JP3066958U - 卓上鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】矩形状薄板がネジ頭部に固定し、ネジ部と一体
となっている矩形状薄板がチャンネル状外枠の内側窓孔
内に嵌まってネジの回り止めを効果的に行うと共に、チ
ャンネルの内周部と板鏡の外周部との間には矩形状の薄
板の厚み一枚の間隙として板鏡は外枠のチャンネルの内
周部で薄板の内側面の全体で保持せしめ、更に、チャン
ネル状外枠の内側溝の幅を問わずネジの回り止めに有効
である卓上鏡を提供する。 【解決手段】ネジ部とネジ頭部とからなる固定ネジ本体
の頭部を、チャンネル状外枠の内側凹溝内の幅とほぼ等
しい幅を有する矩形状薄板に固定し、所定形状の板鏡の
外枠に脚部取付け位置において前記ネジ頭部が嵌合し得
る凹陥部を形成し、チャンネル状外枠の内側凹溝内に前
記矩形状薄板を密着すると共に、固定ネジ本体のネジ頭
部を前記凹陥部に収容せしめ、前記凹陥部をチャンネル
状外枠に形成した窓孔に嵌合せしめ、該ネジ部突出位置
において卓上鏡の脚部を固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、卓上鏡において、枠板と板鏡との固定を確実にすると共に固定ネジ の回り止めを確実にした卓上鏡に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、実用新案登録第３０６１０３０号に示されるように、ネジ部を構成する方 形状の頭部を卓上鏡の枠板内側のチャンネル部にはめ込み、それと一体になった ネジ部を枠板外方に突出せしめて、枠板を固定する際の回り止めを効果的に行な いそれによって卓上鏡の脚部の取付けを迅速にしようとするものである。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

前記の実用新案に示されるように、ネジ部を構成する方形状の頭部を卓上鏡の枠 板内側のチャンネル部にはめ込み、それと一体になったネジ部を枠板外方に突出 せしめて、枠板を固定するものでは、方形状のネジ頭部と枠板内側のチャンネル 部とが噛み合うので、ネジはナットの締め付けた場合共回りすることはないが、 ネジ頭部の厚みがあるため、チャンネルの内周部と、板鏡の外周部との間に間隙 が形成されるため、いわば板鏡の端部は左右一対のネジ頭部のみによって、いわ ば、ネジ頭部という点で保持されている状態となる。

【０００４】 即ち、板鏡の端部が左右のネジの頭部にて点で保持されているため、従って、固 定ネジに何らかの外部より物理的な衝撃が加わった場合、ネジ頭部によって板鏡 の外周部を衝撃することになるため、輸送時、取扱時及び 使用時を問わず常に 板鏡の破損の危険がある。 更に、ネジ部とネジ頭部とは相対的にその大きさが決まっているために、例えば 卓上鏡が大きなものでは、内側のチャンネル部がネジ頭部回り止めにならない程 度に広幅のものになれば回り止めの効果もなくなってしまう。

【０００５】 そこでこの考案の目的とするところは、矩形状薄板がネジ頭部に固定し、ネジ部 と一体となっている矩形状薄板がチャンネル状外枠の内側窓孔内に嵌まってネジ の回り止めを効果的に行うと共に、チャンネルの内周部と板鏡の外周部との間に は矩形状の薄板の厚み一枚の間隙があるのみであるから、板鏡は外枠のチャンネ ルの内周部で薄板の内側面の全体で保持される卓上鏡を提供するものである。 更に、チャンネル状外枠の内側溝の幅が大きくなっても本願考案ではネジ頭部が 矩形状薄板と一体化され、この矩形状薄板がチャンネル状外枠の内側溝に密着し て回り止めの効果を果たすようにしてあるから、本願考案ではチャンネル状外枠 の内側溝の幅を問わずに使用できる卓上鏡を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、ネジ部とネジ頭部とからなる固定ネジ本体の頭部 を、チャンネル状外枠の内側凹溝内の幅とほぼ等しい幅を有する矩形状薄板に固 定し、所定形状の板鏡の外枠に脚部取付け位置において前記ネジ頭部が嵌合し得 る凹陥部を形成し、チャンネル状外枠の内側凹溝内に前記矩形状薄板を密着する と共に、固定ネジ本体のネジ頭部を前記凹陥部に収容せしめ、前記凹陥部をチャ ンネル状外枠に形成した窓孔に嵌合せしめ、該ネジ部突出位置において卓上鏡の 脚部を固定する。

【０００７】 矩形状薄板は、予めその中央部に頭部収容する凹陥部とこの凹陥部にネジ挿通孔 を形成し、前記ネジ挿通孔にネジ部を挿通すると共に、凹陥部にネジ頭部を収容 し固定する。

【０００８】 更に、矩形状薄板は、その内側面にネジ部の頭部を固定する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

この考案を以下図面に示す実施例において、その実施の形態を説明する。

【００１０】

【実施例１】 固定ネジ本体１はネジ部２とネジ頭部３とからなっている。チャンネル状外枠４ の内側凹溝５内の幅とほぼ等しい幅を有する矩形状薄板６の中央部に前記固定ネ ジ本体１のネジ頭部３を嵌合し得る凹陥部７とこの凹陥部７にネジ挿通孔８を形 成してある。このネジ挿通孔８にネジ部２を挿通すると共に、凹陥部７にネジ頭 部３を収容しスポット熔接又は接着手段により一体化するようにしてあるもので ある。凹陥部７の深さはネジ頭部３の厚みとほぼ等しくしてあるので矩形状薄板 ６の内側面は面一となっている。前記矩形状薄板６は肉薄の鋼板、鉄板、又はス テンレス板等よりなるもので、その厚さは、０．３ミリメートル〜０．５ミリメ ートルとするのが望ましい。

【００１１】 チャンネル状外枠４の内側凹溝５内には板鏡９が保持された状態で、中央部に固 定ネジ本体１のネジ頭部３を嵌合し得る凹陥部７を備えた矩形状薄板６と固定ネ ジ本体１とが一体化せられた固定部材ａを構成する矩形状薄板６をチャンネル状 外枠４の内側凹溝５内に配置すると共に、固定部材ａのネジ部２及び凹陥部７を 外側方向にして予めチャンネル状外枠４に設けた前記凹陥部７を窓孔１０に嵌合 すると板鏡９が抱持された状態においてチャンネル状外枠４よりネジ部２、２に 突出した状態となる。

【００１２】 このネジ部２、２に一対の脚部１１、１１を取付け順序は以下のとおりである。 即ち、ネジ部２に対して断面コ字状の隠し座金１２、ゴムパッキン１３、内側脚 部１１、内ワッシャ１４、外側脚部１１、外ワッシャ１５、を順次に取付け最後 に締め付けナット１６を締め付けることによって卓上鏡が完成する。 なお、板鏡９は、表裏に重ねる場合、表面に板鏡９を、裏面にはガラス板又は合 成樹脂板等の板材１７をを重ねる場合がある。

【００１３】 図１に表示したものは円形卓上鏡であるが、その場合は、当然のことながら板鏡 ９及びチャンネル状外枠４の形状は円形状であるが、方形状、矩形状、その他種 々の形状となし得ることは当然である。

【００１４】

【実施例２】 上記の実施例では、矩形状薄板とネジ部との一体化は、矩形状薄板の中央部に前 記固定ネジ本体のネジ頭部を嵌合し得る凹陥部とこの凹陥部にネジ挿通孔を形成 してある。このネジ挿通孔にネジ部を挿通すると共に、凹陥部にネジ頭部を収容 しスポット熔接又は接着手段により一体化するようにしたが、作業工程をより簡 略化して矩形状薄板２１の外面中央位置にネジ部２２を構成するネジ頭部２３の 頂部を熔接等の手段にて固定することでも実施例１とほぼ同様の一体化を図るこ とができる。

【００１４】

【考案の効果】

請求項１の卓上鏡では、ネジ部とネジ頭部とからなる固定ネジ本体の頭部を、チ ャンネル状外枠の内側凹溝内の幅とほぼ等しい幅を有する矩形状薄板に固定し、 所定形状の板鏡の外枠に脚部取付け位置において前記ネジ頭部が嵌合し得る凹陥 部を形成し、チャンネル状外枠の内側凹溝内に前記矩形状薄板を密着すると共に 、固定ネジ本体のネジ頭部を前記凹陥部に収容せしめ、前記凹陥部をチャンネル 状外枠に形成した窓孔に嵌合せしめ、該ネジ部突出位置において卓上鏡の脚部を 固定するようにしてあるので矩形状薄板の内側の全面によって板鏡の端部を面的 に保持することになるから、固定ネジに何らかの外部より物理的な衝撃が加わっ た場合でも、板鏡の外周部を板鏡の破損の原因を作らず、板鏡の破損に基づく返 品等が絶無になる効果がある。 本願考案では、ネジ頭部は矩形状薄板と一体となり、この矩形状薄板がチャンネ ル状外枠の内側凹溝内に噛み合うようになっているので、仮にチャンネル状外枠 の内側凹溝の幅が大きくなってもネジ頭部とは無関係に回り止めの効果を奏する ことになる。 請求項２の卓上鏡では、矩形状薄板は、予めその中央部に頭部収容する凹所部と この凹所部にネジ挿通孔を形成し、前記ネジ挿通孔にネジ部を挿通してあるので 、矩形状薄板とネジ部との一体化が強固に行われるので、卓上鏡の耐久性に資す る効果がある。 請求項３の卓上鏡では、矩形状薄板は、その内側面にネジ部の頭部を固定するよ うにしてあるから作業工程が簡略化することに基づき製品を安価に提供すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本件考案の組み立て状態を示す一部斜視図

【図２】要部拡大断面図

【図３】矩形状薄板とネジ部との組み合わせ状態を示す
斜視図

【図４】矩形状薄板とネジ部を固定した状態を示す断面
図

【図５】板鏡を組み込んだ状態を示すチャンネル状外枠
の側面図

【図６】卓上鏡の正面図

【図７】他の実施例を示す矩形状薄板とネジ部を固定し
た状態を示す断面図

【符号の説明】

１．．．固定ネジ本体 ２．．．ネジ部 ３．．．ネジ頭部 ４．．．チャンネル状外枠 ５．．．内側凹溝 ６．．．矩形状薄板 ７．．．凹陥部 ８．． ネジ挿通孔 ９．． 板鏡 １０． 窓孔 １１．．脚部 １２．．隠し座金 １３．．ゴムパッキン １４．．内ワッシャ １５．．外ワッシャ １６．．締め付けナット １７．．板材 ２１．．矩形状薄板 ２２．．ネジ部 ２３．．ネジ頭部 ａ ．．固定部材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ネジ部とネジ頭部とからなる固定ネジ本体
   の頭部を、チャンネル状外枠の内側凹溝内の幅とほぼ等
   しい幅を有する矩形状薄板に固定し、所定形状の板鏡の
   外枠に脚部取付け位置において前記ネジ頭部が嵌合し得
   る凹陥部を形成し、チャンネル状外枠の内側凹溝内に前
   記矩形状薄板を密着すると共に、固定ネジ本体のネジ頭
   部を前記凹陥部に収容せしめ、前記凹陥部をチャンネル
   状外枠に形成した窓孔に嵌合せしめ、該ネジ部突出位置
   において卓上鏡の脚部を固定することを特徴とした卓上
   鏡。
2. 【請求項２】矩形状薄板は、予めその中央部に頭部収容
   する凹所部とこの凹所部にネジ挿通孔を形成し、前記ネ
   ジ挿通孔にネジ部を挿通すると共に、凹所部にネジ頭部
   を収容し固定するようにした請求項１記載の卓上鏡。
3. 【請求項３】矩形状薄板は、その内側面にネジ部の頭部
   を固定するようにした請求項１記載の卓上鏡。