は高温にて殺菌する際に取扱
いが容易な流動食用の投与ソフトバックを提供する。 【解決手段】ソフトバックの底部12が自立可能な形状
であり、かつ底部の片隅に吊り下げ用の穴13を有し、
且つその穴の対角線の上部にスパウト14を有し、当該
ソフトバックを構成する複層のフィルムが、一層以上の
金属酸化物蒸着フィルムを有していることを特徴とする
流動食用投与ソフトバック。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、手術前後の患者、および脳外科、神経内科の寝たきりの患者などへ の栄養補給に使用する流動食用ソフトバックに関する。 更に詳しくは、そのバックが直接投与バックとして使用でき、かつ加水して流 動食の濃度を調整することができるソフトバックに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に流動食は、缶タイプ、紙容器タイプ、パウチタイプ、びんタイプ等何れ かの形態で包装されており、使用時には温められ、イリルガードル等の注入用容 器に移し換えて投与されている。その際、流動食は、細菌に汚染される可能性が 生じるため、一定の時間内に使い切らなければならなくなる。この問題点を解決 するため、容器に移しかえることの無い、投与バック型の流動食容器、即ち直接 カテーテルまたはチューブに接合できる容器が開発されている。例えば、以下の ものが挙げられる。 <1>実公昭63−30432号公報には、図1、図2および図3に示すような 経管栄養液用合成樹脂袋が開示されている。即ち、図1には、非自立型の平型の レトルトパウチが示されている。図2および図3は、自立型のパウチである。図 3示すパウチの底部3は吊り下げ用の穴を有し、パウチの上部4には、内容物の 液取出部を有している。その取出部は、中央部に液抜き針より僅かに小さい直径 の挿入口を有するゴム様弾性体の当て物5が装着され、更に本体部の少なくとも 一方の片面には液量表示目盛り付の透視部7が形成されているものが開示されて いる。さらに図3には、前記の合成樹脂袋を実際に吊り下げて使用する際の使用 形態が示されている。 <2>また、米国特許第4,787,890号明細書には、図4に示すように、 サイホン式の平型レトルトパウチ状のものが開示されている。 <3>さらに、特開平3−117472号公報には、包装容器がそのまま投与バ ックとなることが開示されているが、カテーテルやチューブに直接内挿できる注 出口を有し、投与するときに、経時的に液量がわかるように透明で目盛りを付し たものが開示されているが、具体的な形状は明確ではない。 <4>特開平6−218027号公報には、図5に示すように、逆さ吊り容器か ら内溶液を注出する際に針状物を用いずに、適量な注出を可能とするネジ付の注 出用キャップ14が開示されている。
【0003】 一方流動食は、一般に一回の投与で栄養を補給するものであるため、かなり濃 厚な液となっている。しかし、患者の状況によっては、流動食に水を加えて濃度 を下げたり、あるいは流動食投与後に別途水分を補給する場合がある。 前記<1>の実公昭63−30432号公報に開示された技術では、取り出し 口が、液抜き針より僅かに大きい程度であり、且つゴム様弾性体の当て板で保持 しているのみであり、はずれやすい等の問題点を有している。更に、水を加えて の濃度調整や、流動食投与後の水分補給の機能がない。 前記<2>の米国特許第4,787,890号明細書に開示された技術は、サ イホン型であるため、流動食の粘度が流れやすいものに限定される。その結果水 分を多く含む投与となる。またサイホン型であるため、一度サイホン管に空気が 入り込むと機能しなくなったり、またサイホン管の吸い口部が上にずれて袋の最 低部から離れると、その分だけ包装袋に液が多く残る等の問題を有している。 さらに、平型のレトルトパウチを逆さまにつるすには、専用の吊り下げ用具( 図4における外側の金具)が必要であり、セットするのに手間がかかる等の問題 があった。 また前記<3>の特開平3−117472号公報に開示された技術では、包装 容器がそのまま投与バックとなることが開示されているが、具体的な形状はカテ ーテルやチューブに直接内挿できる注出口を有し、投与中の液量がわかるように 透明で目盛りを付したものが記載されているのみである。 前記<4>の特開平6−218027号公報に開示されている技術では、図5 に示すように、逆さ吊り容器から内溶液を注出する際に針状物を用いずに、適量 ずつの注出を可能とするネジ付の包装形態が開示されているが、途中で投与を中 止したときには逆さに吊るして置くか、或いは横置きにする必要があるなど取扱 性に問題があった。
【0004】 更に最近では、医療関係の廃棄物が問題視されてきている。例えば前記の流動 食用パウチは保存のみが目的の容器のため、使用後は焼却又は廃棄される。特に 後者の場合、開封した内部に流動食等が残存すれば少なからず腐敗するため、回 収者への影響が懸念される。また使用した管等の付属品内の付着に関しても同様 である。これを防止するためには、投与後の容器等の洗浄・消毒が必要であり、 その工数は大きな負担である。
