JPH11207014A - パチンコ遊技装置の下部タンク構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技装置において、打たれるなどし
たパチンコ玉を回収するための下部タンク５は、上面が
開放された構造でパチンコ遊技装置の下方に設けられて
おり、パチンコ遊技装置の上方からゴミやほこりが落下
し、底部に溜まってパチンコ玉９を汚すので改良する。 【解決手段】 下部タンク５の底部に、すのこ状のプレ
ート３３を敷く。そして、すのこ状のプレート３３の下
側に位置する部分には、すのこ状の部分から落ちたゴミ
やほこりをさらに下方に落下させるゴミ落下孔、および
すのこ状のプレートを着脱自在に固定する固定手段であ
る脚３５Ｂや固定孔が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技装
置のパチンコ遊技台で打たれるなどしたパチンコ玉を、
下部タンクへ流下させて回収し、上部タンクに揚送し
て、再びパチンコ遊技台へ供給するための前記下部タン
クの構造に関し、詳しくは、下部タンクに回収されるパ
チンコ玉の汚れを防止するための構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ遊技装置において、遊技
の結果、入賞があると上部タンクから、パチンコ玉がパ
チンコ遊技台の上皿に払い戻される。入賞が続き、この
上皿から溢れたパチンコ玉は、下皿に受けられる。この
下皿には、レバーで開閉できる底蓋が設けられ、直下の
玉箱に通じている。玉箱の底を開けることにより、玉箱
に溜まったパチンコ玉は、内蔵された計数装置により計
数され、その後に下部タンクに流下し回収される。

【０００３】他方、打たれたパチンコ玉は、パチンコ遊
技台の下部の外れ孔などから流下して、下部タンクに流
下し回収される。下部タンクに回収されたパチンコ玉
は、揚上装置によって、上部タンクに揚送される。

【０００４】従来の下部タンクは、上面が開放され、流
下してくるパチンコ玉を受け、底部に蓄え、次の揚上装
置へ送る。この底部は、平面であった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の下部タンクは、底部が平面であったので、上方から
ゴミやほこりが落下し入り込むと、底部でパチンコ玉に
接触し、パチンコ玉を汚すものであった。

【０００６】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、入り込んだゴミやほこりによってパチ
ンコ玉が汚れるのを防止できるパチンコ遊技装置の下部
タンク構造を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、第一の発明は、パチンコ遊技装置のパチンコ遊技
台で打たれるなどしたパチンコ玉を、下部タンクへ流下
させて回収し、上部タンクに揚送して、再びパチンコ遊
技台へ供給する前記下部タンクにおいて、下部タンクの
底部に、すのこ状のプレートを設けたことを特徴とする
パチンコ遊技装置の下部タンク構造である。

【０００８】第二の発明は、さらに、前記下部タンクの
底部のうち、前記すのこ状のプレートの下側に位置する
部分には、ゴミ落下孔、およびすのこ状のプレートを着
脱自在に固定する固定手段が設けられていることを特徴
とするパチンコ遊技装置の下部タンク構造である。

【０００９】

【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図１〜
図４に示す。図３および図４は、パチンコ遊技装置１０
０であって、パチンコ遊技台３が複数台（この図では表
側に２台、裏側に２台の合計４台）が一組になってユニ
ットにまとめられた、いわゆる島ユニットと呼ばれるも
のである。

【００１０】この島ユニットにおいて、上部タンク１に
溜められたパチンコ玉９は、玉貸機２に貨幣や硬貨（コ
イン）、プリペイドカードが入れられて玉貸機２が動作
することで、所定の数が、この玉貸機２が設けられたパ
チンコ遊技台３の上皿３Ａに供給され、パチンコ遊技台
３におけるパチンコ遊技が可能になる。

【００１１】このパチンコ遊技台３におけるパチンコ遊
技の結果、入賞があると上部タンク１から、所定の数の
パチンコ玉９が流下しパチンコ遊技台３の上皿３Ａに払
い戻される。打たれたパチンコ玉は、パチンコ遊技台３
の下部の外れ孔３Ｂなどから流下して、下部タンク５に
回収される。

【００１２】また、パチンコ遊技台３の上皿３Ａから溢
れたパチンコ玉９などが、下皿３Ｃに受けられる。下皿
３Ｃには、レバー３Ｄで開閉できる底蓋が設けられ、直
下の玉箱４に通じている。

【００１３】玉箱４の底を開けることにより、玉箱４に
溜まったパチンコ玉９は、図示しない計数装置により計
数され、その後に下部タンク５に流下し回収される。そ
して、計数結果は図示しないカードなどに記録されて、
遊技した人に発行される。

【００１４】下部タンク５に回収されたパチンコ玉は、
揚上装置７によって、揚送パイプ６の中を揚上され、研
磨装置８によって表面を研磨されて、上部タンク１に揚
送される。

【００１５】図１に示すように、下部タンク５は、箱状
の下部タンク本体１１の上面全体を覆うように、ポリカ
ーボネートなどの透明な材質からなる傾斜カバー１３を
設ける。傾斜カバー１３の傾斜は、この傾斜に沿ってパ
チンコ玉が流下するためのものである。傾斜カバー１３
の流下方向と直交する断面形状は、波形１５であり、波
形の底部にはパチンコ玉９が接触しないように、波形の
隣り合った頂部同士の間にパチンコ玉９が二点支持され
るようになっている。波形１５は正弦波状に形成されて
も、二等辺三角形状に形成されても、すのこ状に形成さ
れても良い。また、傾斜カバー１３の断面の両端は、立
ち上がり１７を形成している。

【００１６】傾斜カバー１３の流下方向の最下流端部に
は、パチンコ玉９が落下できる径を有する丸い落下口１
９を有するプレート２１が接続される。傾斜カバー１３
とプレート２１の間には、図示しないスリットが形成さ
れる。このスリットは、パチンコ玉９の流下方向を横断
し、パチンコ玉９の径の略半分（３０％から７０％）の
寸法を有する。このスリットの下面には、ゴミやほこり
や異物を受けるほこり容器２７が設けられる。ほこり容
器２７は、着脱可能になっている。

【００１７】丸い落下口１９を有するプレート２１の下
方には、落下するパチンコ玉９を受ける受け傾斜台３３
に連続して、すのこ状プレート３５が傾斜して設けられ
る。受け傾斜台３３およびすのこ状プレート３５の傾斜
は、傾斜カバー１３の傾斜と逆方向である。

【００１８】すのこ状プレート３５は、傾斜の方向に長
く四角形断面を有する条材３５Ａを複数、敷き並べて構
成される。各条材３５Ａの前後両端部および中央を支持
材３５Ｂで支える。支持材３５Ｂの下面には、固定用の
脚３５Ｃが、すのこ状プレート３５の四隅に設けられ
る。

【００１９】すのこ状プレート３５の終端部には、略漏
斗状の受け部３７が設けられる。受け部３７は中央の孔
３９に向かって傾斜しており、孔３９の下部には玉樋４
１が備えられ、揚上装置７に接続する。

【００２０】図２に示すように、傾斜台３３、すのこ状
プレート３５の下側、および受け部３７は、連続した板
材４３で形成され、下部タンク５の底部を構成する。こ
の板材４３のすのこ状プレート３５の下側には、すのこ
状の間を落ちてくるゴミやほこりを、さらに下方へ落下
させるためのゴミ落下孔４５が形成される。さらに、固
定用の脚３５Ｃが、着脱自在に挿入され固定される固定
孔４７が設けられる。

【００２１】（実施形態の動作）玉箱４から流下したパ
チンコ玉９は、傾斜カバー１３の上に受けられ、傾斜カ
バー１３の傾斜に沿って流下する。このとき、パチンコ
玉９は、傾斜カバー１３の隣合った波形頂部同士の間に
二点支持される。一方、上方からこの傾斜カバー１３の
上に落下してきたゴミやほこりは、波形の底部に溜ま
る。したがって、パチンコ玉９は溜まったゴミやほこり
に触れて汚れることが少ない。

【００２２】さらに、パチンコ玉９の流下に伴い、傾斜
カバー１３などは振動し、この振動などで、ゴミやほこ
りは波形の底部を流下する。やがて、ゴミやほこりは、
傾斜カバー１３とプレート２１の間に形成されたスリッ
トから落下し、ほこり容器２７に受けられ収集される。
パチンコ玉９は、このスリットの上を通過する。

【００２３】そして、パチンコ玉９は、プレート２１の
落下口１９から下方へ落下する。そして、受け傾斜台３
３に受けられ、すのこ状プレート３５の上を通る。スリ
ットを通過したゴミやほこりは、すのこ状プレート３５
の上に落下するが、すのこ状プレート３５を構成する条
材３５Ａの間に落ち、さらに板材４３のゴミ落下孔４５
から下方に落下する。

【００２４】パチンコ玉９の数が多くなると、すのこ状
プレート３５の付近に蓄えられる。パチンコ玉９は、す
のこ状プレート３５を構成する条材３５Ａの四角形断面
の角部に接触し、図１（Ｂ）のように蓄えられる。すの
こ状プレート３５の上を通ったパチンコ玉９は、略漏斗
状の受け部３７に受けられ、中央の孔３９に落ち込み、
玉樋４１を通って、揚上装置７に送られる。

【００２５】（実施形態の効果）以上の実施形態によれ
ば、パチンコ玉９は、下部タンク５の底部において、す
のこ状プレート３５の上を通るが、ゴミやほこりは、す
のこ状プレート３５を構成する条材３５Ａの間に落ち、
さらに板材４３のゴミ落下孔４５から下方に落下する。
よって、下部タンク５の底部にゴミやほこりが溜まりに
くい。

【００２６】しかも、パチンコ玉９は、条材３５Ａの四
角形断面の角部に接触し、仮に、条材３５Ａの上にゴミ
やほこりが溜まった場合でも、ゴミやほこりに接触しに
くく、パチンコ玉９が汚れにくい。

【００２７】すのこ状プレート３５は、固定用の脚３５
Ｃを、下部タンク５の底部の固定孔４７に着脱自在に挿
入することで固定されるので、容易に取り外して清掃す
ることができる。

【００２８】（他の実施形態）以上の実施形態では、条
材３５Ａは四角形断面であったが、他の実施形態では、
他の断面、例えば逆三角形断面であっても良い。

【００２９】また、以上の実施形態では、ゴミ落下孔４
５から落下したゴミやほこりは、パチンコ遊技装置の底
面に溜まるが、他の実施形態では、このゴミやほこりを
受けるダストパンを下部タンク５の下側に着脱自在に設
けても良い。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、第一の発明によれ
ば、下部タンクの底部においてパチンコ玉は、すのこ状
プレートの上を通るが、ゴミやほこりは、すのこ状プレ
ートの間に落ちるので、下部タンクの底部にゴミやほこ
りが溜まりにくく、よってパチンコ玉が汚れにくい。

【００３１】第二の発明によれば、さらに、すのこ状プ
レートから落ちたゴミやほこりは、下部タンクの底部の
ゴミ落下孔から外に排出され、下部タンクの内部をきれ
いな状態にできる。

【００３２】また、すのこ状プレートは、固定手段によ
り、下部タンク５の底部に着脱自在に固定されるので、
容易に取り外して清掃することが簡単である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は、この発明の一実施形態にかかる下部
タンクの斜視図 （Ｂ）は、（Ａ）の要部拡大図である。

【図２】図１（Ａ）の要部の分解斜視図である。

【図３】図１の下部タンクを有するパチンコ遊技装置の
全体斜視図である。

【図４】図２のパチンコ遊技装置におけるパチンコ玉の
流れを示す回路図である。

【符号の説明】

１ 上部タンク ３ パチンコ遊技台 ５ 下部タンク ７ 揚上装置 ９ パチンコ玉 １１ 下部タンク本体 １３ 傾斜カバー １５ 波形 １９ 落下口 ２１ プレート ２７ ほこり容器 ３３ すのこ状のプレート ４５ ゴミ落下孔 ３５Ｃ 脚（固定手段） ４７ 固定孔（固定手段）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ遊技装置のパチンコ遊技台で打
   たれるなどしたパチンコ玉を、下部タンクへ流下させて
   回収し、上部タンクに揚送して、再びパチンコ遊技台へ
   供給する前記下部タンクにおいて、 下部タンクの底部に、すのこ状のプレートを設けたこと
   を特徴とするパチンコ遊技装置の下部タンク構造。
2. 【請求項２】 前記下部タンクの底部のうち、前記すの
   こ状のプレートの下側に位置する部分には、ゴミ落下
   孔、およびすのこ状のプレートを着脱自在に固定する固
   定手段が設けられていることを特徴とする請求項１記載
   のパチンコ遊技装置の下部タンク構造。