JP3070254U - 刃物用研ぎ器 - Google Patents

刃物用研ぎ器

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JP3070254U JP2000000081U JP2000000081U JP3070254U JP 3070254 U JP3070254 U JP 3070254U JP 2000000081 U JP2000000081 U JP 2000000081U JP 2000000081 U JP2000000081 U JP 2000000081U JP 3070254 U JP3070254 U JP 3070254U
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吉夫 奥村
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株式会社末広
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を提
供する。 【解決手段】 フレーム1は、ほぼ交差方向に配置した
握持部2と研磨部4とを有する。研磨部4には対のロー
ル体7,8からなる研磨要素6を設ける。研磨部4を該
研磨部4の長さ方向軸心Sを中心に回転可能に設ける。
固定した刃物に対して研磨部4を当て、握持部2を持っ
て研ぎ器自体を動かして簡便に研ぐことができる。ま
た、刃物の向きや研ぎ方に合わせて研磨部4の向きを変
えて研ぐことができ、大型の刃物の研磨を容易に行なう
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、刃物を砥石により研ぐ刃物用研ぎ器に関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来、この種の刃物として、特開昭62−181860号公報には、フレーム と、このフレームに回転可能に設けられ、切頭円錐の表面形状を有しかつ互いに 角度を形成している円錐面からなる研磨面を備えた砥石と、研ぎ処理中刃物が前 記両研磨面に押圧するように該刃物をかじ取りして前記研磨面に接触させる案内 部材と、前記フレームに設けられ前記砥石の下部を囲む桶とを備えたナイフ研ぎ 器が提案されている。そして、この研ぎ器では、切頭円錐の研磨面を有する砥石 の軸方向に対して両刃の刃物を斜めに前後動させることにより、両研磨面が刃物 の両側面に当たり、従来のように刃先を潰すようにして研ぐものに比べて効果的 に研磨を行うことができる。
【0003】 また、実開昭63-67055号公報には、研ぎ器本体に支軸を斜設し、この 支軸に、少なくとも片側中心部に逃げ溝を凹設した円板状砥石と、裁頭円錐状先 端を有する刃物受けロールとを、該円板状砥石の逃げ溝に刃物受けロールの先端 部を該円板状砥石の側面と裁頭円錐状先端面との傾斜面とが微小間隔をおいてV 字形に交差するように嵌合し、これらを回転自在に保持するように挿通せしめる と共に、前記研ぎ器本体に刃物差込溝を設けたカバーを被せて成る刃物の研ぎ器 (公報実用新案登録請求の範囲)がある。
【0004】 ところで、片刃の刃物を研ぐものとしては、平板状の砥石の上面に刃物の側面 を当るようにして研磨する方法や、特開昭60−71154号公報に提案されて いるように、本体内において回転する円板状の砥石を備えるとともに、本体ケー ス上面に側方より砥石上面に至る傾斜する刃物案内面を形成し、前記砥石上面に 刃を斜めに当て研磨するもの等が知られているが、図8に示すように、それらに より刃物101の刃先102の一側の傾斜面103を研磨すると、他側にバリ、刃まくれ1 04を生じ、これを取り除かないと、切れ味が悪くなるという問題があった。そし て刃まくれ104 が付いたままの刃先102は、研磨屑が刃先102に付着し易くなり、 所謂、丸刃状態となって切れ味が低下する。
【0005】 そこで、刃まくれを除去して良好な研磨ができるようにしたものとして、登録 実用新案登録第3010973号公報には、円錐面を有する一対のロール体から なる研磨要素を備えた片刃の刃物用研ぎ器であって、前記一方の円錐面を研磨面 に形成すると共に、他方の円錐面を滑らかで硬質な非研磨面に形成した(公報実 用新案登録請求の範囲)片刃の刃物用研ぎ器がある。
