JP3069254U - フライヤ― - Google Patents

フライヤ―

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JP3069254U
JP3069254U JP1999009002U JP900299U JP3069254U JP 3069254 U JP3069254 U JP 3069254U JP 1999009002 U JP1999009002 U JP 1999009002U JP 900299 U JP900299 U JP 900299U JP 3069254 U JP3069254 U JP 3069254U
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良秀 明日
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サン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣付きの天ぷら種を受け皿に入れたまま、衣
が受け皿に引っ付かない様に天ぷらを揚げる。 【解決する手段】 底板36に油切り手段37を施した受け
皿3に衣付きの天ぷら種9を載せ、受け皿ごと揚げ油に
浸けて揚げる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する分野】
本考案は、主として家庭で天ぷらを揚げるためのフライヤーに関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
出願人は以前、図1、図2、図3に示す如く、上面開口の油槽(11)及び加熱源 を有するフライヤー本体(1)と、該油槽(11)に沈める取手(4)付きのざる(30)と によって構成され、油槽(11)にざる(30)を位置させ取手(4)を横向き状態でフラ イヤー本体(1)の外側に突出させた第1ポジションと、取手(4)を下向きに倒し てざる皿(30)を油槽(11)の底側に沈める第2ポジションの二位置に切換可能なフ ライヤー提案した。
【0003】 取手(4)の第1ポジションにて、衣付きの天ぷら種をざる(30)に載せ、取手( 4)を第2ポジションに倒して、ざる(30)を油槽(11)に浸ける。 天ぷらが揚がった頃を見計らって取手(4)を第1ポジションに戻して、ざる(3 0)を油槽(11)から引き上げる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記フライヤーの場合、図5に示す如く、ざる(30)は底面も網であるから、衣 付きの天ぷら種(9)をざる(30)に載せると、油槽(11)に浸かる前に衣が網の目か ら下方に垂れ、この状態で天ぷら種を揚げると、衣のざる(30)の目から垂れた部 分(91)がざるの金属線(39)に絡み付いた状態に揚がってしまい、ざる(30)をフラ イヤー本体(1)から取り出して、皿の上でひっくり返しても天ぷらは皿に落下せ ず、箸で天ぷらを無理にざる(30)から掴み上げると、衣が破壊されててんぷら種 が露出し見映えが悪くなる問題のあることが分かった。 本考案は、上記問題を解決できるフライヤーを明らかにするものである。
【0005】
【課題を解決する手段】
本考案のフライヤーは、上面開口の油槽(11)及び加熱源を有するフライヤー本 体(1)と、該油槽(11)に沈める取手付きの受け皿(3)とによって構成され、油槽 (11)に受け皿(3)を位置させ取手(4)を横向き状態でフライヤー本体(1)の外側 に突出させた第1ポジションと、取手(4)を下向きに倒して受け皿(3)を油槽(1 1)の底側に沈める第2ポジションの二位置に切換可能なフライヤーであって、受 け皿(3)の底板(36)に油切り手段(37)が施されている。
【0006】
【作用及び効果】
受け皿(3)をフライヤー本体(1)にセットする。このとき、取手本体(6)は第 1ポジションにあり、受け皿(3)は上昇位置に保持される。油槽(11)に、受け皿 (3)より下位置まで揚げ油を容れる。 油を適温まで加熱する。
【0007】 受け皿(3)の底板(36)に、衣をつけた天ぷら種(9)を載せる。 取手本体(6)を第2ポジションに倒す。これによって受け皿(3)が油槽(11)の 底側に下降する。 天ぷら種は揚げ油に浸かって揚がる。
【0008】 天ぷら種が揚がった頃を見計らって、取手本体(6)を第1ポジションに起こす 。リンク板(51)が支持杆(31)の突片(33)を引っ張って支持杆(31)の先端を上昇回 転させ、受け皿(3)を揚げ油から引き上げる。 受け皿(3)の底板(36)には油切り手段(37)が施されているため、天ぷらに付着 した余分の揚げ油が滴下する。 天ぷらは、従来の様にざる(30)の目から衣が垂れた状態で揚がることなく、衣 を破壊することなく簡単に掴み上げることができる。
【0009】 又、天ぷら種(9)を載せた受け皿(3)を下降させて静かに天ぷら種(9)を揚げ 油に浸けることが出来るから、天ぷら種(9)を1個づつ揚げ油に投入する場合の 様に、投入の衝撃によって揚げ油が跳ね散ることはない。 また、複数個の天ぷら種(9)を一度に揚げ油に浸けることができるので、揚げ 時間が均一となり、揚げ時間の長短による揚げ斑は生じない。 取手本体(6)の起こし操作により、受け皿(3)を揚げ油から引き上げて、その 場で油切りを行うことができ、周辺を揚げ油で汚すことを防止できる。
【0010】
【考案の実施の形態】
フライヤー本体(1)は、金属製の上面開口の油槽(11)を合成樹脂製の外ケース (10)にて包囲した2重構造となっており、油槽(11)と外ケース(10)との間は、断 熱空間となっている。 油槽(11)は四方のコーナ部に丸みを持たせた少し横長の直方体に形成されてい る。 フライヤー本体(1)には油槽(11)の底面に電気ヒータ(図示せず)を内蔵してい る。
【0011】 外ケース(10)の前面が操作面となっており、フライヤー本体(1)の操作面側の 上縁中央に後記する受け皿(3)をセットするための支持部(12)が凹設されており 、操作面には該支持部(12)に連続して受け皿(3)の取手本体(6)を収容する縦長 の凹み(14)が形成されている。 支持部(12)の対向する両側壁には縦方向にガイド突条(13)が設けられている。 操作面には、取手収納用凹み(14)の側方にスイッチ群(16)が配備されている。
【0012】 フライヤー本体(1)の背面上端に一対の蓋用ブラケット(15)が突設され、該蓋 用ブラケット(15)に蓋体(2)が取り付けられる。 フライヤー本体(1)の操作面側の壁には、蓋体(2)を閉じると自動的的にロッ クするロック用フック(18)(18)が配備され、該ロック用フック(18)は、操作面下 部のレバー(17)の押圧操作により、蓋体(2)との係合を外すことができる。
【0013】 蓋体(2)は、蓋用ブラケット(15)を中心に回転して開閉でき、且つ、蓋用ブラ ケット(15)から取り外し可能である。 蓋体(2)には、覗き窓(21)及び脱臭剤収容部(22)が設けられている。又、蓋体 (2)の操作側端縁には後記する受け皿(3)の取手(4)のベース(5)上部が嵌まる 切欠(23)が開設されている。
【0014】 受け皿(3)は底板(36)の外周縁に金属線を編んで形成した壁(38)を有しており 、上面が開口し油槽(11)に余裕のある状態で嵌まる大きさ且つ、油槽(11)の深さ の1/2弱の深さに形成されている。 底板(36)には油切り手段(37)が施されており、実施例の該油切り手段(37)は、 底板(36)の中央部を高くして外周側へ緩やかに傾斜させたものであるが、底板(3 6)の一端を高くし他端側へ緩やかに傾斜させる、底板の外周部から中央部へ緩や かに傾斜させて中央部に油抜き用の孔を開設する、底板に密なるピッチで平行突 条を形成する、底板(36)に直径1〜4mm程度の小孔を適宜間隔に開設する等、揚 がった天ぷらの余分の油が底板から垂れ落ち易い工夫がしてあれば油切り手段(3 7)の構成は問わない。
【0015】 受け皿(3)の両端中央に、取手(4)を取り付けるための帯板(34)が縦向きに固 定されている。 受け皿(3)の取手(4)は、受け皿(3)を支持する一対の支持杆(31)(32)と取手 本体(6)と、両者(31)(32)、(6)を連結するベース(5)とによって構成されてい る。 支持杆(31)(32)は、両端が同じ方向に屈曲した略コ字状に形成され、受け皿( 3)を抱く様に前記受け皿(3)両端の帯板(34)に、少し間隔を存して先端を枢支( 35)(35)している。
【0016】 ベース(5)は、前記フライヤー本体(1)の支持部(12)に嵌まる大きさに形成さ れ、操作面側が開口した中空体に形成され、両側面には、支持部(12)のガイド突 条(13)が嵌合する嵌込み溝(58)が形成されている。 ベース(5)の油槽(11)側の背板(55)上に、前記支持杆(31)(32)の中央部が枢支 (56)(56)され、支持杆(31)(32)は平行状態に保持される。 一方の支持杆、実施例では上方の支持杆(31)の略中央部に支持杆(31)の両端に 対して120°程度の角度を存して突片(33)がベース(5)内にて突設されている 。
【0017】 取手本体(6)は基端をベース(5)の開口に侵入させ、横向きから下向きに約9 0°の範囲で回動可能に枢支(61)される。 図2に示す如く、取手本体(6)が横向きの状態を第1ポジション、図3に示す 如く、下向きになり取手収納用凹み(14)に収容された状態を第2ポジションとす る。
【0018】 図2に示す如く、の取手本体(6)の第1ポジションにて、取手本体(6)には枢 支部の近傍から下向きにブラケット片(62)を突設し、該ブラケット片(62)と前記 支持杆(31)の突片(33)とをリンク板(51)にて枢支連結する。 リンク板(51)は一端を枢軸(52)にてブラケット片(62)に垂直面内で回動可能に 連結され、他端に開設した長孔(53)に突片(33)の先端をスライド可能に嵌めてい る。
【0019】 図2に示す如く、取手本体(6)が第1ポジションにて、リンク板(51)が突片(3 3)を引っ張って支持杆(31)(32)をその先端が基端よりも少し持ち上がる状態に保 持する。この状態で受け皿(3)は、油槽(11)の底から7cm程度上昇している。 図3に示す如く、取手本体(6)を第2ポジションに倒すと、リンク板(51)は横 向き姿勢となり、支持杆(31)の突片(33)を起立状態に保持し、支持杆(31)の先端 側を低くする。この状態で受け皿(3)は油槽(11)の底面から1cm程度まで下がる 。
【0020】 図2に示す如く、取手本体(6)の枢支側には、スライド板(71)が取手本体(6) の長手方向にスライド可能に内蔵され、スライド板(71)の先端は取手本体(6)の 枢支側基端からベース(5)内に突出している。スライド板(71)はバネ(73)にて飛 び出し方向に付勢され、略中央部に突設された指掛かり突起(72)を取手本体(6) に開設された操作用開口(63)に臨ませている。
【0021】 前記ベース(5)には、天井壁(50)の近傍にて両側壁からストッパ(74)を突設し 、該ストッパ(74)と天井壁(50)との間に、第1ポジションの取手本体(6)から突 出したスライド板(71)の先端が嵌まる嵌まり空間(75)を形成している。 スライド板(71)と嵌まり空間(75)とによって、取手本体(6)を第1ポジション に保持するロック手段(7)を構成している。
【0022】 ベース(5)の前面開口から嵌まり空間(75)にかけての天井壁(50)の内面は、取 手本体(6)の回転中心を半径中心とする曲率の円弧状案内面(57)が形成されてい る。 図3に示す如く、取手本体(6)を第2ポジションに切り換えても、スライド板 (71)の先端は円弧状案内面(57)から外れることはない。
【0023】 然して、図2に示す如く、取手(4)のベース(5)をフライヤー本体(1)の支持 部(12)に上方から嵌め込んで、受け皿(3)を油槽(11)にセットする。このとき、 取手本体(6)は第1ポジションにあり、受け皿(3)は上昇位置に保持されている 。 取手本体(6)は、該本体(6)から突出したスライド板(71)の先端がベース(5) 内の嵌まり空間(75)に嵌まってロックされ、不用意に下向きに倒れない。
【0024】 油槽(11)に、受け皿(3)の底面より少し低い位置まで揚げ油を容れる。 油を適温まで加熱する。 衣を付けた天ぷら種(9)を受け皿(3)に載せ、蓋体(2)を閉じる。取手(4)の ベース(5)は、フライヤー本体(1)を切り欠いた支持部(12)に嵌まっており、又 、ベース(5)の上部は蓋体(2)の切欠(23)に嵌まるから蓋体(2)を閉じるのに支 障はない。
【0025】 図3に示す如く、取手本体(6)を第2ポジションに倒す。これは、スライド板 (71)の指掛かり突起(72)をバネ(73)に抗して手指で操作して、スライド板(71)先 端を嵌まり空間(75)からを引き戻し、取手本体(6)の第1ポジションのロックを 解除してから行う。取手本体(6)が少し下向きに回転し、スライド板(71)の先端 がベース(5)の円弧状案内面(57)に対応すると、指掛かり突起(72)から手指を離 しても、スライド板(71)先端を円弧状案内面(57)に摺接させて取手本体(6)を回 転できる。
【0026】 取手本体(6)の下向き回転により、リンク板(51)の枢支部が時計方向に移動す し、支持杆(31)及び受け皿(3)の重みによる支持杆(31)(32)の先端側の下向き回 転を許す。受け皿(3)は平行運動する支持杆(31)(32)の先端に枢支されているか ら、姿勢を変えることなく下降する。 実施例では、リンク板(51)が真横を向いて、支持杆(31)の突片(33)を起立状態 に保持し、この状態で受け皿(3)は下降端に達し、受け皿(3)上の天ぷら種(9) は揚げ油に浸かる。
