JP3071492B2 - 光情報記録媒体の製造方法 - Google Patents
光情報記録媒体の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光情報記録媒体の製造方
法に関し、さらに詳しくは接着強度及び保存性の向上し
た光情報記録媒体の製造方法に関する。
法に関し、さらに詳しくは接着強度及び保存性の向上し
た光情報記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機色素系光ディスクにおいて、記録層
をスピンナー塗布により設けることは良く知られた技術
である。通常はこのようにして得た記録媒体を貼り合わ
せ、エアーサンドイッチ構造化するが、生産性の高さか
ら接着剤として光硬化型の接着剤が使用されている。
をスピンナー塗布により設けることは良く知られた技術
である。通常はこのようにして得た記録媒体を貼り合わ
せ、エアーサンドイッチ構造化するが、生産性の高さか
ら接着剤として光硬化型の接着剤が使用されている。
【0003】このときの問題点としては、接着部に塗布
された色素膜による1)接着強度の低下及び、2)接着
剤硬化度の低下に伴う未硬化モノマーによる保存時の記
録材劣化がある。これらの改良としては(A)色素溶解
度の高い接着剤の改良、(B)接着部に付着した色素を
拭き取る方法(特開昭63−47194号公報及び特開
昭63−234429号公報)、(C)接着部に付着し
た色素を溶媒により洗い流す方法(特開昭63−234
428号公報)などが提案されている。
された色素膜による1)接着強度の低下及び、2)接着
剤硬化度の低下に伴う未硬化モノマーによる保存時の記
録材劣化がある。これらの改良としては(A)色素溶解
度の高い接着剤の改良、(B)接着部に付着した色素を
拭き取る方法(特開昭63−47194号公報及び特開
昭63−234429号公報)、(C)接着部に付着し
た色素を溶媒により洗い流す方法(特開昭63−234
428号公報)などが提案されている。
【0004】しかしながら、前記の方法にはそれぞれ下
記のような問題点があり、解決が望まれていた。(A)
は接着強度と保存性とを両立させるのが困難である。ま
た(B)の拭き取り方式では拭き取り材の吸収力の問
題、拭き取り材の交換の問題、記録膜除去の境界が大き
くにじむ。(C)についても色素記録膜溶解剤を使用す
るため、ディスク基板上での溶解材のはね(飛び散り)
や溶剤流出管(ノズル)先端の溶剤だまり、又、溶剤噴
射開始時及び溶剤噴射終了時の圧力の変動によるノズル
先端での溶剤の飛び散りが起きてしまい、記録エリア内
の記録膜を溶かしてしまう。
記のような問題点があり、解決が望まれていた。(A)
は接着強度と保存性とを両立させるのが困難である。ま
た(B)の拭き取り方式では拭き取り材の吸収力の問
題、拭き取り材の交換の問題、記録膜除去の境界が大き
くにじむ。(C)についても色素記録膜溶解剤を使用す
るため、ディスク基板上での溶解材のはね(飛び散り)
や溶剤流出管(ノズル)先端の溶剤だまり、又、溶剤噴
射開始時及び溶剤噴射終了時の圧力の変動によるノズル
先端での溶剤の飛び散りが起きてしまい、記録エリア内
の記録膜を溶かしてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は上記問題点を
解決するものであり、その目的は記録エリア外のディス
ク接着面に存在する不要な記録層を、記録エリア内の記
録層を損傷させることなく、容易に除去可能な光情報記
録媒体の製造方法を提供することにある。
解決するものであり、その目的は記録エリア外のディス
ク接着面に存在する不要な記録層を、記録エリア内の記
録層を損傷させることなく、容易に除去可能な光情報記
録媒体の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は下記
手段により達成される。すなわち、本発明の光情報記録
媒体の製造方法は、有機色素を主成分とする記録層を有
する光情報記録媒体の製造方法であって、スピンナーに
より色素層を形成した後回転中のディスクの下方から該
色素膜溶解液を吐き出す第一の工程、溶解液を吐き出し
ながらノズルを記録層面よりやや上方に引上げる第二の
工程、ノズルを目的位置まで移動させ記録エリア外の色
素膜に対し溶解液を吐き出す第三の工程、及び該溶解液
