JP3067041U - ピンプラグ - Google Patents
ピンプラグInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 摘み易くして挿入及び抜去を容易にすると共
に、コードの引張り等をなくしてコードの断線事故等を
防止する。 【解決手段】 スリーブ41とセンタピン42とは、絶
縁体43,44によって電気的に絶縁されかつこれらが
相互に固定されている。スリーブ41及びセンタピン4
2とコード30との接続箇所は、絶縁体43,44によ
って被われている。スリーブ41及び絶縁体43,44
の外側は、軟質樹脂製のカバー本体45aで被われ、さ
らにこのカバー本体45aに軟質樹脂製のプラグ摘み部
45bが延設されている。プラグ摘み部45bは、摘む
ことが可能な長さの筒状体をなし、該筒状体の中間部分
の外径に比べて他端側45b2の外径が大きく、かつ所
定の引張強度及び屈曲性を有している。このため、指先
でプラグ摘み部45bが摘み易く、ジャック20等に対
する挿入及び抜去が容易になる。
に、コードの引張り等をなくしてコードの断線事故等を
防止する。 【解決手段】 スリーブ41とセンタピン42とは、絶
縁体43,44によって電気的に絶縁されかつこれらが
相互に固定されている。スリーブ41及びセンタピン4
2とコード30との接続箇所は、絶縁体43,44によ
って被われている。スリーブ41及び絶縁体43,44
の外側は、軟質樹脂製のカバー本体45aで被われ、さ
らにこのカバー本体45aに軟質樹脂製のプラグ摘み部
45bが延設されている。プラグ摘み部45bは、摘む
ことが可能な長さの筒状体をなし、該筒状体の中間部分
の外径に比べて他端側45b2の外径が大きく、かつ所
定の引張強度及び屈曲性を有している。このため、指先
でプラグ摘み部45bが摘み易く、ジャック20等に対
する挿入及び抜去が容易になる。
Description
【0001】
本考案は、ジャック等に接続される電気機器用接続器具であるピンプラグに関 するものである。
【0002】
図2は、従来のピンプラグの一部を切欠いた構成例を示す図である。 このピンプラグ10は、例えば、ジャック20に対して挿入及び抜去されるも のである。ジャック20は、例えば、テレビモニタ等の装置25に形成された端 子取付け用の凹部26内に取付けられている。ジャック20は、凹部26内に突 設された円筒状の金属製スリーブ21を有し、このスリーブ21内に、絶縁体に よってめすコンタクト22が固定されている。 ピンプラグ10は、例えば、装置25に対して接続頻度の多いビデオカメラ、 ゲーム機器等の周辺機器に接続されたコード30の端末に取付けられている。ピ ンプラグ10は、ジャック20側のスリーブ21の外側に挿入される円筒状の金 属製スリーブ11と、該スリーブ11の中心軸に配置されジャック20側のめす コンタクト22と接触する金属製センタピン12と、該スリーブ11とセンタピ ン12とを電気的に絶縁しかつこれらを相互に固定する硬質樹脂製の絶縁体13 と、該スリーブ11及び絶縁体13の外側に嵌合される軟質樹脂製のカバー14 とで、構成されている。
【0003】 スリーブ11は、円筒状の頭部11aを有し、この頭部にすり割り11bが形 成されている。スリーブ11の頭部11aには、図示しないコード挾持部が延設 され、このコード挾持部にコード30が挾持固定され、該コード30の第1の導 体(例えば、シールド線)が該コード挾持部に接続されている。円筒状の頭部1 1aの中心軸に沿ってセンタピン12が貫挿されており、このセンタピン12の 後半部分にコード30の第2の導体(例えば、芯線)が接続され、該センタピン 12の後半部分とスリーブ11とが、絶縁体13によって頭部11aと同じ径の 円柱状に固定されている。このスリーブ11及び絶縁体13の外側に、カバー1 4が嵌合している。カバー14のコード30側には、該コード30の屈曲による 断線を防止するためにコード保護部14aが延設され、該コード保護部14aが コード30の端末部分を被っている。 このようなピンプラグ10をジャック20に挿入する場合、絶縁体13を被っ ているカバー14部分を指先で摘み、センタピン12の先端をジャック20側の めすコンタクト22へ挿入する。これにより、ピンプラグ10のスリーブ11が ジャック20側のスリーブ21の外側に嵌合し、該ピンプラグ10のセンタピン 12とジャック20側のめすコンタクト22とが電気的に接続されると共に、該 ピンプラグ10のスリーブ11とジャック20側のスリーブ21とが電気的に接 続される。
