JP3067910B2 - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

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JP3067910B2
JP3067910B2 JP4291174A JP29117492A JP3067910B2 JP 3067910 B2 JP3067910 B2 JP 3067910B2 JP 4291174 A JP4291174 A JP 4291174A JP 29117492 A JP29117492 A JP 29117492A JP 3067910 B2 JP3067910 B2 JP 3067910B2
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邦和 広沢
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は逆止弁に関するものであ
り、特に、シャワーまたは混合栓等の水道用水栓具に内
設される逆止弁の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の逆止弁として、図7及び
図8に示す技術を挙げることができる。図7は従来の逆
止弁の断面図、図8は従来の逆止弁を使用したソケット
ユニットの断面図である。
【0003】この種の逆止弁60は、例えば、浴室用シ
ャワー、浴室用混合栓または台所用混合栓等に内設され
る。即ち、前記混合栓等に使用されるソケットユニット
1は、図8に示すように、ソケット2の一端の給水側取
付部3に水道管等の給水側を螺合して接続するととも
に、他端の放水側取付部4をシャワー等の放水側に螺合
して接続することにより使用され、給水側取付部3から
ソケット2内に水道水等を圧送し、放水側取付部4から
シャワー等に湯または水(本明細書中において湯水とい
う)を供給するものである。そして、前記ソケットユニ
ット1の放水側取付部4内には、シャワー等の放水側か
らソケット2内に湯水が逆流しないよう逆止弁60が配
設され、ソケット2内の湯水が放水側取付部4から放水
側へのみ通過するようにしている。
【0004】図7に示すように、前記逆止弁60は、ソ
ケットユニット1の放水側取付部4の先端側の内周面に
円筒状のスピンドルガイド61を螺入密嵌して固定する
とともに、スピンドルガイド61の中央の支持部61a
にはスピンドル62の先端部を挿着して、スピンドルガ
イド61によりスピンドル62を放水側取付部4の軸方
向に案内して摺動可能とする。また、スピンドル62の
スピンドルガイド61から突出する先端部にはEリング
63が固着され、Eリング63によりスピンドル62を
スピンドルガイド61から基端側へ離脱しないようにし
ている。スピンドル62の基端のフランジ62aより先
端側には、座金64を介してパッキン65が密嵌される
とともに、スピンドル62のパッキン65より更に先端
側には、座金66を介してナット67が螺合され、パッ
キン65をフランジ62aに対し締付けて固定してい
る。前記スピンドルガイド61及びナット67間のスピ
ンドル62の周囲にはコイルスプリング68が配設さ
れ、スピンドルガイド61及びパッキン65を互いに離
間する方向に押圧付勢している。これにより、逆止弁6
0は、コイルスプリング68の押圧力により、常には、
パッキン65の周縁部により構成される弁体65aをソ
ケットユニット1の放水側取付部4の基端の底面により
構成される弁座4aに弾性的に圧接させるとともに、コ
イルスプリング68の押圧力を超える圧力が放水側取付
部4の基端開口からソケット2内に露出する座金64及
びスピンドル62のフランジ62aの表面に印加された
ときに、弁座4aから弁体65aを離脱させる。
【0005】次に、上記のように構成された従来の逆止
弁60の動作を説明する。
【0006】ソケットユニット1の給水側取付部3から
ソケット2内に湯水を圧送して供給すると、供給される
湯水の圧力により、逆止弁60の座金64等に圧力が印
加され、その圧力がコイルスプリング68の押圧力を超
えたときに、コイルスプリング68の押圧力に抗して、
パッキン65がスピンドルガイド61側へ移動して弁体
65aが放水側取付部4の弁座4aから離脱する。これ
により、弁体65aが放水側取付部4の基端開口を開放
してソケット2内部と連通し、ソケット2内の湯水が放
水側取付部4からシャワー等の放水側に供給される。一
方、シャワー等の放水側から放水側取付部4の基端側へ
湯水が逆流した場合、かかる湯水により前記座金66及
びパッキン65の外周面等に圧力が印加されるため、逆
止弁60の弁体65aは放水側取付部4の弁座4aに向
かって付勢されて着座する。したがって、放水側からの
湯水が放水側取付部4からソケット2内に逆流すること
はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の逆止弁60は、
上記のように、スピンドルガイド61と、スピンドル6
2と、Eリング63と、座金64及び座金66と、パッ
キン65と、ナット67と、コイルスプリング68によ
り構成されているから、全体の部品点数が多数となり、
各部品の製造コストにより全体の製造コストが増大し、
また、その組立作業が煩雑となって作業効率が低下する
可能性がある。そして、前記逆止弁60のスピンドル6
2は、通常、ステンレス等の金属製の棒材を旋盤加工し
て、基端のフランジ62aと、スピンドルガイド61の
支持部61aに挿通される軸部と、ナット67を螺合す
る雄螺子部を形成するため、その加工作業が面倒であ
り、製造コストが増大する可能性がある。
【0008】そこで、本発明は、製造コストを低減し、
組立作業を簡素化した逆止弁の提供を課題とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる逆止弁
は、合成樹脂製のスピンドルの軸部の一端にフランジ部
を設けるとともに、前記軸部の他端に、前記軸部の一端
側へ拡径して延びるテーパ状をなすとともに、前記軸部
に向かって弾性変形可能な第1係止部を設け、また、前
記軸部の前記フランジ部と前記第1係止部との間に、前
記軸部の一端側へ拡径して延びるテーパ状をなすととも
に、前記軸部に向かって弾性変形可能な第2係止部を設
けて、前記スピンドルの前記軸部の前記第1係止部と前
記第2係止部との間にスピンドルガイドを外嵌して配置
して、前記第1係止部により前記軸部の他端側への移動
を規制し、前記スピンドルの前記軸部の前記フランジ部
と前記第2係止部との間にパッキンを外嵌して配置し
て、前記フランジ部により前記軸部の一端側への移動を
規制し、前記スピンドルの前記軸部の前記第2係止部と
前記パッキンとの間にスプリングガイドを外嵌して配置
して、前記第2係止部により前記軸部の他端側への移動
を規制し、前記スピンドルガイドと前記スプリングガイ
ドとの間にスプリングを介装したものである。
【0010】
【作用】本発明においては、まず、スピンドルの軸部の
他端からパッキン及びスプリングガイドの順で外嵌して
軸部の一端側へと押込むことにより、パッキン及びスプ
リングガイドが、第1係止部及び第2係止部を軸部に向
けて弾性変形させて乗越え、フランジ部と第2係止部と
の間に配置される。このとき、スプリングガイドが第2
係止部により軸部の他端側への移動を規制されるため、
スプリングガイド及びパッキンがフランジ部及び第2係
止部間に挾持され、軸部の所定位置に保持される。次
に、スピンドルの軸部の他端からスピンドルガイドを外
嵌して軸部の一端側へと押込むと、スピンドルガイドが
第1係止部を軸部に向けて弾性変形させて乗越える。こ
のとき、スピンドルガイドが第1係止部により軸部の他
端側への移動を規制される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例の逆止弁の断面
図、図2は本発明の一実施例の逆止弁の側面図、図3は
本発明の一実施例の逆止弁に使用されるスピンドルの係
止突部を示す平面図、図4は本発明の一実施例の逆止弁
に使用されるスピンドルのスリットを示す正面図、図5
は本発明の一実施例の逆止弁を使用したソケットユニッ
トの断面図である。なお、図中、従来例と同一符号及び
同一記号は、従来例の構成部分と同一または相当部分を
示すものであるから、ここでは、重複する説明を省略す
る。
【0013】図に示すように、本実施例の逆止弁10
は、従来例の逆止弁60と同様、ソケットユニット1の
放水側取付部4内に円筒状のスピンドルガイド11を螺
入している。スピンドルガイド11の支持部11aの中
央には軸方向に延びる孔が形成され、支持部11aの孔
にスピンドル12を挿通して、前記ソケットユニット1
の放水側取付部4の軸方向に摺動案内するようになって
いる。前記スピンドルガイド11は、従来例のスピンド
ルガイド61と異なり、スピンドル12の基端部に向か
って延びる規制突部11bをその周縁に沿って一体形成
するとともに、規制突部11bの基端内周側の全周に保
持凹部11cを形成している。
【0014】前記スピンドル12は、合成樹脂により一
体形成され、その軸部12bの基端にはフランジ部12
aが一体形成されている。また、軸部12bの先端から
基端付近には、軸部12bを放射方向に二分して軸方向
に延びるスリット12cが形成され、軸部12bの放射
方向への弾性変形を許容している。軸部12bの先端の
前記スリット12cの両側には、軸部12bの基端へと
拡径して延びる第1係止部としての一対の先端側係止突
部12dが一体形成されている。前記各先端側係止突部
12dの前記フランジ部12a側は、軸部12bに略直
交する垂立面とされている。一方、軸部12bの基端寄
り所定位置の前記スリット12cの両側には、軸部12
bの基端へと拡径して延びる第2係止部としての一対の
基端側係止突部12eが一体形成されている。前記各基
端側係止突部12eの前記フランジ部12a側も、軸部
12bに略直交する垂立面とされている。なお、前記ス
ピンドルガイド11は、前記スピンドル12の先端側係
止突部12dと基端側係止突部12eとの間の軸部12
bに外嵌して配置され、先端側係止突部12dの垂立面
により軸部12bの先端側への移動を規制される。
【0015】また、スピンドル12の基端のフランジ部
12aと基端側係止突部12eとの間には、パッキン1
5がその中央の孔を密嵌して配置されるとともに、スピ
ンドル12のパッキン15と基端側係止突部12eとの
間には、スプリングガイド16がその中央の孔を外嵌し
て配置されている。前記スピンドル12のフランジ部1
2aの先端面と基端側係止突部12eの垂立面との間の
距離は、軸部12に配置される前記パッキン15及びス
プリングガイド16の中央の軸方向長さより若干小さく
設定され、フランジ部12a及び基端側係止突部12e
間にパッキン15及びスプリングガイド16を弾性的に
挾持して移動不能に保持するようになっている。これに
より、パッキン15がスピンドル12のフランジ部12
aにより軸部12bの基端側への移動を規制されるとと
もに、スプリングガイド16が基端側係止突部12eの
垂立面により軸部12bの先端側への移動を規制され
る。なお、前記パッキン15の基端面の周縁(フランジ
部12aの周囲)には彎曲凸状の弁体15aが形成さ
れ、ソケットユニット1の弁座4aに対し着座及び離脱
するようになっている。また、前記スプリングガイド1
6は、スピンドル12の先端部に向かって延びるガイド
突起16aをその周縁に沿って一体形成している。前記
スプリングガイド16のガイド突起16aは、前記スピ
ンドルガイド11の保持凹部11cと同径の内径を有
し、前記規制突部11bの内方に配置されて、規制突部
11bとの干渉を防止されている。
【0016】前記スピンドルガイド11の保持凹部11
c及びスプリングガイド16のガイド突起16aの内周
縁間の前記スピンドル12の周囲にはコイルスプリング
18が配設され、スピンドルガイド11とスプリングガ
イド16及びパッキン15とを互いに離間する方向に押
圧付勢している。これにより、前記スピンドルガイド1
1が、その支持部11aの先端面を先端側係止突部12
dの垂立面に当接させ、スピンドル12の軸部12bの
所定位置に安定して保持される。そして、逆止弁10
は、コイルスプリング18の押圧力により、常には、パ
ッキン15の周縁部により構成される弁体15aをソケ
ットユニット1の弁座4aに弾性的に圧接させる。な
お、コイルスプリング18を介装した状態で、スプリン
グガイド16のガイド突起16aの先端とスピンドルガ
イド11の規制突部11bと保持凹部11cとの段差面
との間には所定の間隙が設けられ、コイルスプリング1
8の圧縮時にガイド突起16aの先端が規制突部11b
と保持凹部11cとの段差面に当接して、弁体15aの
弁座4aからの離脱を所定距離に規制するようになって
いる。
【0017】なお、前記先端側係止突部12d及び基端
側係止突部12eの軸部12bからの突出度合は、一対
の先端側係止突部12d及び一対の基端側係止突部12
eをスリット12cを介して互いに弾性変形させて接近
させ、対応部位のスリット12cを閉塞したときに、両
先端側係止突部12d間の直径及び両基端側係止突部1
2e間の直径が、スピンドルガイド11の支持部11a
の孔、パッキン15の孔及びスプリングガイド16の孔
の直径より小さくなり、スピンドルガイド11、パッキ
ン15及びスプリングガイド16の先端側への通過を許
容するよう、適宜範囲に設定する。また、逆止弁10の
弁体15aがソケットユニット1の弁座4aに着座した
状態で、スピンドル12のスリット12cがパッキン1
5からフランジ部12a側に露出して、放水側取付部4
からソケット2側へ湯水が逆流漏出する事態を防止すべ
く、スピンドル12のスリット12cの長さは、両基端
側係止突部12eの内方への弾性変形を許容する限りに
おいて、できるだけ短くすることが好ましい。
【0018】次に、上記のように構成された本実施例の
逆止弁10の組立作業及びその動作を説明する。
【0019】まず、スピンドル12の軸部12bの先端
の先端側係止突部12dに、パッキン15及びスプリン
グガイド16を順に押込んでいくと、パッキン15及び
スプリングガイド16の孔の周面が一対の先端側係止突
部12dの傾斜面に沿って基端側へと摺動する。このと
き、両先端側係止突部12d間にはスリット12cが設
けられているため、両先端側係止突部12dがパッキン
15及びスプリングガイド16の孔の周面により互いに
接近する方向へ押圧されて弾性変形され、両先端側係止
突部12d間の直径がパッキン15及びスプリングガイ
ド16の孔の径より小さくなり、パッキン15及びスプ
リングガイド16の先端側への通過を許容する。これに
より、パッキン15及びスプリングガイド16が、先端
側係止突部12dを内方に弾性変形させて乗越えるとと
もに、両先端側係止突部12dが弾性により図1に示す
位置へと形状復帰する。そして、パッキン15及びスプ
リングガイド16を軸部12bの基端側へ更に摺動させ
ると、パッキン15及びスプリングガイド16が、上記
と同様にして、基端側係止突部12eを内方に弾性変形
させて乗越え、スピンドル12のフランジ部12aと基
端側係止突部12eの垂立面との間に挾持され、軸部1
2b上を軸方向への移動不能とされる。
【0020】次に、スピンドル12の先端からコイルス
プリング18を外嵌して軸部12bの周囲に配設すると
ともに、コイルスプリング18の基端側をスプリングガ
イド16のガイド突起16aの内周側に配置する。その
後、スピンドルガイド11を、上記したパッキン15及
びスプリングガイド16の場合と同様にして、先端側係
止突部12dから基端側に押込むと、スピンドルガイド
11が先端側係止突部12dを内方に弾性変形させて乗
越えた後、両先端側係止突部12dが弾性により図1に
示す状態に形状復帰する。そして、スピンドル12の軸
部12bの周囲に配設したコイルスプリング18の先端
側をスピンドルガイド11の保持凹部11cに配置する
ことにより、スピンドルガイド11がスプリングガイド
16から離間する方向に付勢される。このとき、スピン
ドル12の先端の両先端側係止突部12dが形状復帰し
て、その垂立面をスピンドルガイド11の支持部11a
の先端面に対向させているため、スピンドルガイド11
が先端側係止突部12dにより先端側への移動を規制さ
れ、軸部12bの所定位置に安定して保持される。これ
により、逆止弁10全体の組立が完了する。
【0021】なお、組立後の逆止弁10を分解するに
は、上記とは逆の手順で、スピンドル12のスリット1
2cを介して先端側係止突部12d及び基端側係止突部
12eを内方に弾性変形させて、スピンドルガイド1
1、コイルスプリング18、スプリングガイド16及び
パッキン15をスピンドル12から取外す。
【0022】このようにして組立てられた逆止弁10
は、ソケット2内を湯水が流れないときは、逆止弁10
のコイルスプリング18が、スプリングガイド16を介
して弁体15aをソケットユニット1の弁座4aに押圧
して着座させる(閉塞位置)。また、ソケットユニット
1の給水側取付部3からソケット2内に湯水を圧送して
供給すると、供給される湯水の圧力により、逆止弁10
のフランジ部12a、パッキン15に供給側から放水側
へと向かう圧力が印加される。したがって、ソケット2
内を湯水が流通開始して、ソケットユニット1の放水側
取付部4の基端開口からソケット2内に露出するスピン
ドル12のフランジ部12a基端面への水圧が、コイル
スプリング18のばね力を超えると、コイルスプリング
18の押圧力に抗して、コイルスプリング18により押
圧される弁体15aがスピンドルガイド11側へ移動し
て、弁体15aが放水側取付部4の弁座4aから離脱す
る(開放位置)。これにより、弁体15aが放水側取付
部4の基端開口を開放する開放状態となってソケット2
内部と連通し、ソケット2内の湯水が放水側取付部4か
らシャワー等の放水側に円滑に供給される。更に、シャ
ワー等の放水側から放水側取付部4の基端側へ湯水が逆
流した場合、かかる湯水によりスプリングガイド16及
びパッキン15の外周面等に圧力が印加されるため、逆
止弁10の弁体15aは放水側取付部4の弁座4aに向
かって付勢されて着座する。したがって、従来例と同
様、放水側からの湯水が放水側取付部4からソケット2
内に逆流することはない。
【0023】このように、上記実施例の逆止弁10は、
合成樹脂製のスピンドル12の軸部12bの基端にフラ
ンジ部12aを一体形成するとともに、軸部12bの先
端から基端付近に軸部12bを放射方向に二分して軸方
向に延びるスリット12cを形成し、前記軸部12bの
先端には、前記軸部12bの基端側へ拡径して延びるテ
ーパ状をなす傾斜面と傾斜面から前記軸部12bに略直
交して延びる垂立面からなる先端側係止突部12dを一
体形成し、また、前記軸部12bの基端寄り所定位置に
は、前記軸部12bの基端側へ拡径して延びるテーパ状
をなす傾斜面と傾斜面から前記軸部12bに略直交して
延びる垂立面からなる基端側係止突部12eを一体形成
し、前記スピンドル12の前記軸部12bの前記先端側
係止突部12dと前記基端側係止突部12eとの間にス
ピンドルガイド11の支持部11aを外嵌して配置し
て、前記先端側係止突部12dの垂立面により前記軸部
12bの先端側への移動を規制し、前記スピンドル12
の前記軸部12bの前記フランジ部12aと前記基端側
係止突部12eとの間にパッキン15及びスプリングガ
イド16を挾持して軸方向への移動不能とし、前記スピ
ンドルガイド11の保持凹部11cと前記スプリングガ
イド16のガイド突起16aの内周側との間にコイルス
プリング18を介装したものである。
【0024】したがって、上記実施例は、まず、スピン
ドル12の軸部12bの先端からパッキン15及びスプ
リングガイド16の順で外嵌して軸部12bの基端側へ
と押込むことにより、パッキン15及びスプリングガイ
ド16が、先端側係止突部12d及び基端側係止突部1
2eをスリット12cを介して内方に弾性変形させて乗
越え、フランジ部12aと基端側係止突部12eとの間
に挾持される。その後、コイルスプリング18をスピン
ドル12の軸部12bの周囲に配設し、スピンドルガイ
ド11を、上記と同様にして、スピンドル12の軸部1
2bの先端から基端側へと押込むことにより、スピンド
ルガイド11が先端側係止突部12dを内方に弾性変形
させて乗越えるとともに、コイルスプリング18により
先端側へ付勢されて、先端側係止突部12dの垂立面に
当接し、軸部12bの所定位置に安定して保持され、全
体の組立が終了する。その結果、スピンドル12に全て
の部品を押込むだけで組立を行なうことができることと
なり、従来例の逆止弁60のように複雑な工程を各種行
なう必要がないため、逆止弁10の組立作業を容易、か
つ、迅速に行なうことができ、作業効率が向上する。ま
た、スピンドル12は合成樹脂により一体形成されるた
め、従来例の金属製のスピンドル62に比較して、その
製造が簡単で、製造コストも低減することができる。そ
して、逆止弁10の部品は、スピンドルガイド11、ス
ピンドル12、パッキン15、スプリングガイド16及
びコイルスプリング18の5点であり、従来例の逆止弁
60の8点より大幅に部品点数を削減することができ、
その製造コストを一層低減することができる。更に、ス
ピンドル12の製造段階で、フランジ部12a及び基端
側係止突部12e間の距離を一定とすることにより、フ
ランジ部12a及び基端側係止突部12e間にスプリン
グガイド16を介して挾持されるパッキン15の締代を
一定とすることができ、そのシール性を向上することが
一層容易となる。
【0025】ところで、上記実施例の逆止弁10は、コ
イルスプリング18をスピンドル12の周囲に保持して
その離脱を規制する手段として、スピンドルガイド11
に規制突部11b及び保持凹部11cを形成するととも
に、従来例の逆止弁60の座金66に対応する部分にス
プリングガイド16を設けたが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、コイルスプリン
グ18をスピンドル12の周囲に安定して保持してその
伸縮を円滑に行なわしめるべく機能するものであればよ
い。例えば、スピンドルガイド11に保持凹部11cを
設けることなく、規制突部11bの内周側によりコイル
スプリング18の先端側を支持する構成とすることも可
能である。また、本考案の逆止弁10は、上記実施例の
ソケットユニット1以外にも、任意の水道用水栓具に適
用可能である。
【0026】そして、上記実施例のスピンドル12は、
スピンドルガイド11を保持する第1係止部として先端
側規制突部12dを、スプリングガイド16を保持する
第2係止部として基端側係止突部12dを設けたが、こ
れを他の構成、例えば図6の構成とすることもできる。
図6は本発明の別の実施例の逆止弁のスピンドルを示す
側面図である。
【0027】図に示すように、スピンドル21の軸部2
1bの先端から基端までスリットを設けることなく、そ
の先端部にのみスリット21cを形成し、先端側係止突
部21dの内方への弾性変形のみを許容するようにす
る。そして、スピンドル21のフランジ部21a側の第
2係止部としては、軸部21bの所定位置からフランジ
部21aに拡径して延びる舌片状の所定数の基端側係止
リブ21eを一体形成し、フランジ部21a及び基端側
係止リブ21e間にパッキン15及びスプリングガイド
16を挾持するようにする。この逆止弁20は、ソケッ
トユニット1内に配設された場合に、弁体25aがソケ
ットユニット1の弁座4aに着座した状態で、スピンド
ル21のスリット21cがパッキン15からフランジ部
21a側に露出して、ソケット2から放水側取付部4へ
湯水が漏出する事態を一層有効に防止することができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の逆止弁は、合成
樹脂製のスピンドルの軸部の一端にフランジ部を設ける
とともに、前記軸部の他端に、前記軸部の一端側へ拡径
して延びるテーパ状をなすとともに、前記軸部に向かっ
て弾性変形可能な第1係止部を設け、また、前記軸部の
前記フランジ部と前記第1係止部との間に、前記軸部の
一端側へ拡径して延びるテーパ状をなすとともに、前記
軸部に向かって弾性変形可能な第2係止部を設けて、前
記スピンドルの前記軸部の前記第1係止部と前記第2係
止部との間にスピンドルガイドを外嵌して配置して、前
記第1係止部により前記軸部の他端側への移動を規制
し、前記スピンドルの前記軸部の前記フランジ部と前記
第2係止部との間にパッキンを外嵌して配置して、前記
フランジ部により前記軸部の一端側への移動を規制し、
前記スピンドルの前記軸部の前記第2係止部と前記パッ
キンとの間にスプリングガイドを外嵌して配置して、前
記第2係止部により前記軸部の他端側への移動を規制
し、前記スピンドルガイドと前記スプリングガイドとの
間にスプリングを介装したものである。
【0029】したがって、まず、スピンドルの軸部の他
端からパッキン及びスプリングガイドの順で外嵌して軸
部の一端側へと押込むことにより、パッキン及びスプリ
ングガイドが、第1係止部及び第2係止部を軸部に向け
て弾性変形させて乗越え、フランジ部と第2係止部との
間に配置される。このとき、スプリングガイドが第2係
止部により軸部の他端側への移動を規制されるため、ス
プリングガイド及びパッキンがフランジ部及び第2係止
部間に挾持され、軸部の所定位置に保持される。次に、
スピンドルの軸部の他端からスピンドルガイドを外嵌し
て軸部の一端側へと押込むと、スピンドルガイドが第1
係止部を軸部に向けて弾性変形させて乗越える。このと
き、スピンドルガイドが第1係止部により軸部の他端側
への移動を規制される。その後、スプリングをスプリン
グガイド及びスピンドルガイド間に介装することによ
り、スピンドルガイドがスプリングガイドから離間する
方向に付勢されて第1係止部に当接して、軸部の所定位
置に保持され、全体の組立が完了する。その結果、スピ
ンドルに全ての部品を押込むだけで組立を行なうことが
できることとなり、その組立作業を容易、かつ、迅速に
行なうことができ、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の逆止弁の断面図であ
る。
【図2】図2は本発明の一実施例の逆止弁の側面図であ
る。
【図3】図3は本発明の一実施例の逆止弁に使用される
スピンドルの係止突部を示す平面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例の逆止弁に使用される
スピンドルのスリットを示す正面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例の逆止弁を使用したソ
ケットユニットの断面図である。
【図6】図6は本発明の別の実施例の逆止弁のスピンド
ルを示す正面図である。
【図7】図7は従来の逆止弁の断面図である。
【図8】図8は従来の逆止弁を使用したソケットユニッ
トの断面図である。
【符号の説明】
11 スピンドルガイド 12 スピンドル 12a フランジ部 12b 軸部 12d 先端側係止突部(第1係止部) 12e 基端側係止突部(第2係止部) 15 パッキン 16 スプリングガイド 18 コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 琢之 岐阜県岐阜市黒野308番地 株式会社ケ ーブイケー内 (56)参考文献 実開 平3−67778(JP,U) 実開 平2−109082(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 15/00 - 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部、前記軸部の一端に設けられるフラ
    ンジ部、前記軸部の他端に設けられ、前記軸部の一端側
    へ拡径して延び、前記軸部に向かって弾性変形可能な第
    1係止部、前記軸部の前記フランジ部と前記第1係止部
    との間に設けられ、前記軸部の一端側へ拡径して延び、
    前記軸部に向かって弾性変形可能な第2係止部とからな
    るスピンドルと、 前記スピンドルの前記軸部の前記第1係止部と前記第2
    係止部との間に外嵌して配置され、前記第1係止部によ
    り前記軸部の他端側への移動を規制されるスピンドルガ
    イドと、 前記スピンドルの前記軸部の前記フランジ部と前記第2
    係止部との間に外嵌して配置され、前記フランジ部によ
    り前記軸部の一端側への移動を規制されるパッキンと、 前記スピンドルの前記軸部の前記第2係止部と前記パッ
    キンとの間に外嵌して配置され、前記第2係止部により
    前記軸部の他端側への移動を規制されるスプリングガイ
    ドと、 前記スピンドルガイドと前記スプリングガイドとの間に
    介装されるスプリングとを具備することを特徴とする逆
    止弁。
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