JP3068028B2 - 丸衿羽毛布団の製造方法 - Google Patents

丸衿羽毛布団の製造方法

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JP3068028B2
JP3068028B2 JP9069182A JP6918297A JP3068028B2 JP 3068028 B2 JP3068028 B2 JP 3068028B2 JP 9069182 A JP9069182 A JP 9069182A JP 6918297 A JP6918297 A JP 6918297A JP 3068028 B2 JP3068028 B2 JP 3068028B2
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仁達 菊池
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は羽毛布団に関し、特に表
地(或いは裏地)を衿側で所定長延長し布団端部で折り
返して先端縁を裏地(表地)と接合して衿側に袋状の肩
口部を足側主部と一体的に設け、内部を小区画室に区画
して内部に羽毛を充填した丸衿羽毛布団において既知構
造と同等構造の袋体(側地)を、極めて容易な作業工程
で安価に製造可能にした丸衿羽毛布団の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】羽毛布団は一般に表裏の表布(側地)の
間に充填物としての羽毛が充填されている。特に羽毛布
団では羽毛の偏在を防止するために、表裏の側地間に内
部に小区画室を形成しており、この中に羽毛を充填して
構成するのが一般的である。羽毛の充填を行うには、例
えば襠布を表裏地に縫着し小区画を構成する際に、羽毛
を小区画に所望量ずついれて該小区画を密封縫製する方
法もある。しかし、この方法は作業の手間がかかるた
め、小区画を襠布により構成する際に小区画の襠布に羽
毛送り込み用パイプの通路を構成し、表地と裏地をふと
ん周縁で縫製する際に一部開いておき、該開口より羽毛
送り込み用パイプを前記パイプ通路を経て小区画内に挿
入して羽毛を小区画内に送り込む方法が多く採られる。
【0003】襠布を布団外縁に平行に配置して各小区画
室を夫々矩形とする例が多いが、区画線を斜行させて菱
形の連続区画を形成しても良い。例えば図5(a),(b)
は、襠布及び交差襠布を布団の外縁に斜行して配置した
例で、登録番号第 3028298号の登録実用新案公報に開示
されているこの種羽毛布団を示している(符号は当該公
報に準ずる)。特に図5(b) に示されたものでは、肩口
部が他部と異なる形態で形成されており、布団の長手方
向一方の端部に表地(或いは裏地)を衿側で所定長延長
し布団端部で折り返して先端縁を裏地(表地)と接合し
て衿側で袋状の肩口部と足側の主部とを一体的に設ける
と共に、これら主部及び肩口部夫々を小区画室に区画し
て内部に羽毛を充填したいわゆる丸衿羽毛布団で肩口部
の羽毛充填量も多くしてあり、布団使用に際しての保温
性や使用感が向上するようになっている(以下では、便
宜的に丸衿形状;丸衿布団と記載する)。なお、これ以
外にもこの種の丸衿布団について実開平7-007567号(実
願平5-066838号;羽毛掛け布団)等に開示がある。
【0004】ところで、前述したように充填パイプを用
いて充填作業を容易にするため、また充填後の各小区画
室間の羽毛の移動を防止するために、従来より各種の側
地構造が提案されている。例えば、実公平2-19077 号公
報(羽根ふとん)には、表地と裏地間に襠布により複数
の互いに隣接する小区画室を構成するに際して、隣接し
た小区画室を形成する少なくとも一辺の襠布を、小間隔
を有した2枚の平行ものとし、該2枚の平行した襠布間
を羽毛給送パイプ挿入室となして、該羽毛給送パイプ挿
入室の開口端をふとん周縁に開口し、前記平行した襠布
にはパイプ挿入孔を各小区画室ごとに、2以上のパイプ
挿入孔が互いに対面しないように設けた羽根ふとんの構
造が提案されている(図6及び図7参照)。なお、各図
は上記公報添付の第1図、第2図に対応し、付された符
号も同公報に準じている(本明細書添付の他図とは厳密
な対応関係は無い)。
【0004】該構造を略記すると、図6及び図7におけ
る(1) は表地、(2) は裏地で表地(1) と裏地(2) とを重
ね合わせ、該表地(1) と裏地(2) の外周縁を適宜幅の縁
布(3) によって綴じ合わせ、表地(1) と裏地(2) との間
には襠布(4) を適宜間隔で経緯に格子状に組み、小区画
室(5) を構成する。上記縁布(3) による綴じ合わせは、
羽毛を封入するまで給送パイプ挿入室(8) の開口端(11)
の部分を開口しておく。小区画室(5) の少なくとも一辺