【0004】 ピンプラグ10をジャック20から抜去する場合、該ピンプラグ10の絶縁体 13を被っているカバー14部分を指先で摘み、ジャック20からピンプラグ1 0を引抜く。これにより、ジャック20とピンプラグ10とが電気的に遮断され る。 ピンプラグ10の使用時等において、絶縁体13から突出するコード30の端 末部分に外部から直角方向の応力が加わった場合、この応力はカバー14のコー ド保護部14aで緩和され、該コード30の端末部分の断線等が防止される。
【0005】
しかしながら、従来のピンプラグ10では、次のような課題があった。 ビデオカメラ、ゲーム機器等の周辺装置に接続されたコード30の端末に取付 けられるピンプラグ10は、小型化を要求されることから、該ピンプラグ10の 長手方向の長さをあまり長くできない。このため、絶縁体13を被うカバー14 部分の長手方向の長さが短くなり、指先で摘み難い。特に、例えば、テレビモニ タ等の装置25の凹部26内の狭い箇所にジャック20が取付けられているよう な場合、これに対するピンプラグ10の挿入及び抜去時において、絶縁体13を 被うカバー14部分を摘んだ指先が凹部26内に入りづらい。 この結果、テレビモニタ等の装置25に対して接続頻度の多い周辺機器のコー ド30に接続されたピンプラグ10では、カバー14のコード保護部14aから 突出したコード30部分を持って該ピンプラグ10をジャック20から引抜くよ うなことがしばしば行われる。これにより、ピンプラグ10とコード30との接 続箇所に大きな応力が加わり、該コード30が断線する等の問題が生じていた。
【0006】 本考案は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、指先で摘み易くしてジャ ック等に対する挿入及び抜去を容易にすることにより、コードの引張り等をなく して該コードの断線等を防止することができるピンプラグを提供することを目的 とする。
【0007】
前記課題を解決するために、本考案のうちの第1の考案では、ピンプラグにお いて、すり割りが形成された円筒状をなし、第1及び第2の導体を有するコード の該第1の導体が接続された導電性のスリーブと、前記スリーブの中心軸に配置 され、一端側が該スリーブから突出し、他端側に前記第2の導体が接続された導 電性のセンタピンと、前記スリーブと前記センタピンとを電気的に絶縁しつつこ れらを相互に固定し、かつ該スリーブ及び前記第1の導体の接続箇所と該センタ ピン及び前記第2の導体の接続箇所とを埋めて固定する絶縁体と、前記スリーブ 及び前記絶縁体の外側を被う絶縁性のカバー本体と、前記カバー本体に延設され て前記絶縁体から突出する前記コードを被う、摘むことが可能な長さの筒状体を なし、該筒状体において該カバー本体側に位置する一端側とこれと反対の他端側 との中間部分の外径に比べて、該他端側の外径が大きく、かつ所定の引張強度及 び屈曲性を有する絶縁性のプラグ摘み部とを、備えている。
【0008】 第2の考案では、第1の考案のピンプラグにおいて、プラグ摘み部の外周には 、該プラグ摘み部の長手方向に対して直交する方向に複数の溝を形成している。 第3の考案では、第1又は第2の考案のピンプラグにおいて、カバー本体及び プラグ摘み部は、絶縁体によって固定され、コードが接続されたスリーブ及びセ ンタピンを金型にセットし、樹脂を用いたインサート成形によって形成する構成 にしている。
【0009】 第4の考案では、第1又は第2の考案のピンプラグにおいて、絶縁体、カバー 本体及びプラグ摘み部は、コードが接続されたスリーブと、該コードが接続され 、該スリーブの中心軸に配置されるセンタピンとを、金型にセットし、樹脂を用 いたインサート成形によって形成する構成にしている。 第5の考案では、第1又は第2の考案のピンプラグにおいて、カバー本体及び プラグ摘み部は、予め形成しておいて、絶縁体から突出するコードを被うと共に 、スリーブ及び該絶縁体の外側に嵌合する構成にしている。 第6の考案では、第1、第2、第3又は第5の考案のピンプラグにおいて、絶 縁体は硬質樹脂で形成し、カバー本体及びプラグ摘み部は軟質樹脂で形成してい る。
【0010】 このような構成を採用したことにより、カバーのコード側に延設されたプラグ 摘み部は、指先で摘み易い長さを有し、かつ該プラグ摘み部の中間部分に比べて 他端のコード側の外径が大きくなっているので、該プラグ摘み部を指先で摘んで ジャック等に対する挿入及び抜去が容易に行える。しかも、プラグ摘み部の中間 部分の外径が他端側の外径に比べて小さくなっているので、該プラグ摘み部の中 間部分が屈曲し易くなり、ピンプラグとコードとの接続箇所に加わる外部からの 応力の緩和が行える。 また、プラグ摘み部の外周に形成された複数の溝は、該プラグ摘み部の屈曲性 を向上させる働きがある。
