JP3069065U - 植木や野菜の保護用ミニハウス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型の植木や家庭菜園での野菜の防虫や防風、
保温用の組立てが簡便なミニハウス。 【解決手段】山の形状をした左右両端を平行で等長に延
長した細い棒状体からなる複数個の屋根枠付き支柱の頂
部を、これと同形で頂部にリング又は凹状の係止部を形
成してある他の屋根枠付き支柱の係止部に係着して、相
互の頂部を一致させ均等に配置して全体を直立させたう
え、屋根枠付き支柱の支柱部分に複数個の細い棒状体か
らなる環状枠を、十字形の溝内に突起を有する弾性材料
からなる連結板を介して直交するように連結し、最下段
の環状枠には均等位置に複数本の細い棒状体の一端を回
動自在に取付けてあり、形成される骨組みに対してプラ
スチックフイルムによるか又は通気性のあるカバ−を被
覆し、カバ−のすそを最下段の環状枠に前記連結板を用
いて固定してある。 【効果】ミニハウスは収納にかさばらず、組立てが極め
て容易である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は植木や野菜を防虫や防風、保温等のために保護するミニハウスに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、地植えや鉢植えを含め小型の植木や家庭菜園での野菜を防虫や防風、保 温等のため外界から保護する簡便なものがなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は植木や野菜を防虫や防風、保温等のために保護する組立てが簡単なミ ニハウスを提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ここにおいて本考案者は植木や野菜の保護用ミニハウスとして、山の形状をし た左右両端を平行で等長に延長した細い棒状体からなる複数個の屋根枠付き支柱 の頂部を、これと同形で頂部にリング又は凹状の係止部を形成してある他の屋根 枠付き支柱の係止部に係着して、相互の頂部を一致させ均等に配置して全体を直 立させたうえ、屋根枠付き支柱の支柱部分に複数個の細い棒状体からなる環状枠 を、十字形の溝内に突起を有する弾性材料からなる連結板を介して直交するよう に連結し、最下段の環状枠には均等位置に複数本の細い棒状体の一端を回動自在 に取付けてあり、形成される骨組みに対してプラスチックフイルムによるか又は 通気性のあるカバ−を被覆し、カバ−のすそを最下段の環状枠に前記連結板を用 いて固定してあるものを見出すにいたった。

【０００５】

【考案の実施の形態】

植木や野菜の保護用ミニハウスを構成する屋根枠付き支柱や環状枠に使用され る細い棒状体は、金属やプラスチック製の丸棒や丸パイプ等、相応の機械的強度 を有し耐久性のあるものであれば種々使用することができる。これには太さ３ｍ ｍ程度のステンレス製の針金が好適である。

【０００６】 屋根枠付き支柱の屋根枠の部分を形成する山の形状は逆Ｖ字形や逆Ｕ字形など をとり得る。１個の屋根枠付き支柱の頂部に形成するリング又は凹状の係止部は 他の屋根枠付き支柱とかかわりあって止める箇所であり、係止部に他の屋根枠付 き支柱の頂部を挿通又は載置して係着すればひっかかって相互に止まる。リング 又は凹状の係止部の大きさは所定数の屋根枠付き支柱の頂部を収容し得るもので あれば足りる。屋根枠付き支柱は３個程度用意し、環状枠と交叉する支柱部分の 位置に予め目印を付けておく。

【０００７】 環状枠は通常円形にしたものを３個程度用意する。そのうち１個は均等位置に 複数の土中差込み用に細い棒状体の一端を回動自在に取付けてあり、足付き環状 枠とする。これらには屋根枠付き支柱と交叉する位置に予め目印を付けておく。 なお、土中差込み用の細い棒状体は直立した屋根枠付き支柱の内側に直交するよ うに置くことにより、それに鉢植えを載せ、ミニハウスを固定することもできる 。土中差込み用の細い棒状体の一端が回動自在であることにより収納時にかさば らなくて都合がよい。

【０００８】 十字形の溝内に突起を有する弾性材料からなる連結板として、例えば塩化ビニ −ル樹脂などによるプラスチック製のものを用い、屋根枠付き支柱と環状枠との すべての連結に使用する。十字形の溝の幅は細い棒状体が嵌合し得る程度のもの であり、その深さは細い棒状体２本を充分収納し得るものとする。さらに、溝内 ４箇所の突起は互いに密接して直交する細い棒状体のうち上段の細い棒状体を抑 止する位置に設け、曲面に仕上げておく。プラスチック製の連結板は弾性がある ので、細い棒状体を溝内に押圧すれば、突起が拡開して細い棒状体を溝内に収納 することができる。以上による連結板の構造から、細い棒状体を互いに密接して 直交すればこれらが固定されることになる。なお、連結板には透明な材料を用い 、内部が観察しやすいようにしておくとよい。