は給送パイプ(7) が挿入されるパイプ挿入室(8) と接し
ており、襠布(4a)の各小区画室(5) に対応する位置に羽
毛給送パイプ挿入孔(9) が設けられていて、各小区画室
(5) それぞれには羽毛給送パイプ挿入孔(9) を介して適
量の羽毛が気送されて充填される。なお、図6(符号を
含めて上記公報中の第3図相当)に示すように挿入孔を
小孔(36)としこれを塞ぐ覆い片(37)を設けることもあ
る。
【0005】上記製造過程に於いて、襠布(4) と表裏地
(1,2) とを接続するには例えば襠布の上下端に折り返し
部(6) を設け、折り返し部(6) と表裏地(1,2) とを糸を
用いて縫合することにより両者を一体化する必要があ
り、多くの工数を要すると共に作業者にもある程度の熟
練が必要とされる。
【0006】この他、実公平7-42370 号公報(羽毛ふと
ん)にも、表地と裏地間に襠布により複数の互いに隣接
する小区画室を構成し羽毛を充填したもので、一方向に
並列する複数の襠布を、ふとんの一端から他端まで延在
させ、それぞれ上下端縁を表地と裏地とに縫着すること
により側地と一体化した通し襠布となし、通し襠布と交
差する方向の交差襠布の一側端を(通し襠布の間隔幅よ
りも)延長し、(折り曲げた)該延長部分を通し襠布と
重ね合わせて羽毛充填パイプを挿入可能な状態にして、
通し襠布と同様にそれぞれ上下端縁を表地と裏地とに縫
着することにより側地と一体にし、前記重ね合わせの部
分の通し襠布に羽毛充填パイプ挿入口を開口した羽毛ふ
とんの構造が提案されている(図8(a) ,(b) 参照;符
号は同公報に準ずる)。
【0007】該提案では、羽毛布団(21)は表地(22)と裏
地(23)との間にもうけた、ふとん長手方向に平行に延び
る複数の通し襠布(24)と、該通し襠布と格子状に交差す
る交差襠布(25)とによって小区画室(26)を構成してな
る。上下の両端縁に折り返し(27,28) を設け、折り返し
を夫々表地(22)と裏地(23)とに糸により縫着している。
通し襠布(24)と交差する交差襠布(25)は、上下両端縁に
折り返し(29,30) を設け、表地(22)と裏地(23)にやはり
縫着している。そして端縁の一方は折り返し(31)として
外部を通し襠布(24)に縫着してあり他方の端縁は通し襠
布(24)と接する位置で屈折させて延長部分(32)を通し襠
布(24)と重ね合わせた状態としてある。この重なり部(3
3)で通し襠布(24)に開口して羽毛充填パイプ挿入口(35)
が各小区画室(26)に1個宛設けられる。
【0008】この構造によれば羽毛の充填は、羽毛ふと
ん(21)の縫い合わせず開いたままの状態の一方縁(36)か
ら羽毛充填パイプを通し襠布(24A) に添って通し襠布(2
4A)と交差襠布(25A,25B,25C,25D) との重なり部(33)の
中を通し、先端を小区画室(26A) に挿入して所定量の羽
毛を充填した後、羽毛充填パイプを引抜きその村端を羽
毛充填パイプ挿入口(35)を通して小区画室(26B) に挿入
して同様にして端部の小区画室を除き羽毛を充填する。
【0009】そして上記構造においても製造過程に於い
て、各襠布と表裏地間の接続には襠布の上下端に折り返
し部を設け、折り返し部と表裏地(22,26) とを糸を用い
て縫合することにより両者を一体化する必要があり、多
くの工数を要しており又作業にある程度の熟練が必要で
ある。
【0010】その他、前述した区画格子が斜行した布団
或いは丸衿布団等を含めて従来の布団の製造は、側地の
形成にあたって多分に複雑な工程を経るものであるか
ら、製造工数もかかり羽毛布団を安価に供給することは
難しいとの難点を有していた。
【0011】本発明者は一般に羽毛布団において小区画
室を形成するにあたりその製造過程中で接着面の表出し
た偏平な枠体を形成し表地及び裏地と一体に保持して加
熱接着するという技術を確立している(同技術について
は後により詳しく触れる)。これは、丸衿形状の羽毛布
団に限らず一般の羽毛布団形成に有用と思われる内容
で、これ自体は本提案前に既に本出願人等により別出願
を行っており、本出願は同等技術を主部と別形状の肩口
部を有する丸衿羽毛布団に適用するに当たりその肩口部
形成に係る技術内容、即ち円滑な肩口部及び内部の小区
画室の形成や同小区画室間の羽毛移動を有効に抑止する
技術を主眼として提案するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した如
くに羽毛充填作業を容易にすべく提案されている従来の
構造を具現化するにあたって製造工程に熟練作業者を必
要としなおかつ多大な作業時間を必要としている実情を
考慮し、特に丸衿形状の羽毛布団について既存のものと
同等の機能・構造を有しながらも極めて容易に低工数で
製造できる丸衿羽毛布団に適した製造方法を提案するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】課題解決のための本発明
は、布団の長手方向一方の端部に表地(或いは裏地)を
衿側で所定長延長し布団端部で折り返して先端縁を裏地
(表地)と接合して衿側で袋状の肩口部と足側の主部と
を一体的に設けると共に、これら主部及び肩口部夫々を
小区画室に区画して内部に羽毛を充填した丸衿羽毛布団
の製造方法であって、所定幅・所定長の主襠布の所定間
隔位置それぞれに主襠布と略同幅で所定長の直交襠布を
幅方向に縫着等により接合して前記主襠布及び前記直交
襠布を含む襠布群により互いに連続して格子状に隣接し
た複数の小区画を形成し、各主襠布及び各直交襠布の上
下側端部夫々に熱硬化性の接着層を含む帯状材を接着層
を外側にして揃えて重ねて帯状材の略中央に沿って線状
に縫着等により接合して前記主部に対応する枠部を形成
するとともに、当該枠部の肩口側に幅方向中央部を避け
て偶数本の所定幅・所定長の肩口襠布をその一端で接合
してこの肩口襠布の上下側端部夫々に熱硬化性の接着層
を含む帯状材を接着層を外側にして揃えて重ねて帯状材
の略中央に沿って線状に縫着等により接合して枠体を形
成しておき、主襠布と直交襠布及び肩口襠布夫々を幅方
向略中央部で屈曲させて二つ折りにして前記帯状材の接
着面を上下面に表出させた偏平な格子状枠体を形成し、
上記格子状枠体を所定形状に保ってその上下面夫々に所
定の表側地及び裏側地を重ねて一体に保ち、そのまま熱
圧着装置等により前記表側地及び格子状枠体並びに裏側
地の三者を層状に帯状材部位で加熱接着し、周縁部を接
合し、以て、内部に隣接し連続する略格子状の複数の小
区画室及び肩口側区画室を形成した側地を形成して、各
小区画室に対して羽毛充填パイプを用いて予め設けられ
た所定の充填パイプ挿入部を介し羽毛を充填した後、周
縁開口部を適宜手段で封止することにより丸衿羽毛布団
を製造する。これにより、構造は複雑な丸衿羽毛布団用
の側地が極めて容易な作業にて作れるから、完成布団も
低工数従って安価、且つ短納期で市場に供給できる。
【0014】また、前記肩口襠布を二つ折りに屈曲させ
た状態においてこの肩口襠布に接合された表裏の帯状材
の先端部が前記表地または裏地の折り返し線にまで達す
るように各部が構成され、且つ、肩口襠布の先端部を縫
合線が帯状材の略先端を通るように略幅方向に縫い合わ
せるようにする。これにより肩口部でも内部の充填羽毛
が小区画室間を移動せず羽毛の偏在を確実に防止でき
る。また、前記肩口襠布を端部に向かって斜行して延在
させるようにしても良く、布団使用感をより向上でき意
匠上の自由度も増す。更には、前記主襠布の一端を延長
させて前記肩口襠布となすことができ、さらなる構造簡
素化に寄与する。
【0015】〔作用〕各方法では、共通して布団内部に
なる格子状襠布の枠体部分を先ず縫製等により独立して
形成するため複雑な構造でも容易に作業ができる。そし
て、偏平化させた枠体部分の上下に所望の表側地と裏側
地を重ねて、そのまま機械化可能な加熱接着にて全体を
組み上げるから、作業に熟練を要せず作業時間も短くて
済む。こうして、既知の充填作業性や機能に優れた内部
構造を具備した丸衿羽毛布団が極めて容易な作業で得ら
れ大いに工数低減化ができる。併せて羽毛布団に適した
既知の接着接合技法による利点(美観・衛生性等)も備
えた丸衿羽毛布団が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔実施例〕以下、本発明を実施例をあげ図を用いて詳細
に説明する。図1((a),(b),(c) )、図2((a),(b),
(c) )及び図3((a),(b) )は、本発明方法による丸衿
羽毛布団の製造過程の一実施例を説明する要部拡大斜視
図である。また図4は後述する別な方法の製造過程を説
明する平面枠体の肩口側要部拡大斜視図である。なお前
述したように、これら図1〜図4に於ける各符号と周知
技術を説明した前掲の図5〜図8の符号とはなんら対応
関係には無い。
【0017】本発明によって例えば従前同様の外観で充
填のための構造は図5〜図8と同等の丸衿羽毛布団が製
造される。以下図面に沿って本発明方法の一実施例につ
き製造過程を詳細に説明する。
【0018】本方法ではこのような布団を製造するため
に、先ず、例えば長手方向に延び小区画室(5) の区画壁
を形成するとともに羽毛充填パイプの挿通部(充填パイ
プ挿入室:7)ともなる襠布部を形成するために所定幅・
所定長の適宜布材でなる主襠布(4A)を必要枚数用意す
る。各主襠布には、小区画室(5) の夫々に対応する位置
にパイプ挿入孔(4a)が必要であるが、実施例ではスリッ
ト形状とし後工程で形成する。無論この段階で、主襠布
所定位置にパイプ挿入孔(4a)としてのスリットを形成し
