JP3071333U - 釘抜き機 - Google Patents

釘抜き機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木質材に打ち込まれている釘を簡単且つ確実
に引き抜くことができる動力式の釘抜き機を提供する。 【解決手段】 先端に鉤爪を形成しているチゼル体の前
半部を筒状本体の前端面から前後動自在に突出させてい
ると共に、筒状本体内に挿入している後半部における後
端面をピストン体によって叩打してその打撃力により上
記鉤爪を木質材表面に食い込ませて釘頭に係止させるよ
うにし、さらに、上記チゼル体の先端近傍部の下面側に
凸円弧状に湾曲した支点部を設けてこの支点部を木質材
表面に当てがってテコの作用により釘を引き抜くように
構成している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、木質材に打ち込まれている釘を簡単且つ確実に引き抜くことができ る動力式の釘抜き機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
動力式の釘抜き機としては、従来から種々の構造のものが開発されており、例 えば、本体にシリンダ室を設けてこのシリンダ室にピストンを上下方向に往復動 自在に内装すると共にそのピストンロッドを本体の下端面から突出させてこのロ ッドの先端に形成している鉤爪を木質材に打ち込まれている釘の頭部に係止させ 、上記ピストンを作動させてそのロッドを本体側に引き込むことにより釘を引き 抜くように構成したものが知られている。しかし、このような釘抜き機では釘頭 と木質材表面との間に鉤爪が挿入可能な隙間が設けられていなければ鉤爪を釘頭 に係止させることが困難であるという問題点がある。
【0003】 このため、鉤爪を木質材に食い込ませることによって釘頭の下面に係止させた のち、釘を引き抜くようにした動力式釘抜き機が考案されている。この釘抜き機 は、例えば、実開平6ー75679号公報に記載されているように、圧力エアに よって上下方向に往復動するピストン体を内装している本体の下端に下端面を押 え面に形成している支柱を固定し、この支柱の背面側に後方に向かって凸円弧状 に湾曲し且つ下端に鉤爪を形成してなる鉤爪部材の上端部を回動自在に枢着する と共にこの鉤爪部材の上端部前端面にラチェット爪を形成してこのラチェット爪 を支柱の中間部に回動自在に軸支しているラチェットホイールに噛み合わせてい る。一方、上記ピストン体のロッドを本体の下端面から下方に突出させてこのロ ッドの下端面で上記鉤爪部材の上端面を叩打することにより、鉤爪を木質材に食 い込ませて釘頭の下面に係止させるように構成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記のように構成された釘抜き機によれば、鉤爪部材はピスト ン体のロッドで打撃されるに伴ってその上端部を中心として円運動を行うために 、ピストン体のロッドによって叩打される上端面が円運動に伴って変動し、鉤爪 部材に打撃力を円滑に伝達させることができなくなるばかりでなく、ピストン体 のロッドによる垂直方向の打撃力でもって鉤爪部材の先端鉤爪を水平方向に移動 させながら木質材に食い込ませて釘頭に係止させるものであるから、鉤爪に対す る打撃力の伝達効率が著しく低下して鉤爪を木質材に円滑に食い込ませることが できなくなるという事態が生じる。また、打撃した際に、鉤爪部材が反動によっ て逆方向に飛び跳ねようとするので、これを防止するための上記ラチェット機構 を必要として構造が複雑化する上に故障が生じやすくなるという問題点がある。
【0005】 さらに、釘抜き時においては、釘頭の近傍部に支柱の押え面を押し付け、この 支柱を支点として鉤爪部材を釘頭に向かって回動させ、その先端鉤爪を釘頭に係 止させるものであるから、支柱の設置位置によって鉤爪部材の回動軌跡が決定さ れることになって支柱の設置位置に少しでもずれが生じると、鉤爪を釘頭に正確 に係止させることができなくなり、釘抜き作業の能率が低下するという問題点が あった。
