JP3066524U - 天井輻射熱暖房装置 - Google Patents

天井輻射熱暖房装置

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JP3066524U
JP3066524U JP1999006052U JP605299U JP3066524U JP 3066524 U JP3066524 U JP 3066524U JP 1999006052 U JP1999006052 U JP 1999006052U JP 605299 U JP605299 U JP 605299U JP 3066524 U JP3066524 U JP 3066524U
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JP1999006052U
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Inventor
彰 萬木
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東日本殖産ホームサービス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも低廉になるとともに、石膏ボード
による遠赤外線放射を補助して遠赤外線放射率の向上と
均等な放射が図れる天井輻射熱暖房装置を提供する。 【解決手段】 発熱導体に通電することにより発熱する
発熱板4を石膏ボート3上に重合して遠赤外線放射パネ
ル1とし、これを天井に設置して発熱板4で石膏ボード
3を加熱することにより、この石膏ボード3より遠赤外
線を放射して天井から輻射熱で暖房する。石膏ボード3
の表面に遠赤外線放射塗料6を塗布し、遠赤外線放射塗
料6からも遠赤外線を放射して放射量を増やすととも
に、石膏ボード3の放射ムラを補償して遠赤外線を均等
に放射する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、天井に設置した遠赤外線放射パネルより遠赤外線を放射して天井か ら輻射熱で暖房する天井輻射熱暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような天井輻射熱暖房装置として、特開平10−267307号公報に開 示されたものが知られている。これに開示の装置は、耐熱性表面層となる石膏ボ ードと断熱裏面層となる断熱板との間に、正温度係数インク層よりなる遠赤外線 発熱体を挟んで三層構造の天井暖房用ヒータとしている。又は、石膏ボードに代 えてアルミ板等の均熱ボードを用い、また正温度係数インク層の遠赤外線発熱体 に代えて、酸化鉄被覆して遠赤外線を発生するようにしたニクロム線による通電 発熱体を用い、この通電発熱体を均熱ボードと断熱板とで挟んで天井暖房用ヒー タとしている。
【0003】 すなわち、この従来の装置は、通電すると発熱する通電発熱体自体から遠赤外 線を放射させるという考えであり、その通電発熱体として、第1例では正温度係 数インク層よりなる遠赤外線発熱体を用い、第2例では、酸化鉄被覆したニクロ ム線を用いている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、正温度係数インク層よりなる遠赤外線発熱体を用いた場合には、その 発熱体自体が、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の耐熱性のある樹脂フィルム の片面に、櫛歯状の正電極と負電極とが相互の隙間に嵌め合わせるようにスクリ ーン印刷で設け、その上にPTC(Positive Temperture Coefficient )インク と呼ばれる正温度係数インクをスクリーン印刷して正温度係数インク層を設け、 更にその上にポリエチレンテレフタレート樹脂等の耐熱性のある樹脂保護層を設 けるという複雑な構造であるため、コストが高くなる。
【0005】 また、酸化鉄被覆したニクロム線を用いた場合には、ニクロム線に沿った部分 しか遠赤外線を放射できなく、アルミ板等の均熱ボードを用いてはいるが、これ はニクロム線からの熱を拡げて均等(均熱)にする目的のもので、ニクロム線か らの遠赤外線の放射を均等にするものではないので、遠赤外線による輻射熱の利 用効率が低い。
【0006】 本考案は、それ自体が遠赤外線を放射するような通電発熱体を用いなくとも、 石膏ボードを加熱すれば、石膏ボードより遠赤外線を放射するという知見から、 従来よりも低廉になるとともに、石膏ボードによる遠赤外線放射を補助して遠赤 外線放射率の向上と均等な放射が図れ、また安全性も高い天井輻射熱暖房装置を 提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案は、発熱導体に通電することにより発熱する発熱板を石膏ボ ート上に重合して遠赤外線放射パネルとし、これを天井に設置して発熱板で石膏 ボードを加熱することにより、この石膏ボードより遠赤外線を放射して天井から 輻射熱で暖房する天井輻射熱暖房装置であって、石膏ボードの表面に遠赤外線放 射塗料を塗布したことを特徴とする。
【0008】 発熱板としては、発熱導体として金属箔を蛇行状態にして絶縁フィルムの基材 上に配線し、その上から絶縁フィルムでオーバーコートしてフィルム状ヒータエ レメントとし、これをサーモスタットと共に耐熱性シートによる袋状カバーに収 納したものものが良い。
【0009】 遠赤外線放射パネルを天井に設置して電気配線するには、多数の遠赤外線放射 パネルを天井に並べて設置してグループ分けし、各グループ内で発熱板を順次配 線接続するとともに、各グループの一端の遠赤外線放射パネルから引き出した電 源ケーブルを中継端子ボックスの中継端子に接続し、またこの中継端子ボックス を集中制御コントローラ及び分電盤に配線接続する。
【0010】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
【0011】 先ず、1枚の遠赤外線放射パネル1の構造について説明する。図1はその表面 図で、一部を段階的に破断して示す。図2は裏面図、図3は一部分の断面図、図 4は分解図である。
【0012】 遠赤外線放射パネル1は、4辺の枠材(木材)2a・2b・2c・2dを枠組 みして枠体2とし、この枠体2の下面に石膏ボード3を接着剤等で固着し、この 石膏ボード3上に発熱板4、更にその上に断熱板5を重ねて、これら発熱板4と 断熱板5を枠体2内に納め、全体として1枚の厚い矩形のパネルとしたものであ る。
【0013】 石膏ボード3は、部屋の天井板となるもので、天井用の石膏ボードとして提供 されている既製のものを使用することができる。この石膏ボード3の表面(下面 )には、セラミックスを含む遠赤外線放射塗料6が膜状に塗布されている。
【0014】 発熱板4は、図5及び図6に示すように、発熱導体としてアルミ箔や鉄箔等の 金属箔17を蛇行状態にして絶縁フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレー トフィルム)18の基材上に配線し、その上から絶縁フィルム(例えば、ポリエ チレンテレフタレートフィルム)19でオーバーコートしてフィルム状ヒータエ レメント20とし、これを2個のサーモスタット21及び1個の温度ヒューズ2 2と共に耐熱性シート(例えば、ポリ塩化ビニールシート)による袋状カバー2 3に収納したものである。
【0015】 サーモスタット21は、ある設定温度以上に上昇すると金属箔17への通電を 遮断し、設定温度以下に下降すると通電を再開する。温度ヒューズ22は、サー モスタット21の設定温度より高い所定の温度以上に上昇すると切れて、通電不 能とする。
【0016】 金属箔17に接続された電源コード7は、袋状カバー23の一辺の中央から引 き出され、更に枠体2の一辺の枠材2aに形成された溝2eから枠体2外へ引き 出してある。
【0017】 金属箔17は、基材である絶縁フィルム18上において左右に二分するように 、例えば先ずその左半部に蛇行配線してから、連続させて次に右半部に蛇行配線 してある。発熱導体である金属箔17として、アルミ箔を用いると、アルミニウ ムは鉄に比し体積固有抵抗が低いため、発熱回路として所望の抵抗値を得るに当 たり、箔を薄く、回路幅を小さくできる。このため、基材である絶縁フィルム1 8及びオーバーコートである絶縁フィルム19への馴染みも良く、機械的に絶縁 フィルム18・19の特性を受けやすい。
【0018】 また、サーモスタット21及び温度ヒューズ22は、オーバーコートした絶縁 フィルム19上において、金属箔17が配線されていない中央部に取り付けられ 、しかも2個のサーモスタット21と1個の温度ヒューズ22とは、温度ヒュー ズ22を中心としてその前後両側に2個のサーモスタット21を配分した位置関 係となっている。サーモスタット21及び温度ヒューズ22をこのように配置す ることにより、これらサーモスタット21及び温度ヒューズ22による発熱板4 の温度制御の精度が高くなり、安全性が向上する。
【0019】 断熱板5は、グラスウールを板状に成型したもので、その上面には、遠赤外線 の反射、輻射熱の断熱、防水(雨漏りによる漏電防止)等のためにアルミ箔8が 張り付けてある。また、枠体2の4辺の枠材2a・2b・2c・2dの上面から アルミ箔8上に渡り防水テープ24が貼着されている。
【0020】 このような構造の遠赤外線放射パネル1は、その多数枚を部屋の天井部の野ブ チ等に並べて支持して全体として天井面を構成し、遠赤外線放射塗料6が塗布さ れている石膏ボード3の表面に、天井面全域にわたりクロス9を貼付して、天井 表面を仕上げる。
【0021】 図7の電気系統図に、天井設置後における多数枚の遠赤外線放射パネル1の電 気配線を示す。多数枚の遠赤外線放射パネル1はグループ分けして、各グループ 内で発熱板4を電源コード7により順次配線接続するとともに、各グループの一 端の遠赤外線放射パネル1から引き出した電源ケーブル10を中継端子ボックス 11の中継端子12に接続し、またこの中継端子12を分電盤13と配線接続す るとともに、中継端子ボックス11内のプリント基板14を集中制御コントロー ラ15に配線接続する。遠赤外線放射パネル1による天井面の温度を検出するた め、例えば任意の1枚の遠赤外線放射パネル1の外側に温度センサ(図示せず) を設置し、この温度センサとプリント基板14とをセンサ用ケーブル16にて接 続する。
【0022】 このような配線構成にすると、全ての遠赤外線放射パネル1への給電制御と温 度制御を集中制御コントローラ15にて集中して行える。集中制御コントローラ 15と中継端子ボックス11とは一体化してもよい。
【0023】 給電された遠赤外線放射パネル1は、その発熱板4が発熱して石膏ボード3が 加熱されることにより、石膏ボード3から遠赤外線が放射すると同時に、その表 面の遠赤外線放射塗料6からも遠赤外線が放射して放射量を増やすとともに、石 膏ボード3の放射ムラを補償して遠赤外線を均等に放射する。遠赤外線放射塗料 6はセラミックスを含んでいるので、より多くの遠赤外線を放射できる。
【0024】 従って、発熱板4による発熱温度が低くても、遠赤外線放射パネル1による天 井面から大量の遠赤外線が均等に放射されるので、少ない電力消費で部屋全体を 遠赤外線の輻射熱により快適に暖房できる。
【0025】 個々の遠赤外線放射パネル1には、サーモスタット21及び温度ヒューズ22 が内蔵され、遠赤外線放射パネル1のそれぞれについて個別に温度過剰上昇防止 手段が講じられ、更に集中制御コントローラ15にて集中的に温度制御するので 、安全性が極めて高い。
【0026】 遠赤外線放射パネル1は、上記のような1枚構造で天井に設置してもよいが、 2枚を並列させて一体化して1ユニットとし、そのユニット状態で天井に設置し てもよい。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、発熱導体に通電することにより発熱する 発熱板で石膏ボートを加熱することにより、この石膏ボードより遠赤外線を放射 すると同時に、石膏ボードの表面に塗布した遠赤外線放射塗料からも遠赤外線を 放射して放射量を増やすとともに、石膏ボードの放射ムラを補償して遠赤外線を 均等に放射するので、従来に比べ低廉に提供できる。また、発熱板による発熱温 度が低くても、天井面から大量の遠赤外線を均等に放射できるため、少ない電力 消費で部屋全体を遠赤外線の輻射熱により快適に暖房できる。
【0028】 請求項2に係る考案によれば、発熱板が、発熱導体として金属箔を蛇行状態に して絶縁フィルムの基材上に配線し、その上から絶縁フィルムでオーバーコート してフィルム状ヒータエレメントとし、これをサーモスタットと共に耐熱性シー トによる袋状カバーに収納したものであるので、安価に提供できる。また、個々 の遠赤外線放射パネルについて個別に温度過剰上昇防止手段が講じられているこ とになるので、安全性が高い。
【0029】 請求項3に係る考案によれば、全ての遠赤外線放射パネルへの給電制御や温度 制御を集中制御コントローラにて集中して行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における1枚の遠赤外線放射パネルの一
部を段階的に破断して示す表面図である。
【図2】遠赤外線放射パネルの裏面図である。
【図3】遠赤外線放射パネルの一部分の断面図である。
【図4】遠赤外線放射パネルの分解図である。
【図5】発熱板の部分断面図である。
【図6】発熱板のフィルム状ヒータエレメントの一部切
欠平面図である。
【図7】電気系統図である。
【符号の説明】
1 遠赤外線放射パネル 2 枠体 2a・2b・2c・2d 枠材 2e 溝 3 石膏ボード 4 発熱板 5 断熱板 6 遠赤外線放射塗料 7 電源コード 8 アルミ箔 9 クロス 10 電源ケーブル 11 中継端子ボックス 12 中継端子 13 分電盤 14 プリント基板 15 集中制御コントローラ 16 センサ用ケーブル 17 金属箔 18 絶縁フィルム 19 絶縁フィルム 20 フィルム状ヒータエレメント 21 サーモスタット 22 温度ヒューズ 23 袋状カバー 24 防水テープ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱導体に通電することにより発熱する発
    熱板を石膏ボート上に重合して遠赤外線放射パネルと
    し、これを天井に設置して発熱板で石膏ボードを加熱す
    ることにより、この石膏ボードより遠赤外線を放射して
    天井から輻射熱で暖房する天井輻射熱暖房装置であっ
    て、前記石膏ボードの表面に遠赤外線放射塗料を塗布し
    たことを特徴とする天井輻射熱暖房装置。
  2. 【請求項2】発熱板が、発熱導体として金属箔を蛇行状
    態にして絶縁フィルムの基材上に配線し、その上から絶
    縁フィルムでオーバーコートしてフィルム状ヒータエレ
    メントとし、これをサーモスタットと共に耐熱性シート
    による袋状カバーに収納したものである請求項1に記載
    の天井輻射熱暖房装置。
  3. 【請求項3】多数の遠赤外線放射パネルを天井に並べて
    設置してグループ分けし、各グループ内で発熱板を順次
    配線接続するとともに、各グループの一端の遠赤外線放
    射パネルから引き出した電源ケーブルを中継端子ボック
    スの中継端子に接続し、またこの中継端子ボックスを集
    中制御コントローラ及び分電盤に配線接続したことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の天井輻射熱暖房装置。
JP1999006052U 1999-08-11 1999-08-11 天井輻射熱暖房装置 Expired - Lifetime JP3066524U (ja)

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