JP3067233U - 果実梱包用中仕切り材 - Google Patents

果実梱包用中仕切り材

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恵次 冨岡
信輔 浦部
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長野ノバフォーム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 りんごを段積みした状態において、果梗を押
圧して加重応力が集中することに起因する傷の発生を防
止し得る果実梱包用中仕切り材を提供する。 【解決手段】 合成樹脂発泡体製の中仕切り材1の下面
に、りんご4の果梗4aが入り込む凹部2を設ける。こ
れにより、果梗4aを介して果肉の中央部分に上方から
の押圧力が集中するということがなくなるので、傷の発
生が防止される。また、上記凹部2を直線状に延びる溝
状に形成することで、合成樹脂発泡体から成る中仕切り
材1を押出し成形にて形成し、その後に例えば段ボール
箱の大きさに応じて裁断するという方法で、下面に果梗
4aが入り込む凹部2を備えた所要の寸法形状の中仕切
り材を容易に作製することができるので、製作費もより
安価となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、りんごやなし等の果実を段ボールの箱の中に段積みして収納する際 に用いられる果実梱包用中仕切り材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば実開平1−156026号公報に、上記のような果実梱包用中仕切り材 が記載されている。図3に示すように、この公報記載の中仕切り材30は、柔軟 で弾性を有する合成樹脂発泡シート31の上面に段ボール紙32を、下面に摩擦 抵抗の小さな合成樹脂フィルム33をそれぞれ接着剤で接着して3層構造に形成 されている。
【0003】 このような中仕切り材30と、図4に示すように、例えばりんご34の大きさ に応じた複数の半球状の果実収容凹部35a…が形成された果実配列トレイ35 とを用いて、段ボール箱36内にりんご34が段積みされて梱包される。すなわ ち、果実配列トレイ35の各果実収容凹部35a…内にりんご34…をそれぞれ 収納した後、これらりんご34…に上方から中仕切り材30を乗せ、次いで、そ の上に次段の果実配列トレイ35を載置し、各果実収容凹部35aにりんご34 …を収納するという手順を繰返してりんご42が段積みされ梱包されている。
【0004】 上記のような中仕切り材30においては、りんご34に上方から接する下面に 、摩擦抵抗の小さな合成樹脂フィルム33が設けられ、これによって滑り易くな っていることで、りんご34の表面に傷が発生するのを防止するようになってい る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、収穫されたりんご34には、その上部中央に軸状の果梗34aが残 されている。そして、上記のような果実配列トレイ35への収納は、果梗34a が上方に位置するようにりんご34の上下方向の姿勢を定めて行うのが一般的で ある。この場合に、果梗34aが、その周囲を囲う果肉部よりも上方に突出する 長さであると、上記した従来の中仕切り材30では、その下面が果梗34aに上 方から当接する。この状態では、果梗34aを介して果肉の中央部分に上方から の押圧力が集中する結果となり、このために、この部分に傷みが生じ易くなる。 したがって、上記のよう中仕切り材30では、傷の発生を充分には防止できない という問題を有している。
【0006】 本考案は、上記した従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、 果実における傷の発生をより確実に防止し得ると共に、さらに、より安価に製作 し得る果実梱包用中仕切り材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案の請求項1の果実梱包用中仕切り材は、果実を段積みする際に 下面が下段の果実の上部側表面に接するように各段の間に介装される合成樹脂発 泡体製の果実梱包用中仕切り材であって、下面における下段の果実のほぼ中央領 域に対応する箇所に、上方に凹入する果梗嵌入凹部が形成されていることを特徴 としている。
【0008】 このような構成によれば、中仕切り材を下段の果実の上に乗せたとき、果実の 上部中央で上方に突出する果梗は果梗嵌入凹部に入り込んだ状態となる。これに より、果梗を介して果肉の中央部分に上方からの押圧力が集中するということが なくなるので、傷の発生がより確実に防止される。
【0009】 請求項2の果実梱包用中仕切り材は、請求項1の中仕切り材において、果梗嵌 入凹部が下面に沿って直線状に延びる溝状に形成されていることを特徴としてい る。
【0010】 この構成によれば、合成樹脂発泡体から成る中仕切り材を押出し成形にて形成 し、その後に例えば段ボールの箱の大きさに応じて裁断するという方法で、下面 に果梗嵌入凹部を備えた所要の寸法形状の中仕切り材を容易に作製することがで きる。したがって、箱の大きさに応じた成形型を個々に設ける必要がないので、 全体的な製作費がより安価となる。
【0011】 請求項3の果実梱包用中仕切り材は、請求項3の中仕切り材において、下面が 断面波形に形成されていることを特徴としている。
【0012】 このように下面が断面波形に形成され、したがって、上方に凹入する凹部が所 定の間隔で並ぶような構成では、下段の果実の配列が異なる場合でも、各果実の ほぼ中央領域に位置する凹部が上記した果梗嵌入凹部として機能することになる 。したがって、下段の果実が例えば碁盤目の位置に配列される場合や千鳥状に配 列される場合でも、同じ中仕切り材を共用することができるので、これによって も全体的な製作費をより安価なものとすることができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図2に 示すように、本実施形態に係る果実梱包用の中仕切り材1は、例えば発泡ポリエ チレン製から成る厚さ15mm程度の板状に形成され、この中仕切り材1の上面 は平坦に、下面は、複数の凹部2…と凸部3…とが交互に隣合った波形の形状に 形成されている。
【0014】 これら凹部2…と凸部3…とは紙面奥側に直線状に延びる形状に形成され、各 凹部2と凸部3との幅寸法はそれぞれ5mm程度に設定されている。また、凸部 3の高さ(凹部2の深さ)は5〜10mmに設定されている。このような中仕切 り材1が、前記図4を参照して説明した梱包状態とほぼ同様に、例えば段ボール 箱内にりんごを段積みして梱包する際に、図4における中仕切り材30に代えて 使用される。
【0015】 すなわち、図1に示すように、収穫したりんご4の大きさに応じた略半球状の 複数の果実収納凹部5a…が形成された果実配列トレイ5が、段ボール箱(図示 せず)内に設置され、次に、各果実収納凹部5a…にりんご4が、その果梗4a を上方に向けて収納される。その後、各りんご4に上方から中仕切り材1を乗せ 、その上に次段の果実配列トレイ(図示せず)5を載置し、各果実収納凹部5a …にりんご4を上記同様に収納するという手順を繰返して、りんご4を段ボール 箱の高さ寸法に応じた所要の段数まで段積みして梱包される。
【0016】 このような梱包作業において、各りんご4に上方から中仕切り材1を乗せる際 には、りんご4の各果梗4aは、中仕切り材1における各りんご4の中央部に対 応する箇所の凹部2に下側から入り込み、果梗4aの上端が凹部2の底に接する 前に、上記凹部2の左右両側の凸部3・3の各下端が、各果梗4a周囲の果肉部 に沿って上方から当接する。そして、その後に段積みを繰返すことで各りんご4 に作用する上方からの押圧力が次第に大きくなる場合でも、中仕切り材1は発泡 ポリエチレン製であるので、果肉部に接する各凸部3の先端側が弾性変形を生じ て接触面積が上記押圧力に応じて広がることになる。これによって、過大な押圧 力が局所に集中することなく各りんご4が定置される。したがって、運搬時等に おいても傷みを生じさせることのない梱包状態となる。
【0017】 しかも上記では、凹部2内に入り込んだ果梗4aは、その上端が凹部2の底か ら離れており、したがって、この果梗4aに上方からの押圧力が作用することも ないので、果梗が押圧されることによって従来生じていた傷みの発生も防止され 、良好な保護状態を確保することができる。
【0018】 さらに、本実施形態における中仕切り材1では、果実配列トレイ5の果実収容 凹部5aの各中心に対応する位置の間にも凹部2…が形成されているので、果実 収容凹部5aに収納されたりんご4の果梗4aの位置が左右に幾分ずれている場 合でも、中仕切り材30を上方から乗せる過程で、果梗4aはそのずれた位置に 開口する隣の凹部2…へと入り込むことになる。したがって、この場合でも上記 同様に果梗4aに上方からの押圧力が作用しない梱包状態が、並べられた各りん ご4に上方から中仕切り材1を乗せるという簡単な作業で得られるので、梱包作 業も容易になる。
【0019】 なお、この場合に、各凸部3の下端は湾曲した形状に形成されているので、左 右にずれた果梗4aの位置が凹部2・2間の凸部3に対応する位置であっても、 この果梗4aの上端が凸部3の下端に接すると、この果梗4aは凸部3の湾曲状 の面に沿って左右いずれかに案内されて凹部2内に入り込むことになる。このと き、果梗4aは凸部3の側面に沿って密着した挿入状態となるが、中仕切り材1 は発泡ポリエチレン製であるので、凸部3が果梗4aの形状に沿って適度に弾性 変形することになる。これによって、果梗4aに側方からの過大な押圧力も作用 しない。したがって、この場合でも良好な保護状態が維持される。
【0020】 一方、上記の中仕切り材1は上面が平坦に形成されている。したがって、この 面に吸着パッドを接触させて真空吸引し、搬送することが可能である。このよう な吸引機を用いて中仕切り材1を段ボール箱内に設置する作業を自動化すること によって、梱包作業をさらに容易にすることが可能になる。
【0021】 また、上記の中仕切り材1は、凹部2と凸部3とが直線状に延びる溝状に形成 されており、この場合には、押出し成形で作製した後に裁断するという方法によ り、種々の寸法の段ボール箱に応じたサイズの中仕切り材1として提供できるの で、全体的な製作費をより安価なものとすることが可能となっている。
【0022】 さらに、上記のように凹部2および凸部3を所定のピッチで交互に形成した中 仕切り材1においては、果実配列トレイ5における果実収納凹部5aのほぼ中央 に対応する箇所の凹部2に果梗4aが入り込み、したがって、この箇所の凹部2 がそれぞれ果梗嵌入凹部として機能する。この場合に、果実収納凹部5aの配列 が例えば碁盤目状の果実配列トレイ5や、千鳥状の果実配列トレイ5でも、各果 実収納凹部5aのほぼ中央に対応する箇所に、果梗嵌入凹部として機能する凹部 2が確保される。したがって、果実収納凹部5aの配列が種々異なる果実配列ト レイ5に同一形状の中仕切り材1を共用することができるので、これによっても 全体的な製作費をより安価なものとすることができる。
【0023】 以上にこの考案の具体的な実施形態について説明したが、この考案は上記形態 に限定されるものではなく、この考案の範囲内で種々変更することが可能である 。例えば上記形態では、中仕切り材1の下面に設けた凹部2を直線状に延びる溝 状に形成した例を示したが、請求項1の範囲においては、例えば果実配列トレイ 5の各果実収納凹部5aの中心に対応する領域毎に、或いは下面の全体にわたっ て所定の間隔で、上方へ凹入した例えば円形状の凹部を設けた構成等とすること が可能である。
【0024】 また、上記では中仕切り材1を発泡ポリエチレンで作製した例を示したが、例 えばポリウレタン発泡体などのその他の合成樹脂発泡体を用いて形成することも 可能である。さらに上記では、りんご4の梱包を例に挙げたが、例えばなしや桃 などのその他の果実類の梱包にも本考案の中仕切り材を用いることが可能である 。
【0025】
【考案の効果】
以上のように、本考案の請求項1の果実梱包用中仕切り材においては、その下 面に上方に凹入する果梗嵌入凹部が形成されているので、果実の上部中央で上方 に突出する果梗は果梗嵌入凹部に入り込んだ状態となり、これによって、果梗を 介して果肉の中央部分に上方からの押圧力が集中するということがなくなるので 、傷の発生をより確実に防止することができる。
【0026】 請求項2の果実梱包用中仕切り材においては、果梗嵌入凹部が下面に沿って直 線状に延びる溝状に形成されているので、合成樹脂発泡体から成るこの中仕切り 材を押出し成形にて形成し、その後に例えば段ボールの箱の大きさに応じて裁断 するという方法で、下面に果梗嵌入凹部を備えた所要の寸法形状の中仕切り材を 容易に作製することができる。したがって、箱の大きさに応じた成形型を個々に 設ける必要がないので、全体的な製作費がより安価となる。
【0027】 請求項3の果実梱包用中仕切り材においては、下面が断面波形に形成されてい るので、下段の果実が例えば碁盤目の位置に配列される場合や千鳥状に配列され る場合でも、同じ中仕切り材を共用することができる。したがって、これによっ ても全体的な製作費をより安価なものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態における果実梱包用中仕切
り材を用いて梱包したときの要部断面図である。
【図2】上記果実梱包用中仕切り材の斜視図である。
【図3】従来の果実梱包用中仕切り材の斜視図である。
【図4】図3に示した従来の果実梱包用中仕切り材を用
いた梱包状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 中仕切り材 2 凹部(果梗嵌入凹部) 3 凸部 4 りんご 4a 果梗 5 果実配列トレイ 5a 果実収納凹部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果実を段積みする際に下面が下段の果実
    の上部側表面に接するように各段の間に介装される合成
    樹脂発泡体製の果実梱包用中仕切り材であって、 下面における下段の果実のほぼ中央領域に対応する箇所
    に、上方に凹入する果梗嵌入凹部が形成されていること
    を特徴とする果実梱包用中仕切り材。
  2. 【請求項2】 果梗嵌入凹部が下面に沿って直線状に延
    びる溝状に形成されていることを特徴とする請求項1の
    果実梱包用中仕切り材。
  3. 【請求項3】 下面が断面波形に形成されていることを
    特徴とする請求項2の果実梱包用中仕切り材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014065540A (ja) * 2013-11-21 2014-04-17 Sekisui Plastics Co Ltd 物流容器
WO2021059464A1 (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 佐竹物産株式会社 果梗付植物の保持具

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