JP3070844U

JP3070844U - 携帯電話のハンズフリ―用首掛具

Info

Publication number: JP3070844U
Application number: JP2000000560U
Authority: JP
Inventors: 惣吉佐久間
Original assignee: 惣吉佐久間
Priority date: 2000-02-08
Filing date: 2000-02-08
Publication date: 2000-08-15
Anticipated expiration: 2006-02-08

Abstract

(57)【要約】【課題】自動車の運転者が両手でハンドルを操作した
ままの状態でも携帯電話を安全に使用できるようにす
る。【解決手段】携帯電話Ｐを雄雌の面ファスナー５，６
を介して着脱可能に取り付ける帯板状の携帯電話取付部
７と、変形形状を維持可能な可撓性を有する金属板３を
内装した首周りに巻掛する略Ｊ字状の首掛用フック部４
とを連結形成する。首掛用フック部４には、携帯電話Ｐ
自体のコード線９が保持した状態で携帯電話Ｐ用のプラ
グ付きイヤホンマイク８を備える。携帯電話取付部７の
裏面側には、携帯電話Ｐ自体を上着の内ポケットに引っ
掛けるための内ポケット用フック部１２を備える。【効果】自動車の運転者が両手でハンドルを操作した
ままでも携帯電話Ｐを使用でき、運転中の安全性を確保
し、しかも、首の側方から首に直接、簡単に着脱でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車の運転者等がハンドルを操作したままの状態でも、携帯電話を安全に使用、通話できるようにした携帯電話のハンズフリー用首掛具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車両運転中に運転者自身が携帯電話を使用する場合に、運転中であればハンドルから手を離すわけにはいかないから、一方の手でハンドルを操作しながらも、他方の手で携帯電話を持ったものとならざるを得ず、その他方の手で耳に当てがって使用しているのであった。しかしながらこのような一方の手でハンドルを操作しながらの他方の手での携帯電話の使用は、車両の運転に大きな危険が伴い易く種々な交通事故を引き起こす虞れがある。

【０００３】こうしたことから運転中の携帯電話の使用は法的に規制されることともなっているも、緊急的な通話が必要となった場合、通話のための一時的な停車が不可能な場所・道路等であれば、運転中でも通話しなければならないときも生じ得るのである。そのため、両手をフリーにすることで両手でのハンドル操作を可能となすように、携帯電話を運転者の首から吊り下げるものとして、従来では例えば登録実用新案第３０２６６０７号公報に開示されているように、携帯電話を首に取付けるための保持具本体をＵ字型の吊り下げ紐で構成し、その吊り下げ紐を頭にくぐらせることで首に吊り下げるようにしたものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、この登録実用新案第３０２６６０７号公報に開示されている技術によれば、Ｕ字型の吊り下げ紐によって頭をくぐらせるようにして携帯電話を首に吊り下げなければならないから、狭い車内であればその装用が極めて面倒であるばかりでなく、例えば女性であれば髪を崩してしまうこともある等の種々な不便な点がある等の問題点を有していた。

【０００５】そこで本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、自動車の運転者が両手でハンドルを操作したままの状態でも携帯電話を安全に使用することができ、しかも従来のように頭をくぐらせて携帯電話を首に吊り下げるような如き面倒さがなく、首の側方から直接に容易に首に掛けることができる携帯電話のハンズフリー用首掛具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を達成するため、本考案にあっては、携帯電話Ｐを着脱可能に取り付ける帯板状の携帯電話取付部７と、変形形状を維持可能な可撓性を有する金属板３を内装させ、首周りに巻掛させるよう略Ｊ字状に撓曲変形して成る帯板状の首掛用フック部４とを連結形成して成るものである。首掛用フック部４には、自体のコード線９が保持された状態で携帯電話Ｐ用のプラグ付きイヤホンマイク８が備えられているものとすることができる。携帯電話取付部７は、雄雌の面ファスナー５，６を介して携帯電話Ｐが取り付けられるものとすることができる。携帯電話取付部７の裏面側には、自体を上着の内ポケットに引っ掛ける内ポケット用フック部１２が備えられているものとすることができる。

【０００７】以上のように構成された本考案に係る携帯電話のハンズフリー用首掛具において、携帯電話取付部７には、雄雌の面ファスナー５，６を介して携帯電話Ｐが着脱可能に取り付けられ、首掛用フック部４は、自体に内装させた可撓性を有する金属板３により略Ｊ字状に撓曲変形させておくことで、変形形状を維持させた状態でもって首の横側から首周りに直接に巻掛保持させ、携帯電話取付部７に取り付けられた携帯電話Ｐを首部から安定に吊持させる。首掛用フック部４にコード線９が保持させられて成る携帯電話Ｐ用のプラグ付きイヤホンマイク８は、運転操作を妨げることなく携帯電話Ｐの通話状態を可能にさせる。雄雌の面ファスナー５，６を介して携帯電話Ｐが取り付けられる携帯電話取付部７は、携帯電話Ｐ自体の着脱を簡単な構成でワンタッチに行なわせる。携帯電話取付部７の裏面側に備えた内ポケット用フック部１２は、携帯電話取付部７に取り付けられた携帯電話Ｐを上着の内ポケットに保持させ、携帯電話Ｐの自重により引っ張られる首掛用フック部４の首部からの抜け外れを防止させると共に、携帯電話Ｐ自体を上着の内ポケット内に隠蔽させる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下図面を参照して本考案の一実施の形態を説明すると、図において示される符号１は、自動車の運転者がハンドルを操作したままの状態でも携帯電話Ｐを使用するための当該携帯電話Ｐを着脱可能とした細幅な帯板状のハンズフリー用首掛具である。このハンズフリー用首掛具１は、図１に示すように、例えば黒色の布材２を長さ約６０ｃｍ、幅員約２．５ｃｍ程度の帯袋状に形成し、帯袋の長さに沿って先端から約３０ｃｍ程度の部分には、湾曲・捩れ等の変形形状を維持することができるような可撓性を有する金属板３を内装させてある。また、このハンズフリー用首掛具１には、内装した金属板３を半ば捩るように湾曲させることによって、首周りに巻掛させるために略Ｊ字状に撓曲変形させることが可能な首掛用フック部４を形成してあるものである。

【０００９】一方、首掛用フック部４より下方側にある残りの約３０ｃｍ程度の帯袋部分には例えば剛板等の型材（図示せず）を内装させて剛性を持たせると共に、図２に示すように、その裏面には雄雌の面ファスナー５，６を介して携帯電話Ｐを着脱可能に取り付けることができる帯板状の携帯電話取付部７を形成してある。そして、この携帯電話取付部７自体は、前記した可撓性を有する金属板３により首掛用フック部４に対して捩じられることで向きが自由に変えられるようにしてある。面ファスナー５，６は、図２に示すように例えば携帯電話取付部７の表側に雄側面ファスナー５を設け、携帯電話Ｐの裏側に雌側面ファスナー６を設ける等することで、携帯電話取付部７に対し着脱可能となるように携帯電話Ｐがワンタッチに取り付けられるようにしてある。尚、この携帯電話取付部７は、袋状の携帯電話ホルダーにより携帯電話Ｐを装入保持させる構造としたり、押さえベルトにより携帯電話Ｐを縛着固定させる構造としたり、更には取付位置が調整できるアジャスト機構を採用したりしても良い。

【００１０】また、首掛用フック部４には、携帯電話Ｐ用のプラグ付きイヤホンマイク８のコード線９部分が布材２に内装固定させた状態かあるいは一体的に保持された状態で取り付けられており、携帯電話取付部７の縁側から約１０ｃｍ程度の長さにコード線９を延出させ、その先端に設けたプラグ１０を携帯電話取付部７に装着される携帯電話ＰのコネクタジャックＱに接続させるものとしてある。一方、首掛用フック部４の肩部に掛かる箇所の縁側から約３０ｃｍ程度の長さにコード線９を延出させ、図３に示すように、その先端に設けたプラグ付きイヤホンマイク８のイヤホン部８Ａを運転者等の利用者の耳部に装着させ、マイク部８Ｂを口元に位置させて保てるようにしてある。尚、プラグ付きイヤホンマイク８のコード線９路中には、例えば音量調節、更には重要な通話内容を録音・再生するための例えばボリュームコントロール内蔵のスナップ式あるいは電子ダイヤル式等のスイッチ等から成るリモートコントローラー１１等を付設してある。

【００１１】携帯電話取付部７の裏面側には、上着等の内ポケットに携帯電話Ｐを装入させた状態でポケット縁部に引っ掛けて自体を保持しておくための例えば逆Ｕ字型クリップ式等の内ポケット用フック部１２を設けてあり、携帯電話Ｐの自重によりズリ落ちて首掛用フック部４が首部から脱落しないようにしてある。

【００１２】次に以上のように構成された実施の形態についての使用の一例を説明するに、図２に示すように、携帯電話取付部７の表側の雄側面ファスナー５に、携帯電話Ｐの裏側の雌側面ファスナー６を接合させて固定すると共に、プラグ１０を携帯電話ＰのコネクタジャックＱに接続させておき、図３に示すように、略Ｊ字状の首掛用フック部４を使用者の首の横側から装着させて首周りに巻掛保持させる。このとき、携帯電話取付部７は上着等の内ポケットに携帯電話Ｐを装入させた状態で内ポケット用フック部１２によりポケット縁部に引っ掛け、保持して、携帯電話Ｐの位置を一層安定させておくとよい。そして、プラグ付きイヤホンマイク８のマイク部８Ｂを利用者の口元に位置保持させるようにしてイヤホン部８Ａを耳部に装着させるのである。このようにして自動車の運転者は、通話中でも携帯電話Ｐを手で直接に持つ必要がなくなるから、両手でハンドルを操作したままの状態で安全に携帯電話Ｐを使用でき、しかも携帯電話Ｐ自体は上着等の内ポケットに隠れているので外部から携帯電話Ｐが見えず、運転中気にかけることなく安心して通話が行なえるのである。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、自動車の運転者が両手でハンドルを操作したままの状態でも携帯電話Ｐを使用でき、運転中の安全性を確保でき、しかも従来のように頭をくぐらせて携帯電話Ｐを首に吊り下げるような如き面倒さがなく、首の側方から首に直接に装着でき、容易に首に掛けることができる。

【００１４】すなわちこれは本考案が、携帯電話Ｐを着脱可能に取り付ける帯板状の携帯電話取付部７と、変形可能な金属板３を内装させ、首周りに巻掛させるよう略Ｊ字状に撓曲変形して成る帯板状の首掛用フック部４とを連結形成して成るからであり、これにより運転中の携帯電話Ｐの使用が手を使わずに利用できると共に、従来のような携帯電話Ｐ使用中の片手のみでのハンドル操作、携帯電話Ｐの操作・通話に起因する周囲への注意の散漫性等による交通事故その他を防止することができる。しかも従来のように頭をくぐらせて吊り下げるような面倒さがなくなり、略Ｊ字状に撓曲変形した首掛用フック部４により首部に対する側方からの着脱がワンタッチで行なえ、また、もし運転操作の邪魔となるものとなっても直ちに取り外すこともできる。

【００１５】また、帯板状の首掛用フック部４は、変形形状を維持可能な可撓性を有する金属板３を内装させ、首周りに巻掛させるよう略Ｊ字状に撓曲変形されるようにしてあるから、使用する運転者等の首の大小、支持する携帯電話Ｐ位置等を調整させて自在に撓曲変形でき、その使い勝手も優れるものである。

【００１６】首掛用フック部４には、自体のコード線９が保持された状態で携帯電話Ｐ用のプラグ付きイヤホンマイク８が備えられているので、装着される携帯電話Ｐの機種に依らずに汎用性に富むハンズフリー用首掛具１を形成することができ、しかも運転操作を妨げることなく携帯電話Ｐの通話状態を保つことができる。

【００１７】携帯電話取付部７は、雄雌の面ファスナー５，６を介して携帯電話Ｐが取り付けられるので、携帯電話取付部７に対する携帯電話Ｐの着脱を簡単な構成でワンタッチで行なうことができる。

【００１８】携帯電話取付部７の裏面側には、携帯電話Ｐ自体を上着の内ポケットに引っ掛ける内ポケット用フック部１２が備えられているので、首掛用フック部４が携帯電話Ｐの自重により首部から脱落するのを防止することができ、しかも携帯電話Ｐ自体は上着等の内ポケットに隠れているので外部から携帯電話Ｐが見えず、運転中気にかけることなく安心して通話が行なえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態におけるハンズフリー用
首掛具の概略正面図である。

【図２】携帯電話を装着する状態を示すハンズフリー用
首掛具の斜視図である。

【図３】本考案の使用方法を示した正面図である。

【符号の説明】

Ｐ…携帯電話Ｑ…コネクタジ
ャック１…ハンズフリー用首掛具２…布材３…金属板４…首掛用フッ
ク部５…雄側面ファスナー６…雌側面ファ
スナー７…携帯電話取付部８…プラグ付き
イヤホンマイク８Ａ…イヤホン部８Ｂ…マイク部９…コード線１０…プラグ１１…リモートコントローラー１２…内ポケッ
ト用フック部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】携帯電話を着脱可能に取り付ける帯板状
の携帯電話取付部と、変形形状を維持可能な可撓性を有
する金属板を内装させ、首周りに巻掛させるよう略Ｊ字
状に撓曲変形して成る帯板状の首掛用フック部とを連結
形成して成ることを特徴とする携帯電話のハンズフリー
用首掛具。
【請求項２】首掛用フック部には、自体のコード線が
保持された状態で携帯電話用のプラグ付きイヤホンマイ
クが備えられている請求項１記載の携帯電話のハンズフ
リー用首掛具。
【請求項３】携帯電話取付部は、雄雌の面ファスナー
を介して携帯電話が取り付けられている請求項１または
２記載の携帯電話のハンズフリー用首掛具。
【請求項４】携帯電話取付部の裏面側には、自体を上
着の内ポケットに引っ掛ける内ポケット用フック部が備
えられている請求項１乃至３のいずれか記載の携帯電話
のハンズフリー用首掛具。
【請求項５】携帯電話を雄雌の面ファスナーを介して
着脱可能に取り付ける帯板状の携帯電話取付部と、変形
形状を維持可能な可撓性を有する金属板を内装させ、首
周りに巻掛させるよう略Ｊ字状に撓曲変形して成る帯板
状の首掛用フック部とを連結形成し、首掛用フック部に
は、自体のコード線が保持された状態で携帯電話用のプ
ラグ付きイヤホンマイクが備えられており、携帯電話取
付部の裏面側には、自体を上着の内ポケットに引っ掛け
る内ポケット用フック部が備えられていることを特徴と
する携帯電話のハンズフリー用首掛具。