JP3066158B2 - ハンディマッサージャ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ハンディマッサージャ
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ローラを使ってマッサージを行う
ハンディマッサージャとしては、実公昭４３−２５２７
３号公報に示されるように、モータで回転する回転軸の
下端部に水平な多数の軸を放射状に取り付け、この軸に
円錐台状のローラを遊転自在に取り付けたものが知られ
ている。

【０００３】そして、使用する際には、回転軸を中心と
して公転しながら自転するローラをこのローラが当接す
るように配されたシートに転接させ、このシートを介し
て人体の腰部や腹部等の部位にローラの回転を伝え、も
みほぐすような刺激を与えるようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のハンディマッサージャにおいては、もみほぐすよ
うな刺激を与えることはできるものの、ローラの接触面
の面積が広く、しかもローラが放射状に多数設けられて
いるため、ローラによる刺激は平面的であり局部的に強
いたたきマッサージに近いような刺激を与えることはで
きないばかりでなく、首筋や肩等の湾曲している部位の
マッサージを適切に行うことができないというという問
題点があった。

【０００５】本発明は、局部的に強い刺激が得られると
共に湾曲した部位に対しても効果的なマッサージを行う
ことのできるハンディマッサージャを提供することを目
的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、モータにより
回転する回転軸と、この回転軸に固定された回転盤と、
この回転盤の縁部近傍に垂直に軸支されると共に一部を
前記回転盤上面から突出して設けられた複数の第１ロー
ラとを有してなるハンディマッサージャにおいて、前記
回転盤の縁部下方に水平に軸支されると共に一部を前記
回転盤の縁部から横方向に突出して設けられた複数の第
２ローラを備え、前記第１ローラと第２ローラを夫々軸
支する軸を前記回転盤に固定される回転盤押えにより保
持するようにしたものである。

【０００７】

【作用】かかる構成により、モータにより回転する回転
軸に固定された回転盤を回転させて、第１ローラ及び第
２ローラを公転させることができる。そして、公転して
いる第２ローラを湾曲したマッサージ部位に圧接させる
ことにより、この湾曲した部位に局部的に強い刺激を与
えることができる。また、第１ローラ、第２ローラの両
ローラを軸支する軸は、回転盤押えという一つの部材を
回転盤に固定するだけで保持することができ、構成が簡
単になると共に組み立ても容易にできる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【０００９】図１は、本発明の一実施例に係るハンディ
マッサージャの天面図、図２は切欠き部が天面図のＡ−
Ｏ−Ｂ断面である側面部分断面図である。

【００１０】図１，２において、１はハンディマッサー
ジャ本体（以下本体という）であり、この本体１は回転
することによりマッサージを行うマッサージ部２と、硬
質プラスチック等からなる円筒状の把持部３とからなっ
ている。なお、３ａはマッサージ部２の回転速度を制御
する速度調整用ボリューム、３ｂは電源スイッチ、３ｃ
は電源コードである。

【００１１】この把持部３の上部内側には、マッサージ
部２を回転させるモータ４がリブ３ｄにより位置決め固
定されており、このモータ４の回転はギアボックス５を
介して回転シャフト（以下シャフトという）６に伝わ
る。なお、このシャフト６はベアリング７を備えた軸受
８により回転自在に保持されている。

【００１２】一方、マッサージ部２においては、シャフ
ト６には回転盤９がネジ１０により固定されている。こ
こで、この回転盤９の縁部近傍にはシャフト６と平行に
回転するように垂直に軸支された複数、本実施例では４
つの第１ローラ１１が所定の間隔で、かつ一部を回転盤
９の上面から突出して設けられている。

【００１３】また、この回転盤９の縁部下方には回転盤
９と平行に回転するように水平に軸支された複数、本実
施例では４つの第２ローラ１２が所定の間隔で、かつ一
部を回転盤９の縁部から横方向に突出して設けられてい
る。

【００１４】ここで、第１ローラ１１を軸支する水平軸
１３及び第２ローラ１２を軸支する垂直軸１４は、回転
盤９に固定される回転盤押え１５という一つの部材で保
持される。１６は回転盤押え１５を回転盤９に固定する
ネジ、１７は軸受押え１８とハウジング１９をギアボッ
クス５に固定するネジである。

【００１５】次に、このように構成されたハンディマッ
サージャのマッサージ動作について説明する。

【００１６】まず、使用者が平坦な部位に対し通常のマ
ッサージを希望する場合について説明する。この場合
は、電源スイッチ３ｂを入れてモータ４を回転させ、こ
のモータ４の回転をギアボックス５を介してシャフト６
に伝えることによりシャフト６を回転させる。

【００１７】そして、このシャフト６の回転により、回
転盤９が回転を始めると、この回転盤９の上面をマッサ
ージを希望する部位に押し当てる。これにより、第１ロ
ーラ１１が部位に押し当てられ、第１ローラ１１が回転
する毎にその部位に圧接することにより、もみほぐすよ
うな刺激を得ることができる。

【００１８】次に、使用者が湾曲した局部的に強い刺激
が得たいと希望する場合について説明する。この場合に
は、電源スイッチ３ｂを入れて回転盤９を回転させた
後、図３の（ａ），（ｂ）のように回転盤９の側部を首
筋等湾曲した部位に押し当てる。

【００１９】これにより、湾曲した部位に押し当てられ
た第２ローラ１２は、シャフト６が１／４回転する毎に
その部位に圧接するため強いたたきマッサージに近いよ
うな刺激を得ることができる。なお、速度調整用ボリュ
ーム３ａにより回転盤９の回転速度を調整して、より効
果的なマッサージを行うことができる。

【００２０】このように、回転している回転盤９の第２
ローラ１２を湾曲した部位に押し当てることにより、湾
曲した部位に対しても強いたたきマッサージに近いよう
な刺激を与えることができる。なお、平坦な部位に第２
ローラ１２を押し当てた場合でも、この部位に同様の強
いたたきマッサージに近いような刺激を与えることがで
きる。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明よれば、モータによ
り回転する回転軸に固定された回転盤を回転させて、第
１ローラ及び第２ローラを公転させることができる。そ
して、公転している第２ローラを湾曲したマッサージ部
位に圧接させることにより、この湾曲した部位に局部的
に強い刺激を与えることができる。これにより、局部的
に強い刺激が得られると共に湾曲した部位に対しても効
果的なマッサージを行うことができる。また、第１ロー
ラ、第２ローラの両ローラを軸支する軸は、回転盤押え
という一つの部材を回転盤に固定するだけで保持するこ
とができ、構成が簡単になると共に組み立ても容易にで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るハンディマッサージャ
の天面図。

【図２】上記ハンディマッサージャの一部を切り欠いた
側面部分断面図

【図３】上記ハンディマッサージャの使用例を表す図。

【符号の説明】

４ モータ ６ 回転シャフト ９ 回転盤 １１ 第１ローラ １２ 第２ローラ １３ 水平軸 １４ 垂直軸

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】モータにより回転する回転軸と、この回転
   軸に固定された回転盤と、この回転盤の縁部近傍に垂直
   に軸支されると共に一部を前記回転盤上面から突出して
   設けられた複数の第１ローラとを有してなるハンディマ
   ッサージャにおいて、前記回転盤の縁部下方に水平に軸
   支されると共に一部を前記回転盤の縁部から横方向に突
   出して設けられた複数の第２ローラを備え、前記第１ロ
   ーラと第２ローラを夫々軸支する軸を前記回転盤に固定
   される回転盤押えにより保持するようにしたことを特徴
   とするハンディマッサージャ。