JP3066224B2 - 洗濯機の蓋装置 - Google Patents

洗濯機の蓋装置

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JP3066224B2
JP3066224B2 JP5170555A JP17055593A JP3066224B2 JP 3066224 B2 JP3066224 B2 JP 3066224B2 JP 5170555 A JP5170555 A JP 5170555A JP 17055593 A JP17055593 A JP 17055593A JP 3066224 B2 JP3066224 B2 JP 3066224B2
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考嘉 赤木
慎 竹内
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の洗濯機の上蓋は、前蓋と後蓋に分
割して蝶番で連結し、蓋開放時に互いにその内面同士が
対向するように山形に折りたたんで開成する構成にして
ある。そして上蓋の開閉は、上蓋に設けた凹陥部と、そ
の上方を覆う把手カバ−からなる把手部材によって行っ
ている(実開昭62−10898号公報(D06F39
/14)参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例は凹陥部に3〜
4ミリの水抜き用小孔を設けて、水が入ったら洗濯槽内
に排出するようにしている。しかしこの小孔が糸屑等の
ゴミで詰まり洗濯槽内へ排出できなくなる場合がある。
そこでゴミ等で詰まりにくいように大きめの孔をあける
と、把手操作時に指先や爪が孔にあたったり、入り込ん
でケガをする問題があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑み、凹陥部に流
入した水の排出が良好に行われるようにしたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる蓋装置
は、上蓋の後端を本体の上面板に枢支して、上蓋を上面
板に対し回動自在にしたものにおいて、上蓋の前端部
に、前方に行くに従い徐々に深くなり、且つ一番深くな
った前端部分から略垂直に立ち上がった垂直壁を有する
凹陥部を上蓋と一体的に形成し、該凹陥部の浅い部分で
凹陥部内と連通する開口を設けて、凹陥部の深い部分の
上方を覆う把手カバーを有し、上蓋には垂直壁の上端平
面部に設けた複数の第1係合孔と、凹陥部の深い部分の
両隅部に設けられ水抜き孔を兼ねる第2係合孔と、を備
え、把手カバーの裏面には、第1係合孔と第2係合孔に
対向させて第1係止片と第2係止片とを一体的に形成
し、第1係合孔と第1係止片とを及び、第2係合孔と第
2係止片とをそれぞれ弾性係合させて、上蓋の前端部に
把手カバーを装着するものである。
【0006】
【作用】凹陥部に流入した水は、把手カバ−の第2係止
片を弾性係合させる凹陥部の両隅部の第2係合孔から洗
濯槽側へ排出される。
【0007】
【実施例】以下本発明を、その実施例を示す各図面に基
づき説明する。
【0008】図中1は洗濯兼脱水槽が内装された洗濯機
の機枠の上方を覆う樹脂成形された上面板、2は該上面
板1の前方側の上面に配設された、洗濯、すすぎ、脱水
等の洗濯工程や作動時間を設定する操作部、3は樹脂成
形された上蓋であり、この上蓋3は前蓋3Aと後蓋3B
とに分割し、互いに内面同士が対向するように蝶番連結
部(図示なし)で揺動自在で山形に折りたたみ自在にし
てある。前記後蓋3B裏面の後端部には、上蓋開閉支持
部15を設け前記上面板1に後蓋3Bを枢支し、上蓋3を
前記上面板1に対し回動自在にしている。
【0009】4は前蓋3Aの前端部の中央部に一体的に
成形した凹陥部で、前方に行くに従い徐々に深く形成し
てある。5は前記凹陥部4の1番深くなった前端部分か
ら略垂直に立ち上がった垂直壁、6は該垂直壁5の上端
面を前記前蓋3Aの上面より低く形成した上面平面部で
あり、この上面平面部6の最前面側部を更に一段低い段
部7を設けている。
【0010】8は該上面平面部6の複数個所に形成した
第1係合孔、9は前記垂直壁5近傍で、且つ凹陥部4底
面から周壁にわたる両隅部に形成した水抜き孔兼用の第
2係合孔である。10は前記前蓋3Aの凹陥部4の前端部
分の深い部分の上方を覆う把手カバ−である。該把手カ
バ−10の裏面には、前記第1係合孔8と第2係合孔9に
対向させた、第1係止片11と第2係止片12とを一体的に
突出させて形成している。
【0011】13は前記段部7の複数個所に設けた凹部、
14は前記把手カバ−10の前端部10aの複数個所に、前記
凹部13に対向させて垂下形成した突片である。そして、
前記第1係合孔8に第1係止片11を、そして前記第2係
合孔9に第2係止片12をそれぞれを弾性係合させ係着す
ると共に、前記段部7上に前記把手カバ−10の前端部10
aを当接させ、前記凹部13には突片14を挿入している。
【0012】前記前蓋3Aの上面より低く形成した垂直
壁5の上面平面部6に、前記把手カバ−10を装着して前
蓋3Aと把手カバ−の前方側上面を面一化すると共に、
前蓋3Aの最前端面と把手カバ−10の前端部10aとを面
一化して位置決めされ、前記前蓋3Aに把手カバ−10を
取り付けている。
【0013】一方、前記上蓋開閉支持部15の構成を、図
7から図10に示す。16は前記後蓋3B裏面の後端部に一
体的に突設させ小間隔をあけて設けた複数のリブであ
る。17はこのリブ16に設けた角状の保持孔である。この
保持孔17は後蓋3Bの裏面側に近接する側の1辺とその
両端を接続する辺とをR加工しその寸法をaとし、そし
て裏面側から遠くなる側の1辺とその両端を接続する辺
とをR加工しその寸法をbとして、a<bにしている。
即ち、前記保持孔17の2つのコ−ナ部のRの形状を異な
らせている。18は前記上面板1より一体的に突出させた
支持台、19は該支持台18に設けられた上蓋3を支持する
開孔である。20は樹脂製のヒンジピ−スであり、前記保
持孔17の形状にあわせ、且つ保持孔17を挿通できる大き
さの角状保持部21と、この角状保持部21の一辺に設けた
弾性変形する抜け止め片23と、抜け止め片23に対向して
一端部に設けたストッパ−部24とから構成している。22
は前記角状保持部21の他端部に連設した円柱状の支軸部
である。
【0014】後蓋3Bの保持孔17の形状に合わせて、ヒ
ンジピ−ス20をその支軸部22側から抜け止め片23が保持
孔を通過するまで挿入する。すると、抜け止め片23が弾
性復元するので逆方向へはリブ16に当接するので、ヒン
ジピ−ス20が保持孔17に保持されると共に、前記支持台
18の開孔19に支軸部22が挿入されることになり、上面板
1から突設した支持台18に支軸部22が枢支され、上面板
1に対し上蓋3が回動自在に取付けられる。
【0015】以上、本発明の上蓋3の把手カバ−10は、
凹陥部4の前方側の両隅部に設けた水抜き孔兼用の第2
係合孔9に、把手カバ−10の第2係止片12を弾性係合さ
せることにより、前蓋3Aの凹陥部4に装着される。そ
のため、凹陥部4内に流入した水は、第2係合孔9から
洗濯槽側へ排水される。そして、上蓋開閉操作時に把手
カバ−10を握る時には、指先が前端部の両隅部にある水
抜き孔兼用の第2係合孔9に触れることもなく、また、
第2係合孔9に係合代を設けて第2係止片12を弾性係着
するので、第2係合孔9が大きく成形されているので糸
屑などで詰まることもなくなる。
【0016】そして、前蓋3A上面より低くした上端平
面部6に第1係合孔8を設け、この第1係合孔8と把手
カバ−10の第1係止片11とを弾性係合させることによ
り、前蓋3Aと把手カバ−10上面とが略面一化して装着
できる。又、前蓋3Aの最前端部と把手カバ−10の前端
部10aとが略面一化できる。
【0017】
【発明の効果】本発明によると、上蓋の前端部に形成し
た凹陥部を前方に行くに従い徐々に深くし、且つ一番深
くなった前端部分から垂直壁の両隅部に第2係合孔を設
け深くなった上方から把手カバ−に設けた第2係止片を
弾性係合させて係着し、この第2係合孔を水抜き孔に兼
用したものである。
【0018】又この係合孔は、指先が触れにくい両隅部
にあるので、大きな孔にすることが可能となり、そのた
め従来のように水抜き孔がゴミで詰まることがない等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全自動洗濯機の平面図である。
【図2】同じく把手部の要部拡大平面図である。
【図3】同じく図2のA−A部断面の側断面図である。
【図4】同じく図2のB−B部断面の側断面図である。
【図5】同じく上蓋凹陥部を示す要部拡大平面図であ
る。
【図6】同じく図5のC−C部断面の側断面図である。
【図7】同じく上蓋開放時の上蓋開閉支持部の正面図で
ある。
【図8】同じく図7のD−D部断面の側断面図である。
【図9】同じく図7のE−E部断面の側断面図である。
【図10】同じく支軸の斜視図である。
【符号の説明】
1 上面板 3 上蓋 3A 前蓋 3B 後蓋 4 凹陥部 5 垂直壁 6 平面部 8 第1係合孔 9 第2係合孔 10 把手 11 第1係合片 12 第2係合片 13 凹部 14 突片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/14 D06F 39/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上蓋の後端を本体の上面板に枢支して、上
    蓋を上面板に対し回動自在にしたものにおいて、上蓋の
    前端部に、前方に行くに従い徐々に深くなり、且つ一番
    深くなった前端部分から略垂直に立ち上がった垂直壁を
    有する凹陥部を上蓋と一体的に形成し、該凹陥部の浅い
    部分で凹陥部内と連通する開口を設けて前記凹陥部の深
    い部分の上方を覆う把手カバーを有し、前記上蓋には前
    記垂直壁の上端平面部に設けた複数の第1係合孔と、前
    記凹陥部の深い部分の両隅部に設けられ水抜き孔を兼ね
    第2係合孔と、を備え、前記把手カバーの裏面には、
    前記第1係合孔と第2係合孔に対向させて第1係止片と
    第2係止片とを一体的に形成し、前記第1係合孔と第1
    係止片とを及び第2係合孔と第2係止片とをそれぞれ弾
    性係合させて、前記上蓋の前端部に前記把手カバーを装
    着したことを特徴とする洗濯機の蓋装置。
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