JP3017032U - 簡易プール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立てが堅牢で安定性が高く、また、炎天
下での長時間にわたる使用によっても日射病や日焼けに
よる火傷を防止することができる点で安全性が高い簡易
プールを、安価にて提供すること。 【構成】 複数個の支柱と横杆及び接続子を用いて組み
立てた基礎骨格と、前記横杆上で係止される連続する防
水性シートからなる水槽と、前記接続子と連結すること
で前記基礎骨格上に立設された放射状の屋根骨格と、該
屋根骨格上に張設される天幕とからなることを特徴とす
る簡易プール。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として屋外に設置して利用される子供用の簡易プールであるが、 例えば、病院や看護施設などにおいて、看者や老人が運動不足を解消するために 利用することも可能である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、空気を吸入して組み立てる簡易プールや、支柱と横杆及び水槽を組み立 てただけの簡易プールは存在するが、直射日光を遮ることが出来ないため、炎天 下での長時間にわたる使用により、日射病や火傷を引き起こすなどの問題点があ った。また、支柱と横杆だけを連結した従来の簡易プールでは、支点が一つだけ であるため、水圧によって支柱と横杆の連結が緩んだり、子供が支柱や横杆に接 触することで連結が解けてしまうなどの問題点もあった。このように、従来の簡 易プールは娯楽性だけを追求したものが殆どであり、安全性や安定性の点で様々 な問題点を有していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、如上の問題点を解消し、炎天下における長時間にわたる使用によっ ても、日射病や火傷を防止することができ、また、その設置についても安全性や 安定性の高い簡易プールを、安価にて提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る簡易プールでは、前記課題を解決するための手段として、複数個 の支柱と横杆及び接続子を用いて基礎骨格を組み立て、連続する防水性シートか らなる水槽を前記横杆上で係止し、放射状の屋根骨格を前記接続子とで連結して 前記基礎骨格上に立設し、且つ、該屋根骨格上に天幕を張設した構成とすること で、支柱との連結が横杆と屋根骨格の２支点によって行われるため、安定性や安 全性が著しく高められるだけでなく、屋根骨格上に天幕を張設したことで、日射 病や熱病の発生や、日焼けによる火傷を防止することができる。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案の実施例を示す概略斜視図、図２は図１の本考案の概略断面図で ある。１は支柱、２は横杆、３は接続子、４は基礎骨格、５は水槽、６は屋根骨 格、７は骨条、８は天幕、９は接続具、１０は水である。

【０００６】 先ず、本考案で提案する簡易プールの構成を図１及び図２に基づいて説明する と、以下のとおりである。１は支柱であり、図１では６角形の簡易プールである ため６本の支柱が示されているが、所望とする簡易プールの形状によって当然に 増減されるものである。また、その材質については、本考案では金属製やプラス チック製のパイプの採用を予定しているが、十分な安定性が得られるものであれ ば、格別これに限定するものではない。２は横杆であり、図１では６本の横杆が 示されているが、前記したように、これは簡易プールの形状によって増減される ものである。その材質は支柱１と同一のものを予定しているが、支柱１と同様、 これに限定するものではない。なお、支柱１と横杆２については、人間と接触し た場合の安全性を考慮し、できれば角のない円柱状のものを採用することが望ま しい。３は接続子であり、図１では６個の接続子が示されているが、前記したと 同様の理由で増減される。接続子３は、上下方向と左右方向に各２個の接続孔が 形成されている。また、その材質は金属製又は強化プラスチック製の採用を予定 しているが、支柱１や横杆２との連結を強く保持し得るものであれば、これに限 定しない。４は支柱１と横杆２及び接続子３によって組み立てられた基礎骨格で ある。５は水槽であり、防水性シートによって形成されるもので、図１では簡易 プールが６角形であるため、これに適合する形状にカットされている。防水性シ ートについては、強化ビニルなどの採用を予定しているが、合成繊維や天然繊維 、若しくは、これらの混紡にシルバーコーティングなどの防水加工を施したもの など、十分な強度と防水効果が得られるものであれば、格別これに限定するもの ではない。なお、水槽５は横杆２上で係止されるもので、本考案では、水槽５の 上部に横杆２を挿通するための挿支部（図示しない）を形成してあるが、フック やチャックなどの係止手段を用いることも可能である。６は屋根骨格であり、図 １では６本の骨条７を組み合わせた放射状の屋根骨格が示されているが、簡易プ ールの形状により当然に増減される。屋根骨格６の材質については、支柱１や横 杆２と同様である。８は天幕であり、屋根骨格６の上部を覆うように張設されて いる。天幕８の材質については限定しないが、できれば防水性のシートを採用す ることが望ましい。

【０００７】 次に、本考案に係る簡易プールを組み立てる際の手順を、図１及び図２に示す ６角形の簡易プールの場合について簡単に説明すると、以下のとおりである。先 ず、各６本の支柱１と横杆２を、同じく６個の接続子３に設けられた接続孔とで 連結し、６角形状の基礎骨格４を組み立てる。この時点で、組み立てが正しい場 合は、６個の接続子３の残る接続孔が全て上方を向いている。なお、基礎骨格４ を組み立てる際、予め水槽５の上部に設けられた６ヵ所の挿支部（図示しない） のそれぞれに横杆２を挿通しておくことが望ましい。次に、水槽５が横杆２に係 止された基礎骨格４が組み立てられたら、６本の骨条７によって放射状の屋根骨 格６を組み立て、その下端部を上方を向いた接続子３の前記接続孔に差し込んで 連結する。なお、図では６本の骨条７が放射状となるよう、その上端部を接続具 ９によって連結した構成となっているが、例えば、傘の骨のように予め開閉可能 に連結した構成としておくことで、骨条７の下端部を接続子３と連結するだけで 屋根骨格６を立設することができ、また、屋根骨格６を折り畳んで収納すること も可能である。また、屋根骨格６を組み立てる際、天幕８が屋根骨格６上に張設 されていない場合は、これを基礎骨格４上に立設する前に予め張設しておくこと が望ましい。かくして、天幕８が張設された屋根骨格６が基礎骨格４上に立設さ れると、簡易プールの設置が完了し、水槽５内に水１０を注ぎ込むことで使用が 可能となる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案に係る簡易プールは、如上の構成とすることで、各支柱１に対する左右 方向の圧力が、これと接続子３を介して連結する横杆２によって支持され、また 、水圧などの各支柱１に対する上下方向の圧力が、接続子３を介して相対して連 結される骨条７によって補強されるため、支柱１を地中に埋設しなくても設置し たプール全体の安定を保持することができ、極めて安全である。また、本考案の 簡易プールには天幕８が張設されているため、炎天下で長時間にわたって使用し たとしても、日射病や熱病、日焼けによる火傷を防止することができる。更に、 水１０を注入した場合は、水槽５の重さによって一層安定が保たれるため、強い 風が吹いても倒壊の虞がない。

【０００９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す概略斜視図である。

【図２】図１の本考案の概略断面図である。

【符号の説明】 １ 支柱 ２ 横杆 ３ 接続子 ４ 基礎骨格 ５ 水槽 ６ 屋根骨格 ７ 骨条 ８ 天幕 ９ 接続具 １０ 水

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の支柱と横杆及び接続子を用いて
   組み立てた基礎骨格と、前記横杆上で係止される連続す
   る防水性シートからなる水槽と、前記接続子と連結する
   ことで前記基礎骨格上に立設された放射状の屋根骨格
   と、該屋根骨格上に張設される天幕とからなることを特
   徴とする簡易プール。