JP3072389B2 - エンジンのバッフルプレート構造 - Google Patents
エンジンのバッフルプレート構造Info
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- JP3072389B2 JP3072389B2 JP3115260A JP11526091A JP3072389B2 JP 3072389 B2 JP3072389 B2 JP 3072389B2 JP 3115260 A JP3115260 A JP 3115260A JP 11526091 A JP11526091 A JP 11526091A JP 3072389 B2 JP3072389 B2 JP 3072389B2
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- crank
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンのバッ
フルプレート構造に関するものである。
フルプレート構造に関するものである。
【従来の技術】エンジンには、シリンダブロックのスカ
ート部にベアリングキャップを取付け、さらにベアリン
グキャップにオイルパンを取付け、このスカート部とベ
アリングキャップのクランク軸受部でクランク軸を回動
可能に軸支し、さらにこのクランク軸受部によって各気
筒毎にクランク室が仕切られ、ベアリングキャップ下方
に位置しクランク室とオイルパン内部空間を仕切るバッ
フルプレートを設けたものがある。このバッフルプレー
トは振動を防止するために設けられており、クランク軸
方向視でピストンに連結したコンロッドの大端部又はク
ランク軸のカウンタウエイト部等の回転部材の回転軌跡
に沿った板状に形成され、この回転部材の回転軌跡に近
接するように取付けられている。
ート部にベアリングキャップを取付け、さらにベアリン
グキャップにオイルパンを取付け、このスカート部とベ
アリングキャップのクランク軸受部でクランク軸を回動
可能に軸支し、さらにこのクランク軸受部によって各気
筒毎にクランク室が仕切られ、ベアリングキャップ下方
に位置しクランク室とオイルパン内部空間を仕切るバッ
フルプレートを設けたものがある。このバッフルプレー
トは振動を防止するために設けられており、クランク軸
方向視でピストンに連結したコンロッドの大端部又はク
ランク軸のカウンタウエイト部等の回転部材の回転軌跡
に沿った板状に形成され、この回転部材の回転軌跡に近
接するように取付けられている。
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
ピストンの往復動によって仕切られたクランク室の容積
が変化するが、この仕切られたクランク室はバッフルプ
レートにより閉じ空間となっているので、クランク室の
容積の変化が円滑でなく、エンジン出力が低下する一原
因となっている。そこで、例えば仕切られたクランク室
を連通するため、バッフルプレートを回転部材の回転軌
跡から外方へ遠ざけて、回転軌跡とバッフルプレートの
距離を大きくとって連通することにより開空間とするこ
とが考えられる。ところが、このようにバッフルプレー
トを回転部材の回転軌跡から外方へ遠ざけると、回転部
材に付着しているオイルの切れが悪化するばかりか、オ
イルレベルとの関係でオイルパンをバッフルプレートか
ら外方へ遠ざけなければならないが、これによってエン
ジンの全高が高くなる。この発明はこのような実状に鑑
みてなされたもので、容積の変化が円滑に行なわれてエ
ンジンの出力の低下を抑えることが可能であり、しかも
オイルの切れを良くし、エンジンの全高を抑えることが
できるエンジンのバッフルプレート構造を提供すること
を目的としている。
ピストンの往復動によって仕切られたクランク室の容積
が変化するが、この仕切られたクランク室はバッフルプ
レートにより閉じ空間となっているので、クランク室の
容積の変化が円滑でなく、エンジン出力が低下する一原
因となっている。そこで、例えば仕切られたクランク室
を連通するため、バッフルプレートを回転部材の回転軌
跡から外方へ遠ざけて、回転軌跡とバッフルプレートの
距離を大きくとって連通することにより開空間とするこ
とが考えられる。ところが、このようにバッフルプレー
トを回転部材の回転軌跡から外方へ遠ざけると、回転部
材に付着しているオイルの切れが悪化するばかりか、オ
イルレベルとの関係でオイルパンをバッフルプレートか
ら外方へ遠ざけなければならないが、これによってエン
ジンの全高が高くなる。この発明はこのような実状に鑑
みてなされたもので、容積の変化が円滑に行なわれてエ
ンジンの出力の低下を抑えることが可能であり、しかも
オイルの切れを良くし、エンジンの全高を抑えることが
できるエンジンのバッフルプレート構造を提供すること
を目的としている。
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明のエンジンのバッフルプレート構造は、シ
リンダブロックのスカート部にベアリングキャップを取
付け、さらにこのベアリングキャップにオイルパンを取
付け、前記スカート部とベアリングキャップのクランク
軸受部でクランク軸を回動可能に軸支し、さらにこのク
ランク軸受部によって各気筒毎に前記クランク室が仕切
られ、前記ベアリングキャップ下方に位置し前記クラン
ク室とオイルパン内部空間を仕切るバッフルプレートを
設けたエンジンにおいて、クランク軸方向視で、前記ク
ランク室内の回転部材の回転軌跡に沿ってオイルを溜め
てオイルパン側へ流下させるバッフルプレートの中央ガ
イド部を近接させ、少なくともクランク軸回転方向入側
のバッフルプレートの端部を前記回転軌跡から外方へ膨
出させ、隣り合うクランク室を連通する連通路を形成す
るとともに、前記中央ガイド部と端部をつなぐ壁部を設
けたことを特徴としている。この発明では、クランク室
内の回転部材の回転軌跡に沿ってオイルを溜めてオイル
パン側へ流下させるバッフルプレートの中央ガイド部を
近接させ、少なくともクランク軸回転方向入側のバッフ
ルプレートの端部を回転軌跡から外方へ膨出させ、中央
ガイド部と端部をつなぐ壁部を設けることで、壁部によ
ってクランク室の回転部材に付着しているオイルの切れ
が良くなる。しかも、中央ガイド部によりオイルを溜め
て回転軌跡から外方へ膨出させた端部に流下させること
で、回転部材に付着しているオイルが遠心力でオイルパ
ンに直接強く飛散することが防止でき、オイルの波立ち
を軽減することができる。また、少なくともクランク軸
回転方向入側のバッフルプレートの端部を、クランク室
内の回転部材の回転軌跡から外方へ膨出させることで、
エンジンの全高を抑えつつ回転軌跡とバッフルプレート
との距離を大きくとって隣り合うクランク室を連通させ
るため、クランク室の容積の変化が円滑でエンジン出力
の低下を防止することができる。
に、この発明のエンジンのバッフルプレート構造は、シ
リンダブロックのスカート部にベアリングキャップを取
付け、さらにこのベアリングキャップにオイルパンを取
付け、前記スカート部とベアリングキャップのクランク
軸受部でクランク軸を回動可能に軸支し、さらにこのク
ランク軸受部によって各気筒毎に前記クランク室が仕切
られ、前記ベアリングキャップ下方に位置し前記クラン
ク室とオイルパン内部空間を仕切るバッフルプレートを
設けたエンジンにおいて、クランク軸方向視で、前記ク
ランク室内の回転部材の回転軌跡に沿ってオイルを溜め
てオイルパン側へ流下させるバッフルプレートの中央ガ
イド部を近接させ、少なくともクランク軸回転方向入側
のバッフルプレートの端部を前記回転軌跡から外方へ膨
出させ、隣り合うクランク室を連通する連通路を形成す
るとともに、前記中央ガイド部と端部をつなぐ壁部を設
けたことを特徴としている。この発明では、クランク室
内の回転部材の回転軌跡に沿ってオイルを溜めてオイル
パン側へ流下させるバッフルプレートの中央ガイド部を
近接させ、少なくともクランク軸回転方向入側のバッフ
ルプレートの端部を回転軌跡から外方へ膨出させ、中央
ガイド部と端部をつなぐ壁部を設けることで、壁部によ
ってクランク室の回転部材に付着しているオイルの切れ
が良くなる。しかも、中央ガイド部によりオイルを溜め
て回転軌跡から外方へ膨出させた端部に流下させること
で、回転部材に付着しているオイルが遠心力でオイルパ
ンに直接強く飛散することが防止でき、オイルの波立ち
を軽減することができる。また、少なくともクランク軸
回転方向入側のバッフルプレートの端部を、クランク室
内の回転部材の回転軌跡から外方へ膨出させることで、
エンジンの全高を抑えつつ回転軌跡とバッフルプレート
との距離を大きくとって隣り合うクランク室を連通させ
るため、クランク室の容積の変化が円滑でエンジン出力
の低下を防止することができる。
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1はバッフルプレー
トを備えたエンジンの断面図、図2は一部が軸部で破断
した図1のII−II断面図である。符号1はV型多気筒
エンジンであり、このV型多気筒エンジン1のシリンダ
ブロック2のスカート部3にはベアリングキャップ4が
ボルト5を介して取付けられ、さらにベアリングキャッ
プ4にはオイルパン6がボルト7を介して取付けられ、
そしてオイルパン6内には所定量のオイルが貯溜されて
いる。このシリンダブロック2のスカート部3とベアリ
ングキャップ4のクランク軸受部3a,4aでクランク
軸8が回動可能に軸支され、さらにこのクランク軸受部
3a,4aによって各気筒毎にクランク室9が仕切られ
ている。このクランク軸8にはカウンタウエイト10が
設けられ、このカウンタウエイト10の間のクランクピ
ン11には一対のコンロッド12の大端部12aが軸受
キャップ13を介して連結されている。このそれぞれの
コンロッド12の小端部はV型に配置された気筒を往復
動する図示しないピストンに連結されている。また、シ
リンダブロック2にはオイルが各部を循環するようにオ
イル通路14が形成され、このオイル通路14はベアリ
ングキャップ4に形成されたオイル通路15に連通され
ており、エンジンを循環するオイルがオイルパン6に戻
される。前記ベアリングキャップ4下方に位置にはクラ
ンク室9とオイルパン6内部空間を仕切るバッフルプレ
ート16がボルト17により設けられており、このバッ
フルプレート16はクランク軸方向視で、コンロッド1
2の大端部12a又はクランク軸8のカウンタウエイト
部10等の回転部材18の回転軌跡にバッフルプレート
16の中央ガイド部16aを近接させ、クランク軸回転
方向入側とクランク軸回転方向出側のバッフルプレート
16の端部を回転部材18の回転軌跡から外方へ膨出さ
せて膨出部16b,16cを形成し、隣り合うクランク
室9を連通する連通路19,20を形成している。この
それぞれの膨出部16b,16cには隅部にオイル流出
部16d,16eが形成されている。従って、V型多気
筒エンジンのピストンの往復動によって、クランク室9
の容積が変化するが、この隣り合うクランク室9が連通
路19,20によって連通しているため、クランク室9
の容積の変化が円滑に行なわれ、エンジン出力の低下を
抑えることができる。また、バッフルプレート16には
その中央ガイド部16aと端部をつなぐ壁部16f,1
6gが設けられており、中央ガイド部16aにオイルを
溜めて膨出部16b,16cへ流下させることができ、
回転部材18に付着しているオイルが遠心力によりオイ
ルパン6に直接強く飛散することが防止でき、オイルの
波立ちを軽減することができる。また、クランク軸回転
方向入側の壁部16fでオイル切れが行なわれ、膨出部
16bに溜まるオイルはオイル流出部16dから、また
膨出部16cに溜まるオイルはオイル流出部16eから
流出するが、その隅部には溜まる部分が小さく、オイル
が円滑にオイル流出部16d,16eから流出してオイ
ルパン6内に戻される。また、バッフルプレート16の
クランク軸回転方向出側の膨出部16cにはオイルガイ
ド部16hが形成され、このオイルガイド部16hはベ
アリングキャップ4のオイル通路15の位置に対向して
おり、オイルをオイルパン6内に導くようになってい
る。さらに、バッフルプレート16にはクランク軸回転
方向にリブ16iが所定間隔で形成されており、このリ
ブ16iで剛性を向上させている。また、クランク軸回
転方向入側とクランク軸回転方向出側のバッフルプレー
ト16の端部を回転部材18の回転軌跡から外方へ膨出
させるように形成することで、バッフルプレート16が
凹凸形状になって剛性が向上する。図3は他の実施例の
バッフルプレートを備えたエンジンの断面図であり、こ
の実施例ではバッフルプレート26が両端部をボルト2
7を介してベアリングキャップ4に取付けられ、このバ
ッフルプレート26はクランク軸回転方向入側の端部を
回転部材18の回転軌跡から外方へ膨出させて膨出部2
6aを形成し、この膨出部26aで隣り合うクランク室
を連通する連通路28を形成するとともに、バッフルプ
レート26の中央ガイド部26bと端部をつなぐ壁部2
6cを設けたものである。この膨出部26aの隅部には
オイル流出部26dが形成されている。また、壁部26
cでオイル切れが行なわれ、このオイルはオイル流出部
26dからオイルパン6に戻され、さらにクランク軸回
転方向出側の隅部にもオイル流出部26eが形成されて
おり、オイル切りが行なわれたオイルがオイル流出部2
6eからもオイルパン6内へ戻される。
図面に基づいて詳細に説明する。図1はバッフルプレー
トを備えたエンジンの断面図、図2は一部が軸部で破断
した図1のII−II断面図である。符号1はV型多気筒
エンジンであり、このV型多気筒エンジン1のシリンダ
ブロック2のスカート部3にはベアリングキャップ4が
ボルト5を介して取付けられ、さらにベアリングキャッ
プ4にはオイルパン6がボルト7を介して取付けられ、
そしてオイルパン6内には所定量のオイルが貯溜されて
いる。このシリンダブロック2のスカート部3とベアリ
ングキャップ4のクランク軸受部3a,4aでクランク
軸8が回動可能に軸支され、さらにこのクランク軸受部
3a,4aによって各気筒毎にクランク室9が仕切られ
ている。このクランク軸8にはカウンタウエイト10が
設けられ、このカウンタウエイト10の間のクランクピ
ン11には一対のコンロッド12の大端部12aが軸受
キャップ13を介して連結されている。このそれぞれの
コンロッド12の小端部はV型に配置された気筒を往復
動する図示しないピストンに連結されている。また、シ
リンダブロック2にはオイルが各部を循環するようにオ
イル通路14が形成され、このオイル通路14はベアリ
ングキャップ4に形成されたオイル通路15に連通され
ており、エンジンを循環するオイルがオイルパン6に戻
される。前記ベアリングキャップ4下方に位置にはクラ
ンク室9とオイルパン6内部空間を仕切るバッフルプレ
ート16がボルト17により設けられており、このバッ
フルプレート16はクランク軸方向視で、コンロッド1
2の大端部12a又はクランク軸8のカウンタウエイト
部10等の回転部材18の回転軌跡にバッフルプレート
16の中央ガイド部16aを近接させ、クランク軸回転
方向入側とクランク軸回転方向出側のバッフルプレート
16の端部を回転部材18の回転軌跡から外方へ膨出さ
せて膨出部16b,16cを形成し、隣り合うクランク
室9を連通する連通路19,20を形成している。この
それぞれの膨出部16b,16cには隅部にオイル流出
部16d,16eが形成されている。従って、V型多気
筒エンジンのピストンの往復動によって、クランク室9
の容積が変化するが、この隣り合うクランク室9が連通
路19,20によって連通しているため、クランク室9
の容積の変化が円滑に行なわれ、エンジン出力の低下を
抑えることができる。また、バッフルプレート16には
その中央ガイド部16aと端部をつなぐ壁部16f,1
6gが設けられており、中央ガイド部16aにオイルを
溜めて膨出部16b,16cへ流下させることができ、
回転部材18に付着しているオイルが遠心力によりオイ
ルパン6に直接強く飛散することが防止でき、オイルの
波立ちを軽減することができる。また、クランク軸回転
方向入側の壁部16fでオイル切れが行なわれ、膨出部
16bに溜まるオイルはオイル流出部16dから、また
膨出部16cに溜まるオイルはオイル流出部16eから
流出するが、その隅部には溜まる部分が小さく、オイル
が円滑にオイル流出部16d,16eから流出してオイ
ルパン6内に戻される。また、バッフルプレート16の
クランク軸回転方向出側の膨出部16cにはオイルガイ
ド部16hが形成され、このオイルガイド部16hはベ
アリングキャップ4のオイル通路15の位置に対向して
おり、オイルをオイルパン6内に導くようになってい
る。さらに、バッフルプレート16にはクランク軸回転
方向にリブ16iが所定間隔で形成されており、このリ
ブ16iで剛性を向上させている。また、クランク軸回
転方向入側とクランク軸回転方向出側のバッフルプレー
ト16の端部を回転部材18の回転軌跡から外方へ膨出
させるように形成することで、バッフルプレート16が
凹凸形状になって剛性が向上する。図3は他の実施例の
バッフルプレートを備えたエンジンの断面図であり、こ
の実施例ではバッフルプレート26が両端部をボルト2
7を介してベアリングキャップ4に取付けられ、このバ
ッフルプレート26はクランク軸回転方向入側の端部を
回転部材18の回転軌跡から外方へ膨出させて膨出部2
6aを形成し、この膨出部26aで隣り合うクランク室
を連通する連通路28を形成するとともに、バッフルプ
レート26の中央ガイド部26bと端部をつなぐ壁部2
6cを設けたものである。この膨出部26aの隅部には
オイル流出部26dが形成されている。また、壁部26
cでオイル切れが行なわれ、このオイルはオイル流出部
26dからオイルパン6に戻され、さらにクランク軸回
転方向出側の隅部にもオイル流出部26eが形成されて
おり、オイル切りが行なわれたオイルがオイル流出部2
6eからもオイルパン6内へ戻される。
【発明の効果】前記のように、この発明によれば、クラ
ンク室内の回転部材の回転軌跡に沿ってオイルを溜めて
オイルパン側へ流下させるバッフルプレートの中央ガイ
ド部を近接させ、少なくともクランク軸回転方向入側の
バッフルプレートの端部を回転軌跡から外方へ膨出さ
せ、中央ガイド部と端部をつなぐ壁部を設けることで、
壁部によってクランク室の回転部材に付着しているオイ
ルの切れが良くなる。しかも、中央ガイド部によりオイ
ルを溜めて回転軌跡から外方へ膨出させた端部に流下さ
せることで、回転部材に付着しているオイルが遠心力で
オイルパンに直接強く飛散することが防止でき、オイル
の波立ちを軽減することができる。また、少なくともク
ランク軸回転方向入側のバッフルプレートの端部を、ク
ランク室内の回転部材の回転軌跡から外方へ膨出させる
ことで、エンジンの全高を抑えつつ回転軌跡とバッフル
プレートとの距離を大きくとって隣り合うクランク室を
連通させるため、クランク室の容積の変化が円滑でエン
ジン出力の低下を防止することができる。
ンク室内の回転部材の回転軌跡に沿ってオイルを溜めて
オイルパン側へ流下させるバッフルプレートの中央ガイ
ド部を近接させ、少なくともクランク軸回転方向入側の
バッフルプレートの端部を回転軌跡から外方へ膨出さ
せ、中央ガイド部と端部をつなぐ壁部を設けることで、
壁部によってクランク室の回転部材に付着しているオイ
ルの切れが良くなる。しかも、中央ガイド部によりオイ
ルを溜めて回転軌跡から外方へ膨出させた端部に流下さ
せることで、回転部材に付着しているオイルが遠心力で
オイルパンに直接強く飛散することが防止でき、オイル
の波立ちを軽減することができる。また、少なくともク
ランク軸回転方向入側のバッフルプレートの端部を、ク
ランク室内の回転部材の回転軌跡から外方へ膨出させる
ことで、エンジンの全高を抑えつつ回転軌跡とバッフル
プレートとの距離を大きくとって隣り合うクランク室を
連通させるため、クランク室の容積の変化が円滑でエン
ジン出力の低下を防止することができる。
【図1】バッフルプレートを備えたエンジンの断面図で
ある。
ある。
【図2】一部が軸部で破断した図1のII−II断面図であ
る。
る。
【図3】バッフルプレートを備えたエンジンの断面図で
ある。
ある。
1 V型多気筒エンジン 2 シリンダブロック 3 スカート部 4 ベアリングキャップ 6 オイルパン 3a,4a クランク軸受部 8 クランク軸 9 クランク室 16,26 バッフルプレート 18 回転部材 16a,26b 中央ガイド部 16b,16c,26a 膨出部 16f,16g,26c 壁部 19,20,28 連通路
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダブロックのスカート部にベアリン
グキャップを取付け、さらにこのベアリングキャップに
オイルパンを取付け、前記スカート部とベアリングキャ
ップのクランク軸受部でクランク軸を回動可能に軸支
し、さらにこのクランク軸受部によって各気筒毎に前記
クランク室が仕切られ、前記ベアリングキャップ下方に
位置し前記クランク室とオイルパン内部空間を仕切るバ
ッフルプレートを設けたエンジンにおいて、クランク軸
方向視で、前記クランク室内の回転部材の回転軌跡に沿
ってオイルを溜めてオイルパン側へ流下させるバッフル
プレートの中央ガイド部を近接させ、少なくともクラン
ク軸回転方向入側のバッフルプレートの端部を前記回転
軌跡から外方へ膨出させ、隣り合うクランク室を連通す
る連通路を形成するとともに、前記中央ガイド部と端部
をつなぐ壁部を設けたことを特徴とするエンジンのバッ
フルプレート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3115260A JP3072389B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | エンジンのバッフルプレート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3115260A JP3072389B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | エンジンのバッフルプレート構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04321710A JPH04321710A (ja) | 1992-11-11 |
JP3072389B2 true JP3072389B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=14658274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3115260A Expired - Fee Related JP3072389B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | エンジンのバッフルプレート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3072389B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10139045B4 (de) * | 2001-08-08 | 2014-06-18 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Kurbelgehäuse für eine Brennkraftmaschine, insbesondere mit zueinander geneigt angeordneten Zylinderreihen, vor allem V-Motor |
JP2004353561A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Petroliam Nasional Bhd | エンジンにおけるオイルスクラッバー |
JP2005127149A (ja) | 2003-10-21 | 2005-05-19 | Toyota Motor Corp | オイルパン用バッフルプレートの締結具および締結方法 |
JP4681322B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2011-05-11 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
-
1991
- 1991-04-19 JP JP3115260A patent/JP3072389B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04321710A (ja) | 1992-11-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602 Year of fee payment: 10 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |