JP3067499B2 - リセッシングツールのセッティング装置 - Google Patents

リセッシングツールのセッティング装置

Info

Publication number
JP3067499B2
JP3067499B2 JP5335709A JP33570993A JP3067499B2 JP 3067499 B2 JP3067499 B2 JP 3067499B2 JP 5335709 A JP5335709 A JP 5335709A JP 33570993 A JP33570993 A JP 33570993A JP 3067499 B2 JP3067499 B2 JP 3067499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
gauge
cutter
stand
spindle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5335709A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07186009A (ja
Inventor
寛二 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5335709A priority Critical patent/JP3067499B2/ja
Publication of JPH07186009A publication Critical patent/JPH07186009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3067499B2 publication Critical patent/JP3067499B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穴内部の溝切りや面取
り加工を目的としたリセッシングツールのセッティング
装置に関し、特にカッタの刃先の突出量をプリセットす
るためのセッティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークに加工された穴の内部の溝切りや
面取り加工を目的としたリセッシングツール1の一例を
図6,7に示す。図6,7に示すように、同一軸線上に
配置されたボディ2とシャンク3とがキー4を介して軸
心方向に摺動可能に連結されていて、ボディ2の外周に
はストップカラー5を有するアジャスタブルカラー6が
ベアリング7を介して回転可能に螺合されているととも
に、ボディ2の内部には偏心量eだけ偏心した位置にツ
ールホルダ8がベアリング9を介して回転可能に装着さ
れている。また、前記シャンク3の外周にはロックナッ
ト10が装着されている。そして、ツールホルダ8の先
端にはカッタ11(バイト)が固定されている。
【0003】前記ツールホルダ8には螺旋状の溝カム1
2が形成されているとともに、シャンク3側には溝カム
12に係合するピン13が設けられており、さらにツー
ルホルダ8とシャンク3とはコイルスプリング14によ
って相互に離間する方向に付勢されている。これによ
り、ボディ2とシャンク3とは、そのボディ2とロック
ナット10とのなすストロークSの範囲内で相対移動可
能となっている。
【0004】すなわち、前記シャンク3は加工ユニット
のスピンドル15に装着されることから、スピンドル1
5を回転駆動しながら加工ユニットに切削送りを与えて
アジャスタブルカラー6先端のストップカラー5を例え
ば定置式のブッシュ16に当接させる。なおも加工ユニ
ットに切削送りを与えると、コイルスプリング14の力
に抗してシャンク3がボディ2内部に押し込まれて、そ
の相対変位に応じて溝カム12とピン13との係合のた
めにツールホルダ8が回転する。これにより、ボディ2
に対して偏心しているカッタ11の刃先11aが徐々に
ボディ2の径方向外側に送り出されて、そのカッタ11
の刃先11aがワークに切り込むことにより溝加工が施
される。そして、上記の加工される溝の深さは、ストロ
ークSをロックナット10により調整することで任意に
設定することができる。
【0005】なお、上記のリセッシングツール1は一般
に市販されているもので、切削送り量が加工ユニットの
送り装置側で管理される場合には、ロックナット10は
必ずしも必要としない。
【0006】ところで、上記のリセッシングツール1の
使用形態として、例えば図8,9,10に示すようにリ
セッシングツール1そのものをアジャスタブルアダプタ
17を介して加工ユニットのスピンドル15に装着し、
ワークWの穴Hの背面側に面取り加工を施すことがあ
る。
【0007】この例では、ブッシュプレート18に保持
されたブッシュ16にリセッシングツール1側のストッ
プカラー5が当接してから、そのブッシュ16とスピン
ドル端面15aとの間の距離Aが所定のセッティング寸
法になるまで加工ユニットを送り込んだ場合に、所定の
大きさの面取りが施されるように設定してある。
【0008】そして、ブッシュ16の位置を固定とし、
またスピンドル15の前進限位置が図8に示す位置で常
に一定であるとすると、カッタ11を交換した場合には
その径方向へのカッタ11の刃先11aの突出量が微妙
に変化することから、アジャストナット19を操作して
カッタ11の刃先11aの突出量の調整を行う。つま
り、ブッシュ16に対しストップカラー5が当接するタ
イミングを早くするか遅くするかでカッタ11の刃先1
1aの突出量を調整する。
【0009】ここで、前記アジャスタブルアダプタ17
は、シャンク3とテーパ結合されるとともに外周面側が
スピンドル15に対してキー結合されて止めねじ20に
て固定されるアダプタ本体21と、このアダプタ本体2
1の外周に螺合されるアジャストナット19とで構成さ
れ、アジャストナット19を回転操作することによりス
ピンドル15からの自由状態でのリセッシングツール1
の突出量を微調整することができる。
【0010】実際には、上記のストップカラー5のブッ
シュ当接面とアジャストナット19のスピンドル着座面
との間の距離Aが所定のセッティング寸法になった場合
に、カッタ11の刃先11aの径方向への突出量が規定
の寸法となるようにリセッシングツール(アジャスタブ
ルアダプタ17を含む)1単体の状態で予め機外でプリ
セットしておき、カッタ11が摩耗した場合にはリセッ
シングツール1ごと交換するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
造においては、セッティング寸法Aやカッタ11の刃先
突出量のプリセットにあたって、ボディ2とシャンク3
との相対移動量を考慮して、例えば定盤上でハイトゲー
ジ等を用いてストップカラー5やアジャストナット19
あるいはカッタ11の刃先11aの位置を測定しながら
それらの相対位置関係を調整したり、あるいは上記ボテ
ィ2とシャンク3との相対移動量を考慮したストップカ
ラー5とアジャストナット19および刃先11a相互位
置を予め規定した板状のゲージを基準にプリセットを行
うようにしている。そのため、ボディ2とシャンク3と
を実際に相対移動させないで行う間接的なセッティング
方法であることから、セッティング精度の向上が望め
ず、一旦加工に移行してから再度調整し直す必要がある
など実用性の面でなおも問題を残している。
【0012】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、機外でのリセッ
シングツールの正確なプリセットを可能にしたセッティ
ング装置を提供することにある。すなわち、リセッシン
グツールのボティとシャンクとを相対移動させて実際の
加工完了状態を再現した状態でセッティングを行えるよ
うにした構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のよう
に、ボディに偏心した状態で回転可能に支持されるとと
もに、先端にカッタが装着されたツールホルダと、前記
ボディに対し軸心方向に摺動可能に連結されたシャンク
と、前記シャンクに結合されるアダプタ本体およびこの
アダプタ本体の外周に螺合されたアジャストナットとか
ら構成されて該アジャストナットを着座面としてスピン
ドル先端に装着されるアジャスタブルアダプタとを備
え、前記ボディの一部が規制部材に当接してその規制部
材当接面とアジャストナットのスピンドル着座面との間
の距離が所定のセッティング寸法になるまでスピンドル
に切削送りを与えて、ボディとシャンクとの相対変位に
伴うツールホルダの回転によりカッタの刃先をツールホ
ルダの径方向外側に突出させて切削加工を行うリセッシ
ングツールにして、このリセッシングツールの前記セッ
ティング寸法のもとでのカッタの突出量をプリセットす
るための装置である。
【0014】そして、このセッティング装置は、スタン
ドと、このスタンドに設けられて、前記アジャストナッ
トを着座面としてリセッシングツールが立設されるテー
ブルと、前記スタンドのうちテーブルの上方に設けられ
た略U字状の補助テーブルと、前記ボディの規制部材当
接面に着座するようにリセッシングツールに装着される
とともに、前記補助テーブルに対して上下動不能に係合
可能な押さえリングと、前記テーブルに立設されたリセ
ッシングツールの下方に位置するようにスタンドに揺動
可能に支持されて、その揺動変位によりアジャスタブル
アダプタの下端面に当接してボディとシャンクとを相対
変位させる揺動レバーと、前記テーブル上に載置される
とともに、前記補助テーブルに対して係合状態にある押
さえリングのうち規制部材当接面に着座する面までの距
離が所定のセッティング寸法となるように予め設定され
ていて、前記テーブルとアジャストナットとの間に介装
されることにより、ボディの規制部材当接面とアジャス
トナットのスピンドル着座面との間の距離が所定のセッ
ティング寸法となるように再現するスペーサと、前記補
助テーブル上に設けられ、ボディと同径に形成されたベ
ース部とこのベース部と一体に形成された刃先ゲージ部
とを有して、前記ボディの外周面を基準としたカッタの
刃先の正規の突出量が設定されたマスタゲージと、前記
マスタゲージのベース部およびスタンド上のリセッシン
グツールのボディに装着可能なゲージリングとこのゲー