【0011】
【考案の実施の形態】第1の実施形態 図1(a)〜(d)は本考案の第1の実施形態を示すピンプラグの構成図であ り、同図(a)はピンプラグの全体図、同図(b)は同図(a)のA−A線端面 図、同図(c)は同図(a)の一部を切欠いた図、及び同図(d)は同図(c) からカバーを除いたプラグ本体ユニットの図である。 このピンプラグ40は、例えば、図2に示すようなジャック20に対して挿入 及び抜去されるものである。ジャック20は、図2にも示されているように、テ レビモニタ等の装置25の端子取付け用凹部26内に取付けられた円筒状の金属 製スリーブ21を有し、このスリーブ21内に、絶縁体によってめすコンタクト 22が固定されている。
【0012】 ピンプラグ40は、ジャック20側のスリーブ21の外側に挿入される導電性 (例えば、金属製)のスリーブ41を有している。スリーブ41は、ジャック2 0側のスリーブ21の外側に挿入される円筒状の頭部41aを有し、この頭部4 1aにすり割り41bが形成されている。頭部41aには、コード挾持部41c が延設され、これらの頭部41a及びコード挾持部41cが、例えば1枚の金属 板で形成されている。コード挾持部41cには、コード30の端末部分が挾持固 定され、このコード30の第1の導体(例えば、シールド線)32が該コード挾 持部41cに半田付けやスポット溶接等で接続されている。
【0013】 スリーブ41の頭部41aの中心軸に沿って、導電性(例えば、金属製)のセ ンタピン42が貫挿されている。センタピン42の一端側は、ジャック20側の めすコンタクト22と接触させるためにスリーブ41の頭部41aから突出して いる。センタピン42の他端側方向には、該センタピン42を固定するための環 状凸部42aが形成され、さらにこの凸部42aの他端側方向に端子部42bが 延設されている。センタピン42の端子部42bには、コード30の第2の導体 (例えば、芯線)31が半田付けやスポット溶接等で接続されている。 スリーブ41とセンタピン42とは、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン等 の硬質樹脂製の第1の絶縁体43によって電気的に絶縁されかつ相互に固定され ている。センタピン42の環状凸部42a及び端子部42bが第1の絶縁体43 によって被われており、該端子部42bの芯線接続箇所のみが露出している。こ の露出部分とコード挾持部41cを被うために、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロ ピレン等の硬質樹脂製の第2の絶縁体44が形成されている。第2の絶縁体44 は、スリーブ41の頭部41aの外径と同一の外径を有する円柱状に形成され、 該絶縁体44の外側に環状凹部44aが設けられている。
【0014】 スリーブ41の頭部41a、絶縁体43,44、及びコード30の端末部分は 、所定の引張強度及び屈曲性を有する軟質塩化ビニル樹脂等の軟質樹脂製のカバ ー45で被われている。カバー45は、スリーブ41の頭部41a及び絶縁体4 3,44を被うほぼ円筒状のカバー本体45aと、コード30の端末部分を被い 、かつ指先で摘むことが可能な長さの筒状体をなすプラグ摘み部45bとで、構 成されている。カバー本体45aの内側には、第2の絶縁体44の環状凹部44 aに係合する環状凸部45cが形成されている。 プラグ摘み部45bの内側には、コード挿入孔45dが形成されている。プラ グ摘み部45bのカバー本体45a側の一端側45b1とこれと反対の他端側4 5b2との中間部分の外径に比べて、該他端側45b2の外径が大きくなってい る。プラグ摘み部45bの外周には、長手方向に対して直交する方向に複数の溝 45eが形成されている。これらの複数の溝45eは、コード挿入孔45dに達 しない深さ、つまりコード挿入孔45dまで貫通しない深さであるが、これらの 複数の溝45eの一部をコード挿入孔45dまで貫通させてもよい。
【0015】 以上のように構成されるコード付きピンプラグ40の製造方法の一例を説明す る。 スリーブ41の頭部41aに、この中心軸に沿ってセンタピン42を貫挿し、 該スリーブ41のコード挾持部41c側の一部と、センタピン42の環状凸部4 2a及び端子部42bの一部とを被うように、樹脂を用いたインサート成形によ って第1の絶縁体43を形成し、該スリーブ41とセンタピン42とを電気的に 絶縁した状態でこれらを相互に固定する。この際、センタピン42の端子部42 bのコード接続予定箇所及びスリーブ41のコード挾持部41cは、第1の絶縁 体43から露出させた状態にしておく。
【0016】 コード30の端末部分をスリーブ41のコード挾持部41cで挾持し、該コー ド30の一方のシールド線32を該コード挾持部41cの外側に半田付けやスポ ット溶接等によって接続すると共に、他方の芯線31をセンタピン42の端子部 42bに半田付けやスポット溶接等によって接続する。これらのコード挾持部4 1c及び端子部42bを被うように、第1の絶縁体43の外側に、樹脂を用いた インサート成形によってスリーブ41の頭部41aと同じ径で、柱状の第2の絶 縁体44を形成し、図1(d)のプラグ本体ユニットを作る。 その後、プラグ本体ユニットを金型にセットし、軟質樹脂を用いたインサート 成形により、カバー本体45a及びプラグ摘み部45bからなるカバー45を形 成すれば、コード付きピンプラグ40の製造が完了する。
【0017】 このようにして製造されたコード付きピンプラグ40は、例えば、次のように して使用される。 ピンプラグ40をジャック20に挿入する場合、カバー45のプラグ摘み部4 5bを指先で摘み、該ピンプラグ40をジャック20側へ圧入する。これにより 、ピンプラグ40のスリーブ41がジャック20側のスリーブ21の外側に嵌合 し、該ピンプラグ40のセンタピン42とジャック20側のめすコンタクト22 とが電気的に接続されると共に、該ピンプラグ40のスリーブ41とジャック2 0側のスリーブ21とが電気的に接続される。
【0018】 ピンプラグ40をジャック20から抜去する場合、カバー45のプラグ摘み部 45bを指先で摘み、ジャック20とは反対側に引張る。この際、指先によって プラグ摘み部45bがコード30側に締付けられるので、該プラグ摘み部45b 内のコード挿入孔45dとコード30とが強固に密着し、さらに指先がプラグ摘 み部45bの外径の大きな他端側45b2に引掛かってジャック20の反対側に 引張られる。これにより、カバー本体45aで被われている絶縁体43,44及 びスリーブ41がジャック20の反対側に引張られ、該スリーブ41及びセンタ ピン42がジャック20から引抜かれる。 このようなピンプラグ40の使用時等において、コード30の端末部分に直角 方向の応力が加わった場合、この端末部分を被うプラグ摘み部45bが屈曲して その応力が緩和され、該コード30の端末部分の断線事故等が防止される。
【0019】 本実施形態のピンプラグ40では、次の(a)〜(d)のような効果がある。 (a) 従来の図2のようなピンプラグ10のカバー14では、コード30の端 末部分を被うコード保護部14aが設けられているが、このコード保護部14a は、コード30の端末部分に直角方向の応力が加わった場合に、この応力を緩和 してコード30の断線事故等を防止するだけの機能しかない。これに対し、本実 施形態のピンプラグ40では、カバー本体45aのコード端末部側にプラグ摘み 部45bを延設している。プラグ摘み部45bは、指先で摘むことが可能な長さ の筒状体をしており、しかも該プラグ摘み部45bの中間部分の外径に比べて他 端側45b2の外径が大きくなっているので、指先で摘み易く、ピンプラグ40 の引抜き時において指先が他端側45b2に引掛かり易い。さらに、プラグ摘み 部45bを指先で摘んだ場合、該プラグ摘み部45bが中心軸のコード30側に 締付けられるので、該プラグ摘み部45bとコード30とが強固に密着する。こ のため、プラグ摘み部45bは指先で摘み易く、ジャック20に対する挿入及び 抜去が容易になる。特に、テレビモニタ等の装置25の凹部26内等のような狭 い箇所にジャック20が取付けられている場合、このジャック20に対する挿入 及び抜去がより容易になる。この結果、従来のピンプラグ10のように、該ピン プラグ10が摘み難いためにコード30を引張ってジャック20から引抜くよう なこともなくなり、コード30の断線事故等を的確に防止できる。
【0020】 (b) カバー45のプラグ摘み部45bは、この他端側45b2に比べて中間 部分の外径が小さくなっているので、この中間部分の屈曲性がよくなる。さらに 、プラグ摘み部45bに溝45eが形成されているので、該プラグ摘み部45b の屈曲性がさらによくなる。このため、コード30の端末部分に直角方向の応力 が加わった場合、プラグ摘み部45bが屈曲し、その応力が緩和される。これに より、コード30の端末部分の断線事故等を的確に防止できる。
【0021】 (c) 従来のピンプラグ10では、カバー本体を摘んでジャック20に対する 挿入及び抜去を行うようになっているため、該カバー本体の長さはある程度長く して摘み易くすることが必要である。これに対し、本実施形態のピンプラグ40 では、従来のようにカバー本体45aを摘むのではなく、プラグ摘み部45bを 摘んでジャック20に対する挿入及び抜去を行うようになっているので、該カバ ー本体45a部分の長さを短くすることが可能となる。これにより、従来のピン プラグ10に比べて全体の長さをそれ程大きくすることなく、本実施形態のピン プラグ40を構成することが可能である。また、ピンプラグ40の長さを短くし て小型化するような要求があった場合でも、本実施形態のピンプラグ40ではカ バー本体45a部分を短くできるので、このような要求にも充分応えることがで きる。
【0022】 (d) カバー45は、インサート成形によって形成されているので、図1(d )のプラグ本体ユニットとの密着力が大きく、ジャック20に対する挿入及び抜 去時に該カバー45がプラグ本体ユニットから抜けるという事故もなくなる。
【0023】第2の実施形態 図3(a−1)、(a−2)〜(e−1)、(e−2)は本考案の第2の実施 形態を示すピンプラグの構成図であり、同図(a−1)は全体図、同図(a−2 )は同図(a−1)のB−B線端面図、同図(b−1)は全体図、同図(b−2 )は同図(b−1)のC−C線端面図、同図(c−1)は全体図、同図(c−2 )は同図(c−1)のD−D線端面図、同図(d−1)は全体図、同図(d−2 )は同図(d−1)のE−E線端面図、同図(e−1)は全体図、及び同図(e −2)は同図(e−1)のF−F線端面図である。 これらの図3(a−1)、(a−2)〜(e−1)、(e−2)では、図1の カバー45の他の形状のカバー45−1〜45−5の構成例が示されている。
【0024】 図3(a−1)、(a−2)のカバー45−1では、プラグ摘み部45bの外 周に、該プラグ摘み部45bの長手方向に対して直交する方向に複数の円環状の 溝45e−1が形成されている。複数の溝45e−1は、それぞれコード挿入孔 45dまで貫通しており、さらにこれらの複数の溝45e−1が該プラグ摘み部 45bの長手方向に4箇所で連結されている。 図3(b−1)、(b−2)のカバー45−2では、プラグ摘み部45bの長 手方向に対して直交する方向に複数の円環状の溝45e−2が形成されている。
【0025】 図3(c−1)、(c−2)のカバー45−3では、プラグ摘み部45bの外 周に、該プラグ摘み部45bの長手方向に対して直交する方向に複数の円環状の 溝45e−3が形成されている。複数の溝45e−3は、コード挿入孔45dに 貫通しており、これらの複数の溝45e−3がプラグ摘み部45bの長手方向に 4箇所で連結されている。 図3(d−1)、(d−2)のカバー45−4では、プラグ摘み部45bの外 周に、該プラグ摘み部45bの長手方向に対して直交する方向に複数の溝45e −4が形成されている。複数の溝45e−4は、1つおきにコード挿入孔45d まで貫通しており、これらの複数の溝45e−4がプラグ摘み部45bの長手方 向に2箇所で連結されている。 図3(e−1)、(e−2)のカバー45−5では、プラグ摘み部45bの外 周に、複数の半円環状の溝45e−5が形成されている。 このように、プラグ摘み部45bに形成される溝45e−1〜45e−5は、 要求される引張強度及び屈曲性を持たせるために、種々の形状のものを採用でき る。
【0026】 なお、本考案は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この変 形例としては、例えば、次の(1)〜(4)のようなものがある。 (1) 図1では、スリーブ41とセンタピン42とを電気的に絶縁しかつこれ らを相互に固定するために、第1の絶縁体43及び第2の絶縁体44を設けてい るが、これらを一体にした1つの絶縁体を設けるようにしてもよい。この場合、 予めコード30の端末部分をスリーブ41のコード挾持部41cに挾持し、この コード挾持部41cにシールド線32を接続し、センタピン42の端子部42b に芯線31を接続しておき、該コード挾持部41c及び端子部42bを被うよう に、樹脂を用いたインサート成形によって絶縁体を形成すればよい。 (2) コード付きピンプラグ40を製造する場合、コード30が接続されたス リーブ41と、該コード30が接続され、該スリーブ41の中心軸に配置される センタピン42とを、金型にセットし、同一材料の樹脂を用いたインサート成形 によって絶縁体43,44及びカバー45を同時に形成するようにしてもよい。 このような構成のピンプラグ40では、製造をより簡単化できる。
【0027】 (3) コード付きピンプラグ40を製造する場合、図1(d)のプラグ本体ユ ニットとカバー45,45−1〜45−5とを、予め形成しておき、該カバー4 5,45−1〜45−5をコード30に被せてスリーブ41の頭部41a側へ圧 入し、該カバー本体45aの内側の環状凸部45cを第2の絶縁体44の外側の 環状凹部44aに嵌合させ、コード付きピンプラグ40を製造するようにしても よい。このような構成のピンプラグ40では、手作業等によってカバー45,4 5−1〜45−5を図1(d)のプラグ本体ユニットに簡単に装着できる。なお 、カバー45,45−1〜45−5と図1(d)のプラグ本体ユニットとの密着 力を大きくするために、これら両者を接着剤で接着してもよい。 (4) カバー45,45−1〜45−5のプラグ摘み部45bにおける溝45 e,45e−1〜45e−5は、該プラグ摘み部45bの屈曲性をよくするため と、該プラグ摘み部45bを摘んだ時の滑りを防止するため等のために設けてい る。しかし、これらの溝45e,45e−1〜45e−5を設けなくても、プラ グ摘み部45bを形成する材料を選定して所定の屈曲性を持たせるようにするこ とも可能である。また、プラグ摘み部45bの引張強度を補強するために、該プ ラグ摘み部45b中等にこの長手方向に沿っててぐす等の補強部材を設けること も可能である。
【0028】
以上詳細に説明したように、第1の考案によれば、カバー本体にプラグ摘み部 を延設したので、ピンプラグの使用時においてこのプラグ摘み部を指先で摘み易 い。しかも、プラグ摘み部の中間部分に比べて他端側の外径を大きくしたので、 ピンプラグの引抜き時において指先が該プラグ摘み部の他端側に引掛かってピン プラグの引抜きが容易になる。さらに、プラグ摘み部の他端側に比べて中間部分 の外径が小さいので、この中間部分においてプラグ摘み部が屈曲し易くなり、コ ードの端末部分に外部から直角方向の応力が加わった場合に、この応力が緩和さ れる。 このため、ジャック等に対するピンプラグの挿入及び抜去が容易になり、従来 のようにピンプラグの引抜き時にコードを引張ることもなくなり、該コードの断 線事故等を的確に防止できる。さらに、ピンプラグの挿入及び抜去のためにプラ グ摘み部を指先で摘んだ場合、このプラグ摘み部が内部のコード側に締付けられ 、該プラグ摘み部とコードとが強固に密着するので、コードの外被と内部の導体 との間のずれも防止でき、該コードの断線事故等をより的確に防止できる。
【0029】 第2の考案によれば、プラグ摘み部の外周に複数の溝を形成したので、該プラ グ摘み部の屈曲性がさらによくなり、しかも該プラグ摘み部を指先で摘んだ時に 引掛かり、ピンプラグの挿入及び抜去がより容易になる。 第3の考案によれば、カバー本体及びプラグ摘み部は、樹脂を用いたインサー ト成形によって形成する構成にしたので、スリーブ、絶縁体及びコード側との密 着力が大きく、ジャック等に対する挿入及び抜去時に該カバー本体及びプラグ摘 み部が抜けるという事故もなくなる。
【0030】 第4の考案によれば、絶縁体、カバー本体及びプラグ摘み部は、樹脂を用いた インサート成形によって形成する構成にしたので、製造をより簡単化できる。 第5の考案によれば、カバー本体及びプラグ摘み部は、絶縁体から突出するコ ードを被うと共に、スリーブ及び該絶縁体の外側に嵌合する構成にしたので、手 作業等によって該カバー本体及びプラグ摘み部をスリーブ、絶縁体及びコード側 に簡単に装着できる。 第6の考案によれば、絶縁体、カバー本体及びプラグ摘み部を樹脂で形成した ので、インサート成形等によってコード付きピンプラグを簡単かつ容易に製造で きる。
【図1】本考案の第1の実施形態を示すピンプラグの構
成図である。
成図である。
【図2】従来のピンプラグの一部を切欠いた構成例を示
す図である。
す図である。
【図3】本考案の第2の実施形態を示すピンプラグの構
成図である。
成図である。
20 ジャック 21 スリーブ 22 めすコンタクト 30 コード 31 芯線 32 シールド線 40 ピンプラグ 41 スリーブ 42 センタピン 43,44 絶縁体 45,45−1〜45−5 カバー 45a カバー本体 45b プラグ摘み部 45e,45e−1〜45e−5 溝
Claims (6)
- 【請求項1】 すり割りが形成された円筒状をなし、第
1及び第2の導体を有するコードの該第1の導体が接続
された導電性のスリーブと、 前記スリーブの中心軸に配置され、一端側が該スリーブ
から突出し、他端側に前記第2の導体が接続された導電
性のセンタピンと、 前記スリーブと前記センタピンとを電気的に絶縁しつつ
これらを相互に固定し、かつ該スリーブ及び前記第1の
導体の接続箇所と該センタピン及び前記第2の導体の接
続箇所とを埋めて固定する絶縁体と、 前記スリーブ及び前記絶縁体の外側を被う絶縁性のカバ
ー本体と、 前記カバー本体に延設されて前記絶縁体から突出する前
記コードを被う、摘むことが可能な長さの筒状体をな
し、該筒状体において該カバー本体側に位置する一端側
とこれと反対の他端側との中間部分の外径に比べて、該
他端側の外径が大きく、かつ所定の引張強度及び屈曲性
を有する絶縁性のプラグ摘み部とを、備えたことを特徴
とするピンプラグ。 - 【請求項2】 プラグ摘み部の外周には、該プラグ摘み
部の長手方向に対して直交する方向に複数の溝を形成し
たことを特徴とする請求項1記載のピンプラグ。 - 【請求項3】 カバー本体及びプラグ摘み部は、絶縁体
によって固定され、コードが接続されたスリーブ及びセ
ンタピンを金型にセットし、樹脂を用いたインサート成
形によって形成する構成にしたことを特徴とする請求項
1又は2記載のピンプラグ。 - 【請求項4】 絶縁体、カバー本体及びプラグ摘み部
は、コードが接続されたスリーブと、該コードが接続さ
れ、該スリーブの中心軸に配置されるセンタピンとを、
金型にセットし、樹脂を用いたインサート成形によって
形成する構成にしたことを特徴とする請求項1又は2記
載のピンプラグ。 - 【請求項5】 カバー本体及びプラグ摘み部は、予め形
成しておいて、絶縁体から突出するコードを被うと共
に、スリーブ及び該絶縁体の外側に嵌合する構成にした
ことを特徴とする請求項1又は2記載のピンプラグ。 - 【請求項6】 絶縁体は硬質樹脂で形成し、カバー本体
及びプラグ摘み部は軟質樹脂で形成したことを特徴とす
る請求項1、2、3又は5記載のピンプラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999006644U JP3067041U (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | ピンプラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999006644U JP3067041U (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | ピンプラグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3067041U true JP3067041U (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=43200586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999006644U Expired - Lifetime JP3067041U (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | ピンプラグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3067041U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106877035A (zh) * | 2017-02-21 | 2017-06-20 | 深圳市冠旭电子股份有限公司 | 数据线插头及其制造方法 |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP1999006644U patent/JP3067041U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106877035A (zh) * | 2017-02-21 | 2017-06-20 | 深圳市冠旭电子股份有限公司 | 数据线插头及其制造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |