JP3067911B2 - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

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JP3067911B2
JP3067911B2 JP4291175A JP29117592A JP3067911B2 JP 3067911 B2 JP3067911 B2 JP 3067911B2 JP 4291175 A JP4291175 A JP 4291175A JP 29117592 A JP29117592 A JP 29117592A JP 3067911 B2 JP3067911 B2 JP 3067911B2
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邦和 広沢
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆止弁に関するもので
あり、特に、シャワーまたは混合栓等の水道用水栓具に
内設される逆止弁の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の逆止弁として、図4及び
図5に示す技術を挙げることができる。図4は従来の逆
止弁の断面図、図5は従来の逆止弁を使用したソケット
ユニットの断面図である。
【0003】この種の逆止弁60は、例えば、浴室用シ
ャワー、浴室用混合栓または台所用混合栓等に内設され
る。即ち、前記混合栓等に使用されるソケットユニット
1は、図5に示すように、ソケット2の一端の給水側取
付部3に水道管等の給水側を螺合して接続するととも
に、他端の放水側取付部4をシャワー等の放水側に螺合
して接続することにより使用され、給水側取付部3から
ソケット2内に水道水等を圧送し、放水側取付部4から
シャワー等に湯または水(本明細書中において湯水とい
う)を供給するものである。そして、前記ソケットユニ
ット1の放水側取付部4内には、シャワー等の放水側か
らソケット2内に湯水が逆流しないよう逆止弁60が配
設され、ソケット2内の湯水が放水側取付部4から放水
側へのみ通過するようにしている。
【0004】図4に示すように、前記逆止弁60は、ソ
ケットユニット1の放水側取付部4の先端側の内周面に
円筒状のスピンドルガイド61を螺入密嵌して固定する
とともに、スピンドルガイド61の中央の支持部61a
にはスピンドル62の先端部を挿着して、スピンドルガ
イド61によりスピンドル62を放水側取付部4の軸方
向に案内して摺動可能とする。また、スピンドル62の
スピンドルガイド61から突出する先端部にはEリング
63が固着され、Eリング63によりスピンドル62を
スピンドルガイド61から基端側へ離脱しないようにし
ている。スピンドル62の基端のフランジ62aより先
端側には、座金64を介してパッキン65が密嵌される
とともに、スピンドル62のパッキン65より更に先端
側には、座金66を介してナット67が螺合され、パッ
キン65をフランジ62aに対し締付けて固定してい
る。前記スピンドルガイド61及びナット67間のスピ
ンドル62の周囲にはコイルスプリング68が配設さ
れ、スピンドルガイド61及びパッキン65を互いに離
間する方向に押圧付勢している。これにより、逆止弁6
0は、コイルスプリング68の押圧力により、常には、
パッキン65の周縁部により構成される弁体65aをソ
ケットユニット1の放水側取付部4の基端の底面により
構成される弁座4aに弾性的に圧接させるとともに、コ
イルスプリング68の押圧力を超える圧力が放水側取付
部4の基端開口からソケット2内に露出する座金64及
びスピンドル62のフランジ62aの表面に印加された
ときに、弁座4aから弁体65aを離脱させる。
【0005】次に、上記のように構成された従来の逆止
弁60の動作を説明する。
【0006】ソケットユニット1の給水側取付部3から
ソケット2内に湯水を圧送して供給すると、供給される
湯水の圧力により、逆止弁60の座金64等に圧力が印
加され、その圧力がコイルスプリング68の押圧力を超
えたときに、コイルスプリング68の押圧力に抗して、