【0006】 上記特開昭62−181860号公報のナイフ研ぎ器,実開昭63-6705 5号公報の刃物の研ぎ器及び登録実用新案登録第3010973号の片刃の刃物 用研ぎ器は、いずれも握持部を持って台の上にフレームがずれないように固定し 、この状態で刃物を前後動して研磨するものであり、研ぎ器本体を動かして刃物 を研ぐには不向きであった。
【0007】 これに対して、実開平3-29261号公報には、円柱状のセラミック棒状体 を、樹脂からなる握り部材の取付凹部中に挿入して接着材で結合(マイクロフィ ルム第3頁第2〜4行)した刃物研ぎ器があり、この刃物研ぎ器では、握り部材 を手で持って、第3図のようにセラミック棒状体の表面を包丁の刃先にあて、刃 先と平行な方向に動かすことによって、刃研ぎを行うことができる(マイクロフ ィルム第3頁第8〜11行)。しかし、この刃物研ぎ器でも、棒状体と握り部材と が一直線に並んで配置されている。
【0008】 また、大型ラシャ切り鋏,刈り込み鋏,芝刈り鋏,高枝切り鋏などの大型刃物 では、その刃先角が大であるため、上述したようなローラ体を用いた従来の研ぐ 器ではうまく研ぐことができなかった。
【0009】 そこで、本考案は、肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を提供することを 目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、握持部と研磨部とを有するフレームと、前記研磨部に回転 可能に横設され該研磨部の長さ方向に対して斜設した回転軸と、この回転軸の中 央に設けられそれぞれ切頭円錐の表面形状を有しかつ互いに角度を形成する円錐 面を有する一対のロール体からなる研磨要素と、研ぎ処理中刃物が前記両ロール 体に押圧するように前記フレームをかじ取りして前記一対のロール体に接触させ る案内部とを備えた刃物用研ぎ器において、前記握持部と前記研磨部とをほぼ交 差方向に配置したものである。
【0011】 この請求項1の構成によれば、握持部と研磨部とが交差方向に配置されている から、固定した刃物に対して研磨部を当て、握持部を持って研ぎ器自体を動かし て研ぐのに適したものとなる。
【0012】 また、請求項2の考案は、前記研磨部を該研磨部の長さ方向軸心を中心に回転 可能に設けたものである。
【0013】 この請求項2の構成によれば、刃物の向きや研ぎ方に合わせて研磨部の向きを 変えて研ぐことができ、大型の刃物の研磨を容易に行なうことができる。
【0014】 また、請求項3の考案は、一方の前記円錐面を研磨面に形成すると共に、他方 の前記円錐面を滑らかで硬質な非研磨面に形成したものである。
【0015】 この請求項3の構成によれば、案内部に沿って刃物を往復動すると、一方の研 磨面により刃先の一側が研磨されると共に、この研磨に伴って他側に発生する刃 めくりが非研磨面により除去される。
【0016】 請求項4の考案は、前記研磨部を複数の回転位置で位置固定する位置決め手段 を備えるものである。
【0017】 この請求項4の構成によれば、刃物の向きや研ぎ方に合せ、使用に適した向き に研磨部を向けて使用することができる。
【0018】 また、請求項5の考案は、前記研磨部は、前記研磨要素を内蔵する筒状体を有 し、前記案内部が前記筒状体に形成したスリットであり、前記筒状体の基端側を 前記フレームの取付部内に回転可能に取り付け、前記筒状体の基端側に該筒状体 の回転方向の一側を自由端とした弾性片を形成し、この弾性片の外面に係止突起 を形成すると共に、この係止突起が係脱可能な係止受部を前記取付部内に複数形 成し、前記係止突起の前記回転方向の一側には前記係止受部に係止して前記筒状 体の一側方向回転を規制する規制部を形成すると共に、前記係止突起の前記回転 方向の他側には前記弾性片の弾性変形により前記筒状体の他側方向回転を許容す る傾斜案内部を形成したものである。
