JP3067987U - 太陽光発電器を活用した室内及び床下同時自動換気システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、戸建住宅内の床下並びに住居内の
換気を自動的に且つ同時に強制実施する。床下の湿度を
低湿度化し、床下木材に群生するカビやシロアリを追
放、腐朽を防止する。同時に、住居内の換気を効率良く
行うことにより、カビやダニの発生を抑制、更に、新建
材から揮発する有害化学ガスを排除する。快適な住環境
を維持し、家屋の耐久生保時に貢献する。 【解決手段】 本考案は太陽光発電器１を電源とした戸
建住宅対応の、床下から住居内まで網羅する換気システ
ムである。換気効率を図り、屋内北側壁面上部に排気専
用換気扇２、及び南側壁面低位置に吸気専用換気扇３を
設けた。床下換気として北側面基礎通風口に床下専用換
気扇４を床面積に応じて複数台設置。発電器１と換気扇
２・３・４は、電気ケーブル５で電気的並列に接続す
る。太陽光発電器１が受光すると電気を発生し、換気扇
２・３・４に電気を供給、自動的に換気動作が行われ、
人手を煩わさないので不在であっても忠実に換気の任務
は遂行し、初期の目的は達成出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、太陽光発電器を直接電源とした、戸建住宅の屋内並びに床下の換気 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の換気方法として １． 電動の室内用換気扇と、床下用換気扇を分離して個別に使用。 ２． 交流式電動換気扇を使用。 ３． 電源として電力会社供給の系統電気を使用。 ４． 床下換気は、時間動作としてタイマースイッチ等を用い換気している。 ５． 床下換気の場合、一部のメーカーは、その電源に太陽光発電器を使用。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

戸建住宅等で不在にする場合、住居は戸締まりをする為、密閉状態となり、屋 内空間の空気は停滞。空気の流通がなく湿度や温度も上昇する。長期不在の場合 等はカビやダニが発生・生育するのに好適な環境となる。カビやダニに留まらず 室内温度の上昇に伴い、使用建材から心身に有害な各種の化学物質ガスが空間に 揮発する。臭気は居住者に不快を与えるだけでなく、アレルギー症状発症や心身 の異常をもたらす要因になると言われている。 住居内部の湿気は床下からも侵入する。床下は家屋の中で一番温度が低いため、 屋外の湿気や地下の湿気が結露して非常に湿度が高い、湿度が高い床下の木材部 分は腐朽が始まりカビやシロアリが群生、更に木材は腐朽が進み悪循環を行う。 本考案は、従来の在居時だけの換気、室内換気だけの偏った換気方法、不在時 の無換気状態の欠点等を解決している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、住居内に室内換気扇として、排気専用扇と吸気専用扇の双方を設け 、室内換気の効率を上げる。更に室内換気扇と連動して作動する床下換気専用扇 を、床面積により異なるが複数台、住宅基礎部分の通風口に設置する。 本考案の換気システムは、太陽光発電器の特性を活用して、電源として用いる意 外に、自動スイッチとして使用している。 使用する太陽光発電器は、陽光を受光している間だけ発電する特性を持ち、晴 天の外気が乾燥している期間各換気扇に電気を供給、システムは換気動作を行う 。屋外湿度の高い雨天日・曇天日・早朝・夜間は換気を停止するなど問題点を解 決している。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面に基づいて本実用新案の実施の形態を説明する。図１乃至図２ は、本実用新案に係る換気システムの実施形態を示しており、１は太陽光発電器 、２は屋内の空気を屋外に排出する室内排気専用換気扇、３は屋外空気を室内に 吸い込む作用をする室内吸気専用換気扇、４は家屋床下の換気作用を行う床下専 用換気扇、５は上記１・２・３・４を電気的に結線する電気ケーブル。 発電器１が日光を受光すると発電、電気ケーブル５を通して、室内排気専用換 気扇２並びに室内吸気専用換気扇３、及び床下専用換気扇４に電気を供給。換気 扇２・換気扇３・換気扇４は同時に作動、効率よく換気を行う。照射光がなくな ると換気動作は停止する。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面１に従って実施例を説明する。 太陽光発電器１を、住宅屋根上、又は南側の日照の良いベランダ或は外壁に設置 する。換気効率を考慮して、室内排気専用換気扇２は住居内の北側壁面高位置に 、室内吸気専用換気扇３は屋内の南側壁面の低位置に設置、換気扇２・３は対象 的位置に設置するのが好ましい。床下専用換気扇４は、家屋基礎部分の通風口に 設置するが、換気効率上北側の日陰面の通風口に複数台設置する。設置数は床下 面積により異なる。 発電器１と換気扇２及び換気扇３・換気扇４は、電気ケーブル５で接続する。 南側に設置した太陽光発電器１は日光を受光して発電、直流を供給する電源とな る。換気扇２及び換気扇３・換気扇４は、電気ケーブル５を通して電気の供給を 受けると同時に換気動作を行う。吸気専用換気扇３は南側面の比較的乾燥した新 鮮な屋外気を吸入して屋内に取り込む。排気専用換気扇２は屋内の高温多湿度の 滞留空気を屋外に排出。本吸排気換気方式は換気効率を高め、屋内の高温高湿は 改善され、カビやダニの発生は抑制される。更に新建材から揮発する有害ガスを 排除する。同時作動の床下専用換気扇４は、床下空間部の湿気を帯びた空気を強 制的に北側屋外に排出、南側通風口から乾燥した新鮮な外気を床下に取り込む。 床下は低湿度に保たれ、カビやシロアリの発生を防止、木部の腐朽を防ぐ。

【０００７】 本装置は、直流１２ｖの低電圧を使用するが回路にヒユーズを設け火災防止対策 を行っている。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の室内並びに床下同時自動換気システムは、住居基盤の床下から湿気を 取り除き、床下木材部分のカビやシロアリによる腐朽を防止する。更に床下から 室内に侵食する湿気を除去する。 同時に、室内空間を吸気及び排気の強制換気をすることで、長期不在或は共稼 ぎ等の住居戸締まりによる密閉化に起因するカビやダニの発生を抑制する他、室 内温度上昇にともない、新建材から空間に揮発する心身に有害な多種類の化学物 質ガスを排除する。 快適な居住環境を維持し、家屋の耐久保持に貢献する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の換気システムの実例を示す斜視図であ
る。

【図２】本考案の換気システムの電気回路図である。

【符号の説明】

１ 太陽光発電器 ２ 室内排気専用換気扇 ３ 室内吸器専用換気扇 ４ 床下専用換気扇 ５ 接続用電気ケーブル

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年１０月２５日（１９９９．１０．
２５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内用換気扇並びに床下用換気扇を、太
   陽光発電器を使用して自動的に、且つ同時に作動させて
   換気を行う換気の方法。
2. 【請求項２】 屋内用換気扇並びに床下用換気扇を、自
   動的に且つ同時に動作させて換気を行う換気方法。