パッキン65がスピンドルガイド61側へ移動して弁体
65aが放水側取付部4の弁座4aから離脱する。これ
により、弁体65aが放水側取付部4の基端開口を開放
してソケット2内部と連通し、ソケット2内の湯水が放
水側取付部4からシャワー等の放水側に供給される。一
方、シャワー等の放水側から放水側取付部4の基端側へ
湯水が逆流した場合、かかる湯水により前記座金66及
びパッキン65の外周面等に圧力が印加されるため、逆
止弁60の弁体65aは放水側取付部4の弁座4aに向
かって付勢されて着座する。したがって、放水側からの
湯水が放水側取付部4からソケット2内に逆流すること
はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の逆止弁60は、
上記のように構成されているから、ソケット2内に圧送
される湯水が所定の微小流量となり、逆止弁60の座金
64等の表面に所定の圧力が印加された場合、弁体65
aがその圧力に応じて弁座4aに対し断続的に離脱及び
着座し、放水側取付部4の基端周面に断続的に衝突し
て、いわゆる共振現象により、ソケットユニット1全体
を繰返し振動させて異音を発生することがある。また、
かかるソケットユニット1の異音は、ソケットユニット
1から水道の一次配管に伝達され、一次配管構造が共鳴
板となって、水道配管全体に拡がり、建物全体に大きな
騒音を発生する可能性があり、この場合、利用者に不快
感を与えてしまう。この現象は、特に、アパート等の集
合住宅のように、各戸が同様の配管構造を採用する場合
に発生し易い。
【0008】そこで、本発明は、ソケットユニット内の
湯水の圧力にかかわらず、逆止弁の弁座とソケットユニ
ットとの間で異音を発生することのない逆止弁の提供を
課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる逆止弁
は、給水側から放水側へと湯水を通過させる弁座を有す
る水道用水栓具の前記弁座より放水側に内設されるスピ
ンドルガイドと、前記スピンドルガイドに一端を支持さ
れて前記スピンドルガイドと前記弁座との間を軸方向に
移動案内されるスピンドルと、前記スピンドルの他端に
設けられ、前記スピンドルの移動に伴い、前記弁座に着
座する閉塞位置と前記弁座から離脱する開放位置との間
を移動される弁体とを具備する逆止弁において、前記弁
体を前記水栓具の前記弁座に向けて付勢するコイルスプ
リングを、前記弁体の放射方向一側を押圧する第1の部
分と、前記弁体の放射方向他側を押圧し、かつ、前記第
1の部分と異なるばね定数を有する第2の部分より構成
したものである。
【0010】
【作用】本発明においては、弁体は、常には、コイルス
プリングにより水栓具の弁座に向けて付勢され、弁座に
着座する閉塞位置をとる。このとき、コイルスプリング
の第1の部分が、所定のバネ定数で弁体の放射方向一側
を弁座に対し押圧する一方、第2の部分が、第1の部分
と異なるばね定数で弁体の放射方向他側を弁座に対し押
圧する。例えば、コイルスプリングの第1の部分を第2
の部分より小さいばね定数とした場合、同一の荷重に対
しては、第1の部分の方が第2の部分より撓み易い。し
たがって、水栓具の給水側から放水側に湯水が流れ、弁
体に水栓具の放水側へ向かう水圧が印加開始されると、
水栓具の弁座より放水側に位置する弁体は、まず、コイ
ルスプリングの第1の部分に押圧される一側が最初に弁
座から離脱して弁座を開放する一方、第2の部分に押圧
される他側は弁座に着座した状態を維持する、いわゆる
片開き状態となり、その後、弁体に印加される水圧が増
大すると、コイルスプリングの第2の部分に押圧される
他側が弁座から離脱して、弁体の全体が弁座を開放する
通常の開放状態となる。よって、弁体の断続的な開閉動
作の原因となるような、微少流量の湯水が水栓具内を流
れた場合でも、弁体が片開きして、その微少流量の湯水
を通過させるため、前記弁体が断続的に弁座に衝突して
異音を発生することはない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例の逆止弁の断面
図、図2は本発明の一実施例の逆止弁に使用されるコイ
ルスプリングの正面図、図3は本発明の一実施例の逆止
