JP3069449U - 磁気治療具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来市場にある一点のみにフェライト磁石を
貼着した磁気治療具を改良して、人体の広い範囲の疼痛
患部にも正確に効果を発揮する磁気治療具を提供するこ
とを考案の課題とする。 【解決手段】 易剥離性の感圧接着剤を塗布したシート
１に永久磁石を貼着せる磁気治療具において、該シート
１に貼着する永久磁石４は、体心立方晶を有するα鉄か
らなるフェライト磁石、及び炭素鋼、タングステン鋼、
ＫＳ鋼などからなり、シート１は、合成樹脂マット又は
織布、編布に易剥離性の感圧接着剤を塗布したもので、
貼着される永久磁石は、一片の磁気治療具中に二又はそ
れ以上の個所に設けたことを特徴とする磁気治療具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、人体の疼痛患部の緩和、治癒及び治癒起点の範囲を拡大するために 用いる磁気治療具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の磁気治療器は既に市場に種々見かけるが、何れも疼痛患部の一 点に貼付するもののみで、小さめの突起を設けたもの又やや大きめの突起を設け た磁力集中型のものである。それ故、疼痛患部が広い範囲であると幾つもの磁気 治療具を貼付しなければならず、経済的に負担となるのみならず、寧ろ疼痛患部 に正しく貼付出来るか否か疑わしく、治癒効能にしても必ずしも十分でない等の 事情も生じ得る。

【０００３】 それら従来品の殆どが、５００ガウスから２０００ガウスの磁力線密度を持つ もので、フェライト磁石の大きさによってはそれ以上のものも存在している。 また、それらは磁力線の放出も等方性である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、疼痛患部が広くても最小限の磁気治療具の貼付で十分な治癒 効果をもたらし、患部への正確な起点を探索する作用を与える磁気治療具を開発 することを課題とし、そのことによって、経費の節減を図ることが可能となる。 以下に、その構成を記述する。

【０００５】 この考案の構成は、下記の通りのものである。 １ 天然ゴム、イソプレンゴム、アクリル酸エステル樹脂等からなる可剥性の 感圧接着剤を塗布したシート１に永久磁石を貼着せる磁気治療具において、該シ ート１に貼着する永久磁石２、３、４は、一片の磁気治療具中に二又はそれ以上 の個所に設けたことを特徴とする磁気治療具。 ２ 永久磁石２、３、４は、体心立方晶を有するα鉄からなるフェライト磁石 、又は炭素鋼、タングステン鋼、ＫＳ鋼からなるもの、又は磁鉄鉱、磁硫鉄鉱、 ニッケル鉱等の天然磁石であることを特徴とする前項１記載の磁気治療具。 ３ シート１は、合成樹脂シート又は織布、編布、その他巻縮糸又は弾性糸か らなる伸縮生地に可剥性の感圧接着剤を塗布したものであることを特徴とする前 項１記載の磁気治療具。

【０００６】

【考案の実施の態様】

本考案において用いる材料としては、従来品で使用している永久磁石及び接着 剤、またシートを使用するものである。永久磁石は体心立方晶を有するα鉄から なるフェライト磁石、又は炭素鋼、タングステン鋼、ＫＳ鋼からなるもの、又は 磁鉄鉱、磁硫鉄鉱、ニッケル鉱等の天然磁石も使用可能である。

【０００７】 接着剤としては、人体に貼着して、かぶれ、かゆみ、ただれ等の影響を与えな いもので、剥離するまでは皮膚に対して接着力が強く、剥がす際はべたつかず皮 膚面に残ることも無く容易に剥離でき、入浴時などにおいても水に対して耐性を 有する可剥性の感圧性の接着剤であれば何れも使用可能である。本考案において は特に天然ゴム（ｃｉｓ−１・４−クロロプレン）を使用している。

