JP3071978B2 - ファクシミリ通信方式 - Google Patents

ファクシミリ通信方式

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ通信方式に
関し、特に着信者が不在の場合のファクシミリ通信方式
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のファクシミリ通信サービスに於い
ては、通常、着信者側のファクシミリ端末は24時間発
信者用のファクシミリ端末から送られて来る通信文を受
信出来る状態にある。
【0003】従って、発信者は、着信者の不在を着信者
からの電話連絡等が無い限り知ることができないが、発
信者が通信文を送信した後に着信者の不在を知った場
合、必要に応じて再発呼や別のファクシミリ端末への転
送等を行う様にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な従来のファ
クシミリ通信方式に於いては下記の様な種々の問題点が
あった。 (1)発信者が着信者の不在を知らずに通信文を送信し
た場合、その時のリアルタイムな送信情報が着信者に伝
達されたかどうか判らない。
【0005】(2)着信者が不在のとき、発信者は着信
者が望む動作(即座に送信、一定時間経過後の送信、転
送、送信中止等)を知ることが出来ない。 (3)発信者が通信文を送信した後に着信者の不在時間
経過後の再発呼や別のファクシミリ端末への転送が必要
な場合、発信者はファクシミリ手順を始めからやり直さ
なければならない。
【0006】従って本発明は、着信者が不在であること
を発信者側で知ることが出来、これに対応して処理を行
うことができるファクシミリ通信方式を実現する事を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係るフ
ァクシミリ通信方式は、概略的には、着信者は不在時の
発信者に対して、電話サービスの留守番メッセージ通信
に対応するような通信文の送信を行い、これに対応して
発信者が送信を行うことができるようにしたものであ
る。
【0008】図1乃至図3は本発明に係るファクシミリ
通信方式の原理図を示したもので、以下、これらの図を
用いて本発明を説明する。
【0009】不在情報の蓄積 不在情報通知サービスを利用しようとする者、即ち登録
者はファクシミリ端末1から不在情報●を交換機2に送
り、交換機2に於いて登録・蓄積する。
【0010】この時、上記の不在情報とは別に不在通知
文としての画像データを同時に交換機2に登録・蓄積し
てもよい。
【0011】特定宛先へ不在情報の通知 登録者が不在情報●を特定の宛先に於けるファクシミリ
端末3に送ることを予め希望する場合には、交換機2は
蓄積した不在情報を特定の宛先のファクシミリ3に通知
してもよい。尚、これは任意選択的な動作である。
【0012】不在情報の登録者へ発信者の通知文の蓄
登録者が存在するファクシミリ端末1に対して発呼を行
ったファクシミリ端末3の発信者はファクシミリ端末3
から発呼を行い、発信者の通知文▲を交換機2に蓄積し
ておく。
【0013】コネクションの切断 ここで交換機2は上記のように通知文▲を蓄積した
後、発信者側のファクシミリ端末3の番号を記憶してこ
のファクシミリ端末3との回線を一旦切断しておく。そ
してその後、ファクシミリ端末3の番号により発信者側
ファクシミリ端末3への発呼が行えるようにしておく。
【0014】不在情報及び動作選択子の通知 交換機2は既に蓄積してある不在情報●を交換機2側で
編集作成した動作選択子と共に発信者側ファクシミリ端
末3に対して通知(発呼)を行う。
【0015】この場合の動作選択子とは、図示のように
発信者側が後述する動作に示す様な種々の動作が選択
できるようにするための選択子を示している。
【0016】発信者の動作選択 このように不在情報●及び動作選択子が与えられた発信
者側のファクシミリ端末3では、希望する動作を選択す
る指示を交換機2に対して与える。
【0017】選択された動作 (a)着信者の不在終了後の送信 これは、交換機2に於いて不在情報●中に示された不在
終了日時になったとき、蓄積した通知文▲を登録者側の
ファクシミリ端末1に対して送信する選択的動作であ
る。