ておいても良い。あるいはパイプ挿入孔(4a)として、あ
る程度の大きさの小孔を設けた後これを塞ぐ覆い片を所
定面側から長手方向の両側端部を縫着して取り付けて良
い(図7参考)。
【0019】そして主襠布(4A)の区画室面とする一方の
面側で小区画室(5) を形成するための所定間隔位置それ
ぞれに、主襠布(4A)と略同じ所定幅で所定格子間隔長よ
り少し長い直交襠布(4´) を両者の長手方向を揃えて重
ねて当該直交襠布(4´) の一端を幅方向に縫着により接
合する。直交襠布(4´) の他端については上述したと同
様の主襠布に縫着しても不都合は無いが普通は布団の中
間部にあたる場合は単一の主襠布(4B)と合わせて同様に
縫着し(図1(a) 参照))、布団の周縁になる場合には
そのままにし後で周縁部として縫着封止する。
【0020】続いて、上記区画面の反対面を互いに対向
させて方向を揃えて重ねた2枚の前記主襠布(4A,4A) の
上下側端部夫々を熱硬化性の接着層を含む帯状材(6) を
接着層を外側にして揃えて重ねて帯状材(6) の略中央に
沿って線状に縫着等により接合する(図1(b) 参照)。
こうして形成された2枚の主襠布(4A,4A) 間の間隙が羽
毛気送用の充填パイプが挿通する充填パイプ挿入室(7)
となる。前記帯状材(6) は、特公平6-49015 号公報中に
て詳細に開示されている如く、不織布等でなる所定幅の
帯状の基布の片面に熱硬化性(又は、熱軟化性)の接着
剤を塗布或いは含浸させて接着剤側表面を保護テープで
被覆してある。ゴミの付着防止等のための保護テープ
は、縫着後で接着前に取り去る。
【0021】このようにして前記主襠布(4A,4B) 及び前
記直交襠布(4´) を含む襠布材により、上記接合された
主襠布(充填パイプ挿入室)を区画の一面とする互いに
隣接し連続した格子状の複数の小区画が形成される。こ
の部分(10 ´) が丸衿布団の主部(衿側の所定幅の肩口
部分を除いた足側部分)となる(図1(c) 参照)。
【0022】続いて、上記主部に対応する枠部の肩口側
において幅方向中央部を避けて2本(偶数本)の所定幅
・所定長の肩口襠布(12)をその一端で接合(縫合等)す
る。そしてこれら肩口襠布(12)の上下側端部夫々にも熱
硬化性の接着層を含む帯状材(6) を接着層を外側にして
揃えて重ねて帯状材(6) の略中央に沿って線状に縫着等
により接合して枠体(10)を形成することになる(例え
ば、図4参照)。なお、肩口襠布(12)の延出長さは実施
例では後で組み合わされる表地または裏地いずれかの折
り返し線(布団の衿側端部)にまで達するように決定し
ておく。このことにより各部が均一に膨らんだ高品位な
丸衿部分が得られる。
【0023】上記のような形で別個の肩口襠布(12)を一
体に取り付けても良いが、特に図示した実施例では前述
した主襠布(4B)のうちで所定のものを前述主部の長さよ
りも長く裁断しておき主部より肩口方向に所定長延出さ
せて肩口襠布(12)となしている(図2(a) 参照)。これ
により特別に肩口襠布を設けることなく所望構造が実現
できている。これは、一層の作業簡略化に繋がる。
【0024】続いて、主襠布(4A,4B) と直交襠布(4´)
そして肩口襠布(12)夫々を幅方向略中央部で屈曲させて
二つ折りにして全体を偏平形状にしてから各直交襠布(4
´)の側端部夫々に沿って前述したと同様の熱硬化性の
接着層を含む一本の帯状材(6) を接着層を外側にして
(枠体の上下面として表出させ)縁部を揃えて重ねて帯
状材(6) の略中央に沿って線状に縫着等により接合する
(図2(b) 参照)。なお、先に縫着した帯状材と交差す
る部位(枠体の交点)は飛ばして区画の主要辺部のみを
縫着してゆく。
【0025】このようにして結局、各帯状材(6) の接着
面を上下面に表出させた偏平な格子状枠体(10)が形成さ
れる(図2(b) )。なお、直交襠布(4´) への帯状材
(6) の取り付け時期は、肩口襠布(12)の取り付けと前後
しても支障はなく、また、先に直交襠布の上下側端部に
帯状材(6) を縫着してから屈曲させて偏平とする手順で
も良い。
【0026】そして、格子状枠体形成後に(前記肩口襠
布(12)を二つ折りに屈曲させた状態において)前記肩口
襠布(12)に接合された表裏の帯状材(6) の先端部を縫合
(接合)するがこの際に縫合線(13)が帯状材(6) の略先
端を通るように略幅方向に(僅かに斜行させるも可)縫
い合わせる(図2(c) 参照)。この縫合過程は、後述す
る表地・裏地との加熱接着による一体化の結果形成され
る肩口部の小区画室間での羽毛の移動を確実に防止す
る。即ち、もしこの縫合が無い場合には布団端部にはど
うしても僅かな連通孔部ができてしまい、この孔部から
羽毛が移動し長期使用の結果羽毛が偏在して使用感を損
なう結果となるが、上述縫合過程により肩口襠布の先端