【0019】 この請求項5の構成によれば、係止突起の一側に規制部を形成したから、筒状 体が一側に回ることがなく、一方、筒状体を他側方向に回そうとすると、傾斜案 内部により弾性片が弾性変形して係止受部から係止突起が外れ、他側方向に回転 することができ、複数の係止受部により複数の位置にスリットの向きを簡便に設 定することができる。
【0020】 また、請求項6の考案は、握持部と研磨部とを有するフレームと、前記研磨部 に回転可能に横設され該研磨部の長さ方向に対して斜設した回転軸と、この回転 軸の中央に設けられそれぞれ切頭円錐の表面形状を有しかつ互いに角度を形成す る円錐面を有する一対のロール体からなる研磨要素と、研ぎ処理中刃物が前記両 ロール体に押圧するように前記刃物又は前記フレームをかじ取りして前記一対の ロール体に接触させる案内部とを備えた刃物用研ぎ器において、一方の前記円錐 面に連続する外周面を一方の前記ロール体に形成し、前記外周面及び前記一方の 円錐面を研磨面に形成すると共に、他方の前記円錐面を滑らかで硬質な非研磨面 に形成し、前記他方の円錐面の外径を前記一方の円錐面の外径より大きくし、前 記案内部は前記刃物の先端傾斜面を前記一方の円錐面と外周面との境目近傍に案 内するものである。
【0021】 この請求項6の構成によれば、前記境目近傍にて刃先の一側の傾斜面103を研 磨すると共に、この研磨により他側に発生する刃めくりが非研磨面により除去さ れ、肉厚で刃先角の大きな片刃の刃物を良好に研ぐことができる。
【0022】 さらに、請求項7の考案は、一方の前記円錐面に連続する外周面を一方の前記 ロール体に形成し、前記外周面及び前記一方の円錐面を研磨面に形成すると共に 、他方の前記円錐面を滑らかで硬質な非研磨面に形成し、前記他方の円錐面の外 径を前記一方の円錐面の外径より大きくし、前記案内部は前記刃物の先端傾斜面 を前記一方の円錐面と外周面との境目近傍に案内するものである。
【0023】 この請求項7の構成によれば、握持部を持って研ぎ器を操作し、刃物を動かす ことなく、肉厚で刃先角の大きな片刃の刃物を研ぐことができる。
【0024】 さらに、請求項8の考案は、前記回転軸と前記研磨部の長さ方向軸心とがなす 角度が、25度〜35度である。
【0025】 この請求項8の構成によれば、鋏などの刃先角が25度〜35度の片刃の刃物 を良好に研ぐことができる。
【0026】 さらに、請求項9の考案は、前記研磨部の先端にさび落し用研磨部材を設けた ものである。
【0027】 この請求項9の構成によれば、先端の研磨部材により予め刃物のさびを取って から研磨することができ、また、研磨部材が先端にあるから使い易い。
【0028】
【考案の実施形態】
以下、本考案の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1ないし図7は、 本考案の一実施例を示し、同図に示すように、合成樹脂製からなるフレーム1は 、一側方向である前後方向に長い握持部2と、この握持部2の長さ方向前端部に 設けられた左右方向の取付部3と、この取付部3の先端に設けられた左右方向の 研磨部4とを有し、この研磨部4は該研磨部4の長さ方向軸心Gを中心として前 記取付部3に回転可能に設けられている。前記研磨部4は筒状体5を有し、この 筒状体5には透明又は半透明部材からなり、その内部に研磨要素6が配置され、 この研磨要素6は、対をなす独楽形状のロール体7,8の頂部を合わせて一体に 形成した形状を有し、中央において切頭円錐の円錐面7E,8Eを互いに角度を 持って略V字状に突き合わせ、また、円錐面7E,8Eに連続する外周面7G, 8Gを形成し、さらに、両側に回転軸9を一体に設け、この回転軸9が前記フレ ーム1の研磨部4に回転可能に横設され、かつその回転軸9は前記研磨部4の長 さ方向軸心Gに対して略25度〜35度程度の傾斜角Kで斜設されている。前記 一方のロール体7は、アルミナ系や炭化珪素系セラミックスなどからなり、前記 円錐面7E及び外周面7Gを研磨面7Aに形成し、そのロール体7と別材質から なる前記他方のロール体8は、シリカ系の陶土セラミックス、あるいはアルミナ 系ファインセラミックスやアルミナ系ニューセラミックスなどからなり、前記円 錐面8E及び外周面8Gを滑らかで硬質な非研磨面8Aに形成している。そして 別材質のセラミックスからなる前記一対のロール体7,8の頂部相互を接着など により接合一体化して前記研磨要素6を形成している。さらに、前記回転軸9の 両側には段部10を介して径小部10Aをそれぞれ形成し、この径小部10Aが回転可 能に係入する係止軸受11が前記筒状体5内に設けられている。
【0029】 また、図8及び図6に示すように、前記刃物101は刃先102の一側に傾斜面103 を有する片刃であり、その刃先角θは25度〜35度程度である。
【0030】 前記一方のローラ体7の直径は他方のローラ体8の直径より小さく形成されて おり、ローラ体7,8の直径比は3対5程度である。そして、前記研磨部4の筒 状体5には、前記研磨要素6に対応して刃物101を案内する案内部たるスリット1 2が設けられ、このスリット12は研磨部4の長さ方向に直交して形成され、これ によりスリット12に挿入して刃物101を動かすと該スリット12により刃物101がか じ取りされて前記一対のローラ体7,8に刃物101が押圧され、前記刃物101の傾 斜面103側が円錐面7Eと外周面7Gの境目近傍に押圧されるように構成されて いる。
【0031】 前記取付部3は筒状に形成され、この取付部3内に前記筒状体5の基端側の径 小筒部21を回転可能に挿入接続し、この径小筒部21の対向する位置には略U字状 の切り欠き溝22により弾性片23をそれぞれ形成し、この弾性片23は前記筒状体5 の回転方向の一側を自由端としている。また、前記弾性片23の他側を肉薄部23A に形成して弾性変形可能としている。前記弾性片23の一側外面に係止突起24を形 成し、この係止突起24に対応して、前記取付部3の内面に複数の溝状係止受部25 が形成されており、この係止受部25に前記係止突起24が係止し、該係止受部25は 円周方向に45度間隔で形成されており、係止突起24の係止位置を変えることに より、図1に示すスリット12が上向きの位置と、図6に示すスリット12が握持部 2側に向いた位置と、スリット12が下向きの位置と、図7に示すスリット12が握 持部2の反対側に向いた位置と、これらの位置の中間の4つの位置との8つの回 転位置を選択して固定できるようになっている。そして、図5などに示すように 、前記係止突起24の前記筒状体5の回転方向一側には、規制部たるほぼ垂直な規 制面26が形成され、該係止突起24の前記筒状体5の回転方向他側には、傾斜案内 部たる傾斜案内面27が形成されており、筒状体5を矢印Yで示す回転方向の他側 に回すと、傾斜案内面27により弾性片23が内側に撓み、係止突起24が係止受部25 から外れ、一方、回転方向の一側に回そうとしても、他側の規制面26が係止受部 25に係止して一側への回転が阻止される。そして、前記係止突起24を設けた弾性 片23と複数の係止受部25により、位置決め手段28を構成している。
【0032】 また、前記径小筒部21には案内溝31が周設され、この案内溝31に沿って摺動す る摺動部32が前記取付部2の内周に形成されている。そして、握持部2と取付部 3とは上下に2分割されており、この2分割されたものをねじにより一体化し、 同時に取付部3に筒状体5が回転可能に取付けられる。また、筒状体5の先端に はさび落し用研磨部材33が接着などにより設けられている。
【0033】 次に、前記刃物用研ぎ器の使用方法に付き説明すると、大型ラシャ切り鋏,刈 り込み鋏,芝刈り鋏,高枝切り鋏などの大型の刃物101の研磨を行なう場合、刃 物101を固定した状態で、握持部2を持ち、刃物101の傾斜面103がローラ体7側 にしてスリット12を刃物101に合わせ、動かすと、刃物101の刃先102の両側がそ れぞれローラ体7,8に押圧された状態で接触し、傾斜面103が一方のローラ体 7の円錐面7Eと外周面7Gの境目近傍の研磨面7Aにより研磨されるとともに 、この研磨により刃先102の他方に発生した刃めくり104が非研磨面8Aに摺動し て除去される。この場合、回転軸9を従来に比べて大きく斜設すると共に、研磨 面7Aを有するローラ体7を非研磨面8Aを有するローラ体8より小さくするこ とにより、傾斜面103が円錐面7Eと外周面7Gとの境目近傍に摺動研磨され、 比較的肉厚でかつ刃先角θの大きな片刃の刃物101を研磨することができる。ま た、例えば、刃物101の刃先102が下向きで宙にほぼ水平に浮いている状態であれ ば、筒状体5を回して図6に示すようにスリット12を握持部2側に向け、握持部 2を縦にして握り、前後に動かして研磨をすることができ、従来のように刃物を 動かす必要がなく、その刃先102がどのような向きにあっても、筒状体5を回転 してスリット12の向きを適した位置に向け、握持部2を持って移動することによ り、大型で動かしにくい刃物101の研磨を安全かつ良好に行うことができる。ま た、係止突起24を設けた弾性片23と複数の係止受部25により構成した位置決め手 段28によって、ワンタッチで適した向きにスリット12を向けることができる。さ らに、さびの発生が目立つ刃物101を研磨する際には、予め研磨部2の先端に設 けた研磨部材33を用いてさびを落しておくことができる。
【0034】 このように本実施例では、請求項1に対応して、握持部2と研磨部4とを有す るフレーム1と、研磨部4に回転可能に横設され該研磨部4の長さ方向に対して 斜設した回転軸9と、この回転軸9の中央に設けられそれぞれ切頭円錐の表面形 状を有しかつ互いに角度を形成する円錐面7E,8Eを有する一対のロール体7 ,8からなる研磨要素6と、研ぎ処理中刃物101が両ロール体7,8に押圧する ようにフレーム1をかじ取りして一対のロール体7,8に接触させる案内部たる スリット12とを備えた刃物用研ぎ器において、握持部2と研磨部4とをほぼ交差 方向に配置したから、握持部2と研磨部4とが交差方向に配置されているから、 固定した刃物101に対して研磨部4を当て、握持部2を持って研ぎ器自体を動か して簡便に研ぐことができる。
【0035】 また、このように本実施例では、請求項2に対応して、研磨部4を該研磨部4 の長さ方向軸心Sを中心に回転可能に設けたから、刃物101の向きや研ぎ方に合 わせて研磨部4の向きを変えて研ぐことができ、大型の刃物101の研磨を容易に 行なうことができる。
【0036】 また、このように本実施例では、請求項3に対応して、一方の円錐面7Eを研 磨面7Aに形成すると共に、他方の円錐面8Eを滑らかで硬質な非研磨面8Aに 形成したから、案内部たるスリット12に沿って刃物101を往復動すると、一方の 研磨面7Aにより刃先102の一側が研磨されると共に、この研磨に伴って他側に 発生する刃めくり104を非研磨面8Aにより除去することができる。
【0037】 このように本実施例では、請求項4に対応して、研磨部2を複数の回転位置で 位置固定する位置決め手段28を備えるから、刃物101の向きや研ぎ方に合せ、使 用に適した向きに研磨部2を向けて使用することができる。
【0038】 また、このように本実施例では、請求項5に対応して、研磨部4は、研磨要素 6を内蔵する筒状体5を有し、案内部が筒状体5に形成したスリット12であり、 筒状体5の基端側をフレーム1の取付部3内に回転可能に取り付け、筒状体5の 基端側に該筒状体5の回転方向の一側を自由端とした弾性片23を形成し、この弾 性片23の外面に係止突起24を形成すると共に、この係止突起24が係脱可能な係止 受部25を取付部3内に複数形成し、係止突起24の回転方向の一側には係止受部25 に係止して筒状体5の一側方向回転を規制する規制部たる規制面26を形成すると 共に、係止突起24の回転方向の他側には弾性片23の弾性変形により筒状体5の他 側方向回転を許容する傾斜案内部たる傾斜案内面27を形成したから、係止突起24 の一側に規制面26を形成することにより、筒状体5が一側に回ることがなく、一 方、筒状体5を他側方向に回そうとすると、傾斜案内面27により弾性片23が弾性 変形して係止受部25から係止突起24が外れ、他側方向に回転することができ、複 数の係止受部25により複数の位置にスリット12の向きを簡便に設定することがで きる。
【0039】 また、このように本実施例では、請求項6に対応して、握持部2と研磨部4と を有するフレーム1と、研磨部4に回転可能に横設され該研磨部4の長さ方向に 対して斜設した回転軸9と、この回転軸9の中央に設けられそれぞれ切頭円錐の 表面形状を有しかつ互いに角度を形成する円錐面7E,8Eを有する一対のロー ル体7,8からなる研磨要素6と、研ぎ処理中刃物101が両ロール体7,8に押 圧するようにフレーム1をかじ取りして一対のロール体7,8に接触させる案内 部たるスリット12とを備えた刃物用研ぎ器において、一方の円錐面7Eに連続す る外周面7Gを一方のロール体7に形成し、外周面7G及び一方の円錐面7Eを 研磨面7Aに形成すると共に、他方の円錐面8Eを滑らかで硬質な非研磨面8A に形成し、他方の円錐面8Eの外径を一方の円錐面7Eの外径より大きくし、案 内部たるスリットは刃物101の先端傾斜面103を一方の円錐面7Eと外周面7Gと の境目近傍に案内するから、前記境目近傍にて刃先101の一側の傾斜面103を研磨 すると共に、この研磨により他側に発生する刃めくりが非研磨面8Aにより除去 され、肉厚で刃先角θの大きな片刃の刃物101を良好に研ぐことができる。
【0040】 さらに、このように本実施例では、請求項7に対応して、一方の円錐面7Eに 連続する外周面7Gを一方のロール体7に形成し、外周面7G及び一方の円錐面 7Eを研磨面7Aに形成すると共に、他方の円錐面8Eを滑らかで硬質な非研磨 面8Aに形成し、他方の円錐面8Eの外径を一方の円錐面7Eの外径より大きく し、案内部たるスリットは刃物101の先端傾斜面103を一方の円錐面7Eと外周面 7Gとの境目近傍に案内するから、前記境目近傍にて刃先101の一側の傾斜面103 を研磨すると共に、この研磨により他側に発生する刃めくりが非研磨面8Aによ り除去され、肉厚で刃先角θの大きな片刃の刃物101を良好に研ぐことができる 。
【0041】 さらに、このように本実施例では、請求項8に対応して、回転軸9と研磨部4 の長さ方向軸心Sとがなす角度が、25度〜35度であるから、鋏などの刃先角 θが25度〜35度の片刃の刃物101を良好に研ぐことができる。
【0042】 さらに、このように本実施例では、請求項9に対応して、研磨部2の先端にさ び落し用研磨部材33を設けたから、先端の研磨部材33により予め刃物101のさび を取ってから研磨することができ、また、研磨部材33が先端にあるから使い易い ものとなる。
【0043】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内に おいて、種々の変形実施が可能である。例えば、握持部に研磨部を直接取り付け るようにしても良い。また、実施例では、位置決め手段により研磨部を8つの回 転位置で位置固定できるように構成したが、その数は2つ以上であれば8つ以下 でも8つ以上でもよい。
【0044】
【考案の効果】
請求項1の考案は、握持部と研磨部とを有するフレームと、前記研磨部に回転 可能に横設され該研磨部の長さ方向に対して斜設した回転軸と、この回転軸の中 央に設けられそれぞれ切頭円錐の表面形状を有しかつ互いに角度を形成する円錐 面を有する一対のロール体からなる研磨要素と、研ぎ処理中刃物が前記両ロール 体に押圧するように前記フレームをかじ取りして前記一対のロール体に接触させ る案内部とを備えた刃物用研ぎ器において、前記握持部と前記研磨部とをほぼ交 差方向に配置したものであり、肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を提供す ることができる。
【0045】 また、請求項2の考案は、前記研磨部を該研磨部の長さ方向軸心を中心に回転 可能に設けたものであり、肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を提供するこ とができる。
【0046】 また、請求項3の考案は、一方の前記円錐面を研磨面に形成すると共に、他方 の前記円錐面を滑らかで硬質な非研磨面に形成したものであり、肉厚な刃物の研 磨に適した刃物用研ぎ器を提供することができる。
【0047】 請求項4の考案は、前記研磨部を複数の回転位置で位置固定する位置決め手段 を備えるものであり、肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を提供することが できる。
【0048】 また、請求項5の考案は、前記研磨部は、前記研磨要素を内蔵する筒状体を有 し、前記案内部が前記筒状体に形成したスリットであり、前記筒状体の基端側を 前記フレームの取付部内に回転可能に取り付け、前記筒状体の基端側に該筒状体 の回転方向の一側を自由端とした弾性片を形成し、この弾性片の外面に係止突起 を形成すると共に、この係止突起が係脱可能な係止受部を前記取付部内に複数形 成し、前記係止突起の前記回転方向の一側には前記係止受部に係止して前記筒状 体の一側方向回転を規制する規制部を形成すると共に、前記係止突起の前記回転 方向の他側には前記弾性片の弾性変形により前記筒状体の他側方向回転を許容す る傾斜案内部を形成したものであり、肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を 提供することができる。
【0049】 また、請求項6の考案は、握持部と研磨部とを有するフレームと、前記研磨部 に回転可能に横設され該研磨部の長さ方向に対して斜設した回転軸と、この回転 軸の中央に設けられそれぞれ切頭円錐の表面形状を有しかつ互いに角度を形成す る円錐面を有する一対のロール体からなる研磨要素と、研ぎ処理中刃物が前記両 ロール体に押圧するように前記刃物又は前記フレームをかじ取りして前記一対の ロール体に接触させる案内部とを備えた刃物用研ぎ器において、一方の前記円錐 面に連続する外周面を一方の前記ロール体に形成し、前記外周面及び前記一方の 円錐面を研磨面に形成すると共に、他方の前記円錐面を滑らかで硬質な非研磨面 に形成し、前記他方の円錐面の外径を前記一方の円錐面の外径より大きくし、前 記案内部は前記刃物の先端傾斜面を前記一方の円錐面と外周面との境目近傍に案 内するものであり、肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を提供することがで きる。
【0050】 さらに、請求項7の考案は、一方の前記円錐面に連続する外周面を一方の前記 ロール体に形成し、前記外周面及び前記一方の円錐面を研磨面に形成すると共に 、他方の前記円錐面を滑らかで硬質な非研磨面に形成し、前記他方の円錐面の外 径を前記一方の円錐面の外径より大きくし、前記案内部は前記刃物の先端傾斜面 を前記一方の円錐面と外周面との境目近傍に案内するものであり、肉厚な刃物の 研磨に適した刃物用研ぎ器を提供することができる。
【0051】 さらに、請求項8の考案は、前記回転軸と前記研磨部の長さ方向軸心とがなす 角度が、25度〜35度であり、肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を提供 することができる。
【0052】 さらに、請求項9の考案は、前記研磨部の先端にさび落し用研磨部材を設けた ものであり、肉厚な刃物の研磨に適した刃物用研ぎ器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す研磨部の拡大平面図で
ある。
【図3】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図4】本考案の一実施例を示す取付け前の筒状部回り
の平面図であり、取付部を断面にしている。
【図5】本考案の一実施例を示す図1のA−A線拡大断
面図である。
【図6】本考案の一実施例を示すスリットを握持部側に
向けた状態の正面図である。
【図7】本考案の一実施例を示すスリットを握持部の反
対側に向けた状態の平面図である。
【図8】片刃の刃物の断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 握持部 3 研磨部用取付部 4 研磨部 5 筒状体 6 研磨要素 7,8 ロール体 7E,8E 円錐面 7G 外周面 7A 研磨面 8A 非研磨面 9 回転軸 12 スリット(案内部) 23 弾性片 24 係止突起 25 係止受部 26 規制面(規制部) 27 傾斜案内面(傾斜案内部) 28 位置決め手段 101 刃物 102 刃先 103 傾斜面 S 長さ方向軸心 K 角度

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 握持部と研磨部とを有するフレームと、
    前記研磨部に回転可能に横設され該研磨部の長さ方向に
    対して斜設した回転軸と、この回転軸の中央に設けられ
    それぞれ切頭円錐の表面形状を有しかつ互いに角度を形
    成する円錐面を有する一対のロール体からなる研磨要素
    と、研ぎ処理中刃物が前記両ロール体に押圧するように
    前記フレームをかじ取りして前記一対のロール体に接触
    させる案内部とを備えた刃物用研ぎ器において、前記握
    持部と前記研磨部とをほぼ交差方向に配置したことを特
    徴とする刃物用研ぎ器。
  2. 【請求項2】 前記研磨部を該研磨部の長さ方向軸心を
    中心に回転可能に設けたことを特徴とする請求項1記載
    の刃物用研ぎ器。
  3. 【請求項3】 一方の前記円錐面を研磨面に形成すると
    共に、他方の前記円錐面を滑らかで硬質な非研磨面に形
    成したことを特徴とする請求項1又は2記載の刃物用研
    ぎ器。
  4. 【請求項4】 前記研磨部を複数の回転位置で位置固定
    する位置決め手段を備えることを特徴とする請求項2記
    載の刃物用研ぎ器。
  5. 【請求項5】 前記研磨部は、前記研磨要素を内蔵する
    筒状体を有し、前記案内部が前記筒状体に形成したスリ
    ットであり、前記筒状体の基端側を前記フレームの取付
    部内に回転可能に取り付け、前記筒状体の基端側に該筒
    状体の回転方向の一側を自由端とした弾性片を形成し、
    この弾性片の外面に係止突起を形成すると共に、この係
    止突起が係脱可能な係止受部を前記取付部内に複数形成
    し、前記係止突起の前記回転方向の一側には前記係止受
    部に係止して前記筒状体の一側方向回転を規制する規制
    部を形成すると共に、前記係止突起の前記回転方向の他
    側には前記弾性片の弾性変形により前記筒状体の他側方
    向回転を許容する傾斜案内部を形成したことを特徴とす
    る請求項4記載の刃物用研ぎ器。
  6. 【請求項6】 握持部と研磨部とを有するフレームと、
    前記研磨部に回転可能に横設され該研磨部の長さ方向に
    対して斜設した回転軸と、この回転軸の中央に設けられ
    それぞれ切頭円錐の表面形状を有しかつ互いに角度を形
    成する円錐面を有する一対のロール体からなる研磨要素
    と、研ぎ処理中刃物が前記両ロール体に押圧するように
    前記刃物又は前記フレームをかじ取りして前記一対のロ
    ール体に接触させる案内部とを備えた刃物用研ぎ器にお
    いて、一方の前記円錐面に連続する外周面を一方の前記
    ロール体に形成し、前記外周面及び前記一方の円錐面を
    研磨面に形成すると共に、他方の前記円錐面を滑らかで
    硬質な非研磨面に形成し、前記他方の円錐面の外径を前
    記一方の円錐面の外径より大きくし、前記案内部は前記
    刃物の先端傾斜面を前記一方の円錐面と外周面との境目
    近傍に案内することを特徴とする刃物用研ぎ器。
  7. 【請求項7】 一方の前記円錐面に連続する外周面を一
    方の前記ロール体に形成し、前記外周面及び前記一方の
    円錐面を研磨面に形成すると共に、他方の前記円錐面を
    滑らかで硬質な非研磨面に形成し、前記他方の円錐面の
    外径を前記一方の円錐面の外径より大きくし、前記案内
    部は前記刃物の先端傾斜面を前記一方の円錐面と外周面
    との境目近傍に案内することを特徴とする請求項1又は
    2記載の刃物用研ぎ器。
  8. 【請求項8】 前記回転軸と前記研磨部の長さ方向軸心
    とがなす角度が、25度〜35度であることを特徴とす
    る請求項6又は7記載の刃物用研ぎ器。
  9. 【請求項9】 前記研磨部の先端にさび落し用研磨部材
    を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の刃物用研ぎ器。
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