ジリングに支持されたダイヤルゲージとを有して、前記
刃先ゲージ部を基準としたカッタの刃先の突出量の誤差
を指示するゲージスタンドとから構成される。
【0015】
【作用】この構造によると、押さえリングが規制部材と
してのブッシュの役割をし、またテーブルがスピンドル
の役割をするので、揺動レバーによりリセッシングツー
ルのボティとシャンクとを相対移動させた上で、そのテ
ーブルとアジャストナットとの間にスペーサを挾めば、
ボティの規制部材当接面とアジャストナットのスピンド
ル着座面との間の距離が正規のセッティング寸法に設定
されて、その状態を維持することができる。
【0016】この状態では、ボティとシャンクとの相対
変位に応じてツールホルダが回転して、カッタの刃先が
加工完了状態を再現していることから、マスタゲージを
基準にこれとカッタの刃先位置との誤差量をゲージスタ
ンドの指示から読み取り、その誤差量が零となるように
アジャストナットを回転操作して調整すればよい。
【0017】このアジャストナットの調整は、調整後の
リセッシングツールをスピンドルに装着した場合に、そ
のアジャストナットを着座面とするスピンドルからのリ
セッシングツールの突出量が変化することを意味し、結
果的にはボディの一部が規制部材に当接するタイミング
が微調整されたことになる。
【0018】
【実施例】図1〜図5は本発明の一実施例を示す図で、
リセッシングツール1そのものについては図8,9に示
したものと共通する部分には同一符号を付してある。
【0019】図1〜図5に示すように、底板22とフレ
ーム23とで略L字状に形成されたスタンド24には、
水平なテーブル25が固定されており、さらにテーブル
25の上方には同じく水平な補助テーブル26が固定さ
れている。前記テーブル25には、その上面がテーブル
25と面一状態となるようにガイドブッシュ27が固定
されており、このガイドブッシュ27にリセッシングツ
ール1のアジャスタブルアダプタ17が挿入されてその
アジャストナット19を着座面として立設される。
【0020】一方、前記補助テーブル26にはその中央
部に比較的大きな逃げ溝28が形成されていて補助テー
ブル26全体が略U字状のものとして形成されており、
これにより上記のようにテーブル25上にリセッシング
ツール1を立設する際の障害とならないようになってい
る。
【0021】前記リセッシングツール1の上部には円形
の押さえリング29がかぶせられて、この押さえリング
29が補助テーブル26に係合することでリセッシング
ツール1を拘束するようになっている。この押さえリン
グ29は、図5にも示すように、外周にローレット加工
が施された円形の上フランジ30と二面幅形状の下フラ
ンジ31とにより円環状のものとして形成され、上フラ
ンジ30の穴32の径はリセッシングツール1のボディ
2に摺動可能にはまり得る大きさに設定されているとと
もに、下フランジ31の内周面もまたその外形状と同じ
二面幅形状に形成され、その二面幅寸法はリセッシング
ツール1のアジャスタブルカラー6の外周にはまり得る
大きさに設定されている。さらに、前記下フランジ31
の外周の二面幅寸法は補助テーブル26の逃げ溝28に
はまり得る大きさに設定されているとともに、上下フラ
ンジ30,31の間の溝33の幅は補助テーブル26の
板厚を受容し得る大きさに設定されている。
【0022】したがって、前記押さえリング29の下フ
ランジ31の二面幅形状を補助テーブル26の逃げ溝2
8に合わせながら、その押さえリング29をリセッシン
グツール1のボディ2にはめ合わせてストップカラー5
に着座させた上で、90度回転させる。これにより、上
下フランジ30,31間の溝33が補助テーブル26の
逃げ溝28の周縁部に係合して、押さえリング29ひい
てはリセッシングツール1の上下動が不能となるように
拘束され、同時に下フランジ31の二面幅形状の内周面
がアジャスタブルカラー6の外周面に当接することによ
りリセッシングツール1全体が鉛直姿勢となるように案
内する役目をする。
【0023】なお、前記補助テーブル26の下面にはス
トッパピン34が突設されており、前記押さえリング2
9を90度回転させた場合に下フランジ31の外周の二
面幅形状部をストッパピン34に当接させて過度の回転
を阻止するようになっている。
【0024】前記底板22上にはブラケット35を介し
てピン36が回転可能に支持されており、このピン36
の一端にはアジャスタブルアダプタ17の下方に位置す
る揺動レバー37が一体にキー連結されているととも
に、ピン36の他端にはノブ38付きの操作ハンドル3
9が連結されていて、揺動レバー37はコイルスプリン
グ40により図1の反時計回り方向に付勢されている そして、操作ハンドル39を図1の待機位置P1から回
転位置P2まで回転させることにより、揺動レバー37
の一端をアジャスタブルアダプタ17の下面に押し当て
てアジャスタブルアダプタ17全体を押し上げることに
より、リセッシングツール1のボディ2とシャンク3と
を相対移動させることができる。
【0025】前記テーブル25上にはハンドル41を有
する鍵形状のスペーサプレート42がピン43を介して
回転可能に支持されており、上記のようにアジャストナ