【0006】 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは 、構造が簡単で長期の使用に供することができるのは勿論、打撃力を鉤爪に確実 且つ効率よく伝達し得ると共に釘頭に対する鉤爪の位置決めが簡単且つ正確に行 えて釘抜き作業を能率よく行える釘抜き機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の釘抜き機は、請求項1に記載したように、 後部にピストン体を前後方向に摺動自在に内装している筒状本体の前端部に、先 端に鉤爪を形成してなるチゼル体を前後往復動自在に設け、筒状本体の前端から 突出している上記チゼル体の下面側に凸円弧状に湾曲している支点部を設けてあ り、さらに、筒状本体に操作レバーを設けてこの操作レバーを操作することによ り、上記ピストン体を作動させてチゼル体の後端面を叩打するように構成してい る。
【0008】 さらに上記釘抜き機において、請求項2に係る考案は、凸円弧状に湾曲した上 記支点部を、上面にV字状ガイド溝を形成している直状の支杆部の前端から下方 に向かって円形状に屈曲させることによって形成してあり、上記直状の支杆部の 後端面を筒状本体の前端面下部に一体に固定してその上面に形成している上記V 字状ガイド溝にチゼル体の下面を摺動自在に支持させていることを特徴としてい る。
【0009】 また、請求項3に係る考案は、凸円弧状に湾曲した上記支点部をチゼル体の先 端鉤爪の後方近傍部における下面に一体に設けていることを特徴としている。
【0010】
【作用】
木質材に打ち込まれている釘頭に対してチゼル体の先端鉤爪を対向させ、釘頭 近傍部の木質材表面に当てがった状態にしたのち、操作レバーを操作してピスト ン体を作動させると、ピストン体の往動時にチゼル体の後端面がこのピストン体 によって叩打され、その打撃力が力の方向を変えることなくチゼル体の先端部に 直接、伝達してチゼル体が前進し、その先端鉤爪を木質材表面に食い込ませる。 ピストン体が往動する毎に鉤爪の食い込み量が深くなり、鉤爪が釘の軸部上端を 挟みこんで釘頭の下面に係止した状態になると、凸円弧状に湾曲した支点部を木 質材表面に当てがい、その当接部を支点として筒状本体を押し下げると、鉤爪が 当接部を支点として上動し、釘が引き抜かれる。
【0011】 釘の引き抜き時において、鉤爪が木質材表面から上方に離間しても、作業者に より筒状本体を釘の方向に押しつけながら作業が行われるので、鉤爪が釘頭から 外れることなく確実に釘を引き抜くことができる。また、凸円弧状に湾曲してい る支点部が釘を引き抜いていくに従って木質材表面にその凸円弧面を摺動させな がら木質材表面と接する支点が釘側に移動するので、鉤爪がより深く釘頭に係止 すると共に、支点と筒状本体を押し下げる作用点間の距離と、支点と釘頭に対す る鉤爪の係止点間の距離とのレバー比が増大して釘に大きな引き抜き力を作用さ せることができ、確実且つ容易に釘を引き抜くことができる。
【0012】 また、請求項2に記載したように、凸円弧状に湾曲した上記支点部を、上面に V字状ガイド溝を形成している直状の支杆部の前端から下方に向かって円形状に 屈曲させることによって形成し、上記直状の支杆部の後端面を筒状本体の前端面 下部に一体に固定してその上面に形成している上記V字状ガイド溝にチゼル体の 下面を摺動自在に支持させておけば、ピストン体でチゼル体の後端面を叩打した 時に、その打撃力が力の方向を変えることなくチゼル体に伝達し、チゼル体のみ を直状の支杆部のV字状ガイド溝に摺接させなから前進させて円滑に釘抜きを行 うことができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
次に本考案の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1、図2にお いて、1は前端部にキャップ形状の先端ケーシング1aを装着している筒状本体で 、その後半部をシリンダ室2に形成してこのシリンダ室2にピストン体3を前後 方向に摺動自在に内装していると共に上記先端ケーシング1a内に、先端(前端) に鉤爪4aを形成しているチゼル体4の後半部を挿入してこのチゼル体4を前後往 復移動自在に支持している。
【0014】 上記先端ケーシング1aはその前端面中央部に上記チゼル体4を摺動自在に挿通 、支持した中央孔11を設けていると共に内部をスプリング室12に形成してあり、 さらに、後端部内周面にねじ孔13を形成してこのねじ孔13を筒状本体1の前端外 周面に形成しているねじ部14に取り外し自在にねじ結合させている。
【0015】 上記チゼル体4はその下面を略全長に亘ってV字状の摺動面4bに形成している 一定長さを有する鋼製の角棒材からなり、その前端部を僅かに斜め上方に屈折さ せて先端が図5に示すように、尖鋭端に形成された二股形状の上記鉤爪4aに形成 していると共に、後半部を上記先端ケーシング1aの前端面に設けている中央孔11 に挿通してスプリング室12の中央部内に配設している。
【0016】 さらに、このチゼル体4の後端部外周面にチゼル体4よりも大径のスプリング 受け4cを一体に固着していると共にこのスプリング受け4cから後方に突出してい る後端部4dを上記筒状本体1の前端部内周面に装着しているブシュ5に摺動自在 に挿通させている。そして、常態においては、スプリング受け4cと先端ケーシン グ1aの前端内面との間に圧縮状態で介在させているスプリング6の弾発力によっ てスプリング受け4cの後端面を上記ブッシュ5の前端面に当接させてチゼル体4 がそれ以上、後退するのを阻止し、後端部4dの後端をブッシュ5から後方に突出 させた状態にして上記シリンダ室2内のピストン体3の前端面中央に突設してい る打撃突部3aに対向させている。
【0017】 7は上記先端ケーシング1aの外周面に被せている筒状カバー体で、図4に示す ようにその上周部を全長に亘って分離させて対向する分離端縁に突片7a、7aを突 設し、これらの突片7a、7a同士をねじ15によって連結することにより、先端ケー シング1aの外周面に着脱可能に固定している。
【0018】 8はこの筒状カバー体7の前端面下部にその後端を一体に固着している支点部 材で、上面をV字状のガイド溝9に形成している直状の支杆部8aと、この支杆部 8aの前端から下方に向かって円形状に湾曲してなる凸円弧状の支点部8bとからな り、直状の支杆部8aを上記チゼル体4における先端ケーシング1aから突出した直 状部の下面に沿って配設して、チゼル体4の下面に形成しているV字状の摺動面 4bをそのガイド溝9にこのガイド溝9の長さ方向に摺動自在に支持させてあり、 凸円弧状の支点部8bをチゼル体4の先端鉤爪4aの後方近傍部に位置させている。
【0019】 なお、この支点部材8は一定幅と長さを有する帯状鋼板の幅方向の中央部を全 長に亘って下方にV字状に屈折させることにより上記ガイド溝9を形成している と共にこのガイド溝9の両側部に、図4に示すように平坦部9a、9aを形成してあ り、さらに、前半部を下方に向かって円弧状に屈曲させたのち、後方に向かって さらに円弧状に屈曲させることにより上記支点部8bを形成しているものである。
【0020】 10は筒状本体1の後端部に上下方向に回動自在に取付けている操作レバーで、 この操作レバー10を押すことによって上記ピストン体3を連続的に往復動させ、 往動時にその打撃突部3aによってチゼル体4の後端部4dの後端面を叩打し、打撃 力をチゼル体4に伝達するように構成している。なお、ピストン体3を往復動さ せる動力源としては、エア駆動、充電式を含む電気駆動等の公知の手段のいずれ を採用してもよく、要するに、この動力源によってピストン体3を連続的に往復 動させるように構成しておけばよい。
【0021】 このように構成した動力式の釘抜き機の作用を述べると、木材板や合板その他 の木質材16に釘17がその釘頭18まで深く打ち込まれている場合において、この釘 17を引き抜く際に、まず、作業者が筒状本体1の後端部を把持してチゼル体4の 先端鉤爪4aを図1に示すように、釘頭18の近傍部における木質材16の表面に釘頭 18を掬うような角度でもって当てがう。そうしたのち、操作レバー10を押すと、 ピストン体3が往復動してその往動時にチゼル体4の後端部4dの後端面を叩打し 、チゼル体4がこのピストン体3の打撃力によってピストン体3の往動方向、即 ち、チゼル体4の先端方向に前進し、その先端鉤爪4aを木質材16の表面に食い込 ませる。
【0022】 操作レバー10を操作している間は、ピストン体3が連続的に往復動してチゼル 体4の後端部4dの後端面を叩打し、鉤爪4aがその叩打による打撃力によって木質 材表面に対する食い込み量を増大させながら釘頭18の下面にまで進入し、釘17の 軸部上端を挟み込んで釘頭18の下面に係止した状態となる。しかるのち、筒状本 体1を下方に傾動させて凸円弧状に湾曲している支点部8bの下周部を図2に示す ように木質材16の表面に当接させ、その当接部を支点Aとして筒状本体1をさら に下方に傾動させると、鉤爪4aは上記支点A回りに上動して釘頭18の下面に強固 に係止させながら釘17を引き抜いていく。
【0023】 この時、筒状本体1を下方に向かって徐々に傾動させ且つピストン体3の打撃 力によって鉤爪4aを釘頭下面側に深く進入させながら釘17を引き抜いていく際に 、作業者が筒状本体1を釘17の方向に押しつけながら作業を行うので、凸円弧状 に湾曲している支点部8bが木質材表面を釘頭18側に向かって摺動し、図3に示す ように、木質材16に対する支点Aが支点部8bの後方部に移動すると共に釘頭18に 接近する。そのため、筒状本体1を下方に傾動させることによって発生する支点 Aを中心とする釘17の引き抜き力が増大し、釘17が素早く且つ確実に引き抜かれ るものである。また、先端に鉤爪4aを設けているチゼル体4は、そのV字状の下 面をチゼル体4と別体の支点部材8における直状支杆部8aのV字状のガイド溝9 上を摺動しながら前進するので、打撃力がチゼル体4の先端部に伝達し、釘抜き が行われる。
【0024】 木質材16から釘17が引き抜かれる間は、上記ピストン体3が作動しており、ま た、作業者が筒状本体1を釘17の方向に押しつけながら作業を行うので、鉤爪4a は釘頭18の下面から離れることはないが、操作レバー10の操作を解除すると共に 釘17の引き抜きが完了すると、作業者が筒状本体1を釘17から遠ざけることによ って鉤爪4aは釘頭18から離れ、次の釘抜きに備えるものである。
【0025】 なお、チゼル体4を別なチゼル体と交換する場合には、筒状カバー体7を取り 外したのち、先端ケーシング1aを筒状本体1の前端部から取り外すと、チゼル体 4を先端ケーシング1aから抜き取ることができるので、この先端ケーシング1aに 別なチゼル体を挿入したのち、先端ケーシング1aを筒状本体1の前端部に取付け 、筒状カバー体7を被せればよい。また、筒状カバー体7を採用することなく、 図6に示すように、筒状本体1の先端ケーシング1aの前端面に支点部材8の支杆 部8aの後端面を直接、固定させた構造としておいてもよい。
【0026】 図7は本考案の別な実施例を示すもので、上記実施例においてはチゼル体4と 支点部材8とを別体に形成してこの支点部材8の支杆部8aの後端を筒状本体1の 前端部にある先端ケーシング1aに被せている筒状カバー体7の前端面に固着し、 この筒状カバー体7の前端面からチゼル体4の下面に沿って前方に突出させてい るが、この実施例においてはチゼル体4と支点部材8とを一体に設けた構造とし ているものである。即ち、円形状に形成している支点部8b' をその円弧面を前後 方向に向けてチゼル体4の先端鉤爪4aの後方近傍部における下面に一体に固定し てなるものである。その他の構造については上記実施例と同じであるので、同一 部分に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0027】 このように構成した釘抜き機によれば、釘抜き時において、上記実施例と同様 に鉤爪4aを木質材16に食い込ませて釘頭18の下面に係止させた状態から、支点部 8b' を木質材16の表面に当接させ、その当接部を支点として筒状本体1を下方に 傾動させながら鉤爪4aを上動させて釘17を引き抜く際に、チゼル体4に作用する ピストン体3の打撃力が支点部8b' にも作用してこの支点部8b' がチゼル体4と 一体的に前進するが、釘17の引き抜き作業には何等の悪影響を及ぼすことはなく 、上記実施例と同様に釘17を能率よく確実に引き抜くことができるものである。 なお、本考案の実施例および別の実施例では、把持部が筒状本体の後端部にある 例を示したが、把持部が筒状本体とある角度をもって構成してあるピストン形状 のもの、弓形で閉じた形状のもの、弓形で一部開口部のある形状のものにも広く 適用することができる。
【0028】
【考案の効果】
以上のように本考案の釘抜き機によれば、後部にピストン体を前後方向に摺動 自在に内装している筒状本体の前端部に、先端に鉤爪を形成してなるチゼル体を 前後往復動自在に設け、筒状本体の前端から突出している上記チゼル体の下面側 に凸円弧状に湾曲している支点部を設けてあり、さらに、筒状本体に操作レバー を設けてこの操作レバーを操作することにより上記ピストン体を作動させてチゼ ル体の後端面を叩打するように構成しているので、構造が簡単で長期の使用に供 することができる。また、釘抜き時においてはチゼル体の先端鉤爪を木質材に打 ち込まれている釘の頭部近傍部に簡単且つ正確に対向させることができ、その上 、ピストン体による打撃力をその力の方向を変えることなく直接このピストン体 の作動方向にあるチゼル体の先端部に伝達することができて、チゼル体の先端鉤 爪を木質材表面に円滑且つ確実に食い込ませながら釘頭の下面に係止させること ができるものである。
【0029】 さらに、鉤爪が釘頭下面に係止させた状態から木質材表面に当接させた支点部 を支点として筒状本体を下方に傾動させることにより、鉤爪をテコの作用によっ て上動させて釘を確実に引き抜くことができると共に、円弧状に湾曲している支 点部の木質材表面に対する支点の位置を釘頭に接近する方向に円滑に変位させる ことができるので、支点を中心とする釘の引き抜き力が増大し、釘を素早く且つ 確実に引き抜くことができるものである。
【0030】 請求項2に係る考案によれば、凸円弧状に湾曲した上記支点部を、上面にV字 状ガイド溝を形成している直状の支杆部の前端から下方に向かって円形状に屈曲 させることによって形成し、上記直状の支杆部の後端面を筒状本体の前端面下部 に一体に固定してその上面に形成している上記V字状ガイド溝にチゼル体の下面 を摺動自在に支持させているので、ピストン体でチゼル体の後端面を叩打した時 に、その打撃力が力の方向を変えることなくチゼル体に伝達し、チゼル体のみを 直状の支杆部のV字状ガイド溝に摺接させなから前進させて円滑に釘抜きを行う ことができると共に打撃による釘抜き中においても支点部の位置が正確に定まっ て釘抜き作業を能率よく行うことができる。
【0031】 一方、請求項3に係る考案によれば、凸円弧状に湾曲した上記支点部をチゼル 体の先端鉤爪の後方近傍部における下面に一体に設けているので、釘抜き機の構 造を一層、簡素化することができ、多量生産に適して安価に提供し得るものであ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉤爪を釘頭に対向させた状態の側面図、
【図2】鉤爪を釘頭に係止させた状態の縦断側面図、
【図3】釘を引き抜いた状態の縦断側面図、
【図4】一部を断面した釘抜き機の正面図、
【図5】チゼル体の先端部分の平面図、
【図6】変形例を示す側面図、
【図7】本考案の別な実施例を示す側面図。
【符号の説明】
1 筒状本体 2 シリンダ室 3 ピストン体 4 チゼル体 4a 鉤爪 6 スプリング 8 支点部材 8a 支杆部 8b 支点部 9 ガイド溝 10 操作レバー 16 木質材 17 釘 18 釘頭

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部にピストン体を前後方向に摺動自在
    に内装している筒状本体の前端部に、先端に鉤爪を形成
    してなるチゼル体を前後往復動自在に設け、筒状本体の
    前端から突出している上記チゼル体の下面側に凸円弧状
    に湾曲している支点部を設けてあり、さらに、筒状本体
    に操作レバーを設けてこの操作レバーを操作することに
    より、上記ピストン体を作動させてチゼル体の後端面を
    叩打するように構成したことを特徴とする釘抜き機。
  2. 【請求項2】 凸円弧状に湾曲した支点部は上面にV字
    状ガイド溝を形成している直状の支杆部の前端から下方
    に向かって円形状に屈曲してなり、上記直状の支杆部の
    後端面を筒状本体の前端面下部に一体に固定してその上
    面に形成している上記V字状ガイド溝にチゼル体の下面
    を摺動自在に支持させていることを特徴とする請求項1
    に記載の釘抜き機。
  3. 【請求項3】 凸円弧状に湾曲した支点部をチゼル体の
    先端鉤爪の後方近傍部における下面に一体に設けている
    ことを特徴とする請求項1に記載の釘抜き機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101125973B1 (ko) * 2010-04-29 2012-03-20 강병석 피자성체 수거기
WO2015130147A1 (ko) * 2014-02-28 2015-09-03 주식회사 로보티즈 탄성리벳 탈착용 리벳툴
CN112264965A (zh) * 2019-12-31 2021-01-26 张帆 一种便携式家用自动起钉子器

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