を吐き出したままノズルをディスクの遠方かつ下方まで
移動し次いで吐出を止める第四の工程からなることを特
徴とする該光情報記録媒体 の外周端の記録エリア外の色
素膜が除去されている光情報記録媒体の製造方法であ
る。
手段により達成される。すなわち、本発明の光情報記録
媒体の製造方法は、有機色素を主成分とする記録層を有
する光情報記録媒体の製造方法であって、スピンナーに
より色素層を形成した後回転中のディスクの下方から該
色素膜溶解液を吐き出す第一の工程、溶解液を吐き出し
ながらノズルを記録層面よりやや上方に引上げる第二の
工程、ノズルを目的位置まで移動させ記録エリア外の色
素膜に対し溶解液を吐き出す第三の工程、及び該溶解液
を吐き出したままノズルをディスクの遠方かつ下方まで
移動し次いで吐出を止める第四の工程からなることを特
徴とする該光情報記録媒体 の外周端の記録エリア外の色
素膜が除去されている光情報記録媒体の製造方法であ
る。
【0007】 以下に本発明の光情報記録媒体の製造方法
につき詳細に説明する。本発明における光情報記録媒体
に用いられる基板としては、基板側より記録再生を行う
場合のみ使用レーザ光に対して透明でなければならず、
記録層側から行う場合は透明である必要はない。基板材
料としては例えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリア
ミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのプラス
チック、ガラス、セラミックあるいは金属等を用いるこ
とができる。
につき詳細に説明する。本発明における光情報記録媒体
に用いられる基板としては、基板側より記録再生を行う
場合のみ使用レーザ光に対して透明でなければならず、
記録層側から行う場合は透明である必要はない。基板材
料としては例えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリア
ミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのプラス
チック、ガラス、セラミックあるいは金属等を用いるこ
とができる。
【0008】 なお、基板の表面にはトラッキング用の案
内溝や案内ピット、さらにアドレス信号等のプレフォー
マットが形成されてもよい。
内溝や案内ピット、さらにアドレス信号等のプレフォー
マットが形成されてもよい。
【0009】 記録層の主成分として使用される有機色素
はレーザー光の照射により何らかの光学的変化を生じさ
せ、その変化により情報を記録するものでポリメチン色
素、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、スクアリ
リウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノ
ン系、アントラキノン系、キサンテン系、トリフェニル
メタン系金属錯体化合物が挙げられ、上記の染料を単独
で用いてもよいし2種以上の組合わせにしてもよい。
はレーザー光の照射により何らかの光学的変化を生じさ
せ、その変化により情報を記録するものでポリメチン色
素、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、スクアリ
リウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノ
ン系、アントラキノン系、キサンテン系、トリフェニル
メタン系金属錯体化合物が挙げられ、上記の染料を単独
で用いてもよいし2種以上の組合わせにしてもよい。
【0010】 また、スピロピラン、フルキド系のフォト
クロミック材料であってもよい。
クロミック材料であってもよい。
【0011】 前記有機色素を記録層に用いる光情報記録
媒体は相変化、バブル、穴あけ等いずれのタイプのもの
でもよい。記録層膜厚としては、100Å〜10μm、
好ましくは200Å〜2μmである。
媒体は相変化、バブル、穴あけ等いずれのタイプのもの
でもよい。記録層膜厚としては、100Å〜10μm、
好ましくは200Å〜2μmである。
【0012】 図1〜図3に本発明の光情報記録媒体及び
その製造方法の説明図を示す。基板1の全面に有機色素
膜2を塗布したディスクをターンテーブル3により回転
