JP3067320B2 - 筒形アルカリ電池の製造方法 - Google Patents

筒形アルカリ電池の製造方法

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健一 篠田
彰英 泉
隆 松尾
清英 筒井
勝博 山下
秀典 都築
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富士電気化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時代の要請である無水
銀化に対応した筒形アルカリ電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7乃至図9は従来の筒形アルカリ電池
の製造方法の各工程を示す断面図である。
【0003】従来、筒形アルカリ電池を製造する際に
は、封口体の製作工程において、図7に示すように、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂製のガスケット
7の肉厚のボス部7aに金属製のキャップ13を嵌着
し、その状態で、図8に示すように、該ボス部7aの中
央部に形成された集電体嵌入孔7bに金属針状の集電体
9を挿入して、図9に示すような封口体6を製作してい
た。即ち、集電体9の挿入に際してガスケット7のボス
部7aにキャップ13を嵌着することにより、ボス部7
aが集電体9を締め付ける力がクリープ特性によって経
時的に弱まるのを補強し、これにより、電池として要求
される耐漏液性を確保していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、筒形ア
ルカリ電池は、環境への問題から、負極亜鉛粉からのガ
ス発生を防止するためにアマルガムとして加えていた水
銀を極力減らす動きがあり、無水銀化も検討されてい
る。この無水銀化に当たって、負極活物質(亜鉛)に直
接触れる金属製のキャップ13は亜鉛の腐食によるガス
発生に悪影響を及ぼすことが確認され、このキャップ1
3の廃止を余儀なくされつつある。
【0005】ところが、ガスケット7のボス部7aにキ
ャップ13を嵌着しない状態で、ボス部7aの集電体嵌
入孔7bに集電体9を挿入すると、ガスケット7のボス
部7aにストレスクラックが生じたり、ボス部7aと集
電体9との密着性が悪くてクリープが起こる危険性が高
い。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、無水銀化に対
応し得ると共に、ストレスクラックやクリープの発生を
防止することが可能な筒形アルカリ電池の製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、正極缶
(2)内に筒状の正極合剤(3)を挿入し、該正極合剤
の中空部に、セパレータ(4)を介して、亜鉛を負極活
物質とする負極(5)を充填してなる本体(8)と、熱
可塑性樹脂からなるガスケット(7)のボス部(7a)
に形成された集電体嵌入孔(7b)に対して金属製の集
電体(9)を挿入してなる封口体(6)とを有する筒形
アルカリ電池(1)において、前記ガスケットのボス部
を所定の治具(12)で挟持し、この状態で、前記集電
体嵌入孔に前記集電体を圧入して封口体(6)とし、次
いで、前記封口体から前記治具を取り外した後、前記封
口体の集電体を前記本体の負極に挿入する形で当該封口
体を当該本体に組み付けるようにして構成される。
【0008】
【作用】上記した構成により、本発明は、ガスケット
(7)のボス部(7a)の集電体嵌入孔(7b)に集電
体(9)を圧入するときには、ボス部の膨張が治具(1
2)によって拘束されると共に、筒形アルカリ電池
(1)の組立後においては、該筒形アルカリ電池内に治
具が存在しないように作用する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明による筒形アルカリ電池の製造方法の
一実施例が適用された筒形アルカリ電池の一例を示す断
面図、図2乃至図6は本発明による筒形アルカリ電池の
製造方法の一実施例の各工程を示す断面図である。
【0010】まず、正極缶2、正極合剤3、セパレータ
4及び負極5等からなる本体8を従来の方法で製作す
る。即ち、二酸化マンガンを正極活物質とする正極合剤
3をペレット状に成形し、このペレット状の正極合剤3
を3個、図1に示すように、円筒状の正極缶2内に挿入
し、加圧一体化する。次に、これ等正極合剤3の中空部
にセパレータ4を挿入し、所定量の電解液を注入する。
電解液が正極合剤3に含浸された後、亜鉛を負極活物質
とするゲル状の負極5を一定量注入充填して、本体8と
する。
【0011】一方、ガスケット7、集電体9及び負極端
子10等からなる封口体6を製作する。それには、ま
ず、図2に示すように、ポリプロピレン製のガスケット
7のボス部7aに対して、図2上方から所定の治具12
を嵌着する。この治具12は、中空円錐状の外金型12
aと円筒状の内金型12bから構成されており、内金型
