JP3066623U - 遊技媒体の汚れ取り材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技メダル、パチンコ玉等の媒体媒体の表面
に付着している汚れを、簡単な方法で効果的に取り除
く。 【解決手段】 手垢等の汚れを吸着しやすく柔軟性を有
する素材を板状に成形してなる汚れ取り材１、又は手垢
等の汚れを吸着しやすく柔軟性を有する素材を板状に成
形した汚れ取り材単体１，１，１を積層状に複数枚重ね
合わせ、各汚れ取り材単体を一部分で連結してなる汚れ
取り材２を、遊技媒体の移動経路中で遊技媒体と混在さ
せ、両者を互いに擦れ合わせることにより、遊技媒体の
表面に付着している汚れを汚れ取り材１又は２に移し取
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、遊技メダル、パチンコ玉等の遊技媒体の表面に付着した汚れを除 去するために使用される汚れ取り材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

スロットマシンやパチンコ機を設置した遊技場では、遊技機から回収した遊技 メダル、パチンコ玉等の遊技媒体を、表面に付着した手垢や煙草の灰等の汚れを 取り除く洗浄処理を施した後、再度遊技機に供給するようにしている。従来、遊 技媒体の洗浄処理方法として、ペレット状の洗浄材を遊技媒体と一緒に容器に入 れて攪拌する方法や、洗浄液に遊技媒体を浸す方法等が採用されていた。

【０００３】 一般的に、上記洗浄処理を行うための洗浄装置は、遊技機から遊技媒体を回収 しそれを遊技機へ供給する集配システムにおける遊技媒体の移動経路中に設けら れ、集配シムテムの作動に連動して自動制御されている。このため、洗浄処理の ために特に労力を要することはない。しかしながら、洗浄装置は集配システムと は別途設けられるものであるから、その分だけコストが高くつくとともに、設置 のためのスペースを要する。また、その洗浄処理に伴う騒音が発生するという問 題もあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、特別な装置を設けることなく、簡単な方法で遊技メダル、パ チンコ玉等の遊技媒体の表面に付着した汚れを効果的に取り除くことができるよ うにすることを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、次にような遊技媒体の汚れ取り材を提案する。す なわち、第一の考案にかかる汚れ取り材は、手垢等の汚れを吸着しやすく柔軟性 を有する素材を板状に成形してなることを特徴としている。

【０００６】 また、第二の考案にかかる汚れ取り材は、手垢等の汚れを吸着しやすく柔軟性 を有する素材を板状に成形した汚れ取り材単体を積層状に複数枚重ね合わせ、各 汚れ取り材単体を一部分で連結してなることを特徴としている。

【０００７】 この汚れ取り材は、遊技機から遊技媒体を回収しそれを遊技機へ供給する集配 システムにおける遊技媒体の移動経路の適所で、遊技媒体と混在させて使用する 。遊技媒体が移動する過程で遊技媒体と汚れ取り材とが互いに擦れ合い、遊技媒 体の表面に付着している汚れが汚れ取り材に移し取られる。汚れ取り材は柔軟性 を有する板状をしているので、遊技媒体と汚れ取り材とが緊密に接触し、遊技媒 体の汚れが効果的に除去される。

【０００８】 特に、遊技媒体が遊技メダルである場合、第二の考案による汚れ取り材を使用 すると、汚れ取り材単体と汚れ取り材単体の間に遊技メダルが入り込み、遊技メ ダルが表裏両面から擦られることにより、汚れ取りの効果がさらに向上する。

【０００９】 汚れ取り材を遊技媒体よりも大きくし、大きさで両者を選別して、遊技媒体だ けを通過させ汚れ取り材は通過させないようにすることにより、使用後の汚れ取 り材を容易に回収することができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。 図１は汚れ取り材の一例を示す図で、この汚れ取り材１は、手垢等の汚れを吸 着しやすく柔軟性を有する素材、例えば牛、豚等の天然皮革を円板状に切り抜い た成形されている。素材が天然皮革である場合、表面処理は行わず、粗い表面の ままにしておくのがよい。素材としては上記条件を満たすものであればよく、他 に人工皮革、厚手の紙等を使用することができる。汚れの吸着作用のある薬品を 表面に塗布しておいてもよい。また、汚れ取り材の形状は、板状であればよく、 円板状に限定するものではない。

【００１１】 図２は図１に示す円板状の汚れ取り材を汚れ取り材単体として複数枚組み合わ せた構成の汚れ取り材を表している。図示の汚れ取り材２は、３枚の汚れ取り材 単体１，１，１を積層状に複数枚重ね合わせ、金具３によって各汚れ取り材単体 を中心部で連結している。この汚れ取り材２は、特に遊技メダル用に適したもの であり、各汚れ取り材単体１，１，１の直径を遊技メダルの直径よりも大きくし ておくのが好ましい。また、素材が異なる汚れ取り材単体、例えば、特に油汚れ を吸着しやすい素材で作られたもの、特に灰、埃等の乾いた汚れを吸着しやすい 素材で作られたもの等を組み合わせると、多様な汚れに対し有効に作用する。

【００１２】 図３は遊技場における遊技メダル集配システムを表す図である。遊技機（例え ばスロットマシン）４の回収容器４ａに溜った使用後の遊技メダルは、回収経路 ５を通って回収タンク６に一旦蓄えられ、そこからリフト７によって補給タンク ８まで運び上げられ、該補給タンクから必要に応じて遊技メダルが繰り出され、 それが補給経路９を通って各遊技機４の払い出し用ホッパ４ｂに供給される。

【００１３】 汚れ取り材１（又は２）は、例えば上記遊技メダル集配システムの回収タンク ６及び補給タンク８の中に遊技メダルと共に入れて使用される。タンク６，８の 中を遊技メダルが移動する過程で、遊技メダルと汚れ取り材１（又は２）とが互 いに擦れ合い、遊技メダルの表面に付着している汚れが汚れ取り材１（又は２） に移し取られる。汚れ取り材（又は汚れ取り材単体）１は柔軟性を有するので、 遊技メダルと汚れ取り材（又は汚れ取り材単体）１とが緊密に接触し、しかも汚 れ取り材（又は汚れ取り材単体）１の表面は粗い状態であるので、その凸部やさ さくれ部分が遊技メダルの溝や窪み部分に入り込むことにより、遊技メダルの汚 れを効果的に除去する。

【００１４】 特に、図２に示す汚れ取り材２を使用すると、汚れ取り材単体１と汚れ取り材 単体１の間に遊技メダルが入り込み、遊技メダルが表裏両面から擦られるので、 汚れ取りの効果がさらに向上する。

【００１５】 補給タンク８のメダル繰出部８ａには大きさで遊技メダルと汚れ取り材１（又 は２）を選別する選別具が設けられ、遊技メダルは通過するが汚れ取り材１（又 は２）は通過しないようになっているので、汚れ取り材１（又は２）が補給経路 ９に繰り出されることはない。また、上記選別具を設けることにより、使用後の 汚れ取り材１（又は２）を容易に回収することができる。汚れ取り材１（又は２ ）がある程度汚れを吸着したなら、新しい汚れ取り材と交換する。或は、回収し た汚れ取り材を洗浄して、再使用してもよい。

【００１６】 また、汚れ取り材１（又は２）が、タンク６，８の中を遊技メダルとともに移 動する過程で、メダル繰出し部側に溜まり込んでしまい、詰まりを生じる場合に は、汚れ取り材１（又は２）に紐を取りつけ、この紐をタンクの機枠に固定する 等の措置をとることで、経路中に汚れ取り材１（又は２）を係留した状態にして おくことにより、詰まりを生じさせないようにすることもできる。

【００１７】

【考案の効果】

以上に説明した如く、本考案にかかる汚れ取り材は、遊技メダル、パチンコ玉 等の遊技媒体の移動経路中に遊技媒体と混入しておくだけで効果的に遊技媒体の 表面に付着している汚れを除去することができるものであるから、これを使用す ることにより、特別な装置や薬品類を必要とせず、安価に、かつ簡単に遊技媒体 の洗浄を行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】汚れ取り材の斜視図である。

【図２】異なる汚れ取り材の斜視図である。

【図３】遊技メダル集配システムの構成を表す図であ
る。

【符号の説明】

１ 汚れ取り材（汚れ取り材単体） ２ 汚れ取り材 ３ 金具 ４ 遊技機 ５ 回収経路 ６ 回収タンク ７ リフト ８ 補給タンク ９ 補給経路

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手垢等の汚れを吸着しやすく柔軟性を有
   する素材を板状に成形してなることを特徴とする遊技媒
   体の汚れ取り材。
2. 【請求項２】 手垢等の汚れを吸着しやすく柔軟性を有
   する素材を板状に成形した汚れ取り材単体を積層状に複
   数枚重ね合わせ、各汚れ取り材単体を一部分で連結して
   なることを特徴とする遊技媒体の汚れ取り材。