JP3070130B2 - 縦型減圧気相成長装置 - Google Patents

縦型減圧気相成長装置

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JP3070130B2
JP3070130B2 JP3115167A JP11516791A JP3070130B2 JP 3070130 B2 JP3070130 B2 JP 3070130B2 JP 3115167 A JP3115167 A JP 3115167A JP 11516791 A JP11516791 A JP 11516791A JP 3070130 B2 JP3070130 B2 JP 3070130B2
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pipe
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wafer
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啓一 原島
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は縦型減圧気層成長装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一度に大量の半導体ウェハ(以下
単にウェハと記す)に成膜を行なうバッチ式の縦型減圧
気相成長装置は、図2に示す様に、反応管となるアウタ
ー管1及びインナー管2と、反応管内を所定の温度に保
つためのヒーター3と、ウェハ4を搭載するボート5
と、反応管内を減圧状態にし、ガスの排気を行なうポン
プ6と、反応管の密閉を行なうためのハッチ7を有して
おり、原料ガスはボンベ8よりインナー管2の下部から
供給される構造となっていた。
【0003】ウェハ4上への気相成長法による成膜は、
ヒーター3により所定の温度に保たれた反応管内にボー
ト5を挿入し、ハッチ7により密閉した後、ポンプ6に
より反応管内を0.1〜10Torrの減圧状態にし、
ボンベ8より成長ガスを供給し、ウェハ4上に成膜す
る。ガスはポンプ6によりアウター管1の下部より反応
管外へ排気される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の縦型減
圧気相成長装置は、成長ガスの導入口が反応管を構成す
るインナー管2の下部のみに設置されているので、反応
管内でのガスの流れは常に一方向になっている。そのた
めに反応管内の温度分布が一様な状態では、供給された
ガスはガス導入口側で大量に反応して消費されるため、
排気側のガス濃度が低下し、同一バッチ内で導入口側に
比べ、排気側のウェハ上の膜の成長速度が低下するとい
う問題点があった。
【0005】このような弊害を避け、同一バッチ内での
膜成長速度を均一化するために、ヒーターを3ないし5
つのゾーンに分け、反応管内の温度を排気側で高くし、
ガス導入口側で低くするという、温度分布に傾斜をつけ
る方法が試みられている。しかしこの方法では成長温度
の違いにより、成膜した膜の膜質が同一バッチ内でウェ
ハの位置により異なってしまい、そのためにエッチング
レートのばらつきによるエッチング形状不良,さらには
多結晶シリコン膜における抵抗値のばらつきなどを引き
起こし、半導体装置の歩留りの低下をまねくという問題
点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の縦型減圧気相成
長装置は、上部が閉じられたアウター管と、このアウタ
ー管の内部に設けられ上部が開放されたインナー管と、
半導体ウェハが載置されたのちこのインナー管内に挿入
されるボートと、前記アウター管の周囲に設けられたヒ
ーターと、前記アウター管の下方に接続され前記インナ
ー管とアウター管との間にガスを導入する第1のガス導
入管と、前記インナー管の下方に設けられインナー管内
にガスを導入する第2のガス導入管と、前記アウター管
の下方に接続され前記インナー管とアウター管との間か
らガスを排出する第1の排気管と、前記インナー管の下
方に設けられインナー間内のガスを排出する第2の排気
管とを含むものである。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して実施例を
説明する。図1は本発明の一実施例の縦型減圧気相成長
装置の断面図である。
【0008】図1において縦型減圧気相成長装置は、上
部が閉じられたアウター管1と、このアウター管1の内
部に設けられ上部が開放されたインナー管2と、ウェハ
4が載置されたのちこのインナー管2内に挿入されるボ
ート5と、アウター管1の周囲に設けられたヒーター3
と、アウター管1の下方に接続された第1のガス導入管
12A及び第1の排気管10Aと、インナー管の下方に
設けられた第2のガス導入管12B及び第2の排気管1
0Bとから主に構成されている。
【0009】ボート5に搭載されたウェハ4は、ヒータ
ー3で所定の温度に保たれた反応管内(アウター管1及
びインナー管2)で成膜が行なわれる。原料ガスはボン
ベ8より供給され、ポンプ6により排気される。本実施
例では第1及び第2のガス導入管12A,12Bと第1
及び第2の排気管10A,10Bを制御することによ
り、反応管内を流れる原料ガスの流れ方向を成膜中に変
化させる。
【0010】まず、成膜開始直後には、バルブ9A及び
11Bを開き、バルブ9B及び11Aを閉じる。これに
より、原料ガスはインナー管下部の第2のガス導入管1
2Bにより供給され、ボート5の下方より上方へと流れ
る。次に目標膜厚の1/2の膜厚を堆積した時点で、バ
ルブ9A及び11Bを閉じ、バルブ9B及び11Aを開
ける。これにより原料ガスはアウター管下部の第1のガ
ス導入管12Aより供給され、ボート5の上方から下方
へと流路を変える。この結果、成膜時前半にはボート5
の下部に位置するウェハ4上の膜成長速度が大きいが、
成膜時後半においてはボート5の上部に位置するウェハ
4上の膜成長速度が大きくなる。このように、成膜開始
後から、バルブ切換えまでの時間を調節することによ
り、反応管内の温度分布の勾配が従来に比べて小さい状
態でも、バッチ内のウェハ上の膜厚をその位置によらず
均一にできる。
【0011】多結晶シリコン膜の減圧気相成長では、ガ
ス導入側よりその反対側まで約30℃の温度勾配を必要
としたのに対し、本実施例により、バルブ切換え時間を
最適化することによって、約7℃の温度勾配により、バ
ッチ内全体において、均一な膜厚及び膜質を持つ多結晶
シリコン膜を成膜することができた。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
料ガスの流れ方向を成膜工程途中で変化させることがで
きるため、反応管内の温度勾配を従来に比べて小さくす
ることができる。このため、反応管内の位置によらず、
バッチ内全体にわたって均一な膜厚及び膜質を持つ膜を
半導体ウェハ上に成膜できる。これにより、半導体装置
の品質を安定させ、その歩留りを向上させることができ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】従来の縦型減圧気相成長装置の断面図。
【符号の説明】
1 アウター管 2 インナー管 3 ヒーター 4 ウェハ 5 ボート 6 ポンプ 7 ハッチ 8 ボンベ 9A,9B バルブ 10A 第1の排気管 10B 第2の排気管 11A,11B バルブ 12A 第1のガス導入管 12B 第2のガス導入管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が閉じられたアウター管と、このア
    ウター管の内部に設けられ上部が開放されたインナー管
    と、半導体ウェハが載置されたのちこのインナー管内に
    挿入されるボートと、前記アウター管の周囲に設けられ
    たヒーターと、前記アウター管の下方に接続され前記イ
    ンナー管とアウター管との間にガスを導入する第1のガ
    ス導入管と、前記インナー管の下方に設けられインナー
    管内にガスを導入する第2のガス導入管と、前記アウタ
    ー管の下方に接続され前記インナー管とアウター管との
    間からガスを排出する第1の排気管と、前記インナー管
    の下方に設けられインナー間内のガスを排出する第2の
    排気管とを含むことを特徴とする縦型減圧気相成長装
    置。
JP3115167A 1991-05-21 1991-05-21 縦型減圧気相成長装置 Expired - Lifetime JP3070130B2 (ja)

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JPH04343412A JPH04343412A (ja) 1992-11-30
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DE10245553A1 (de) 2002-09-30 2004-04-08 Infineon Technologies Ag Verfahren und Ofen zur Gasphasenabscheidung von Komponenten auf Halbleitersubstrate mit veränderbarer Hauptstromrichtung des Prozessgases

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