JPS631886Y2

JPS631886Y2 -

Info

Publication number: JPS631886Y2
Application number: JP1982079826U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-28
Filing date: 1982-05-28
Publication date: 1988-01-18
Also published as: JPS58181242U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は３本以上の脚を有する多脚スタンドに
関し、一層詳細には、着脱自在な載置棚を備えた
多脚スタンドに関する。

本考案の目的は、多脚スタンドに対して所望の
高さ位置に容易に着脱できる載置棚を備えた多脚
スタンドを提供するところにある。本考案の特徴
は、３本以上の脚を有する多脚スタンドにおい
て、脚で囲まれる空間よりも外方に位置し、植木
鉢等の物品が載置される載置部と、該載置部の一
側縁側から前記脚方向に延設される取付部と、該
取付部の先端に前記多脚スタンドの脚と同数、か
つ脚と同方向に伸びるよう設けられたホルダー
と、該各ホルダーに前記多脚スタンドの各脚が嵌
入して、各脚がそれぞれの周面の半周以上の部分
で接触するように周面の一部がホルダーの長手方
向全長にわたつて切り欠かれ、かつ、少なくとも
１つのホルダーに対する周方向の切り欠き方向
が、他のホルダーに対する周方向の切り欠き方向
と異なるように設けた切欠部とを備えた載置棚
を、前記ホルダーに対応する脚を切欠部から嵌着
して、脚の適宜高さ位置に着脱自在に支持するよ
う構成したところにある。

以下、本考案をフラワースタンドに適用した好
適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図に示したように、３脚スタンド１は、正
三角形の各頂点に対応するように位置決めされて
下部に至ると外方へ曲げられた断面図形の３本の
脚２，３，４を有している。前記各脚２，３，４
の位置決めは、各脚２，３，４の上端に形成され
た切欠部５，６，７を、植木鉢を載置する天載置
皿８の底面に形成した凹入部９，１０，１１の突
起１２，１３（但し１個については図示せず）に
それぞれ嵌入することにより行なわれている。前
記各脚２，３，４には、同一に構成された４個の
載置皿１４，１５，１６，１７が適宜な高さ位置
に、それぞれ別方向を向いて装着されている。こ
れら各載置皿１４，１５，１６，１７の構成を、
載置皿１４を例にとつて第２図及び第３図に基づ
き説明すると、円形状に凹設された載置部１８
と、この載置部１８から一体的に水平に延設され
た取付部１９とからなつており、前記載置部１８
は植木鉢を載置するためのもの、前記取付部１９
は各脚２，３，４に取付けるためのものである。
なお、底面に形成された突条２０は補強用のもの
である。前記取付部１９の先端部分はほぼ三角形
状に形成されており、ここに各脚部２，３，４に
それぞれ対応するようにして各ホルダー２１，２
２，２３が設けられている。前記各ホルダー２
１，２２，２３は、それぞれ前記各脚２，３，４
の周面にその半周以上の部分で接触するよう、周
面の一部が長手方向全長にわたつて切欠かれた短
かい円筒状に形成されている。そして前述の切欠
き部分は、各ホルダー２１，２３はほぼ同一方向
を向き、ホルダー２２はこれらに対してほぼ直角
方向を向いている。

次に各載置皿１４，１５，１６，１７を各脚
２，３，４に装着する方法について、載置皿１４
を例にとつて第４図及び第５図に基づき説明す
る。まず、天載置皿８を平面上に載置して各脚，
２，３，４の上下を逆にし安定をよくする。続い
て、載置皿１４を裏がえしにしたうえ傾斜させ
（第４図参照）、そのホルダー２３を任意の脚、た
とえば脚３に嵌着する（第５図参照）。このとき、
脚３の曲がり部分に近接して嵌着すると、他の載
置皿１５，１６，１７をより安定した状態で装着
することができる。そして載置皿１４を水平状態
としたうえ、第５図上矢Ｂ方向に回動し、各ホル
ダー２１，２２をそれぞれ各脚４，２に嵌着すれ
ば、その装着が完了する。このようにして残りの
載置皿１５，１６，１７も装着したのち、３脚ス
タンド１を正常状態にに戻せばよい。なお、各載
置皿１４，１５，１６，１７の高さ位置の調整
は、これを上下方向にスライドすることによつて
行なうことができる。また、本実施例において
は、各脚２，３，４は正三角形の各頂点に対応す
るように位置しているから、最初に嵌着するホル
ダー２３は任意の脚２，３，４を選択でき、装着
作業は一層容易となる。さらに、各載置皿１４，
１５，１６，１７を各脚２，３，４から脱却する
には、前述と逆の手順で行なえばよいものであ
る。

なお、上述した実施例においては、各脚２，
３，４を正三角形の各頂点に対応するよう配置し
たが、これを二等辺三角形や直角三角形あるいは
一般の三角形の各頂点に対応するよう配置しても
よく、この場合には、載置皿１４，１５，１６，
１７の各ホルダー２１，２２，２３もその三角形
の各頂点に対応するよう設けられ、それぞれの嵌
着すべき脚２，３，４も特定のものに決定され
る。また、載置皿１４，１５，１６，１７の取付
部１９と載置部１８とは必ずしも水平に連続する
必要はなく、載置部１８を傾斜状態に設ければ、
雑誌等の書籍を載置するものとして好適である。
さらに、脚数は３本に限定されず、４本以上であ
つてもよいが、この場合には、取付部１９の形状
によつては水平に回動して装着することはでき
ず、載置皿１４，１５，１６，１７を傾斜状態か
ら水平状態に変位させつつ装着する必要がある。

以上説明したところで明らかなように、本考案
によれば、スタンドの脚における所望の高さ位置
に容易に着脱でき、スタンドの清掃も容易になる
ほか、各載置皿の載置部が重ならないように取付
け方向を変えてスタンドに取付けることができ、
多数の載置皿を装着することができる。また、ホ
ルダーは短円筒状に形成されることとその内面を
各脚に接触するように各脚に対応して嵌着される
ので各載置皿を安定させて各脚に取付けることが
できるという実用上勝れた効果を奏することがで
きる。

以上、本考案の好適な実施例を挙げて種々説明
してきたが、本考案が上述した実施例に限定され
るものでないことはいうまでもなく、考案の精神
を逸脱しない範囲内で多くの改変を施しうること
はもちろんである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適な実施例を示し、第１図は一
部を断面にした全体正面図、第２図は載置皿の平
面図、第３図は同じく底面図、第４図は載置皿を
脚部に装着する状態を示す要部の側面図、第５図
は第４図のＡ−Ａ線矢視断面図である。１……３脚スタンド、２，３，４……脚、５，
６，７……切欠部、８……天載置皿、９，１０，
１１……凹入部、１２，１３……突起、１４，１
５，１６，１７……載置皿、１８……載置部、１
９……取付部、２０……突条、２１，２２，２３
……ホルダー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】３本以上の脚を有する多脚スタンドにおいて、脚で囲まれる空間よりも外方に位置し、植木鉢
等の物品が載置される載置部と、該載置部の一側
縁側から前記脚方向に延設される取付部と、該取
付部の先端に前記多脚スタンドの脚と同数、かつ
脚と同方向に伸びるよう設けられたホルダーと、
該各ホルダーに前記多脚スタンドの各脚が嵌入し
て、各脚がそれぞれの周面の半周以上の部分で接
触するように周面の一部がホルダーの長手方向全
長にわたつて切り欠かれ、かつ、少なくとも１つ
のホルダーに対する周方向の切り欠き方向が、他
のホルダーに対する周方向の切り欠き方向と異な
るように設けた切欠部とを備えた載置棚を、前記
ホルダーに対応する脚を切欠部から嵌着して、脚
の適宜高さ位置に着脱自在に支持したことを特徴
とする多脚スタンド。