【0018】(b)着信者の指定先へ転送 この場合には、不在情報●に予め転送先のファクシミリ
端末番号を含ませておき、発信者がこの動作を選択した
ときには登録者のファクシミリ端末1−1ではなく、別
の指定されたファクシミリ端末1−2に通知文を転送さ
せる動作を選択的に行うものである。
【0019】(c)着信者へ即送信 交換機2は発信者側のファクシミリ端末3からの通知文
▲を直ちに登録者側のファクシミリ端末1に対して送信
する選択的動作である。
【0020】(d)送信の取消 交換機2は蓄積された通知文▲をどこにも送信せず交換
機2に於いて消去する。
【0021】この様にして本発明にかかるファクシミリ
通信方式では、着信者が不在の場合、発信者は着信者が
通信文を受信する前にこれを知り、またその後の発信者
の処理手順をファクシミリ端末から容易に選択可能と
し、以てファクシミリ通信サービスのより一層の充実を
計っている。
【0022】
【実施例】図4は図1乃至図3に示した交換機2の実施
例を示したものであり、図中、21は交換機2の内部に
設けたデータ蓄積部を示しており、このデータ蓄積部2
1は不在情報の登録の有/無を示すテーブル22と、不
在制御情報テーブル23と、不在通知文テーブル24
と、不在情報通知テーブル25とで構成されている。
【0023】上記のテーブル22は登録者のファクシミ
リ端末番号別に蓄積管理するもので、不在情報●を登録
した登録者のファクシミリ端末1(図1〜図3参照)に
は“1”がセットされ、それ以外は登録無しとして
“0”がセットされることとなる。
【0024】この様にして不在情報●を登録したファク
シミリ端末1についての不在制御情報テーブル23は図
示のように不在制御情報データ(固定長)230で構成
されており、この不在制御情報データ230は更に以下
のような種々の制御データを含んでいる。尚、以下には
登録者側のファクシミリ端末から設定された各制御デー
タの一例も併せて示されている。
【0025】a.不在ファクシミリ端末番号:ZZZ b.不在開始−終了時刻:92年1月5日17:30 −92年1
月6日10:00 c.登録時の特定宛先への通知希望の有/無:有(無:
0,有:1) d.登録時に通知希望の特定宛先ファクシミリ端末番
号:AAA(但し、上記cで無の場合は入力不要) e.転送希望の有/無:有(無:0,有:1) f.転送希望先ファクシミリ端末番号:BBB (但し、転
送希望が無い場合は入力不要) g.不在終了後の不在情報の保持希望の有/無:無
(無:0,有:1) h.不在通知文登録の有/無:有(無:0,有:1)
【0026】尚、上記hの不在通知文としては不在通知
文テーブル24に於いて例えば地図等の画像データを格
納する事が出来、この為、テーブル23に於いては不在
通知文アドレスiを設けておく必要がある。
【0027】また、不在情報通知テーブル25は図2の
コネクションの切断を行う時に使うテーブルである。
【0028】図5及び図6は図4に示した交換機2のデ
ータ蓄積部21の実施例の動作の実施例をフローチャー
トで示したものであり、図5は不在情報の登録/解除の
実施例を示し、図6は不在情報通知の実施例を示してい
る。以下、それぞれについて説明する。
【0029】不在情報●の登録/解除の実施例:図5 不在情報●の登録は、登録者がファクシミリ端末1よ
り、キー操作又はマークシートでセットアップ・メッセ
ージ(Iインタフェース,レイヤ3:着呼通知メッセー
ジ)を送信し、交換機2に入力することにより行われ
る。
【0030】この様な不在情報●を登録するファクシミ
リ手順は、上記の不在制御情報テーブル23の例を用い
れば、次のようになる。「1XY♯ZZZ*9201051730*92010
61000*1*AAA*1*BBB*0*1*1 」尚、不在通知文(画像デー
タ)は上記の手順後、♯をダイアルして送信され、この
場合、テーブル23のデータhを“1”にしておくと共
に、テーブル24に蓄積し、その先頭アドレスをテーブ
ル23のデータiに書き込んでおく。
【0031】この様にして行われた不在情報の登録が要
求されたか否かを判定し(ステップS1)、上記のよう
に登録要求があったので不在情報●の登録を行う(同S
2)。
【0032】このとき、テーブル22に当該ファクシミ
リ端末のビットを“1”にセットし、不在制御情報テー
ブル23に上記の不在制御情報データ230を書き込ん
でおく。
【0033】そして更に、図1に示した特定宛先への
通知希望の有/無をテーブル23のデータcより判定し
(ステップS3)、特定宛先への通知希望が無ければ
(“0”)不在情報●の登録を終了するが、特定宛先へ
の通知希望が有る時(“1”)には、テーブル24に示
した不在通知文があるか否かをデータhから判定し(同
S4)、不在通知文が無い時(“0”)のみ不在通知文
の編集を行い(同S5)、不在通知文が有る時
(“1”)にはそのアドレスiによって指定されるテー
ブル24から不在通知文を取り出す。そして、特定宛先
のファクシミリ番号dにより不在通知文の送信を行う
(同S6)。
【0034】一方、ファクシミリ端末1より不在情報●
の解除要求があったときには、不在終了時刻後の不在情
報の保持を希望するか否かをデータgより判定し(同S
7)、希望が無いとき(“0”)には不在情報●の登録
を消去し(同S8)、テーブル22に於ける対応するビ
ットを“0”にリセットしておく。
【0035】また、不在情報の保持希望が有る場合
(“1”)は、解除者が任意の日時にファクシミリ端末
より決められた手順を実行する事により、テーブル22
の該当ビットを“0”にしておく。
【0036】不在情報通知の実施例:図6 まず交換機2は、端末3より発呼があったとき(ステッ
プS10)、当該端末3のテーブル22をラウンドロビ
ン方式で検索し、登録有/無のビットが「有り」となっ
ているとき、その端末の不在情報●について、不在情報
●中の不在者ファクシミリ端末番号と発呼時の発信者フ
ァクシミリ端末番号とを照合し、一致すれば不在情報の
登録有りと判定する(同S11,S12)。
【0037】また、端末3からの発呼と同時に通知文▲
(図1〜図3参照)も送られてくるのでこの通知文▲を
蓄積(この蓄積箇所は図4には図示していない)したの
ち、交換機2は上記の照合結果により得られた発信者フ
ァクシミリ端末番号をテーブル25bに設定するととも
に、通知フラグをONに設定する(同S13)。そし
て、一旦、コネクション(回線)の切断を行う(同S1
4)。
【0038】この様にしてコネクションを切断したのち
交換機2は発信者側のファクシミリ端末3に対して発呼
を行うが、そのまえに不在情報通知テーブル25に於け
る通知フラグがONかOFFかを判定し(同S15)、
通知フラグがONの時のみコネクション切断前に通知文
▲が蓄積されているものとして、発信者へ発呼を行う
(同S16)。
【0039】そして、発信者が動作選択を行う為の手順
選択子の編集を交換機側で行い(同S17)、テーブル
24に不在通知文があるか否かを上述したのと同様にデ
ータhから判定したのち(同S18)、不在通知文が無
いときのみ不在通知文を編集し(同S19)、不在通知
文が有るときにはそのアドレスiによって指定されるテ
ーブル24から不在通知文を取り出す。そして、これを
どのように処理することを希望するかを発信者に対して
問い合わせるための動作選択子を不在通知文と共に当該
発信者側のファクシミリ端末3の番号宛に送信する(同
S20)。
【0040】この動作選択子を受けた発信者は、図3に
示した如く、不在終了後に着信者へ送信するか(同S2
1)、着信者の指定先へ転送するか(同S22)、直ち
に着信者へ送信するか(同S23)、或いは送信を取り
消すか(同S24)、をファクシミリ端末3のキー操作
により入力し選択をを行う。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るファク
シミリ通信方式によれば、不在情報通知サービスを利用
しようとする登録者が不在情報を交換機に蓄積しておき
発信者側から登録者側への発呼が交換機にあったとき交
換機が発信者からの通知文を蓄積し不在情報及び動作選
択子を発信者に対して通知する事により発信者側で該通
知文に対する動作選択が行えるように構成したので、以
下の特有の効果が得られる。
【0042】(1)不在情報の登録者は任意の情報量の
不在情報の通知が可能になる。 (2)不在情報登録者への発信者は着信端末へ通知文を
送信する前に着信者の不在情報を知ることが出来る為必
要な情報の送信のみが行え、通信料金を節約することが
できる。 (3)不在情報登録者への発信は不在情報の受信後、そ
の後の処理手順を自局からの簡単な操作により選択する
