JP3066997U - 物置台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのような形状の置物でも載置することので
きると共に、設置スペース等に応じて整然と並べること
のできる物置台を提供する。 【解決手段】 複数枚の側板２により筒状の本体部３を
形成すると共に、この本体部３の内部に置物を載置する
載置板４を着脱自在に配するようにする。さらに、隣接
する側板２の成す角度を可変とすることにより、筒状の
本体部３の形状を、載置する置物の形状に応じて変化さ
せると共に、変化した本体部３の形状に応じた形状の載
置板４を本体部内部に配するようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、物置台に関し、特に形状の異なる花器等の置物を載置するものに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば葬儀の際、供物として花器に入れられた花が祭壇の横に並べられ るが、この花が入れられている花器は、物置台の一例である花器台に載置される 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、このような従来の花器台において、特に上部に花器を納めるための 凹部を設けた花器台においては、花器の形状によっては花器を凹部内に収納でき ない場合があった。また、花器台を並べる際、設置スペース等の関係で、花器台 を整然と並べることができない場合があった。

【０００４】 そこで、本考案はこのような現状に鑑みてなされたものであり、どのような形 状の置物（花器）でも載置することのできると共に、設置スペース等に応じて整 然と並べることのできる物置台（花器台）を提供することを目的とするものであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、花器等の置物を載置する物置台（１）において、複数枚の側板（２ ）により形成された筒状の本体部（３）と、前記本体部（３）の内部に着脱自在 に配され、前記置物を載置する載置板（４）と、を備え、隣接する前記側板（２ ）の成す角度を可変とし、載置する前記置物の形状に応じて前記筒状の本体部（ ３）の形状を変化させると共に、前記変化した本体部（３）の形状に応じた形状 の前記載置板（４）を該本体部（３）に配することを特徴とするものである。

【０００６】 また本考案は、側板（２）の表面に模様（１４）を形成したことを特徴とする ものである。

【０００７】 また本考案は、前記本体部（３）の底部に、本体部移動用の回転体（１１）を 備えた底板（１０）を着脱自在に取り付けたことを特徴とするものである。

【０００８】 また本考案のように構成することにより、複数枚の側板（２）により筒状の本 体部（３）を形成すると共に、この本体部（３）の内部に置物を載置する載置板 （４）を着脱自在に配するようにする。さらに、隣接する側板（２）の成す角度 を可変とすることにより、筒状の本体部（３）の形状を、載置する置物の形状に 応じて変化させると共に、変化した本体部（３）の形状に応じた形状の載置板（ ４）を本体部内部に配するようにする。

【０００９】 なお、上記カッコ内の符号は、図面を参照するためのものであって、何等構成 を限定するものではない。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図面を用いて説明する。

【００１１】 図１は、本考案の実施の形態に係る物置台の一例である花器台の斜視図であり 、同図において、１は花器台、２はこの花器台１の本体部３を形成する複数枚、 本実施の形態においては８枚の側板、４は８枚の側板２により形成される筒状の 本体部３の内側上部に水平に、かつ着脱自在に配され、不図示の花器が載置され る載置板である。

【００１２】 ところで、この８枚の側板２は、図２に示すように蝶番５によりそれぞれ連結 されている。そして、このように側板２同士を蝶番５によりそれぞれ連結するこ とにより、隣り合う側板２の成す角度が可変となり、これにより本体部３（花器 台１）の形状を図１及び図２に示す正方形から、図３の（ａ）に示す長方形、（ ｂ）に示す三角形、（ｃ）に示す八角形等様々な形状に変化させることができる 。

【００１３】 一方、このように本体部３の形状を変化させた場合、載置板４は本体部３の形 状に応じた形状のものを使用するようにしている。なお、載置板４を本体部３に 取り付ける場合、載置板４を図４に示す筒状の本体部３の上方開口３ａから本体 部３の内部に水平に挿入するようにしている。

【００１４】 ここで、このように載置板４を挿入すると、載置板４は同図に示すように本体 部３の内方に突出している蝶番５の上面に当接し、この蝶番５により支持される ようになっている。そして、このように載置板４を蝶番５によって支持させるこ とにより、載置板４を簡単に取り付けることができる。なお、同図において、４ ａは載置板４に形成された指穴であり、載置板４を本体部内部に挿入する際には 、この指穴４ａに指を差し入れて載置板４を支持するようにしている。

【００１５】 ところで、同図において、１０は本体部３の内側下部に着脱自在に取り付けら れた底板であり、この底板１０の底面には複数、本実施の形態においては、図５ に示すように四隅に本体部移動用の回転体であるコロ１１が取り付けられており 、これにより花器台１の移動が容易となる。なお、回転体としてキャスタを取り 付けるようにしてもよい。

【００１６】 ここで、この底板１０は、図４に示すように底板１０に設けられたピン６と、 所定の側板２の内側面に形成され、ピン６が挿入されるピン穴７とから成る固定 手段により蝶番５の下面に当接した状態で固定されるようになっている。

【００１７】 なお、このピン６は底板１０に設けられた不図示の保持部材により、側板側に スライド可能に保持されており、底板１０を本体部３に取り付ける場合は、ピン ６を同図において破線で示す位置に移動させた状態で底板１０を本体部３の下部 開口３ｂから挿入するようにしている。

【００１８】 そして、このように底板１０を挿入した後、ピン６を側板２に向けてスライド させてピン穴７に挿入することにより、底板１０は本体部３に固定されるように なっている。なお、このように底板１０を本体部３に固定した後、ピン６を倒す と、保持部材に設けたロック溝にピン６が係止され、ピン６がロックされるよう になっている。

【００１９】 さらに、本実施の形態においては、図６に示すように所定の側板２の内壁面に ストッパ８を設けると共に、底板１０を本体部３に下方から挿入した際、ストッ パ８と当接する当接部材９を底板１０の上面端部に設けるようにしている。ここ で、この当接部材９の高さは、ストッパ８と当接した際、ピン６とピン穴７とが 水平となる位置に底板１０を保つことができる高さとなっている。

【００２０】 そして、このような当接部材９を底板１０に設け、底板１０を本体部３に下方 から挿入する際、同図に示すようにストッパ８に当接部材９を当接させることに より、ピン６をピン穴７に簡単に挿入することができる。また、ストッパ８に当 接部材９を当接させることにより、ピン６にかかる荷重を低減することができ、 より確実に底板１０を本体部３に固定することができる。

【００２１】 次に、このように構成された花器台１に花器を載置する際の操作について説明 する。

【００２２】 例えば、今正方形に近い形の不図示の花器を載置する場合は、本体部３を図２ に示すような正方形の形とし、この後、上方より正方形の載置板４を挿入する。 これにより、載置板４は本体部３内方に突出している蝶番５により支持される。 なお、花器台１を移動する可能性がある場合は、載置板４を挿入する前に、四隅 にコロ１１が取りつけられている底板１０を本体部３の内部下方に、固定手段に より水平に取り付けるようにする。

【００２３】 また、例えば長方形に近い形の花器を載置する場合は、本体部３を図３の（ａ ）に示すような長方形とし、この後、上方より図７に示すように長方形を有する 載置板４を挿入し、本体部３内方に突出している蝶番５により支持させる。

【００２４】 このように、本体部３を変形可能として本体部３の形状を花器の形状に合わせ ると共に、本体部３の形状に合わせた形状の載置板４を本体部３に取り付けるこ とにより、どのような形状の花器でも載置することができるようになる。また、 このように本体部３の形状を変化可能とし、設置スペース等に応じて本体部３の 形状を変化させることにより、花器台１を整然と並べることができる。

【００２５】 なお、これまでの説明においては、花器の形状に応じて本体部３の形状を変化 させる場合について述べてきたが、例えば図８に示すように本体部３を平板状に 変形させるようにすれば、図９に示すように目隠し部材としても使用することが できる。

【００２６】 また、これまでの説明においては、底板１０を本体部３に固定する固定手段の 構成としてピン６を底板１０に設け、ピン穴７を所定の側板２の内側面に形成す る場合について述べてきたが、ピン６を所定の側板２に設け、ピン穴７を底板１ ０に形成するようにしてもよい。

【００２７】 ところで、側板２の表面には、葬儀の際の荘厳さを醸し出すための模様が、本 実施の形態においては上下方向に延びた複数の溝１３にて区画された縦桟形状の 模様１４（図１参照）が形成されている。なお、このような連続して繰り返され る模様１４は、上述したように花器台１をどのような形状に変化させた場合でも 、その形状に対して違和感なく整合する。また、この模様１４としては、縦桟形 状に限らず、家紋等の他の模様としてもよい。

【００２８】 またさらに、これまでの説明においては、花器を載置する花器台について述べ てきたが、本発明はこれに限らず、書箱、彫刻品等様々な形状を有する置物を載 置する載置台についても適用することができることは言うまでもない。

【００２９】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に係る考案によれば、複数枚の側板により形成 された筒状の本体部の形状を、載置する置物の形状に応じて変化させると共に、 変化した本体部の形状に応じた形状の載置板を本体部内部に配することにより、 どのような形状の置物でも載置することができ、また設置スペース等に応じて整 然と並べることのできる載置台を提供することができる。

【００３０】 また請求項２に係る考案によれば、側板の表面に模様を形成することにより、 例えば葬儀の際の荘厳さを醸し出すことのできる載置台を提供することができる 。

【００３１】 また請求項３に係る考案によれば、本体部の底部に本体部移動用の回転体を備 えた底板を着脱自在に取り付けることにより、移動が容易な載置台を提供するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態に係る物置台の一例である
花器台の斜視図。

【図２】上記花器台の本体部の斜視図。

【図３】上記本体部の変形例を示す図。

【図４】上記花器台の側面断面図。

【図５】上記花器台の底板の底面図。

【図６】上記花器台内部の要部拡大図。

【図７】上記本体部を長方形に変形した時の花器台の平
面図。

【図８】上記花器台の他の変形例を示す図。

【図９】上記花器台を祭壇の横に配置した状態を示す
図。

【符号の説明】

１ 花器台（載置台） ２ 側板 ３ 本体部 ４ 載置板 ５ 蝶番 １０ 底板 １１ コロ（回転体） １３ 溝 １４ 模様

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 花器等の置物を載置する物置台におい
   て、 複数枚の側板により形成された筒状の本体部と、 前記本体部の内部に着脱自在に配され、前記置物を載置
   する載置板と、 を備え、 隣接する前記側板の成す角度を可変とし、載置する前記
   置物の形状に応じて前記筒状の本体部の形状を変化させ
   ると共に、前記変化した本体部の形状に応じた形状の前
   記載置板を該本体部に配することを特徴とする物置台。
2. 【請求項２】 前記側板の表面に模様を形成したことを
   特徴とする請求項１記載の物置台。
3. 【請求項３】 前記本体部の底部に、本体部移動用の回
   転体を備えた底板を着脱自在に取り付けたことを特徴と
   する請求項１記載の物置台。