JP3069547U

JP3069547U - 電卓

Info

Publication number: JP3069547U
Application number: JP1999009361U
Authority: JP
Inventors: 治男中西
Original assignee: シー・アンド・シー株式会社
Priority date: 1999-12-09
Filing date: 1999-12-09
Publication date: 2000-06-23
Anticipated expiration: 2005-12-09

Abstract

(57)【要約】【課題】この考案は、封書の開封に無縁と思われる電卓
を開封の利器として利用して便利に使用することができ
るような電卓の提供を目的とする。【解決手段】この考案によれば、電卓の周縁部にカッタ
を取り付ける。また、このカッタの外側に、カッタの刃
部を覆う安全カバーを設けることもできる。また、電卓
の周縁部に細長い溝を形成し、この溝奥部に刃部を溝内
に向けたカッタを配置してもよい。併せて、周縁部に定
規を形成することも、また、システム手帳に取り付ける
孔やフックといった取付け部を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、卓上式電算機、すなわち、電卓に関し、さらに詳しくは、電卓の利用度を高めた電卓に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電卓は計算を使用目的としており、例えば、日頃よく電卓を使用するめたに卓上に載置しているとしても、封書が到来したとき、これを開封する利器は鋏や専用のレターオープナーを使用することになり、電卓と開封利器とは無縁の状態であった。

【０００３】また、システム手帳と称して、見開き表紙の内側に設けた綴込み金具に頁用紙を脱着可能に綴じ込むホルダタイプの手帳がある。このシステム手帳は営業用にで多く使用され、ことに出先で利用されることも多いことから、このシステム手帳に電卓を組み込むことを既に提案している。しかし、出先においても、封書を開封する必要時もあり、かかるときは手で破いて開封することになり、電卓とは無縁である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】

この考案は、封書の開封に無縁と思われる電卓を開封の利器として利用して便利に使用することができるような電卓の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案によれば、電卓の周縁部にカッタを取り付ける。また、このカッタの外側に、カッタの刃部を覆う安全カバーを設けることもできる。また、電卓の周縁部に細長い溝を形成し、この溝奥部に刃部を溝内に向けたカッタを配置してもよい。併せて、周縁部に定規を形成することも、また、システム手帳に取り付ける孔やフックといった取付け部を形成してもよい。

【０００６】この考案によれば、電卓のカッタを用紙を切断する利器として便利に使用することができ、カッタの刃部を覆う安全カバーにより危険性が回避でき、さらに、封書を開封するとき、開封位置を溝内に挿入してそのまま押し込めば、開封時（切断時）に封書を刃部から逃がすことなく溝奥部のカッタで開封位置を円滑に切断することができ、レターオープナーとして有効に使用することができる。しかも、この電卓を定規として簡便に利用でき、また、システム手帳に取付けて、携帯することもできる。

【０００７】

【考案の効果】

この考案によれば、電卓をカッタとして便利に使用することができ、その付加価値により、利用度を高めることができる。

【０００８】

【実施例】

この考案の一実施例を以下図面を参照して説明する。図１は、電卓を示し、該電卓１０は、合成樹脂で厚みが薄く形成された外装体１１の表面上部に太陽電池電源部１２を形成し、この下部位置に液晶表示部１３を形成し、下半部にキースイッチによるテンキーおよびファンクションキーを備えたキーボード１４を形成し、演算処理を実行する回路部を内装しており、電卓としては周知の技術で構成している。

【０００９】前述の外装体１１の両側の周縁部１５ａ，１５ｂであって、一方の周縁部１５ａは、端縁側が薄くなるように斜面に形成して、システム手帳（図示省略）に綴じ込むための綴込み孔１６…を形成している。この綴込み孔１６…はシステム手帳の綴込み金具が６ピン用および４ピン用のいずれにも利用できるように、２ピンが挿入できる長孔に形成している。なお、この綴込み孔１６…の場合、システム手帳の綴込み金具を開放操作する必要があるが、フック状に形成して綴込み金具に脱着可能に係止するべく構成することにより、綴込み金具の開放操作をすることなく、いずれの頁にも綴じ込むことが可能である。

【００１０】前述の他方の周縁部１５ｂの下部位置には、への字状に奥部が内側に屈曲した細長いガイド溝１７を形成し、このガイド溝１７の奥部の屈曲した位置に、刃部１８ａを溝内に向けたカッタ１８を、周縁部１５ｂの厚みの中間位置に埋め込んだ状態にして固定している。なお、このカッタ１８の埋め込みは、後付であるも、また、インサート成形であるも、その他の手段で行なうもよい。

【００１１】上述のガイド溝１７を形成している外側の部材はカッタ１８の刃部１８ａを覆う状態に位置するので、このカッタ１８の安全カバー１９の作用をする。また、この安全カバー１９を形成するその先端側は先細に形成している。

【００１２】前述の周縁部１５ｂであって、上述したカッタ１８の位置よりも上方側は、端縁側が薄くなるように斜面に形成して、該斜面に目盛り２０を形成した定規２１を形成している。

【００１３】このように構成した電卓１０のカッタ１８を利用して、封書を開封する場合、図２にも示すように、封書２２の開封位置２３をカイド溝１７内に挿入してそのまま押し込めば、ガイド溝１７が切断ガイドとなって開封時（切断時）に封書２２を刃部１８ａから逃がすことなく溝奥部のカッタ１８で開封位置を円滑に切断することができ、切り口は左右に分かれて外側に押し出されて切断される。したがってこのカッタ１８をレターオープナーとして使用することができる。

【００１４】また、安全カバー１９は先細に形成されているので、これを用紙に差し込むことが可能であり、新聞や雑誌の切抜きにカッタ１８を使用することができる。

【００１５】この考案の構成と上述の実施例との対応において、この考案の取付け部は、実施例の綴込み孔１６またはフックに対応するも、その他の構成も含めて、この考案は実施例の構成のみに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】電卓の斜視図。

【図２】要部の斜視図。

【符号の説明】

１０…電卓１１…外装体１５ａ，１５ｂ…周縁部１６…綴込み孔１７…ガイド溝１８…カッタ１８ａ…刃部２１…定規

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】周縁部にカッタを取り付けた電卓。
【請求項２】前記カッタの外側に、カッタの刃部を覆う
安全カバーを備えた請求項１記載の電卓。
【請求項３】周縁部に細長い溝を形成し、この溝奥部に
刃部を溝内に向けたカッタを配置した請求項１に記載の
電卓。
【請求項４】周縁部に定規を形成した請求項１、２、ま
たは３に記載の電卓。
【請求項５】周縁部にシステム手帳に取り付ける取付け
部を形成した請求項１、２、３または４に記載の電卓。