部は接着部と縫合部により隣接する各小区画室間が完全
に封止されて羽毛の移動を完全に防止する。
【0027】なお、パイプ挿入孔(4a)を形成してない場
合にはこの時点で主襠布(4A)の該当各位置にスリットを
形成する。これは、単に主襠布(4A)の折り曲げ部に小区
画室毎に一つ(以上)外側から直角に中央部手前まで切
り込みを入れれば良い。各切り込み位置(スリット位
置)は、互いに接合された主襠布同士で対面しないよう
に配慮し設けられる。
【0028】次に図3(a) に示すように上述各工程を経
て形成した上記格子状枠体(10)を所定形状をそのまま保
ってその上下面夫々に所定の表側地(1) 及び裏側地(2)
を一体に重ねる。この際、表地(1) は裏地(2) より長く
採寸されていて、表地(1) を折り返した折り返し線と前
述した肩口襠布(12)の先端が一致するように各部材の位
置を保つ。そしてこの状態を保ったまま例えば適切に温
度管理された十分な幅を持った熱ローラ式の熱圧着装置
(図示なし)を通過させる。この加熱工程により一度に
前記表側地(1) 及び格子状枠体(10)並びに裏側地(2) の
三者が層状に帯状材部位でのみ接着して一体に接合され
る。
【0029】なお、熱圧着は平板プレス方式で行っても
良いし、接着線に沿って適宜加熱源で加熱し圧着硬化さ
せることもできる。表地(1) と裏地(2) の合わせ部分は
後加工で縫合等しても良いし、合わせ線に沿って熱圧着
可能な線状接着部を設けておいて上記加熱工程時に同時
に表地(1) と裏地(2) も接合されるようにしても良い。
また、実施例では、表地と裏地の長さを異ならせ衿口部
に継ぎ目無く表地が連続的に位置するようにして使用感
良いものとしているが、表地と裏地の接合部を布団端部
に位置させることもできる。
【0030】こうして、図3(b) に立体に戻した状態で
明示するように主襠布(4A,4A) 間には羽毛気送用の充填
パイプ挿入室(7) が、また周縁部の小区画室は除いて、
夫々に区画辺部の少なくとも一箇所が前記該充填パイプ
挿入室(7) と接して隣接し連続する複数の小区画室(5)
が略格子状に設けられ、また、衿側には内部に小区画室
(5´) を有した別形状の肩口部が形成された側地(袋
体)が形成される。各小区画室(5) には充填パイプ挿入
室(7) に連通するパイプ挿入孔(4a)が他のパイプ挿入孔
に対面することなく(対となる主襠布に対面して)少な
くとも1つ設けられている。以上説明した側地の製造工
程においては、各縫着作業は全て表出部位に限られてお
り、また接着工程も機械化されているため経験の浅い作
業者でも容易に均一・高品質の側地が得られる。
【0031】以降は、従来と全く同様の工程を経て羽毛
布団となる。即ち、羽毛充填パイプを用いて充填パイプ
挿入室(7) を介して順次各小区画室(5) 及び衿部の小区
画室(5´) へ羽毛を気送し適量ずつ充填した後、周縁の
開口部を適宜手段で封止することで羽毛布団が完成す
る。衿部の小区画室(5´) には、主部に比べて羽毛充填
量を多くし特に保温性を良くしたりとりわけ中央部の充
填量を多めにする等で、使用感の優れた丸衿羽毛布団を
得ることができる。
【0032】なお、充填パイプ挿入室に沿った密閉され
た小区画室を周縁部まで含めて形成した形態に袋体を形
成しておき全ての小区画室に対し羽毛充填パイプを用い
て羽毛を充填し充填用開口部のみを封止するようにして
も良い。いずれにせよ、本発明方法においては主部とは
形状の異なる肩口部を有した丸衿羽毛布団が、各襠布を
表側地と裏側地と接合する過程が接着で完了することに
起因して、簡易な作業・低工数で高品位に製造でき低価
格化に繋がる。無論既に知られている接着の効果として
製品の外観も全体が縫着線が無く美的で衛生性も高いと
の利点も併せて備えている。
【0033】因みに、実施例の方法は、意匠上の自由度
が高い利点も有る。上述説明では主部が矩形格子形状の
場合を例示したが、平面枠体の形状を交差襠布部を折曲
させて六角格子形状を保ったまま表側地と裏側地間に挟
み、一体に熱圧着する等で意匠性の高い六角格子状の小
区画室とした羽毛布団も同様の容易な工程にて製造が可
能である。この他、先に先行技術として挙げた図5に示
す如き斜め格子状の羽毛布団を製造する際にも本発明を
適用することができ、単に平面枠体を格子方向を配慮し
て全体形状を決めるのみで応用できる。
【0034】また、肩口部においても例えば図4に例示
するように肩口襠布(12)の配置を異ならせることで、意
匠上の好ましい配置とすることができる。また肩口襠布
(12)の配置を工夫することで同時に機能面での配慮もで
きる。図4の丸衿羽毛布団(構成・製造作業等は先の例
と略類似であるためこれらについての説明は省略する)
では、肩口襠布(12)を端部に向かって斜行して延在する