12bが外金型12aに対して軸心方向(即ち、図2上
下方向)に摺動自在に支持された構造を有している。
【0012】こうして、ガスケット7のボス部7aに治
具12が嵌着されると、ガスケット7のボス部7aは、
図3に示すように、その上面が治具12の内金型12b
に当接し、その外周面が治具12の外金型12aに当接
して挟持された状態となる。なお、治具12の外金型1
2aの内径D1(図2参照)はガスケット7のボス部7
aの外径D2よりやや小さい(例えば、ボス部7aの外
径D2が4.0mmである場合には外金型12aの内径D
1は3.9mm程度)ので、ボス部7aは外金型12aに
よって強固に挟持されることとなる。
【0013】この状態で、ガスケット7のボス部7aに
形成された集電体嵌入孔7bに対して、略円板状の負極
端子10が一端に設けられた金属製の集電体9の他端を
図3下方から圧入していき、負極端子10の周縁部10
aが、図4に示すように、ガスケット7の周縁部7cに
当接係合したところで、該集電体9の圧入動作を停止す
る。この際、ガスケット7のボス部7aは治具12の外
金型12aによって強固に挟持されているので、ボス部
7aにストレスクラックが生じるようなことはない。ま
た、ガスケット7の集電体嵌入孔7bの内径D3(図3
参照)は集電体9の直径D4よりやや小さく形成されて
いる(例えば、集電体9の直径D4が1.5mmである場
合には集電体嵌入孔7bの内径D3は1.3mm程度)の
で、ガスケット7のボス部7aと集電体9との密着性が
高まることから、クリープが発生する事態を未然に防止
することが可能となる。なお、集電体9をガスケット7
の集電体嵌入孔7bに挿入していくと、集電体9はボス
部7aの上面から上に突出し、更に治具12の内金型1
2bの内部空間を上昇することになるが、治具12の内
金型12bの内径D5は集電体9の直径D4よりやや大
きく形成されているので、集電体9が内金型12bの内
周面に接触して摩擦抵抗を生じるようなことはなく、集
電体9の圧入動作は円滑に行なわれる。
【0014】次いで、治具12の内金型12bを外金型
12aに対して図4下方に摺動させる。すると、それま
で外金型12aによって挟持されていたガスケット7
が、図5に示すように、内金型12bによって下方に押
圧されて治具12から外れ、ここで、ガスケット7、集
電体9及び負極端子10からなる封口体6の製作が終了
し、図6に示すような封口体6が出来上がる。
【0015】こうして、封口体6が出来上がったところ
で、該封口体6を前記本体8の正極缶2の図1下端の開
口部2aから内部に挿入し、集電体9を前記負極5内に
所定の深さまで差し込む。最後に、正極缶2の開口部2
aをクリンプ封口させて、筒形アルカリ電池1とする。
【0016】こうして製造された筒形アルカリ電池1
は、従来のものと異なり、ガスケット7のボス部7aに
金属製のキャップを嵌着していないので、ガス発生も少
なく、材料費も節約することが出来る。
【0017】なお、こうして製造した筒形アルカリ電池
1について、ボス割れの状況を調査した。調査個数は1
00個である。
【0018】また、こうして製造した筒形アルカリ電池
1を60日間静置し、その時点で筒形アルカリ電池1の
クリープ性を調査した。調査個数は20個である。
【0019】更に、こうして製造した筒形アルカリ電池
1(無汞化LR6)について、耐漏液試験を行なった。
即ち、温度60℃、相対湿度90%の雰囲気下で60日
間保存し、20日経過時、40日経過時及び60日経過
時にそれぞれ漏液の有無を調べた。試験個数は60個で
ある。
【0020】同様にして、ガスケット7のボス部7aに
金属製のキャップを嵌着して製造した従来の筒形アルカ
リ電池(以下、比較例1と称する。)と、ガスケット7
のボス部7aに金属製のキャップを嵌着せず、かつ治具
12を使用せずに製造した筒形アルカリ電池(以下、比
較例2と称する。)についても、それぞれ上記の3項目
(ボス割れの状況、クリープ性及び耐漏液性)の調査を
実施した。
【0021】これ等の結果を表1にまとめて示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、ボス割れの状況
については、比較例2では100個の試験体の内の22
個(即ち、22%)がボス割れを生じたのに対して、実
施例では100個の試験体の全てについてボス割れは生
じなかった。また、クリープ性については、比較例2で
は20個の試験体の内の5個(即ち、25%)について
クリープが発生したのに対して、実施例では20個の試
験体の全てについてクリープは発生しなかった。更に、
耐漏液性については、比較例1では、60個の試験体の
内、40日経過時に2個(即ち、3.3%)、60日経
過時に9個(即ち、15%)に漏液が発生し、比較例2
では、60個の試験体の内、20日経過時に4個(即
ち、6.7%)、40日経過時に8個(即ち、13.3
%)、60日経過時に21個(即ち、35%)に漏液が
発生したのに対して、実施例では、60日経過時におい
ても60個の試験体の全てについて漏液は発生しなかっ
た。
【0024】なお、上述の実施例では、ポリプロピレン
製のガスケット7を使用した場合について説明したが、
ポリプロピレン以外のポリオレフィン系樹脂(例えば、
ポリエチレン、ポリスチレン等)及びポリアミド系樹脂
からなるガスケット7を用いた場合に本発明を適用する
ことも勿論可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正極缶2内に筒状の正極合剤3を挿入し、該正極合剤3
の中空部に、セパレータ4を介して、亜鉛を負極活物質
とする負極5を充填してなる本体8と、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリスチレン等のポリオレフィン系
樹脂やポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂からなるガ
スケット7のボス部7aに形成された集電体嵌入孔7b
に対して金属製の集電体9を挿入してなる封口体6とを
有する筒形アルカリ電池1において、前記ガスケット7
のボス部7aを所定の治具12で挟持し、この状態で、
前記集電体嵌入孔7bに前記集電体9を圧入して封口体
6とし、次いで、前記封口体6から前記治具12を取り
外した後、前記封口体6の集電体9を前記本体8の負極
5に挿入する形で当該封口体6を当該本体8に組み付け
るようにして構成したので、ガスケット7のボス部7a
の集電体嵌入孔7bに集電体9を圧入するときには、ボ
ス部7aの膨張が治具12によって拘束されると共に、
筒形アルカリ電池1の組立後においては、該筒形アルカ
リ電池1内に治具12が存在しないことから、ストレス
クラックやクリープの発生を防止することが出来ると共
に、無水銀化に対応可能な筒形アルカリ電池の製造方法
を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による筒形アルカリ電池の製造方法の一
実施例が適用された筒形アルカリ電池の一例を示す断面
図である。
【図2】本発明による筒形アルカリ電池の製造方法の一
実施例の一工程を示す断面図である。
【図3】本発明による筒形アルカリ電池の製造方法の一
実施例の別の工程を示す断面図である。
【図4】本発明による筒形アルカリ電池の製造方法の一
実施例の更に別の工程を示す断面図である。
【図5】本発明による筒形アルカリ電池の製造方法の一
実施例の更に別の工程を示す断面図である。
【図6】本発明による筒形アルカリ電池の製造方法の一
実施例の更に別の工程を示す断面図である。
【図7】従来の筒形アルカリ電池の製造方法の一工程を
示す断面図である。
【図8】従来の筒形アルカリ電池の製造方法の別の工程
を示す断面図である。
【図9】従来の筒形アルカリ電池の製造方法の更に別の
工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1……筒形アルカリ電池 2……正極缶 3……正極合剤 4……セパレータ 5……負極 6……封口体 7……ガスケット 7a……ボス部 7b……集電体嵌入孔 8……本体 9……集電体 12……治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 清英 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (72)発明者 山下 勝博 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (72)発明者 都築 秀典 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−225061(JP,A) 特開 平1−164667(JP,A) 特開 昭63−168968(JP,A) 特開 昭61−133568(JP,A) 実開 昭60−174172(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/08 H01M 6/00 - 6/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極缶内に筒状の正極合剤を挿入し、該
    正極合剤の中空部に、セパレータを介して、亜鉛を負極
    活物質とする負極を充填してなる本体と、熱可塑性樹脂
    からなるガスケットのボス部に形成された集電体嵌入孔
    に対して金属製の集電体を挿入してなる封口体とを有す
    る筒形アルカリ電池において、 前記ガスケットのボス部を所定の治具で挟持し、 この状態で、前記集電体嵌入孔に前記集電体を圧入して
    封口体とし、 次いで、前記封口体から前記治具を取り外した後、前記
    封口体の集電体を前記本体の負極に挿入する形で当該封
    口体を当該本体に組み付けるようにして構成した筒形ア
    ルカリ電池の製造方法。
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