【０００９】 屋根枠付き支柱と環状枠で構成される骨組みに対して被覆する防虫や防風用の カバ−は不織布等で構成し、保温用のカバ−はプラスチックフイルムで構成する 。

【００１０】 ミニハウスの組立て方法について以下に述べる。頂部にリング又は凹状の係止 部をもつ屋根枠付き支柱の係止部に他の屋根枠付き支柱を挿通又は載置して、全 体の頂点を一致させるようにして係着させ、均等に配置して直立させる。屋根枠 付き支柱の支柱部のおよそ均等の複数箇所に、環状枠を十字形の溝内に突起を有 する連結板を介して互いの目印をもとに直交するように連結し、最下段には足付 き環状枠を取付ける。得られる骨組みに対しカバ−として不織布等やプラスチッ クフイルムをカバ−に形成したものを被覆し、足付き環状枠の環状枠に対してカ バ−ごと均等に数カ所連結板をかぶせて嵌合し、カバ−のすそを固定する。これ を所定の植木や野菜に対してかぶせ、原則として足の部分を土面に差し込む。

【００１１】

【実施例】

以下、実施例により本考案をさらに具体的に説明する。骨組みで使用する細い 棒状体にはすべて１２＃（太さ２．８ｍｍ）のステンレス針金を使用する。リン グのある屋根枠付き支柱１として逆Ｖ字形の屋根枠部分の一辺の長さ２５．８ｃ ｍ、支柱部分の長さ４１ｃｍのものを用い、頂部のリング２は同一針金で頂部内 にル−プを作り、その外径を１．２ｃｍにしたものを用いる。２等辺の屋根枠部 分の頂部の挟角は４５度とする。また、屋根枠付き支柱２の形状は逆Ｖ字形の屋 根枠部分の一辺の長さ２５．５ｃｍ、支柱部分の長さ４１ｃｍとして２個を用意 する。

【００１２】 リングのある屋根枠付き支柱１のリング２に屋根枠付き支柱２を挿通して全体 の頂点を一致させて均等位置に配置して直立させる。環状枠３は円形で外径が３ ７．４ｃｍあるものを２個用意する。足付き環状枠４は環状枠３に対し均等位置 に４本、環状枠３に用いたと同じ針金で長さ２５ｃｍのものの一端をリング状に して回動自在に取付けたものを用いる。リングのある屋根枠付き支柱１および屋 根枠付き支柱２の各支柱部の上端より２．５ｃｍの位置から１８ｃｍ間隔で環状 枠３を２個および足付き環状枠４を１個順次、十字形の溝内に突起を有するポリ 塩化ビニ−ル製の連結板５を介して直交するように連結する。

【００１３】 足付き環状枠４の足の部分の中程に連結板５をそれぞれ取付けてあるので、形 成された骨組みに対して不織布等やプラスチックフイルムのカバ−７を被覆する 際にこれらを取外し、足付き環状枠４の環状枠の部分に対してカバ−７ごと均等 に４カ所連結板５をかぶせて嵌合し、カバ−７のすそを固定する。得られたミニ ハウスを所定の植木にかぶせながら足付き環状枠４の足の部分を土面に差し込む 。

【００１４】 なお、連結板５はタテ４ｃｍ×ヨコ４ｃｍ、厚さ１ｍｍで溝の幅４ｍｍ、深さ ９ｍｍ、突起の高さ２ｍｍからなるものを２２枚使用する。カバ−７は使用目的 に応じた機能を有するものを選択し、平面にたたんだ大きさがヨコ６０ｃｍ、タ テ５２．５ｃｍ、２等辺三角形をなす屋根枠部分を含む全高７０ｃｍのもので殆 ど過不足なく骨組の形状に適合させることができる。

【００１５】

【考案の効果】

ミニハウスは収納にかさばらず、組立てが極めて容易である。これにより小型 の植木や家庭菜園での野菜を防虫や防風、保温等のため外界から保護することが できる。

【提出日】平成１１年１１月１８日（１９９９．１１．１８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】 十字形の溝内に突起を有する弾性材料からなる連結板として、例えば塩化ビニ −ル樹脂などによるプラスチック製のものを用い、屋根枠付き支柱と通常はこれ に外接する 環状枠とのすべての連結に使用する。連結板の形状例として、十字形 の溝の幅は細い棒状体が嵌合し得る程度のものであり、その深さは細い棒状体２ 本を充分収納し得るものとする。さらに、溝内８個所の突起は互いに密接して直 交する細い棒状体のうち溝内で開口側に位置する細い棒状体を抑止する位置に設 け、曲面に仕上げておく。プラスチック製の連結板は弾性があるので、細い棒状 体を溝内に押圧すれば、突起が拡開して細い棒状体を溝内に収納することができ る。以上による連結板の構造から、細い棒状体を互いに密接して直交すればこれ らが固定されることになる。なお、連結板には透明な材料を用い、内部が観察し やすいようにしておくとよい。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】 ミニハウスの組立て方法について以下に述べる。頂部にリング又は凹状の係止 部をもつ屋根枠付き支柱の係止部に他の屋根枠付き支柱を挿通又は載置して、全 体の頂点を一致させるようにして係着させ、均等に配置して直立させる。屋根枠 付き支柱の支柱部のおよそ均等の複数箇所に、環状枠を十字形の溝内に突起を有 する連結板を介して互いの目印をもとに直交するように連結し、最下段には足付 き環状枠を取付ける。得られる骨組みに対しカバ−として不織布等やプラスチッ クフイルムをカバ−に形成したものを被覆し、足付き環状枠の環状枠に対してカ バ−ごと均等に数カ所連結板をかぶせて嵌合し、カバ−のすそを固定する。これ を所定の植木や野菜に対してかぶせ、原則として足の部分を土面に差し込む。な お、カバ−のすそを固定する連結板６は、突起を溝の底部分に位置する細い棒状 体１本を抑止する位置に設けてあるものを使用する 。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】 リングのある屋根枠付き支柱１のリング２に屋根枠付き支柱２を挿通して全体 の頂点を一致させて均等位置に配置して直立させる。環状枠３は円形で外径が３ ７．４ｃｍあるものを２個用意する。足付き環状枠４は環状枠３に対し均等位置 に４本、環状枠３に用いたと同じ針金で長さ２５ｃｍのものの一端をリング状に して回動自在に取付けたものを用いる。リングのある屋根枠付き支柱１および屋 根枠付き支柱２の各支柱部の上端より２．５ｃｍの位置から１８ｃｍ間隔で環状 枠３を２個および足付き環状枠４を１個順次、図２に示すポリ塩化ビニ−ル製の 連結板６を介して直交するように連結する。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１４】 なお、連結板５はタテ４ｃｍ×ヨコ４ｃｍ、厚さ１ｍｍで溝の幅４ｍｍ、深さ ９ｍｍ、突起の高さ２ｍｍからなるものを２２枚使用する。そのうち、カバ−７ のすそを固定するのに使用する４枚の連結板６は、突起を溝の底部分に位置する 細い棒状体１本を抑止する位置に設けてあるものを使用する 。カバ−７は使用目 的に応じた機能を有するものを選択し、平面にたたんだ大きさがヨコ６０ｃｍ、 タテ５２．５ｃｍ、２等辺三角形をなす屋根枠部分を含む全高７０ｃｍのもので 殆ど過不足なく骨組の形状に適合させることができる。

【提出日】平成１１年１１月１９日（１９９９．１１．１９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】 ミニハウスの組立て方法について以下に述べる。頂部にリング又は凹状の係止 部をもつ屋根枠付き支柱の係止部に他の屋根枠付き支柱を挿通又は載置して、全 体の頂点を一致させるようにして係着させ、均等に配置して直立させる。屋根枠 付き支柱の支柱部のおよそ均等の複数箇所に、環状枠を十字形の溝内に突起を有 する連結板を介して互いの目印をもとに直交するように連結し、最下段には足付 き環状枠を取付ける。得られる骨組みに対しカバ−として不織布等やプラスチッ クフイルムをカバ−に形成したものを被覆し、足付き環状枠の環状枠に対してカ バ−ごと均等に数カ所連結板をかぶせて嵌合し、カバ−のすそを固定する。これ を所定の植木や野菜に対してかぶせ、原則として足の部分を土面に差し込む。な お、カバ−のすそを固定する連結板は、突起を溝の底部分に位置する細い棒状体 １本を抑止する位置に設けてあるものを使用する。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】