ことが出来、以て誤配送や配送漏れが防げる。
【0043】(4)不在情報の登録者は発信者への不在
情報を目に見える形で通知出来るため不在情報の通知を
的確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ通信方式の原理図
(その1)を示したたブロック図である。
【図2】本発明に係るファクシミリ通信方式の原理図
(その2)を示したブロック図である。
【図3】本発明に係るファクシミリ通信方式の原理図
(その3)を示したブロック図である。
【図4】本発明に係るファクシミリ通信方式に用いる交
換機の実施例を示したブロック図である。
【図5】本発明に係るファクシミリ通信に於ける交換機
での不在情報の登録/解除の実施例を示したフローチャ
ート図である。
【図6】本発明に於けるファクシミリ通信方式に於ける
交換機での不在情報通知の実施例を示したフローチャー
ト図である。
【符号の説明】
1,3 ファクシミリ端末 2 交換機 21 交換機内データ蓄積部 22 不在情報登録有/無テーブル 23 不在制御情報テーブル 230 不在制御情報データ 24 不在通知文テーブル 25 不在情報通知テーブル 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 竹男 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番 18号 富士通コミュニケーション・シス テムズ株式会社内 (72)発明者 長坂 政明 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番 18号 富士通コミュニケーション・シス テムズ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−21138(JP,A) 特開 平3−101356(JP,A) 特開 平2−311045(JP,A) 特開 平2−26441(JP,A) 特開 平5−7268(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 3/42 H04L 12/00 - 12/58 H04N 1/00 H04N 1/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不在情報通知サービスを利用しようとす
    る登録者がファクシミリ端末(1)から該不在情報を交
    換機(2)に蓄積しておき、発信者側のファクシミリ端
    末(3)から該登録者側ファクシミリ端末(1)への着
    呼が該交換機(2)にあったとき該交換機(2)が該発
    信者からの通知文を蓄積すると共に該不在情報及び該交
    換機(2)で編集した動作選択子を該発信者側ファクシ
    ミリ端末(3)に対して通知することにより該発信者側
    ファクシミリ端末(3)で該通知文に対する該動作選択
    子に沿った動作選択を行うことを特徴としたファクシミ
    リ通信方式。
  2. 【請求項2】 該登録者側ファクシミリ端末(1)から
    該不在情報の蓄積時に該不在情報を通知する宛先を該交
    換機(2)に登録しておき、該交換機(2)が該不在情
    報を該宛先に通知することを特徴とした請求項1に記載
    のファクシミリ通信方式。
  3. 【請求項3】 該不在情報とは別に不在通知画像データ
    を該交換機(2)に蓄積することを特徴とした請求項1
    又は2に記載のファクシミリ通信方式。
  4. 【請求項4】 該動作選択子が、該通知文に対して、不
    在終了後の送信、不在者の指定宛先への転送、即座送
    信、又は送信の中止を含んでいることを特徴とした請求
    項1乃至3のいずれかに記載のファクシミリ通信方式。
  5. 【請求項5】 該交換機(2)が、該通知文を蓄積後、
    該発信者側ファクシミリ端末(3)の番号を記憶して該
    端末(3)との回線を一旦切断し、その後、該番号によ
    り該発信者側ファクシミリ端末(3)への発呼を行うこ
    とを特徴とした請求項1乃至4のいずれかに記載のファ
    クシミリ通信方式。
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