弁を使用したソケットユニットの断面図である。なお、
図中、従来例と同一符号及び同一記号は、従来例の構成
部分と同一または相当部分を示すものであるから、ここ
では、重複する説明を省略する。
【0013】図に示すように、本実施例の逆止弁10
は、従来例の逆止弁60と同様、ソケットユニット1の
放水側取付部4内に円筒状のスピンドルガイド11を螺
入し、その中央の支持部11aにスピンドル12の先端
部を挿着してEリング13を取付けて、スピンドルガイ
ド11によりスピンドル12を放水側取付部4の軸方向
に案内して摺動可能としている。前記スピンドルガイド
11は、従来例のスピンドルガイド61と異なり、スピ
ンドル12の基端部に向かって延びる規制突部11bを
その周縁に沿って一体形成するとともに、規制突部11
bの基端内周側の全周に保持凹部11cを形成してい
る。また、スピンドル12の基端のフランジ12aより
先端側には、座金14を介してパッキン15が密嵌され
るとともに、スピンドル12のパッキン15より更に先
端側には、スプリングガイド16が配設され、ナット1
7によりパッキン15及び座金14とともにフランジ1
2aに対し締付けて固定されている。前記スプリングガ
イド16は、スピンドル12の先端部に向かって延びる
ガイド突起16aをその周縁に沿って一体形成してい
る。前記スプリングガイド16のガイド突起16aは、
前記スピンドルガイド11の保持凹部11cと同径の内
径を有し、前記規制突部11bの内方に配置されて、規
制突部11bとの干渉を防止されている。
【0014】前記スピンドルガイド11の保持凹部11
c及びスプリングガイド16のガイド突起16aの内周
縁間の前記スピンドル12の周囲にはコイルスプリング
18が配設され、スピンドルガイド11及びパッキン1
5を互いに離間する方向に押圧付勢している。これによ
り、逆止弁10は、コイルスプリング18の押圧力によ
り、常には、パッキン15の周縁部により構成される弁
体15aをソケットユニット1の弁座4aに弾性的に圧
接させる。なお、コイルスプリング18を介装した状態
で、スプリングガイド16のガイド突起16aの先端と
スピンドルガイド11の規制突部11bと保持凹部11
cとの段差面との間には所定の間隙が設けられ、コイル
スプリング18の圧縮時にガイド突起16aの先端が規
制突部11bと保持凹部11cとの段差面に当接して、
弁体15aの弁座4aからの離脱を所定距離に規制する
ようになっている。
【0015】前記コイルスプリング18は、図2に示す
ように、その放射方向一側を通常の巻きとした通常巻き
部18aと、放射方向他側を所定ピッチ置き(本実施例
では1ピッチ置き)に密着巻きした密着巻き部18bか
らなり、前記通常巻き部18aの有効巻数を密着巻き部
18bの有効巻数より多くすることにより、通常巻き部
18aのばね定数を密着巻き部18bのばね定数より小
さく設定している。これにより、コイルスプリング18
によりスプリングガイド16を介して弁座4aに押圧着
座される弁体15aが、その放射方向一側を放射方向他
側より早く弁座4aから離脱させる、いわゆる片開き状
態となるようになっている。
【0016】なお、前記通常巻き部18aの有効巻数と
密着巻き部18bの有効巻数との比率は、本実施例の逆
止弁10が使用されるソケットユニット1の種類、及び
ソケット2内を流れ、弁体15aの断続的な開閉動作を
生じる湯水の流量等により異なるが、原則として、通常
巻き部18aの有効巻数が密着巻き部18bの有効巻数
より多ければよい。しかし、通常巻き部18aの有効巻
数と密着巻き部18bの有効巻数が、1対1に近づくほ
ど、コイルスプリング18の放射方向両側におけるばね
定数の差が小さくなり弁体15aの片開きが生じ難くな
る一方、両者の差が大きすぎると、コイルスプリング1
8の通常巻き部18aが伸縮したまま形状復帰せず、弁
体15aの片開きが過度に生じる可能性がある。したが
って、コイルスプリング18の巻き工程の容易さ等も考
慮して、通常巻き部18aの有効巻数と密着巻き部18
bの有効巻数との比率は、10対6乃至10対8の間、
例えば、9対6に設定することが好ましい。また、本実
施例のコイルスプリング18は、密着巻き部18bを形
