JP3069461U - ドリンク用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】容器に直接口をつけてドリンクを飲む場合に、
上歯や鼻頭に直ぐ当たることなく飲み易くしたドリンク
用容器を提供する。 【解決手段】 ガラス又はプラスチックからなるボトル
については、首部１０の先端の飲み口１４を角状にする
こと、この場合首部先端の飲み口が角状に切り欠き可能
に成形（１６）されていてもよい、また別体の飲み口治
具２２をボトル首部内周面で上下にすべり可能にするこ
と、さらに金属缶については、飲み口３４の上部先端面
３２が斜面になっていること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はびん首部の形状及び缶の形状、とくにその飲み口に改良がくわえられ たドリンク用容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ドリンク用容器は、ガラス又はプラスチック成形で、その容量も１．５ないし ２リットルのものが多く、主にスーパーマーケットで販売され、家庭に持ち帰っ て小さなコップに小分けしてして使われていた。 最近では、５００ミリリットル以下のものが自動販売機などで容易に得られ、 その場で、あるいは他の適当な場所で、そのまま、つまり小分けせずにその容器 に直接口をつけて飲むようになってきている。

【０００３】 前記したような少量のドリンク用容器について、従来のガラス又はプラスチッ クのものは図４に示されているように、首部１０’はキャップ２０’の取り付け のためにねじ１２’がつけられ、その先端の開口１４’が飲み口になるが直角形 になっているため、ここに口をつけた場合に上歯があたり、飲み難くい。

【０００４】 また、図５は従来例による金属缶３０’を示している。その上端面３２’は平 面で、その平面上に引き裂き具３４’が付設されており、これを引っ張ることに より飲み口が形成されるが、これに口をつけると鼻頭が直ぐその平面にあたり、 飲みづらい。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記した不都合を解消するためで、容器に直接口をつけても上歯や 鼻頭に直ぐ当たることなく、ドリンクを飲み易くしたドリンク用容器を提供する ことである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記した目的は、ガラス又はプラスチックからなるボトルにおいて、首部先端 の飲み口が角状になっていることにして、達成される。

【０００７】 同様の目的は、プラスチックからなるボトルにおいて、首部先端の飲み口部を 角状に切り欠き可能に成形することにより、達成される。

【０００８】 また同様の目的は、プラスチックからなるボトルにおいて、外周面に突起を備 え上端が角状の飲み口成形治具と、内周面に立て溝が形設されたボトル首部とか らなり、治具がボトルの溝を介して上下にすべり移動可能であることにより、達 成される。

【０００９】 さらに、金属缶において、飲み口の上部先端面が斜面になっていることにより 、達成される。

【００１０】

【作用】

いわゆるラッパ飲みができるように、人の口に容器の飲み口部が入り易いよう に、容器自体に又は治具を使って角状部を設ける。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の好適な実施例は図１、図２及び図３に基づいて説明される。 図１は上部にキャップ２０を付けた態様の、下部にキャップを外した態様の１ 実施例を図示している。 一部しか示されていない容器本体は、一般にガラス又はプラスチックにより首 部１０と共に一体成形される。首部１０はキャップ２０を取り付けるためにその 外表面にねじ１２が付けられる。首部１０の先端口が飲み口になるが、この先端 口を角状にする。図示例では３０度になっているが、これに限定するものではな い。これにより、飲み口の尖端部がくわえやすく、ドリンクが飲みやすくなる。

【００１２】 なお、この図示例では角状部の分だけ首部１０の長さが大きくなっているが、 これは必要事項ではなく、キャップ２０の締め付けに不都合がなければよい。

【００１３】 また、図４において、例えば飲み口に１４’に指を入れて手前に押せば、点線 １６に沿って切り欠かかれ、飲み口が角状になるよう成形されていてもよい。

【００１４】 図２に示す実施例では、外周面に突起２２ｐを備え上端が角状の飲み口成形治 具２２と、内周面に立て溝２４ｇが形設されたボトル首部２４とからなり、治具 ２２が突起２２ｐとボトルの立て溝２４ｇを介して上下にすべり移動可能になっ ている。流通ないし販売の状態では治具２２はボトルの首部内に収納されており 、ドリンクを飲む場合には指を中に入れて治具２２を上方にすべらせば、立て溝 ２４ｇの上端で係止され、飲み口が角状になる。

【００１５】 図３は金属缶３０を示しており、その上端面３２は斜面に成形され、引き裂き 具３４が付設されている。これを引っ張ることにより飲み口が角状に形成され、 ここに口を付けると、上端面３２と鼻頭との距離にゆとりがあるので、ドリンク が飲みやすくなる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、容器に尖端部があるのでその尖端部を口によりくわえ易いの で、上歯や鼻頭に直ぐ当たらず、ドリンクが飲みやすく、例えば一気に飲むこと もでき、大変有用なドリンク用容器が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ガラス又はプラスチックからなり、首部を示し
た１実施例図。

【図２】治具を使った別の実施例を示した見取り図。

【図３】金属缶からなり、とくに上端面を示した他の実
施例図。

【図４】ガラス又はプラスチックからなる従来例首部の
概略正面図。

【図５】金属缶からなる、従来例概略斜視図。

【符号の説明】

１０ 首部 ３０ 金属缶 １２ ねじ部 ３２ 上端面 １４ 飲み口 ３４ 飲み口 １６ 切り欠き部 ２０ キャップ ２２ 飲み口治具 ２２ｐ 突起 ２４ｇ 立て溝

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガラス又はプラスチックからなるボトル
   において、首部先端の飲み口が角状になっていることを
   特徴とする、ドリンク用容器。
2. 【請求項２】 プラスチックからなるボトルにおいて、
   首部先端の飲み口が角状に切り欠き可能に成形されてい
   ることを特徴とする、ドリンク用容器。
3. 【請求項３】 プラスチックからなるボトルにおいて、
   外周面に突起を備え上端が角状の飲み口成形治具と、内
   周面に立て溝が形設されたボトル首部とからなり、治具
   がボトルの溝を介して上下にすべり移動可能であること
   を特徴とする、ドリンク用容器。
4. 【請求項４】 金属缶において、飲み口の上部先端面が
   斜面になっていることを特徴とする、ドリンク用容器。