ように配置している。こうして衿口中央部で使用者の頭
部・頸部等に接する部分の柔軟性を高めることができ、
デザイン的にも好ましいものができる。肩口襠布(12)の
個数については中央部は避けて左右対称に偶数本設ける
のが好ましく、2本〜6本程度が現実的な設計となる。
なお、肩口襠布(12)の位置自体は単に加熱接着工程時の
保持形状に依るが長さ等は仕上がり状態を考慮して適正
に採寸されていなければならない。
【0035】続いて、本発明方法の他の形態について説
明する(類推容易なため図示はしない)。この方法によ
れば羽毛充填に関連する構成に係り先に挙げた既知の図
7乃至図8(a) ,(b) 同等の構造を持った丸衿羽毛布団
が簡単に得られこの場合も外観的には先に説明したもの
と同様の丸衿羽毛布団となる。この場合の製造過程を簡
単に説明すると、先ず、例えば長手方向に延び区画を形
成する所定幅・所定長の適宜布材でなる主襠布(4B)を必
要枚数用意して前述した主部相当部を形成する。各主襠
布には、小区画室の夫々に対応する位置にパイプ挿入孔
(4a)としてのスリットを形成しておく。前述したように
パイプ挿入孔としては小孔及び対応して覆い片を設けて
も良い。なお、上述パイプ挿入孔(4a)を設けなくても後
述するように小区画室に羽毛を充填可能であるが充填で
きる小区画室は片側のみとなる。
【0036】この主襠布(4B)の一方面で該主襠布により
区画される両側の小区画室のうちでパイプ挿入孔(4a)か
ら充填すべき側の面側(以下、分岐面と記す)で小区画
室の辺長に相当する所定間隔の位置それぞれの箇所にて
主襠布(4B)と略同じ幅で長さを所定格子間隔長に折りし
ろと延長部分を加えた長さとした直交襠布(4´) を長手
方向を揃えて主襠布に重ねて当該直交襠布(4´) の一端
を幅方向に縫着により接合する。
【0037】このように加工した主襠布を直交襠布の他
端で次の主襠布に順次接合して格子状に形成するが、こ
の時主襠布から分岐して延びる直交襠布の先端の所定長
(残余長が格子間隔となる長さ)を延長部分(4e)として
隣接する主襠布(4E)と重ねあわせて前記パイプ挿入孔(4
a)を覆って保持し、主襠布(4B)の上下側端部(同時に延
長部分(4e)の側端部)を熱硬化性の接着層を含む帯状材
(6) を接着層を外側にして揃えて重ねて帯状材(6) の略
中央に沿って線状に縫着により接合する。こうして、ほ
ぼ布団等面積の主襠布及び直交襠布を含む襠布群により
互いに連続して格子状に隣接した複数の小区画が形成さ
れており、直交襠布(4B)の延長部分(4e)が主襠布(4B)の
スリット(パイプ挿入孔:4a)を覆った形態の丸衿羽毛
布団主部に対応する図7に示す既知内部構造体(主部)
が得られる。なお、加熱接着用の帯状材(6) は、前述し
たものと同様のものである。
【0038】続いて、衿側に前述したと全く同様に肩口
襠布(12)を縫合する等で接合して該肩口襠布(12)の上下
縁部に帯状材(6) を縫着する。そして主襠布と直交襠布
及び肩口襠布を幅方向略中央部で屈曲させて二つ折りに
して偏平形状にしておいて一列に並んだ各直交襠布夫々
の残った側端部に沿って一本の熱硬化性の接着層を含む
帯状材(6) を接着層を外側にして(枠体の上下面として
表出させ)縁部を揃えて重ね帯状材(6) の略中央に沿っ
て線状に縫着により接合する。このようにして結局、図
3(a),(b) に示したと略同等の、各帯状材(6) の接着面
を上下面に表出させた偏平な格子状枠体が得られる。
【0039】以降は、先の実施例と全く同様に偏平な格
子状枠体を所定形状に保ってその上下面夫々に所定の表
側地及び裏側地を一体に重ねて、その状態を保ったまま
熱ローラ式の熱圧着装置を通過させる等して帯状材部を
加熱接着させる。こうして前記表側地及び格子状枠体並
びに裏側地の三者が層状に帯状材部位でのみ接着された
丸衿羽毛布団用の一体の袋体が得られる。以上説明した
袋体(布団側)の製造工程も、各縫着は表出部位に限ら
れており接着工程も機械化されているから前発明同様で
経験の浅い作業者でも容易に均一の布団側が得られる。
【0040】次に各小区画室に羽毛を充填する。この袋
体では主襠布(4B)から分岐して延びる直交襠布(4´) 先
端の延長部分(4e)が主襠布(4B)と重なって主襠布の延び
る方向にのみ両端で開口して羽毛充填パイプが挿通可能
なトンネル状の通路部となる。各通路部の両端は連続す
る小区画室に夫々通じているから一本の主襠布(4B)に沿
って羽毛充填パイプを挿通することができ各小区画室に
対して順次羽毛を充填可能である。この通路部は羽毛充
填後には膨張しようとする羽毛に押圧されて密閉状態と
なるから各小区画室間での羽毛の移動は防止される。な
お、主襠布にスロットを設けたものでは該主襠布に沿っ
た両側の小区画室に羽毛が充填可能となる。羽毛充填