させ、その後ディスク遠方かつディスク面より下方にて
色素膜溶解剤を連続的に吐出及び停止機能を有するノズ
ル4より噴射させる。ゆっくりとそのノズル4を目的位
置まで移動(ノズルは図1に示す〜で示す矢印方向
に移動する)させ色素膜2の外周端を除去した後、ディ
スク遠方かつディスク面より下方まで溶解剤を止めるこ
となく移動させる(図1)。
その製造方法の説明図を示す。基板1の全面に有機色素
膜2を塗布したディスクをターンテーブル3により回転
させ、その後ディスク遠方かつディスク面より下方にて
色素膜溶解剤を連続的に吐出及び停止機能を有するノズ
ル4より噴射させる。ゆっくりとそのノズル4を目的位
置まで移動(ノズルは図1に示す〜で示す矢印方向
に移動する)させ色素膜2の外周端を除去した後、ディ
スク遠方かつディスク面より下方まで溶解剤を止めるこ
となく移動させる(図1)。
【0013】 このとき、図2に示す目的位置でのノズル
4のディスク表面に対する角度θ、ディスクの回転数ノ
ズル径の大きさ、ノズルとディスク表面との距離、溶解
剤の種類、および溶解剤の噴射方法(噴射圧力)などの
因子を適当に選ばないと溶解剤がディスク表面ではねて
しまったり、ノズルからの飛び散りが起き、そのはねが
記録エリア内の記録層を溶かしてしまって大きな欠陥を
作ってしまうことがある。
4のディスク表面に対する角度θ、ディスクの回転数ノ
ズル径の大きさ、ノズルとディスク表面との距離、溶解
剤の種類、および溶解剤の噴射方法(噴射圧力)などの
因子を適当に選ばないと溶解剤がディスク表面ではねて
しまったり、ノズルからの飛び散りが起き、そのはねが
記録エリア内の記録層を溶かしてしまって大きな欠陥を
作ってしまうことがある。
【0014】 たとえば、噴射方法についていえば、従来
のように溶解剤噴射ノズルを固定しておくと溶解剤噴射
開始時と噴射終了時にノズルの先にたまっていた溶解剤
などで、また、溶解剤噴射開始時の流量(圧力)が不安
定なために、ノズル端で溶解剤が四方八方へ飛び散って
記録エリア内まで及んで欠陥を発生させる可能性がある
(サックバックがかかっている場合でも急激な吸引力に
よりノズルが振動してしまうので、溶解剤の飛び散りの
可能性が高い)。
のように溶解剤噴射ノズルを固定しておくと溶解剤噴射
開始時と噴射終了時にノズルの先にたまっていた溶解剤
などで、また、溶解剤噴射開始時の流量(圧力)が不安
定なために、ノズル端で溶解剤が四方八方へ飛び散って
記録エリア内まで及んで欠陥を発生させる可能性がある
(サックバックがかかっている場合でも急激な吸引力に
よりノズルが振動してしまうので、溶解剤の飛び散りの
可能性が高い)。
【0015】 本発明では上述したようにディスク遠方か
つディスク面下方にて溶解剤噴射の開始、及び終了を行
うもので、ディスク付近では非常に安定した流量(圧
力)の溶解剤噴射が得られ、ノズル先からのはねによる
記録層の破壊が防止できる。この際、ノズルの移動によ
りディスク端面に溶解剤がかかる時に溶解剤の散乱が生
じるが、これはノズルの角度を選ぶことにより遠心力に
よりディスク外へはじくことができる。
つディスク面下方にて溶解剤噴射の開始、及び終了を行
うもので、ディスク付近では非常に安定した流量(圧
力)の溶解剤噴射が得られ、ノズル先からのはねによる
記録層の破壊が防止できる。この際、ノズルの移動によ
りディスク端面に溶解剤がかかる時に溶解剤の散乱が生
じるが、これはノズルの角度を選ぶことにより遠心力に
よりディスク外へはじくことができる。
【0016】 このノズルの角度は図2に示す様にディス
ク外周方向へ溶解剤が噴射される方向へ傾いていると良
く、θ=90°でもはねを起こさず不要記録層の除去が
行えるが、0°<θ<180°、より好ましくはθ=3
0〜60°が最も安定した結果を得ることができる。
ク外周方向へ溶解剤が噴射される方向へ傾いていると良
く、θ=90°でもはねを起こさず不要記録層の除去が
行えるが、0°<θ<180°、より好ましくはθ=3
0〜60°が最も安定した結果を得ることができる。
【0017】 ノズルの径φ、ノズルとディスク表面との
距離wは溶解剤の噴射パターン(図1)を実施している
限りは、あまり大きな因子ではないが、ノズル高wは好
ましくはw=2〜3mm、またノズル径は溶解剤の噴射
量、種類と絡み合うが、記録層除去の境界(記録膜のあ
る所とない所の境目)の仕上り具合からみて、φ<0.
3mmが適当である。ディスクの回転数は溶解剤の噴射
圧力及び溶解剤の種類により多少ずれてくるが総じて1
500〜2000rpmが記録層除去の境界の仕上りが
綺麗で好ましい。
距離wは溶解剤の噴射パターン(図1)を実施している
限りは、あまり大きな因子ではないが、ノズル高wは好
ましくはw=2〜3mm、またノズル径は溶解剤の噴射
量、種類と絡み合うが、記録層除去の境界(記録膜のあ
る所とない所の境目)の仕上り具合からみて、φ<0.
3mmが適当である。ディスクの回転数は溶解剤の噴射
圧力及び溶解剤の種類により多少ずれてくるが総じて1
500〜2000rpmが記録層除去の境界の仕上りが
綺麗で好ましい。
【0018】 噴射圧力については回転中のディスク上記
録層が溶ける最低の圧力に設定することが望ましい(あ
まり圧力をかけないでも溶解する溶媒を選定する)。と
ころで、実際有機系色素をディスク基板上にスピンナー
で全面に塗布した場合、色素塗布開始時はスピンナーの
低回転のためにディスク基板の裏側(記録エリアのない
面)に色素がまわり込んでしまう。
録層が溶ける最低の圧力に設定することが望ましい(あ
まり圧力をかけないでも溶解する溶媒を選定する)。と
ころで、実際有機系色素をディスク基板上にスピンナー
で全面に塗布した場合、色素塗布開始時はスピンナーの
低回転のためにディスク基板の裏側(記録エリアのない
面)に色素がまわり込んでしまう。
【0019】 したがって、2枚のディスクを貼り合わせ
てエアーサンドイッチ構造とした場合、両表面、及び外
周部の端面に色素が付着しており、外観上おもわしくな
い。そのため、外周端記録エリア外の不要記録層除去と
同時、又は別個に裏面及びディスク外周部端面の付着色
素を除去することが望ましい。
てエアーサンドイッチ構造とした場合、両表面、及び外
周部の端面に色素が付着しており、外観上おもわしくな
い。そのため、外周端記録エリア外の不要記録層除去と
同時、又は別個に裏面及びディスク外周部端面の付着色
素を除去することが望ましい。
【0020】 前記目的のためには図3に示すように、デ
ィスク外周端スペーサ接着部の不要記録層、除去用ノズ
ル4の他に裏面付着色素洗浄用ノズル4’を設けること
が好ましい。このノズル4’はノズル4とは異なり固定
式でよく、ノズル径、噴射量等の因子は適当に選んでか
まわない(移動式にすると飛び散りが起きてしまうので
かならず固定式にする)。またディスク外周端部に付着
した色素はノズル4、4’からの溶剤噴射で落されてし
まうので、図3の装置を用いるとディスク両面の不要記
録層を容易に除去することができる。
ィスク外周端スペーサ接着部の不要記録層、除去用ノズ
ル4の他に裏面付着色素洗浄用ノズル4’を設けること
が好ましい。このノズル4’はノズル4とは異なり固定
式でよく、ノズル径、噴射量等の因子は適当に選んでか
まわない(移動式にすると飛び散りが起きてしまうので
かならず固定式にする)。またディスク外周端部に付着
した色素はノズル4、4’からの溶剤噴射で落されてし
まうので、図3の装置を用いるとディスク両面の不要記
録層を容易に除去することができる。
【0021】 本発明においては、1台のスピンナーで色
素塗布、外周端除去、裏面除去をすべて行ってもよい
し、それぞれを独立の個々のスピンナーで行ってもよ
い。
素塗布、外周端除去、裏面除去をすべて行ってもよい
し、それぞれを独立の個々のスピンナーで行ってもよ
い。
【0022】 本発明の光情報記録媒体は必要に応じ下記
の下引き層、及び保護層を設けてもよい。
の下引き層、及び保護層を設けてもよい。
【0023】 下引き層は、(a)接着性の向上、(b)
水又はガスなどのバリヤー、(c)記録層の保存安定性
の向上及び(d)反射率の向上、(e)溶剤からの基板
の保護、(f)案内溝、案内ピット、プレフォーマット
の形成などを目的として使用される。(a)の目的に対
しては高分子材料例えばアイオノマー樹脂、ポリアミド
樹脂、ビニル系樹脂、天然樹脂、天然高分子、シリコー
ン、液状ゴムなどの種々の高分子物質及びシランカップ
リング剤等を用いることができ、(b)及び(c)の目
的に対しては上記高分子材料以外に無機化合物例えばS
iO 2 、MgF2、SiO、TiO2、ZnO、TiN、
SiNなど、金属又は半金属例えばZn、Cu、S、N
i、Cr、Ge、Se、Au、Ag、Alなどを用いる
ことができる。また、(d)の目的に対しては金属、例
えば、Al、Ag等や、金属光沢を有する有機薄膜、例
えば、メチン染料、キサンテン系染料等を用いることが
でき、(e)及び(f)の目的に対しては、紫外線硬化
樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂等を用いることができ
る。
水又はガスなどのバリヤー、(c)記録層の保存安定性
の向上及び(d)反射率の向上、(e)溶剤からの基板
の保護、(f)案内溝、案内ピット、プレフォーマット
の形成などを目的として使用される。(a)の目的に対