【0027】 天ぷらが揚がれば、取手本体(6)を第1ポジションに起こす。リンク板(51)先 端がベース(5)の円弧状案内面(57)を摺接して、嵌まり空間(75)との対応位置で ストッパ(74)に当たってそれ以上の回転は阻止されると共に、バネ(73)の付勢力 により自動的に嵌まり空間(75)に侵入し、取手本体(6)は第1ポジションにロッ クされる。
【0028】 上記取手本体(6)の動きにより、リンク板(51)が支持杆(31)の突片(33)を引っ 張って支持杆(31)の先端を上昇回転させ、受け皿(3)を揚げ油から引き上げる。 受け皿(3)の底板(36)には油切り手段(37)が施されているため、天ぷらに付着 した余分の揚げ油が滴下する。 天ぷらは、従来の様にざる(30)の目から衣が垂れた状態で揚がることなく、衣 を傷めることなく簡単に掴み上げることができる。 底板(36)に施した油切り手段(37)によって、天ぷらの余分な油は速やかに滴下 する。
【0029】 上記の如く、衣付きの天ぷら種は、受け皿(3)の底板(36)に載せられていたた め、従来の様にざる(30)の目から衣が垂れた状態で揚がることなく、受け皿(3) から掴み揚げる際に衣を破壊することなく簡単に掴み上げることができる。
【0030】 又、受け皿(3)に衣付きの天ぷら種(9)を載せ、受け皿(3)を下降して静かに 揚げ油に天ぷら種(9)を浸けることが出来るから、天ぷら種(9)を1個づつ揚げ 油に投入する場合の様に、投入の衝撃によって揚げ油が跳ね散ることはない。 また、複数の天ぷら種(9)を一度に揚げ油に浸けることができるので、揚げ時 間が均一となり、揚げ時間の長短による揚げ斑は生じない。
【0031】 取手本体(6)の起こし操作により、受け皿(3)を揚げ油から引き上げて、その 場で油切りを行うことができ、周辺を油で汚すことを防ぐことができる。 天ぷら種(9)を揚げ油に浸ける際は、取手本体(6)を下向きの第2ポジション に位置させねばならず、取手本体(6)がフライヤー本体(1)の外側に大きく突出 することはなく、取手本体(6)に作業者の身体が当たってフライヤー本体(1)を 倒す危険を無くすことができる
【0032】 天ぷらを揚げている間、油槽(11)に蓋体(2)を被せることにより、天ぷら材料 の水分の外部への跳ね飛びが防止される。 従って、フライヤーを食卓に置いて、天ぷらを揚げながら食することができる 。
【0033】 尚、油槽(11)を加熱する加熱源は、電気ヒータに限らず、ガス、電磁波等、他 の加熱手段でも可い。 本考案は、上記実施例の構成に限定されることはなく、実用新案登録請求の範 囲に記載の範囲で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】フライヤー本体、受け皿及び蓋体の斜面図であ
る。
【図2】受け皿を上昇させた状態の取手本体の断面図で
ある。
【図3】受け皿を下降させた状態の取手本体の断面図で
ある。
【図4】受け皿に衣付きの天ぷら種を載せた断面図
【図5】ざねの目から衣が垂れた状態の断面図である。
【符号の説明】
(1) フライヤー本体 (2) 蓋体 (3) 受け皿 (36) 底板 (4) 取手 (5) ベース (6) 取手本体 (7) ロック手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開口の油槽(11)及び加熱源を有する
    フライヤー本体(1)と、該油槽(11)に沈める取手(4)付
    きの受け皿(3)とによって構成され、油槽(11)に受け皿
    (3)を位置させ取手(4)を横向き状態でフライヤー本体
    (1)の外側に突出させた第1ポジションと、取手(4)を
    下向きに倒して受け皿(3)を油槽(11)の底側に沈める第
    2ポジションの二位置に切換可能なフライヤーであっ
    て、受け皿(3)の底板(36)に油切り手段(37)が施されて
    いるフライヤー。
  2. 【請求項2】 油切り手段(37)は、受け皿(3)の底板(3
    6)を傾斜させている請求項1に記載のフライヤー。
JP1999009002U 1999-11-26 1999-11-26 フライヤ― Expired - Lifetime JP3069254U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009520540A (ja) * 2005-12-23 2009-05-28 セブ ソシエテ アノニム 1つ以上のピボットハンドル付きの料理用容器

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