【０００８】 シート地としては、いくらかの弾力性を有するゴム系のもの、例えばクロロプ レンゴム、ブタジエン・スチレンゴム、その他皮膚に影響を与えないアクリル酸 系樹脂等の合成樹脂マットが使用でき、布帛では普通の平織、繻子織など伸縮性 のない織布、又多重編メリヤスのような編布、又は体の折り曲げ部位などに貼付 するため巻縮糸やポリウレタン弾性糸を使用した編布が用いられる。

【０００９】 磁石は、通常Ｎ極とＳ極から放出される磁束を密度で表示しており、磁気誘導 、磁束密度で１ｃｍ^２の面積で通過する磁束が１マクスウェルの時、磁束密度１ ガウスとされる。更に上位の単位としてテスラ（Ｔ）があるが１Ｔ＝１Ｗｂ／ｍ^２ ＝１０^４ガウスとなる。この磁気治療具の場合１０００ガウス又は１００ｍＴ 等として表示されている。

【００１０】

【実施例】

次に、実施例を図面の符号との対比において、更に詳細に説明する。 まず、図について説明すると、図１〜図３は、何れも本考案に係る磁気治療具 の平面図で、Ｔは疼痛患部（つぼ）を示し、１は貼付する接着剤を塗布したシー トで、２、３、４は何れも形状の異なる永久磁石で、２は棒状のもの図１（イ） 、３は丸い点状のもの図１（ロ）、４は棒状のものをやや湾曲させた弓状をなす もので、（ロ）は反転したものである図２（イ）（ロ）。図３（イ）（ロ）は患 部を殆ど全周から囲んだ実施態様を示すものである。磁石は何れも接着剤塗布面 と接着する側の面積を、皮膚と接する面より若干広めにとる。

【００１１】 連続したアクリル酸エステル樹脂シートの適宜個所に弓状フェライト磁石を、 天然ゴム溶剤溶液を塗布した上に左右に１０ｍｍ間隔を空けて一対として貼着し 、剥離紙を重ねた三層体とした。次の工程で横２４ｍｍ、縦１７ｍｍの一片に裁 断し、左右に磁石を配置した磁気治療具とした。

【００１２】

【考案の効果】

従来市場に出ている磁気治療器は、総て永久磁石が点状に一点のみ配置されて おり、必ずしも疼痛患部（つぼ）に的確に当接できるとは限らなかったところ、 本考案品によれば、少なくとも１０ｍｍ範囲の２倍位の疼痛患部に当接すること が出来、患部が広い場合においても意図する治癒効能を与える顕著な効果を奏す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る磁気治療具において患部を囲み棒
状及び点状に配置した平面図

【図２】本考案に係る磁気治療具において患部を囲み弓
状に配置した平面図

【図３】本考案に係る磁気治療具において患部を全周か
ら囲むように配置した平面図

【符号の説明】

１ 貼付シート ２ 棒状永久磁石 ３ 点状永久磁石 ４ 弓状永久磁石 Ｔ 疼痛患部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天然ゴム、イソプレンゴム、アクリル酸
   エステル樹脂等からなる可剥性の感圧接着剤を塗布した
   シート１に永久磁石を貼着せる磁気治療具において、該
   シート１に貼着する永久磁石２、３、４は、一片の磁気
   治療具中に二又はそれ以上の個所に設けたことを特徴と
   する磁気治療具。
2. 【請求項２】 永久磁石２、２、４は、体心立方晶を有
   するα鉄からなるフェライト磁石、又は炭素鋼、タング
   ステン鋼、ＫＳ鋼からなるもの、又は磁鉄鉱、磁硫鉄
   鉱、ニッケル鉱等の天然磁石であることを特徴とする請
   求項１記載の磁気治療具。
3. 【請求項３】 シート１は、合成樹脂シート又は織布、
   編布、その他巻縮糸又は弾性糸からなる伸縮生地に可剥
   性の感圧接着剤を塗布したものであることを特徴とする
   請求項１記載の磁気治療具。