ット19を含むアジャスタブルアダプタ17を揺動レバ
ー37により押し上げた状態で、そのアジャストナット
19とテーブル25との間にスペーサプレート42を挾
むことができるようになっている。
【0026】そして、上記のようにアジャストナット1
9とテーブル25との間にスペーサプレート42を挾ん
だ場合には、スペーサプレート42の上面からストップ
カラー5に対する押さえリング29の着座面までの距離
が、先に述べた加工時のセッティング寸法A(図8)と
なるように設定されている。
【0027】前記補助テーブル26上にはマスタゲージ
44とゲージスタンド45とが設けられている。マスタ
ゲージ44は、補助テーブル26に固定されたフランジ
部48付きのベース部46と、このベース部46と一体
に形成されて実際のカッタ11の刃先形状と同形状をも
つ刃先ゲージ部47とから構成されている。そして、前
記ベース部46はリセッシングツール1側のボディ2と
同径に形成されているとともに、フランジ部48から刃
先ゲージ部47までの距離は押さえリング29の上面か
らカッタ11の刃先11aまでの距離とほぼ等しくなる
ように設定されていて、なおかつ刃先ゲージ部47の径
方向の突出量は、実際の加工完了状態において前記ボデ
ィ2の外周面を基準とした場合に必要とされるカッタ1
1の刃先11aの正規の突出量に設定されている。
【0028】他方、前記ゲージスタンド45は、リセッ
シングツール1のボディ2およびマスタゲージ44のベ
ース部46にはまり得る内径をもつゲージリング49
と、このゲージリング49にホルダ50を介して支持さ
れたダイヤルゲージ51とで構成されている。なお、前
記ゲージリング49の外周面にはローレット加工が施さ
れている。そして、後述するように、ゲージスタンド4
5をマスタゲージ44にはめ合わせてダイヤルゲージ5
1の接触子52をマスタゲージ44の刃先ゲージ部47
に接触させた上でダイヤルゲージ51の零点合わせを行
い、その後にゲージスタンド45を押さえリング39上
のボディ2にはめ合わせてダイヤルゲージ51の接触子
52をカッタ11の刃先11aに接触させることによ
り、ダイヤルゲージ51はマスタゲージ44の刃先ゲー
ジ部47を基準としたカッタ11の刃先突出量の誤差を
指示することになる。
【0029】次に上記のセッティング装置を用いたプリ
セット手順について説明する。
【0030】図1に示すように、ゲージスタンド45と
押さえリング29を予め外しておく一方で、スペーサプ
レート42についても図4の退避位置P3に予め退避さ
せておき、この状態でテーブル25のガイドブッシュ2
7にアジャスタブルアダプタ17を挿入し、アジャスト
ナット19を着座面としてリセッシングツール1をテー
ブル25上に着座させる。
【0031】続いて、リセッシングツール1の上方から
押さえリング29をボディ2に挿入してその押さえリン
グ29をストップカラー5に着座させ、押さえリング2
9を90度回転させる。これにより押さえリング29の
溝33が補助テーブル26に係合して押さえリング29
の上方への移動ひいてはリセッシングツール1の上方へ
の移動が阻止される。
【0032】この後、操作ハンドル39の回転操作によ
り揺動レバー37を揺動させ、アジャスタブルアダプタ
17を押し上げることによりリセッシングツール1のボ
ディ2とシャンク3とを圧縮方向に相対移動させる。そ
して、操作ハンドル39を押さえたままでスペーサプレ
ート42を回してそのスペーサプレート42をテーブル
25とアジャストナット19との間に挾み込んだ上、操
作ハンドル39を解放する。その結果、テーブル25と
アジャストナット19との間にスペーサプレート42が
圧締されるかたちとなって、しかもスペーサプレート4
2に対するアジャストナット19の着座面から押さえリ
ング29に対するストップカラー5の着座面までの距離
が正規のセッティング寸法Aに設定されていることか
ら、これをもってセッティング寸法Aのもとでの実際の
加工時における加工完了状態が再現される。
【0033】この時、リセッシングツール1のボディ2
とシャンク3とは所定量だけ相対移動した状態がそのま
ま保持されているので、その相対変位に応じた分だけカ
ッタ11がツールホルダ8とともに回転して、そのカッ
タ11の刃先11aが径方向に所定量だけ突出する。
【0034】こうして、リセッシングツール1の加工完
了状態が再現されたならばマスタゲージ44にゲージス
タンド45をはめ合わせ、ダイヤルゲージ51の接触子
52を刃先ゲージ部47に接触させて、ダイヤルゲージ
51の指針を零点に合わせる。
【0035】続いて、ゲージスタンド45をマスタゲー
ジ44から抜き取り、そのまま押さえリング29の上方
からリセッシングツール1のボディ2にはめ合わせる。
そして、ダイヤルゲージ51の接触子52をカッタ11
の刃先11aに接触させ、その時のダイヤルゲージ51
の指示を読み取る。
【0036】この時、ダイヤルゲージ51の指針52が
零点を指示していないかぎり、そのプラスあるいはマイ
ナス方向の誤差はマスタゲージ44を基準としたカッタ
11の刃先11aの誤差を意味している。そこで、アジ
ャストナット19を回転操作し、リセッシングツール1
のボディ2とシャンク3との相対移動を伴いながらカッ
タ11を微少量だけ回転させて、ダイヤルゲージ51の
指針が零点を示すまで調整する。
【0037】このアジャストナット19による調整は、
調整後のリセッシングツール1をスピンドル15に装着
した場合に、そのアジャストナット19を着座面とする
スピンドル15からの自由状態でのリセッシングツール
1の突出量が変化することを意味し、その結果としてス
トップカラー5が図8,9に示したブッシュ16に当接
するタイミングが微調整されたことになり、以上をもっ
てカッタ11のプリセット作業が終了する。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リセッシ
ングツールのボディとシャンクとを相対移動させて実際
の加工時における加工完了状態を再現した状態でカッタ
の突出量のプリセットを行うことができるため、そのセ
ッティング精度が大幅に高くなることはもちろんのこ
と、従来のように一旦実際の加工に移行したのちに再度
セッティング作業を行う必要がなくなり、作業性の改善
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図。
【図5】押さえリングの斜視図。
【図6】リセッシングツールの一例を示す断面図。
【図7】図6の左側面図。
【図8】図6のリセッシングツールの使用形態を示す説
明図。
【図9】図8の要部拡大図。
【図10】図9の左側面図。
【符号の説明】
1…リセッシングツール 2…ボディ 3…シャンク8…ツールホルダ 11…カッタ 11a…刃先 15…スピンドル 16…ブッシュ(規制部材) 17…アジャスタブルアダプタ 19…アジャストナット 21…アダプタ本体 24…スタンド 25…テーブル 26…補助テーブル 29…押さえリング 37…揺動レバー 42…スペーサプレート 44…マスタゲージ 45…ゲージスタンド 46…ベース部 47…刃先ゲージ部 49…ゲージリング 51…ダイヤルゲージ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディに偏心した状態で回転可能に支持
    されるとともに、先端にカッタが装着されたツールホル
    ダと、 前記ボディに対し軸心方向に摺動可能に連結されたシャ
    ンクと、 前記シャンクに結合されるアダプタ本体およびこのアダ
    プタ本体の外周に螺合されたアジャストナットとから構
    成されて該アジャストナットを着座面としてスピンドル
    先端に装着されるアジャスタブルアダプタとを備え、 前記ボディの一部が規制部材に当接してその規制部材当
    接面とアジャストナットのスピンドル着座面との間の距
    離が所定のセッティング寸法になるまでスピンドルに切
    削送りを与えて、ボディとシャンクとの相対変位に伴う
    ツールホルダの回転によりカッタの刃先をツールホルダ
    の径方向外側に突出させて切削加工を行うリセッシング
    ツールにして、 このリセッシングツールの前記セッティング寸法のもと
    でのカッタの突出量をプリセットするための装置であっ
    て、 スタンドと、 このスタンドに設けられて、前記アジャストナットを着
    座面としてリセッシングツールが立設されるテーブル
    と、 前記スタンドのうちテーブルの上方に設けられた略U字
    状の補助テーブルと、 前記ボディの規制部材当接面に着座するようにリセッシ
    ングツールに装着されるとともに、前記補助テーブルに
    対して上下動不能に係合可能な押さえリングと、 前記テーブルに立設されたリセッシングツールの下方に
    位置するようにスタンドに揺動可能に支持されて、その
    揺動変位によりアジャスタブルアダプタの下端面に当接
    してボディとシャンクとを相対変位させる揺動レバー
    と、前記テーブル上に載置されるとともに、前記補助テーブ
    ルに対して係合状態にある押さえリングのうち規制部材
    当接面に着座する面までの距離が所定のセッティング寸
    法となるように予め設定されていて、 前記テーブルとア
    ジャストナットとの間に介装されることにより、ボディ
    の規制部材当接面とアジャストナットのスピンドル着座
    面との間の距離が所定のセッティング寸法となるように
    再現するスペーサと、 前記補助テーブル上に設けられ、ボディと同径に形成さ
    れたベース部とこのベース部と一体に形成された刃先ゲ
    ージ部とを有して、前記ボディの外周面を基準としたカ
    ッタの刃先の正規の突出量が設定されたマスタゲージ
    と、 前記マスタゲージのベース部およびスタンド上のリセッ
    シングツールのボディに装着可能なゲージリングとこの
    ゲージリングに支持されたダイヤルゲージとを有して、
    前記刃先ゲージ部を基準としたカッタの刃先の突出量の
    誤差を指示するゲージスタンド、 とを備えたことを特徴とするリセッシングツールのセッ
    ティング装置。
JP5335709A 1993-12-28 1993-12-28 リセッシングツールのセッティング装置 Expired - Fee Related JP3067499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5335709A JP3067499B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 リセッシングツールのセッティング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5335709A JP3067499B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 リセッシングツールのセッティング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07186009A JPH07186009A (ja) 1995-07-25
JP3067499B2 true JP3067499B2 (ja) 2000-07-17

Family

ID=18291607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5335709A Expired - Fee Related JP3067499B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 リセッシングツールのセッティング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3067499B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104162807B (zh) * 2014-08-18 2016-08-24 电子科技大学 一种机床rtcp三维同步检测装置及检测方法
CN105203005B (zh) * 2015-11-10 2017-11-17 江南工业集团有限公司 一种圆筒类零件外轮廓形位公差测量仪器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07186009A (ja) 1995-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3067499B2 (ja) リセッシングツールのセッティング装置
US4679471A (en) Lathe for generating aspherical surfaces
US4860497A (en) Drill grinder having drill holder including chucks for gripping shank and body of the drill
US4411105A (en) Precision drill bit resurfacing tool
US2398066A (en) Gauging device for setting tools
US4051751A (en) Machine for generating surfaces of various characteristics on workpieces
US4463524A (en) Indexable insert grinding machine
US6077146A (en) Method of correcting a taper in a grinding machine, and apparatus for the same
JPS6342967Y2 (ja)
JPH11333675A (ja) S字ギャッシュボールエンドミル研削盤
US2704948A (en) Power chain saw sharpenper
JPS6113205Y2 (ja)
US2612014A (en) Back rest for grinding machines
US3145512A (en) Fixture for holding and positioning tool
JPH01228763A (ja) 直線溝および螺旋溝を有する切削工具の研磨装置およびその作動方法
US2368077A (en) Chucking means for drill bits
CN210909252U (zh) 一种自动开刃铣刀研磨机
US3606816A (en) Automatic step feed device for duplicating milling machines
JPS6137442Y2 (ja)
JPH1119806A (ja) 工作機械の心押台
JPS6317620Y2 (ja)
JPH0314267Y2 (ja)
JPH09300101A (ja) 切削装置
JPH08215984A (ja) 刃先調整装置
JP2546963Y2 (ja) ばね成形機のフック起こし装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080519

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees