JP3066574B2 - アルミニウム表面処理後におけるラックおよびその吊下げ部材の洗浄装置 - Google Patents

アルミニウム表面処理後におけるラックおよびその吊下げ部材の洗浄装置

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JP3066574B2
JP3066574B2 JP8328225A JP32822596A JP3066574B2 JP 3066574 B2 JP3066574 B2 JP 3066574B2 JP 8328225 A JP8328225 A JP 8328225A JP 32822596 A JP32822596 A JP 32822596A JP 3066574 B2 JP3066574 B2 JP 3066574B2
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邦広 佐川
和男 寺村
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム表面
処理工程におけるラックおよびその吊下げ部材の洗浄装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムの表面処理工程では、処理
品を引っ掛けるラックおよび該ラックを吊下げるための
キャリアバーにおける吊下げ部材に酸化アルミニウムや
塗料等が付着し、これが汚れとなってラックおよびその
吊下げ部材の通電性を損ねる結果、表面処理後のアルミ
ニウム製品に、膜厚の不均一や着色むらが生ずることと
なる。
【0003】そのため、従来、上述した汚れを除去する
ために、搬送装置から上記ラック等を一旦取り外して、
当該表面処理工程の順路から外れた所でグラインダー等
によりラックおよびその吊下げ部材の表面を研磨した
り、或いはこれらを薬液槽に浸漬することが行われてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たグラインダー等による研磨の場合には、手間がかかる
と共に粉塵の発生による作業環境の悪化という問題があ
った。一方、薬液処理の場合、通常、酸やアルカリ液が
使用されるが、処理後において、薬液の中和工程および
湯水洗浄工程等が必要となることから、処理時間が長く
なるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、ラックおよびその吊下げ
部材を表面処理工程の順路内で簡単に洗浄するための洗
浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る洗浄装置
は、キャリアバーに取り付けられたラック吊下げ部材お
よびラック吊下げ部材に吊り下げられ、表面処理される
アルミニウム製品を支持するラックの洗浄装置であっ
、水または温水が入れられた洗浄槽と、洗浄槽の底部
に配置され且つ超音波発信器からの超音波を受信して振
動する所要数の超音波振動板とを有し、洗浄槽はアルミ
ニウム製表面処理品のラック取り外し後におけるキャリ
アバーの進路に配置されており、ラックから表面処理品
が取り外された後、キャリアバーが洗浄槽上方まで進ん
で、ラック吊下げ部材およびラックが洗浄槽に浸漬さ
れ、洗浄槽底部の超音波振動板の振動によって、ラック
吊下げ部材およびラックがそれぞれ洗浄されるようにな
されているものである。
【0007】上記本発明によれば、洗浄槽には薬剤でな
く、水または温水が入れられるため、洗浄後における中
和工程や湯水洗浄工程等を設ける必要がなく、またラッ
ク等の乾燥も容易に行える。
【0008】そして、本発明では、洗浄槽の底部におけ
る超音波振動板の振動に伴なって当該洗浄槽の水または
温水中に多数の気泡が発生すると共にこれらが洗浄槽内
を上昇して該槽に浸漬されたラック等の被洗浄物に当た
る結果、それらの表面に付着した酸化アルミニウムや塗
料等の汚れが解離して、除去されることとなる。しか
も、洗浄槽はアルミニウム製表面処理品のラック取り外
し後におけるキャリアバーの進路に配置されているた
め、一連の表面処理工程内おいて上記超音波洗浄が行え
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
【0010】図1〜図4に示すように、本発明の洗浄装
置は、温水が入れられた洗浄槽(1)と、洗浄槽(1) の底
部に配置され且つ超音波発信器からの超音波を受信して
振動する多数の超音波振動板(2) を備えており、洗浄槽
(1) はアルミニウム製表面処理品のラック(3) 取り外し
後におけるキャリアバー(4) の進路に配置され、洗浄槽
(1) に浸漬されたラック(3) およびキャリアバー(4) に
取付けられたラック吊下げ部材(5) が超音波により洗浄
されるものである。
【0011】キャリアバー(4) はクレーン(図示略)に
よって昇降される。ラック吊下げ部材(5) は、キャリア
バー(4) の両側面に、それぞれ左右対称に且つキャリア
バー(4) の長さ方向に一定間隔をあけて取付けられたブ
ラケット(6) と、これらブラケット(6) によってキャリ
アバー(4) と平行に設けられた銅パイプ(7) により構成
される。上記ブラケット(6) は、それぞれ対応する左右
のものについて、それらの下部が略V字形を形成するよ
うに(図1参照)折り曲げられ、両下部間に銅パイプ
(7) が挟み止められている。そして、該銅パイプ(7) に
は、一定間隔をあけて上記ラック(3) が吊下げられてい
る。
【0012】洗浄槽(1) は、図4に示すように、脱脂、
エッチング等の前処理、被膜処理および着色処理を経た
後、帰りの塗装処理が終了した後における表面処理品の
枠外し後の進路に配置されている。
【0013】洗浄槽(1) に入れられた温水は、アルミニ
ウム表面処理の際の水洗に使用された排水を再利用して
おり、その温度は50〜90℃に調整されている。ま
た、当該洗浄槽(1) の液面もオーバーフローによって常
に所定高さに設定され、超音波洗浄によって汚れた温水
が洗浄槽(1) の上部から排出されることとなる。
【0014】超音波振動板(2) は、図3に示すように、
洗浄槽(1) の長手方向に3列で配置され、これらの超音
波振動板(2) が洗浄槽(1) に浸漬された各ラック(3) お
よびその吊下げ部材(5) の真下に位置するようになされ
ている。そして、上記ラック等の被洗浄物と超音波振動
板(2) との距離は、100〜500mmの範囲内に設定
される。これは、100mmより短い距離の場合、上記
被洗浄物に微細な傷が付くおそれがある一方、500m
mより長い距離の場合、十分な洗浄効果が得難いからで
ある。
【0015】超音波振動板(2) は、その内部に超音波発
信器を一体に有するものであるが、超音波発信器を別体
構成として、例えば、洗浄槽(1) の側壁(1a)に取付ける
ようにしても良い。超音波振動板(2) における超音波
は、20〜44KHz、400〜800wの範囲に設定
される。この範囲内で周波数が比較的低い場合には、ラ
ック等の被洗浄物に付着した汚れのうち、大きなものが
取れ易く、また20KHz未満の場合には被洗浄物に傷
が付くおそれがある。一方、比較的高い周波数の場合に
は被洗浄物における小さな付着物が取れ易い。
【0016】上記洗浄装置を用いて各ラック(3) および
その吊下げ部材(5) を洗浄する場合、クレーンによっ
て、各ラック(3) 、ラック吊下げ部材(5) の銅パイプ
(7) および該パイプ(7) の両側に位置するブラケット
(6) 下部が洗浄槽(1) に浸漬されると、洗浄槽(1) に取
付けられた入水検知センサー(8) がこれを検知して、該
センサー(8) から超音波振動板(2) に内蔵された超音波
発信器へON信号が出力される。そして、超音波振動板
(2) に一体に設けられたタイマーによって所要時間だけ
振動板(2) による超音波洗浄が行われる。
【0017】
【発明の効果】本発明の洗浄装置は、水または温水が入
れられる洗浄槽と、洗浄槽の底部に配置され且つ超音波
発信器からの超音波を受信して振動する所要数の超音波
振動板を備えており、洗浄槽はアルミニウム製表面処理
品のラック取り外し後におけるキャリアバーの進路に配
置され、洗浄槽に浸漬されたラックおよびキャリアバー
に取付けられたラック吊下げ部材が超音波により洗浄さ
れるものである。
【0018】従って、上記本発明によれば、洗浄槽の底
部における超音波振動板の振動に伴なって当該洗浄槽の
水または温水中に多数の気泡が発生すると共にこれらが
洗浄槽内を上昇して該槽に浸漬されたラック等の被洗浄
物に当たる結果、それらの表面に付着した酸化アルミニ
ウムや塗料等が解離して除去されることとなる。そのた
め、従来の薬液処理の場合のような薬液の中和工程や湯
水洗浄工程等が一切不要となって処理時間の短縮化およ
び設備の簡略化が可能となる。
【0019】しかも、本発明における洗浄槽はアルミニ
ウム製表面処理品のラック取り外し後におけるキャリア
バーの進路に配置されているため、一連の表面処理工程
内おいて上記超音波洗浄が行える。従って、従来のよう
に、ラック等の被洗浄物における汚れを除去するため
に、搬送装置から上記ラック等を一旦取り外して、当該
表面処理工程の順路から外れた所でグラインダー等によ
り被洗浄物を研磨したり、或いは上記薬液処理をしたり
する必要もなく、作業時間の大幅な短縮化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄装置の一実施形態を示す横断面図
である。
【図2】図1の洗浄装置の部分縦断面図である。
【図3】同実施形態における洗浄槽の平面図である。
【図4】同実施形態における洗浄槽の配置を示す表面処
理工程図である。
【符号の説明】
(1) : 洗浄槽 (2) : 超音波振動板 (3) : ラック (4) : キャリアバー (5) : ラック吊下げ部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアバーに取り付けられたラック吊
    下げ部材およびラック吊下げ部材に吊り下げられ、表面
    処理されるアルミニウム製品を支持するラックの洗浄装
    置であって、水または温水が入れられた洗浄槽と、洗浄
    槽の底部に配置され且つ超音波発信器からの超音波を受
    信して振動する所要数の超音波振動板とを有し、洗浄槽
    はアルミニウム製表面処理品のラック取り外し後におけ
    るキャリアバーの進路に配置されており、ラックから表
    面処理品が取り外された後、キャリアバーが洗浄槽上方
    まで進んで、ラック吊下げ部材およびラックが洗浄槽に
    浸漬され、洗浄槽底部の超音波振動板の振動によって、
    ラック吊下げ部材およびラックがそれぞれ洗浄されるよ
    うになされている、アルミニウム表面処理後におけるラ
    ックおよびその吊下げ部材の洗浄装置。
JP8328225A 1996-12-09 1996-12-09 アルミニウム表面処理後におけるラックおよびその吊下げ部材の洗浄装置 Expired - Fee Related JP3066574B2 (ja)

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