成する必要上、コイルスプリング18の伸縮時の安定度
を向上すべく、その線径を従来例のコイルスプリング6
8より大きくし、また、コイルスプリング18自体の径
も大きくすることが好ましい。
【0017】次に、上記のように構成された本実施例の
逆止弁10の動作を説明する。
【0018】まず、ソケット2内を湯水が流れないとき
は、逆止弁10のコイルスプリング18が、スプリング
ガイド16を介して弁体15aをソケットユニット1の
弁座4aに押圧して着座させる(閉塞位置)。また、ソ
ケットユニット1の給水側取付部3からソケット2内に
湯水を圧送して供給すると、供給される湯水の圧力によ
り、逆止弁10の座金14等に供給側から放水側へと向
かう圧力が印加される。このとき、コイルスプリング1
8は、通常巻き部18aのばね定数が密着巻き部18b
のばね定数より小さいため、通常巻き部18aがより撓
み易くなっている。したがって、ソケット2内を湯水が
流通開始して微少流量となり、座金14等への水圧が、
まず、コイルスプリング18の通常巻き部18aのばね
力を超え、かつ、密着巻き部18bのばね力未満の範囲
となると、コイルスプリング18の通常巻き部18aの
押圧力に抗して、通常巻き部18aにより押圧される弁
体15aの放射方向一側がスピンドルガイド11側へ移
動して、弁体15aの放射方向一側のみが放水側取付部
4の弁座4aの放射方向一側から離脱する(開放位
置)。これにより、弁体15aが放水側取付部4の基端
開口の放射方向一側のみを開放する片開き状態を維持し
てソケット2内部と連通し、ソケット2内の微少流量の
湯水が放水側取付部4からシャワー等の放水側に円滑に
供給される。よって、従来は弁体15aと弁座4aとの
断続的な衝突による異音の発生原因であった微少流量の
湯水がソケット2内を流れた場合でも、弁体15aは、
その全体を開放することにより湯水の通過を許容するの
ではなく、湯水の流量に応じて、片開き状態を維持する
ことにより湯水の通過を許容するため、弁体15aが弁
座4aに断続的に衝突することはない。
【0019】更に、ソケット2内の湯水の流量が増大し
て、座金14等への水圧が、コイルスプリング18の密
着巻き部18bのばね力を超えたとき、コイルスプリン
グ18全体の押圧力に抗して、通常巻き部18aにより
押圧される弁体15aの放射方向一側のみならず、密着
巻き部18bにより押圧される弁体15aの放射方向他
側もスピンドルガイド11側へ移動して、弁体15aの
全体が放水側取付部4の弁座4aから離脱する(開放位
置)。これにより、弁体15aが放水側取付部4の基端
開口を全て開放してソケット2内部と連通する通常の開
放状態となり、ソケット2内の湯水が放水側取付部4か
らシャワー等の放水側に供給される。よって、ソケット
2内を通常流量または大流量の湯水が流れた場合は、弁
体15aは、従来例の逆止弁60と同様、全開状態とな
るため、湯水の通過の支障となることはない。一方、シ
ャワー等の放水側から放水側取付部4の基端側へ湯水が
逆流した場合、かかる湯水によりスプリングガイド16
及びパッキン15の外周面等に圧力が印加されるため、
逆止弁10の弁体15aは放水側取付部4の弁座4aに
向かって付勢されて着座する。したがって、従来例と同
様、放水側からの湯水が放水側取付部4からソケット2
内に逆流することはない。
【0020】このように、上記実施例の逆止弁10は、
ソケットユニット1の放水側取付部4の先端部に内設さ
れるスピンドルガイド11と、前記スピンドルガイド1
1に一端を支持されて前記スピンドルガイド11とソケ
ットユニット1の弁座4aとの間を軸方向に移動案内さ
れるスピンドル12と、前記スピンドル12の他端に設
けられ、前記スピンドル12の移動に伴い、前記弁座4
aに着座する閉塞位置と前記弁座4aから離脱する開放
位置との間を移動される弁体15aとを具備する逆止弁
10において、前記弁体15aを前記ソケットユニット
1の前記弁座4aに向けて付勢するコイルスプリング1
8を、前記弁体15aの放射方向一側を押圧する所定の
有効巻数の通常巻き部18aと、前記弁体15の放射方
向他側を押圧し、かつ、前記通常巻き部18aより少な
い有効巻数の密着巻き部18bより構成したものであ
る。
【0021】したがって、上記実施例は、逆止弁10の
弁体15aは、常には、コイルスプリング18によりソ
ケットユニット1の弁座4aに向けて付勢され、弁座4
aに着座する閉塞位置をとる。このとき、コイルスプリ
ング18の通常巻き部18aの有効巻数が密着巻き部1
8bの有効巻数より大きいため、通常巻き部18aのば
ね定数が密着巻き部18bのばね定数より小さくなる。
よって、コイルスプリング18の通常巻き部18aが、
所定のバネ力で弁体15aの放射方向一側を弁座4aに
対し押圧する一方、密着巻き部18bが、通常巻き部1
8aより大きいばね力で弁体15aの放射方向他側を弁
座に対し押圧するため、通常巻き部18aが密着巻き部
18bより撓み易くなっている。したがって、ソケット
ユニット1の給水側取付部3から放水側取付部4に湯水
が流れ、逆止弁10の弁体15aにソケットユニット1
の放水側取付部4へ向かう水圧が印加開始されると、ソ
ケットユニット1の弁座4aより放水側取付部4側に位
置する逆止弁10の弁体15aは、まず、コイルスプリ
ング18の通常巻き部18aに押圧される放射方向一側
が最初に弁座4aから離脱して弁座4aを開放する一
方、密着巻き部18bに押圧される放射方向他側は弁座
4aに着座した状態を維持する、いわゆる片開き状態と
なり、その後、弁体15aに印加される水圧が増大する
と、コイルスプリング18の密着巻き部18bに押圧さ
れる放射方向他側が弁座4aから離脱して、弁体15a
の全体が弁座4aを開放する通常の開放状態となる。よ
って、弁体15aの断続的な開閉動作の原因となるよう
な、微少流量の湯水がソケットユニット1内を流れた場
合でも、逆止弁10の弁体15aが片開きして、その微
少流量の湯水を通過させるため、弁体15aが断続的に
弁座4aに衝突して異音を発生することはない。その結
果、その異音が水道の一次配管に伝達されて共振して騒
音を発生し、利用者に不快感を与える等の不都合はな
い。また、ソケットユニット1内を通常流量または大流
量の湯水が流れたとき、及び、放水側取付部4から給水
側取付部3へと湯水が逆流したときは、逆止弁10は従
来例の逆止弁60と同様に円滑に機能する。更に、逆止
弁10の弁体15aを片開きするための構成として放射
方向の両側で有効巻数を相違させたコイルスプリング1
8を採用するため、全体の構成を複雑化することはな
い。また、コイルスプリング18の製造も従来例と同様
に容易に行なえ、製造費を増加することもない。
【0022】ところで、上記実施例の逆止弁10は、コ
イルスプリング18をスピンドル12の周囲に保持して
その離脱を規制する手段として、スピンドルガイド11
に規制突部11b及び保持凹部11cを形成するととも
に、従来例の逆止弁60の座金66に対応する部分にス
プリングガイド16を設けたが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、コイルスプリン
グ18をスピンドル12の周囲に安定して保持してその
伸縮を円滑に行なわしめるべく機能するものであればよ
い。例えば、コイルスプリング18以外の構成は、従来
例の逆止弁60と同様の構成とすることも可能である。
しかし、スピンドルガイド11及びスプリングガイド1
6によりコイルスプリング18を保持する構成として実
施した場合には、コイルスプリング18の径を大きくし
た場合でも、コイルスプリング18を安定して保持でき
るという効果が得られる。また、上記実施例のコイルス
プリング18は、その放射方向他側を1ピッチ置きに密
着巻きして密着巻き部18bを形成しているが、放射方
向の両側において異なるばね定数を得られる構成であれ
ばよく、例えば、これを2ピッチ置きにする等、他の構
成を採用することもできる。更に、本考案の逆止弁10
は、上記実施例のソケットユニット1以外にも、任意の
水道用水栓具に適用可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の逆止弁は、給水
側から放水側へと湯水を通過させる弁座を有する水道用
水栓具の前記弁座より放水側に内設されるスピンドルガ
イドと、前記スピンドルガイドに一端を支持されて前記
スピンドルガイドと前記弁座との間を軸方向に移動案内
されるスピンドルと、前記スピンドルの他端に設けら
れ、前記スピンドルの移動に伴い、前記弁座に着座する
閉塞位置と前記弁座から離脱する開放位置との間を移動
される弁体とを具備する逆止弁において、前記弁体を前
記水栓具の前記弁座に向けて付勢するコイルスプリング
を、前記弁体の放射方向一側を押圧する第1の部分と、
前記弁体の放射方向他側を押圧し、かつ、前記第1の部
分と異なるばね定数を有する第2の部分より構成したも
のである。
【0024】したがって、弁体は、常には、コイルスプ
リングにより水栓具の弁座に向けて付勢され、弁座に着
座する閉塞位置をとる。このとき、コイルスプリングの
第1の部分が、所定のバネ定数で弁体の放射方向一側を
弁座に対し押圧する一方、第2の部分が、第1の部分と
異なるばね定数で弁体の放射方向他側を弁座に対し押圧
する。例えば、コイルスプリングの第1の部分を第2の
部分より小さいばね定数とした場合、同一の荷重に対し
ては、第1の部分の方が第2の部分より撓み易い。した
がって、水栓具の給水側から放水側に湯水が流れ、弁体
に水栓具の放水側へ向かう水圧が印加開始されると、水
栓具の弁座より放水側に位置する弁体は、まず、コイル
スプリングの第1の部分に押圧される一側が最初に弁座
から離脱して弁座を開放する一方、第2の部分に押圧さ
れる他側は弁座に着座した状態を維持する、いわゆる片
開き状態となり、その後、弁体に印加される水圧が増大
すると、コイルスプリングの第2の部分に押圧される他
側が弁座から離脱して、弁体の全体が弁座を開放する通
常の開放状態となる。よって、弁体の断続的な開閉動作
の原因となるような、微少流量の湯水が水栓具内を流れ
た場合でも、弁体が片開きして、その微少流量の湯水を
通過させるため、前記弁体が断続的に弁座に衝突して異
音を発生することはない。その結果、その異音が水道の
一次配管に伝達されて共振して騒音を発生し、利用者に
不快感を与える等の不都合はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の逆止弁の断面図であ
る。
【図2】図2は本発明の一実施例の逆止弁に使用される
コイルスプリングの正面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例の逆止弁を使用したソ
ケットユニットの断面図である。
【図4】図4は従来の逆止弁の断面図である。
【図5】図5は従来の逆止弁を使用したソケットユニッ
トの断面図である。
【符号の説明】
1 ソケットユニット(水栓具) 4a 弁座 11 スピンドルガイド 12 スピンドル 15a 弁体 18 コイルスプリング 18a 通常巻き部(第1の部分) 18b 密着巻き部(第2の部分)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 15/00 - 15/20 F16K 47/00 - 47/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水側から放水側へと湯水を通過させる
    弁座を有する水道用水栓具の前記弁座より放水側に内設
    されるスピンドルガイドと、 前記スピンドルガイドに一端を支持されて前記スピンド
    ルガイドと前記弁座との間を軸方向に移動案内されるス
    ピンドルと、 前記スピンドルの他端に設けられ、前記スピンドルの移
    動に伴い、前記弁座に着座する閉塞位置と前記弁座から
    離脱する開放位置との間を移動される弁体と、 前記弁体の放射方向一側を押圧する第1の部分と、前記
    弁体の放射方向他側を押圧し、かつ、前記第1の部分と
    異なるばね定数を有する第2の部分からなり、前記弁体
    を前記水栓具の前記弁座に向けて付勢するコイルスプリ
    ングとを具備することを特徴とする逆止弁。
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KR20150091998A (ko) 2014-02-03 2015-08-12 가부시키가이샤 니프코 댐퍼 장치
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