【0005】 また、投与に際しては、使用前に適温に設定するため、温水中等で加温処理す る場合がある。その際には、加温容器内で自立させて加温できることがスパウト の汚染防止、取扱者への安全性及び取扱い易さの点で望ましい。 前記の<4>の特開平6−218027号公報に開示されている技術では、自 立性でないため、湯煎時や静置時に取扱いにくいなど問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、前記の問題点を改善するため、特に、取扱いが簡便で、衛生 管理に優れ、かつ加水して流動食の濃度の調整、および流動食の投与後に水分を 補給することとが容易にできる流動食用ソフトバックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、前記の問題点に鑑み鋭意検討した結果、特定のソフトバックの 包装形態が流動食用の投与に優れることの知見を得て、本考案を完成するに至っ た。即ち、本考案は、次のとおりである。
【0008】 ソフトバックの底部が、自立可能な形状と吊り下げ用の穴とを有し、且つその 穴の対角線の上部にスパウトを有し、当該ソフトバックを構成する複層のフィル ムが一層以上の金属酸化物蒸着フィルムを有していることを特徴とする流動食用 ソフトバック。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下に図面で本考案の説明をする。 図6は、本考案のソフトバックの一例を平面図である。図6において、本考案の ソフトバックは、スタンディングパウチ11の形態、すなわち3枚の面材が熱融 着された底部12が折り込み式になっており、底部12を開くことにより自立す る。この底部には吊り下げ用の穴13がある。穴の位置は底部の片隅が望ましい 。また、この底部に対向する上部の肩の一部は斜めの切り欠きがあり、そこにス パウト14が2つの面材の間に挟み込まれて熱融着されている。流動食や水等の 注出口であるスパウト14の内口径(a)は、補給を容易にするため通常は12 〜50mmの範囲が好ましい。
【0010】 ソフトバックの上部から流動食を充填するが、内口径が50mmを越えると作 業がしづらくなる。またスパウトの内口径が12mmより小さいと加水する際に 入れにくくなったり、内容液を取り出す際に単位時間あたりの流量が少なくなる ので好ましくない。 スパウト14の形状は、充填装置の形状にも依存するが作業に支障のないよう に適宜選択できる。このスパウトの注出口は、例えばアルミシール15で密封し て更にカバーキャップ16で保護することが望ましい。
【0011】 この内溶液の流動食を患者等に投与する際には、カバーキャップ16及びアル ミシール15を取り外し、カテーテルまたはチューブ17に直接内挿できるアダ プターをスパウトに取り付ける。ソフトバックの大きさは、充填する流動食の充 填量が一般に300〜600mlであるため、幅120〜200mm、長さ20 0〜250mm程度が望ましい。また流動食を患者に投与するときに、吊り下げ 用の穴13がスパウト14の対角線上と対向する底部の部分に形成されている。 また、本体部分のソフトバックは内容液が漏れないように外縁がヒートシールさ れている。
【0012】 本考案のソフトバックを構成する包装材料は、複層フイルムであり、投与の際 に経時的に液量が分かるよう透明性を有し、かつ防気性も必要であるため金属酸 化物の蒸着フィルムを一層以上有している。なお金属酸化物としては、例えば、 酸化珪素やアルミナが用いられ、これらの蒸着フイルムが防気性の点から好まし く用いられる。蒸着される基材としては、例えば、延伸ポリエステル、無延伸ポ リプロピレン等が使用される。従ってソフトバックを構成する包装材料は、これ らの蒸着フィルムに適宜、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロ ピレンフィルム等を組み合わせたものである。 なお、ソフトバック入り流動食を実際に吊り下げて投与する際には、液残存量 がわかるように、目盛りがあることが望ましい。また、前記の包装材料は、必要 によって、光によって内容物が劣化しないように、着色したり又はアルミ箔のフ ィルムで遮光することもできる。
【0013】 以上の基材は、更にレトルト殺菌の際の高温かつ長時間にも耐えるものが選択 されている。本考案のソフトバックには、流動食を充填後密封してレトルト熱処 理(110〜130℃)をするか、または高温滅菌処理(130〜150℃)を した流動食を無菌状態で充填する。ソフトバックのみならず、スパウト、カバー キャップのいずれも、レトルト処理に耐える材質を使用する。
【0014】
【考案の効果】
本考案の流動食用ソフトバックは、前記のように包装形態が、自立性を有する ため、例えばレトルト滅菌時や保管時、或いは加水の作業時に立てて作業できる 。また、流動食を投与する時には、スパウトのカバーキャップをはずしてアルミ シールを剥がし、更にチューブを取り付けてから、逆さまに吊り下げれば良いた め、作業が容易である。また、イリルガードル等の容器に移すことがないため、 細菌汚染の可能性も少ない。更に、投与後のソフトバックは、加水して洗浄した り、投与後の水分補給にも使用することができる。
【0015】
【実施例】 次に、本考案を実施例により更に詳細に説明する。 実施例1 所定の方法により、流動食として、大豆油、コハク酸モノグリセリド、カゼイ ンナトリウム、大豆たんぱく質分解物、デキストリン、ビタミンミックス、ミネ ラルミックス、クエン酸ナトリウムおよびステアリン酸モノグリセリドとを所定 量用いて製造した。 この流動食400mlを幅150mm×長さ230mmのソフトバックに充填 密封した。 なお、ソフトバックは、アルミナ蒸着ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレ ンのフイルムを組み合わせて作られている。底部の反対側にスパウトが装着され 、その内口径は16mmである。 スパウトは、アルミシール、カバーキャップで密封される。 この充填済みのソフトバックを、熱水スプレー式静置レトルトを用いて115 ℃下35分間の滅菌処理を行い、流動食を充填した本考案の投与ソフトバックを 得た。本考案のソフトバックは、縦長の形状であるため取り扱いが簡便であった 。 また滅菌処理後の取り扱いでは、スパウトは、上部に位置するため置き台と の接触は無く衛生的である。この投与ソフトバックを湯煎にて加温した後、別の 容器に移すことなく直接吊り下げて経管により患者に投与した。また投与後に水 分補給を行ったが、いずれにも何ら問題は生じなかった。更に、使用後の内部洗 浄も容易であり、かつ従来の医療廃棄物を半減する効果も有している。 図6に本考案の一例を示す。図6において、11は、本考案のスタンデイング パウチであり、12はその底部を示す。また、13は吊り下げ用穴であり、14 はスパウトを示す。更に、15はアルミシールで、16はカバーキャップである 。またさらに、本考案の実施例の実施態様を図7に示す。図7は前記の13の、 吊り下げ用穴で支柱に吊り下げた図であり、17は、内容物2を取り出すチュー ブである。また、6は目盛り、7は透孔を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の平型ソフトバックの平面図である。
【図2】従来の自立型ソフトバックの平面図である。
【図3】従来の自立型ソフトバックの使用態様の図であ
る。
【図4】従来の平型のサイホン式のソフトバックの図で
ある。
【図5】従来の吊り下げ型で下部にネジ部を有するソフ
トバックの平面図である。
【図6】本考案の実施例の一例を示す平面図である。
【図7】本考案の実施例の一例を実施態様図である。
【符号の説明】
1:ソフトバック、2:内容物、3:吊り下げ用穴、
4:取り出し口、5.ゴム様当て物、6.目盛り、7.
透孔、8.取り出し口のスパウト、11.スタンデイン
グパウチ、12.底部、13.吊り下げ用穴、14.ス
パウト、15.アルミシール、16.カバーキャップ、
17.チューブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソフトバックの底部が自立可能な形状と吊
    り下げ用の穴とを有し、且つその穴の対角線の上部にス
    パウトを有し、当該ソフトバックを構成する複層のフィ
    ルムが一層以上の金属酸化物蒸着フィルムを有している
    ことを特徴とする流動食用ソフトバック。
JP2000002365U 2000-04-12 2000-04-12 流動食用ソフトバック Expired - Lifetime JP3072464U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015130958A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 テルモ株式会社 流動食バッグ
JP2015159896A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 テルモ株式会社 流動食バッグ
US11083516B2 (en) 2015-08-03 2021-08-10 Boston Scientific Scimed, Inc. Systems and methods for mapping and ablation in the bladder

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