後、周縁部を適宜手段で封止することで羽毛布団が完成
する。
【0041】上述発明方法の場合も先の発明同様に、襠
布を表側地と裏側地と接合する過程が加熱接着で完了す
るため、やはり簡易な作業・低工数で丸衿羽毛布団が製
造でき低価格化・高品質化に繋がる。本方法の場合にも
格子形状は六角形状等とすることができる。また、格子
辺を斜行させた形状の布団にも簡単に適用できる。
【0042】以上の例では、肩口襠布の幅が主部の各襠
布の幅と同一・一定の場合を説明したが肩口襠布の幅を
広くしたり長さ方向に沿って徐々に変えるようにしても
良い。即ち、前述した主部の各襠布の幅よりも表裏方向
幅広の肩口襠布を採用したり、両端部の幅よりも中央部
が幅広の肩口襠布を用いても良く、これにより膨出具合
が大となる丸衿羽毛布団を製造することができる。
【0043】以上説明した各発明においては、前述した
ように複雑な構成をした布団中間部の襠布部を、先に独
立して縫製等で組み上げておき従来作業がやり難かった
表側地及び裏側地との接合を加熱接着で行うため作業が
容易で工数も低減可能となったものである。なお、既知
の接着縫製による利点も併せ持ち機能上も極めて優れた
丸衿羽毛布団が得られる製造法となっている。
【0044】付言すれば、本発明は製造者側にとって工
数低減以外の利点も提供する。即ち、季節商品的傾向が
ある羽毛布団の需要は季節変動が大きい。従来技術にて
は、対象となる布団布地全てを事前に用意して順次、裏
生地・中構造材・表生地という順序で縫製製作されてお
り工数がかかるとともに作業の分断は難しい。この結
果、需要過密期に対応するためには生産設備や人員等を
大きな規模で用意する必要があった。然しながら、本発
明によれば中でも手間の要する格子状枠体(中構造物)
を閑散期等に大量に用意しておき、受注過密期に対応し
て加熱式ローラーを用いて適時すばやく完成品の大量供
給が可能となる。これは年間工場稼働率を飛躍的に高め
る結果となりより小規模の製造設備にて多くの需要に対
応でき製造者にとってまことに好ましい。
【0045】なお、再度言及しておくと上述説明中にお
ける主部その他一般に羽毛布団において小区画室を形成
するにあたりその製造過程中で接着面の表出した偏平な
枠体を形成し表地及び裏地と一体に保持して加熱接着す
る技術内容については、丸衿形状の羽毛布団に限らず一
般の羽毛布団形成に有用な技術と思われ、当該内容自体
は本提案前に既に本出願人等により特許出願が行なわれ
ており、本出願はこれを踏まえて主部と別形状の肩口部
を有する丸衿羽毛布団の肩口部形成に係る技術内容、即
ち円滑な肩口部及び内部の小区画室の形成や同小区画室
間の羽毛移動を有効に抑止する技術内容を主眼として提
案するものである。
【0046】
【発明の効果】本発明方法においては以上詳述したとお
りの過程、要約して記せば、表地(或いは裏地)を衿側
で所定長延長し布団端部で折り返して他方に接合し衿側
に袋状の肩口部と足側の主部とを一体的に設け内部を小
区画室に区画して内部に羽毛を充填した丸衿羽毛布団の
製造するにあたり、同幅の主襠布及び直交襠布を接合し
て格子状に隣接した複数の小区画を形成し、各襠布の上
下側端部夫々に熱硬化性の接着層を含む帯状材を接着層
を外側にして揃えて重ねて縫着等して主部に対応する枠
部を形成し、更に当該枠部の肩口側に幅方向中央部を避
けて偶数本の所定幅・所定長の肩口襠布をその一端で接
合してこの肩口襠布の上下側端部夫々に熱硬化性の接着
層を含む帯状材を接着層を外側にして揃えて重ねて帯状
材の略中央に沿って線状に縫着等により接合して枠体を
形成しておき、主襠布と直交襠布及び肩口襠布夫々を幅
方向略中央部で屈曲させて二つ折りにして前記帯状材の
接着面を上下面に表出させた偏平状にし、上記格子状枠
体を所定形状に保ってその上下面夫々に所定の表側地及
び裏側地を重ねて一体に保ち、そのまま熱圧着装置等に
より前記表側地及び格子状枠体並びに裏側地の三者を層
状に帯状材部位で加熱接着して主部小区画室・肩口側区
画室を形成した側地を形成し、各小区画室に羽毛を充填
することにより丸衿羽毛布団を製造するようにした結
果、肩口部も高品位に形成されていて充填羽毛移動の慮
もない既知構造同等の丸衿羽毛布団を、特に従来製法に
比して格段に容易な作業と低工数で得ることができ製品
低価格化につながり産業上の意義は極めて大きい。ま
た、副次的には接着接合により美観にも優れ衛生的な羽
毛布団が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c) 各図は、それぞれ本発明方法を説
明するための製造過程中の丸衿羽毛布団の要部を示す斜
視図である。
【図2】(a),(b) は、同じく本発明方法を説明するため
の製造過程中の丸衿羽毛布団の肩口側要部を示す斜視
図、(c) は端部の拡大図である。
【図3】(a),(b) は、同じく本発明方法を説明するため
の製造過程中の丸衿羽毛布団の肩口側要部を示す斜視図
である。
【図4】本発明他の方法に係る製造過程中の丸衿羽毛布
団の肩口側要部を示す斜視図である。
【図5】(a),(b) 各図は、既知の羽毛布団構造を示す平
面図である。
【図6】同じ羽毛布団の内部構造例を示す要部拡大斜視
図である。
【図7】既知羽毛布団の異なる内部構造例を示す要部拡
大斜視図である。
【図8】異なる既知構造の羽毛布団を示す平面図(a) 、
及び内部構造を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
(1) …表側地、 (2) …裏側地、 (4A)…主襠布、 (4B)…主襠布、 (4a)…パイプ挿入孔、 (4´) …直交襠布、 (5,5´) …小区画室、 (6) …帯状材(接着層)、 (7) …充填パイプ挿入部(充填パイプ挿入室)、 (10)…格子状枠体、 (12)…肩口襠布、 (13)…縫合線。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布団の長手方向一方の端部に表地(或い
    は裏地)を衿側で所定長延長し布団端部で折り返して先
    端縁を裏地(表地)と接合して衿側で袋状の肩口部と足
    側の主部とを一体的に設けると共に、これら主部及び肩
    口部夫々を小区画室に区画して内部に羽毛を充填した丸
    衿羽毛布団の製造方法であって、 所定幅・所定長の主襠布(4) の所定間隔位置それぞれに
    主襠布と略同幅で所定長の直交襠布(4´) を幅方向に縫
    着等により接合して前記主襠布及び前記直交襠布を含む
    襠布群により互いに連続して格子状に隣接した複数の小
    区画を形成し、 各主襠布(4) 及び各直交襠布(4´) の上下側端部夫々に
    熱硬化性の接着層を含む帯状材(6) を接着層を外側にし
    て揃えて重ねて帯状材(6) の略中央に沿って線状に縫着
    等により接合して前記主部に対応する枠部を形成すると
    ともに、当該枠部の肩口側に幅方向中央部を避けて偶数
    本の所定幅・所定長の肩口襠布(12)をその一端で接合し
    てこの肩口襠布(12)の上下側端部夫々に熱硬化性の接着
    層を含む帯状材(6) を接着層を外側にして揃えて重ねて
    帯状材(6) の略中央に沿って線状に縫着等により接合し
    て枠体(10)を形成しておき、 主襠布(4) と直交襠布(4´) 及び肩口襠布(12)夫々を幅
    方向略中央部で屈曲させて二つ折りにして前記帯状材
    (6) の接着面を上下面に表出させた偏平な格子状枠体(1
    0)を形成し、 上記格子状枠体(10)を所定形状に保ってその上下面夫々
    に所定の表側地(1) 及び裏側地(2) を重ねて一体に保
    ち、そのまま熱圧着装置等により前記表側地(1)及び格
    子状枠体(10)並びに裏側地(2) の三者を層状に帯状材部
    位で加熱接着し、周縁部を接合し、以て、内部に隣接し
    連続する略格子状の複数の小区画室(5) 及び肩口側区画
    室(5´) を形成した側地を形成して、 各小区画室(5,5´) に対して羽毛充填パイプを用いて予
    め設けられた所定の充填パイプ挿入部(7) を介し羽毛を
    充填した後、周縁開口部を適宜手段で封止する過程より
    なる丸衿羽毛布団の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記肩口襠布(12)を二つ折りに屈曲させ
    た状態においてこの肩口襠布(12)に接合された表裏の帯
    状材(6) の先端部が前記表地または裏地の折り返し線に
    まで達するように各部が構成され、且つ、肩口襠布の先
    端部を縫合線(13)が帯状材(6) の略先端を通るように略
    幅方向に縫い合わせてあることを特徴とする請求項1に
    記載の丸衿羽毛布団の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記肩口襠布(12)を端部に向かって斜行
    して延在させたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の丸衿羽毛布団の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記主襠布(4) の一端を延長させて前記
    肩口襠布(12)となしたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の丸衿羽毛布団の製造方法。
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