しては高分子材料例えばアイオノマー樹脂、ポリアミド
樹脂、ビニル系樹脂、天然樹脂、天然高分子、シリコー
ン、液状ゴムなどの種々の高分子物質及びシランカップ
リング剤等を用いることができ、(b)及び(c)の目
的に対しては上記高分子材料以外に無機化合物例えばS
iO 2 、MgF2、SiO、TiO2、ZnO、TiN、
SiNなど、金属又は半金属例えばZn、Cu、S、N
i、Cr、Ge、Se、Au、Ag、Alなどを用いる
ことができる。また、(d)の目的に対しては金属、例
えば、Al、Ag等や、金属光沢を有する有機薄膜、例
えば、メチン染料、キサンテン系染料等を用いることが
でき、(e)及び(f)の目的に対しては、紫外線硬化
樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂等を用いることができ
る。
【0024】 保護層(読取面側ハードコート層)は、
(a)光反射吸収層をその傷、ホコリ、汚れ等から保護
する。(b)光反射吸収層の保存安定性の向上、(c)
反射率の向上等を目的として使用される。これらの目的
に対しては、前記下引き層に示した材料を用いることが
できる。また無機材料として、SiO、SiO2なども
用いることができ、有機材料として、ポリメチルアクリ
レート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレ
ン、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪
酸系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、天然ゴム、
スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワック
ス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱
溶融性樹脂も用いることができる。
(a)光反射吸収層をその傷、ホコリ、汚れ等から保護
する。(b)光反射吸収層の保存安定性の向上、(c)
反射率の向上等を目的として使用される。これらの目的
に対しては、前記下引き層に示した材料を用いることが
できる。また無機材料として、SiO、SiO2なども
用いることができ、有機材料として、ポリメチルアクリ
レート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレ
ン、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪
酸系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、天然ゴム、
スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワック
ス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱
溶融性樹脂も用いることができる。
【0025】 また、必要に応じて色素膜の上又は下に反
射層を設けてもよく、反射層は反射率が高く腐食されに
くいものが望ましく光沢を有する金属等が挙げられ、好
ましくはAl、Auなどが挙げられ、膜厚としては10
0Å〜50μm、好ましくは200Å〜20μm、膜形
成方法としては蒸着スパッタなどが挙げられる。
射層を設けてもよく、反射層は反射率が高く腐食されに
くいものが望ましく光沢を有する金属等が挙げられ、好
ましくはAl、Auなどが挙げられ、膜厚としては10
0Å〜50μm、好ましくは200Å〜20μm、膜形
成方法としては蒸着スパッタなどが挙げられる。
【0026】 本発明で得られた光情報記録媒体は、記録
層を内側にし、もう一方の基板と貼合わせた密着貼合わ
せでもエアーサンドイッチ構造でもよく、また単板構成
でもよい。
層を内側にし、もう一方の基板と貼合わせた密着貼合わ
せでもエアーサンドイッチ構造でもよく、また単板構成
でもよい。
【0027】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明する。 実施例1 φ130mmの案内槽付きポリカーボネート基板上に下
記[化1]で示される構造式の色素を2,2,2−トリ
フロロエタノールに溶解し、膜厚が900Åとなるよう
にスピンコートし、次いで前記図1及び図3に示す方法
によりディスク外周端及び裏面の不要色素を除去した。
記[化1]で示される構造式の色素を2,2,2−トリ
フロロエタノールに溶解し、膜厚が900Åとなるよう
にスピンコートし、次いで前記図1及び図3に示す方法
によりディスク外周端及び裏面の不要色素を除去した。
【0028】
【化1】
【0029】比較例1 実施例1と同様に色素膜を形成し、ディスクより遠方3
cm、及びディスク面より上側2mmの場所から溶解液
を吐き出し及び停止し外周端の不要色素を除去した。
cm、及びディスク面より上側2mmの場所から溶解液
を吐き出し及び停止し外周端の不要色素を除去した。
【0030】 比較例2 実施例1と同様に色素膜を形成し、図2に示すようにノ
ズルを固定し、外周端の不要色素を除去した。
ズルを固定し、外周端の不要色素を除去した。
【0031】 実施例、比較例とも不要色素除去液は2−
エトキシエタノールを用い、そのときのディスク回転数
は1800rpmで行った。
エトキシエタノールを用い、そのときのディスク回転数
は1800rpmで行った。
【0032】 実施例、比較例をそれぞれ100枚のディ
スクについて行い、そのときの記録エリアへの溶解液の
飛び散り具合を見た結果を表1に示す。
スクについて行い、そのときの記録エリアへの溶解液の
飛び散り具合を見た結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の光情報記録媒体の製造方法によ
れば下記効果がもたらされる。1)ディスクをエアサン
ドイッチ構造とした場合、外周スペーサーの接着部に不
要色素がないため、接着強度及び保存性が著しく向上
し、また封止信頼性にすぐれる光ディスクが得られる。 2)不要色素除去をコンパクトなスピンナーにより容易
に行うことができ、生産性にすぐれた光ディスクが得ら
れる。 3)ディスクを単板構造とした場合、不要色素のない、
外観にすぐれる光ディスクが得られる。
れば下記効果がもたらされる。1)ディスクをエアサン
ドイッチ構造とした場合、外周スペーサーの接着部に不
要色素がないため、接着強度及び保存性が著しく向上
し、また封止信頼性にすぐれる光ディスクが得られる。 2)不要色素除去をコンパクトなスピンナーにより容易
に行うことができ、生産性にすぐれた光ディスクが得ら
れる。 3)ディスクを単板構造とした場合、不要色素のない、
外観にすぐれる光ディスクが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光情報記録媒体の製造方法の一例を示
す説明図である。
す説明図である。
【図2】本発明の光情報記録媒体の製造方法の一例を示
す部分説明図である。
す部分説明図である。
【図3】本発明の光情報記録媒体の製造方法の他の例を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 基板 2 色素膜 3 ターンテーブル 4 ノズル 4’ ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺村 薫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平4−255931(JP,A) 特開 昭63−2134(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/26 B41M 5/26 G11B 7/24
Claims (3)
- 【請求項1】 有機色素を主成分とする記録層を有する
ディスク状光情報記録媒体の製造方法であって、スピン
ナーにより色素膜を形成した後回転中のディスクの下方
から該色素膜溶解液を吐き出す第一の工程、溶解液を吐
き出しながらノズルを記録層面よりやや上方に引上げる
第二の工程、ノズルを目的位置まで移動させ記録エリア
外の色素膜に対し溶解液を吐き出す第三の工程、及び溶
解液を吐き出したままノズルをディスクの遠方かつ下方
まで移動し次いで吐出を止める第四の工程からなること
を特徴とする該光情報記録媒体の外周端の記録エリア外
の色素膜が除去されている光情報記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】 前記第三工程において目的位置でのノズ
ルとディスク面とのなす角度θが0°<θ<180°で
ある請求項1記載の光情報記録媒体の製造方法。 - 【請求項3】 前記光情報記録媒体の色素膜塗設面との
反対面に色素溶解液を吐き出す工程を有する請求項1記
載の光情報記録媒体の製造方法。
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JP3131799A JP3071492B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 光情報記録媒体の製造方法 |
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JPH04332933A JPH04332933A (ja) | 1992-11-19 |
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1991
- 1991-05-07 JP JP3131799A patent/JP3071492B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04332933A (ja) | 1992-11-19 |
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