JP3069423U

JP3069423U - クサビ機能を設けた大引き受金具

Info

Publication number: JP3069423U
Application number: JP1999010039U
Authority: JP
Inventors: 陽人富山
Original assignee: テクノ創建株式会社
Priority date: 1999-12-03
Filing date: 1999-12-03
Publication date: 2000-06-23
Anticipated expiration: 2005-12-03

Abstract

(57)【要約】【目的】クサビ機能を設けることにより、型枠支保工
の解体作業を容易にする大引き受金具を提供する。【構成】大引き受金具のパイプ部（２）に、クサビ用
穴（５）、クサビ用穴（６）を開け、クサビ（３）を挿
入してクサビ機能を設け、挿入したクサビ（３）のズレ
を防止するため、ズレ止め用に開けられたズレ止めピン
用穴（７）、にズレ止めピン（４）を挿入し、構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，建設工事において、型枠支保工に用いられる大引き受金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来，型枠支保工に用いられる大引き受金具は、第５図に示すように、大引き材がジャッキ（８）の頭部より外れたり、すべり落ちたりするのを防ぐために、ジャッキ（８）の頭部に載せ、用いられているだけである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点がある。型枠支保工を解体する時は、第６図に示すように、大引き受金具の下のジャッキネジ部を廻して支保工を下げ、型枠材を引き出し解体するのであるが、型枠支保工には、部分的に多大な重量がかかっていたり、偏心荷重がかかっていたりする為に、ジャッキネジ部がスムーズに廻らず、支保工を下げ、解体する作業に多大な労力や時間が費やされている。又、ジャッキネジ部が簡単に廻らない為に、第７図に示すように、従事する作業員により、無理にジャッキネジ部をハンマー等で叩いて廻したりする行為が為され、ジャッキネジ部を壊すなどして、ジャッキを利しての解体作業が不能となる事態も多々、発生している。本考案は、以上の欠点を解決する為になされたものである。

【０００４】

【問題を解決する為の手段】

大引き受金具のパイプ部（２）に、クサビを挿入する為のクサビ用穴（５）、クサビ用穴（６）を開ける。又、クサビ（３）には、使用中のクサビのズレ等を防止するため、ズレ止めピン（４）を用いるのでズレ止めピン用の穴（７）を開ける。そして、クサビ用穴（５）、クサビ用穴（６）、を貫通してクサビ（３）を挿入し、ズレ止めピン（４）を、ズレ止めピン用の穴（７）に挿入する。本考案は、以上の構成によりなる大引き受金具である。

【０００５】

【作用】

本考案を使用する時には、第３図に示すように、大引き受金具のパイプ部（２）に設けられたクサビ用穴（５）、クサビ用穴（６）、にクサビ（３）を挿入し、ズレ止めピン（４）をズレ止めピン用穴（７）に挿入してクサビ機能を設定し、従来の大引き受金具同様、ジャッキ（８）の上に載せ使用する。そして支保工の解体作業の際、ジャッキネジ部（９）が廻りにくい時には、このクサビ機能を生かし、クサビ（３）に取りつけられたズレ止めピン（４）を抜き、クサビ（３）を叩いて少しずつ抜くことにより、支保工を下げ、解体作業を容易にするのである。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を述べる。（イ）、大引き受金具のパイプ部（２）に、クサビ（３）を挿入するための穴、クサビ用穴（５）、クサビ用穴（６）を、相対して開ける。（ロ）、クサビ（３）には、使用中の衝撃等によるクサビのズレ等を防止するため、ズレ止めピン（４）を用いるので、ズレ止めピン用の穴（７）を開ける。（ハ）、クサビ（３）を、クサビ用穴（５）、クサビ用穴（６）に挿入し、ズレ止めピン（４）をズレ止めピン用穴（７）に挿入し、クサビ機能を設定する。本考案は以上の構成よりなっており、これを使用する時は、第３図に示すように、従来の大引き受金具同様、ジャッキの上に載せて使用する。そして支保工を解体する際、ジャッキが容易に下げられない場合は、ズレ止めピン（４）を抜き取り、クサビ（３）を叩いて少しずつ抜く事により支保工を下げ、解体作業を容易に行うことができる。通常支保工を下げる作業においては、下げ始めの１〜３センチメートルの間に、相当の荷重がかかっており、この間を下げるのが困難なのであるが、この間、クサビ機能を用いて下げることにより、多大な省力化を成すことができる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案を使用することによって、支保工を下げる作業が容易となり、引き続いての支保工解体作業をスムーズに行うことができる。又、無理な作業で機材を痛める事も無くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図

【図２】本考案の分解斜視図

【図３】本考案の使用状況況斜視図

【図４】従来の大引き受金具の斜視図

【図５】従来の大引き受金具の使用状況斜視図

【図６】ジャッキのネジ部を廻して、支保工を下げ解
体している状況の側面図

【図７】ジャッキのネジ部をハンマーで叩いて廻そう
としている状況の側面図

【符号の説明】

（１）受皿部（９）ジャッキ
ネジ部（２）パイプ部（１０）支保工
材（３）クサビ（１１）従来の
大引き受金具（４）ズレ止めピン（１２）作業員（５）クサビ用穴（１３）構造物（６）クサビ用穴（１４）型枠（７）ズレ止めピン用穴（１５）大引き
材（８）ジャッキ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（イ）、大引き受金具のパイプ部（２）
に、クサビ用穴（５）、クサビ用穴（６）、を開ける。（ロ）、クサビ（３）にズレ止めピン用の穴（７）を開
ける。（ハ）、クサビ用穴（５）、およびクサビ用穴（６）
に、クサビ（３）を挿入し、ズレ止めピン（４）をズレ
止めピン用の穴（７）に挿入する。以上の構成によりなる大引き受金具