【実施例】

以下、実施例により本考案をさらに具体的に説明する。骨組みで使用する細い 棒状体にはすべて１２＃（太さ２．８ｍｍ）のステンレス針金を使用する。リン グのある屋根枠付き支柱１として逆Ｖ字形の屋根枠部分の一辺の長さ２５．８ｃ ｍ、支柱部分の長さ４１ｃｍのものを用い、頂部のリング２は同一針金で頂部内 にル−プを作り、その外径を１．２ｃｍにしたものを用いる。２等辺の屋根枠部 分の頂部の挟角は４５度とする。また、屋根枠付き支柱３の形状は逆Ｖ字形の屋 根枠部分の一辺の長さ２５．５ｃｍ、支柱部分の長さ４１ｃｍとして２個を用意 する。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】 リングのある屋根枠付き支柱１のリング２に屋根枠付き支柱３を挿通して全体 の頂点を一致させて均等位置に配置して直立させる。環状枠４は円形で外径が３ ７．４ｃｍあるものを２個用意する。足付き環状枠５はその環状枠の部分に対し 均等位置に４本、環状枠の部分に用いたと同じ針金で長さ２５ｃｍのものの一端 をリング状にして回動自在に取付けたものを用いる。リングのある屋根枠付き支 柱１および屋根枠付き支柱３の各支柱部の上端より２．５ｃｍの位置から１８ｃ ｍ間隔で環状枠４を２個および足付き環状枠５を１個順次、図２に示すポリ塩化 ビニ−ル製の連結板６を介して直交するように連結する。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１３】 足付き環状枠５の足の部分の中程に連結板をそれぞれ取付けてあるので、形成 された骨組みに対して不織布等やプラスチックフイルムのカバ−７を被覆する際 にこれらを取外し、足付き環状枠５の環状枠の部分に対してカバ−７ごと均等に ４カ所連結板をかぶせて嵌合し、カバ−７のすそを固定する。得られたミニハウ スを所定の植木にかぶせながら足付き環状枠５の足の部分を土面に差し込む。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１４】 なお、連結板６はタテ４ｃｍ×ヨコ４ｃｍ、厚さ１ｍｍで溝の幅４ｍｍ、深さ ９ｍｍ、突起の高さ２ｍｍからなるものを１８枚使用する。ほかに、カバ−７の すそを固定するのに使用する４枚の連結板は、突起を溝の底部分に位置する細い 棒状体１本を抑止する位置に設けてあるものを使用する。カバ−７は使用目的に 応じた機能を有するものを選択し、平面にたたんだ大きさがヨコ６０ｃｍ、タテ ５２．５ｃｍ、２等辺三角形をなす屋根枠部分を含む全高７０ｃｍのもので殆ど 過不足なく骨組の形状に適合させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ミニハウスの全体を示す説明図

【図２】 連結板の説明図

【図３】 リングのある屋根枠付き支柱の正面図

【図４】 屋根枠付き支柱の正面図

【図５】 環状枠の平面図

【図６】 足付き環状枠の説明図

【符号の説明】

１ リングのある屋根枠付き支柱 ２ リング ３ 屋根枠付き支柱 ４ 環状枠 ５ 足付き環状枠 ６ 連結板 ７ カバ−

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 山の形状をした左右両端を平行で等長に
   延長した細い棒状体からなる複数個の屋根枠付き支柱の
   頂部を、これと同形で頂部にリング又は凹状の係止部を
   形成してある他の屋根枠付き支柱の係止部に係着して、
   相互の頂部を一致させ均等に配置して全体を直立させた
   うえ、屋根枠付き支柱の支柱部分に複数個の細い棒状体
   からなる環状枠を、十字形の溝内に突起を有する弾性材
   料からなる連結板を介して直交するように連結し、最下
   段の環状枠には均等位置に複数本の細い棒状体の一端を
   回動自在に取付けてあり、形成される骨組みに対してプ
   ラスチックフイルムによるか又は通気性のあるカバ−を
   被覆し、カバ−のすそを最下段の環状枠に前記連結板を
   用いて固定してある植木や野菜の保護用ミニハウス。