JP3065882B2 - 気体吹付装置 - Google Patents

気体吹付装置

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JP3065882B2
JP3065882B2 JP6063470A JP6347094A JP3065882B2 JP 3065882 B2 JP3065882 B2 JP 3065882B2 JP 6063470 A JP6063470 A JP 6063470A JP 6347094 A JP6347094 A JP 6347094A JP 3065882 B2 JP3065882 B2 JP 3065882B2
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健吾 上島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温気体(又は低温気
体)を吹付けて小物部品類や自動車車体等のワークを加
熱(又は冷却)する気体吹付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、高温気体をワークに吹付けて加
熱する気体吹付装置が知られている。かかる気体吹付装
置が採用された乾燥炉の代表的な例を図7に示す。図に
おいて、2は乾燥炉の炉体である。炉体2内には、コン
べヤ5(搬送レール6,ハンガ7等)によって炉体2の
長手方向に搬送されるワークWを加熱乾燥する気体吹付
装置10Pが設けられている。
【0003】気体吹付装置10Pは、図8に示す如く、
吹出ノズル11P,吹出ダクト13,吸込口14,吸込
ダクト15,熱風循環部16〔加熱器(バーナ17),
循環ファン18,ダクト22,23,24等〕を含み、
高温気体(高温空気)の有する熱エネルギをワークWに
伝達して加熱する構成とされている。
【0004】上記した吹出ダクト13は、炉体2内の下
部両側に配設されており、ワークWと対向する面側には
ワークWの下部に向けて高温空気を吹出し可能な吹出ノ
ズル11が設けられている。吹出ノズル11Pは、図9
に示す如く、開口端部12Pが円形状とされている。ま
た、吸込ダクト15は、炉体2内の上部両側に配設され
ており、炉体2内の空気を吸引するための吸込口14を
有している。
【0005】ここにおいて、循環ファン18を駆動する
と、吸込口14から炉体2内の空気が吸引され,吸込ダ
クト15,ダクト22を通してバーナ17へ送られる。
このバーナ17で加熱された空気(高温空気)は、ダク
ト23,循環ファン18およびダクト24を通して吹出
ダクト13へ供給され、吹出ノズル11Pの開口端部1
2PからワークWの下部へ向けて吹き出される。この吹
き出された高温空気は、周囲空気との比重差により上昇
しつつ熱風を形成する。この熱風によりワークWの下部
はもとよりその中央部および上部も加熱され、当該熱風
はワークW全体を加熱した後吸込口14へ吸引される。
【0006】このように、炉体2内を搬送されるワーク
Wは、炉体2内に循環供給される熱風によって加熱乾燥
される。
【0007】また、乾燥炉の炉体2の出口側には、ワー
クWを手で持って搬出できるように気体吹付装置30P
を用いてワークWを常温付近まで冷却する冷却室4が設
けられることがある。この気体吹付装置30Pは、図1
0に示す如く、吹出ノズル31P,吹出ダクト33,吸
込口34,吸込ダクト35,冷風発生部36〔循環ファ
ン38,外気取入部(又はチラー)39,ダクト42,
43,44〕を含み、吹出ノズル31Pから低温空気
(ここでは、常温空気)をワークWに向けて吹付けて冷
却可能に構成されている。ただし、吹出ノズル31P
は、ワークWの上部に低温空気を吹付可能なるように取
り付けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の気体吹付装置10Pでは、吹出ノズル11と対向す
るワークW下部は直接高温空気が吹付けられ十分に加熱
されるものの、他のワークW部分(例えば、中央部)は
加熱不足となりやすい。かかる不都合を解消するために
吹出ノズル11Pの開口端部12Pから吹き出す高温空
気の温度を一段と高めたり、吹出流量を増大することが
考えられるが、これでは加熱器(バーナ17)や循環フ
ァン18が大型化するとともに、消費エネルギーが大き
くなってしまう。また、吹出ノズル11と対向する部分
がオーバーベークされやすい。
【0009】そこで、上記不都合を解消する別の方策と
して、吹出ノズル11Pから吹き出す高温空気の温度や
流量は通常どおりとしたまま、ワークWの搬送速度を遅
くしたり、吹出ノズル11Pの設置範囲を長くして、ワ
ークWの加熱時間を長くすることが考えられるが、これ
では作業能率が低下したり、装置が長大化してしまうと
いう厄介な問題が生じる。
【0010】また、上記した気体吹付装置30Pの場合
も、ワークWの冷風が直接当たるワークW上部を除いた
ワークW部分(例えば、中央部)が冷却不足となりやす
く、かかる問題を解消しようとすると、加熱用の気体吹
付装置10Pと同様に消費エネルギーの増大,作業能率
の低下,装置大型化等の厄介な問題が生じる。
【0011】本発明の目的は、上記事情に鑑み、消費エ
ネルギーの増大,装置大型化および作業能率の低下を生
じさせることなく、ワークを迅速かつ確実に加熱(又は
冷却)することのできる気体吹付装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】従来構造の気体吹付装置
(10P)の吹出ノズル(11P)の開口端部(12
P)から高温気体(AR)をワークWの被加熱面に吹き
付けた場合、例えば図6(A)に示す水平線L1上のワ
ークWの各点に、高温気体(AR)から熱エネルギが伝
達される率(熱伝達率)は、図中1点鎖線で示す釣鐘状
のグラフで表わされる。
【0013】このグラフより、高温気体(AR)の岐点
Pでの熱伝達率α(max)は高いものの当該岐点Pよ
り離れるにしたがって急速に熱伝達率αが減少する。そ
のため、水平線L1上のワークWの各点に対する平均熱
伝達率α(av)は、最高熱伝達率α(max)に比べ
て相当程度低くなる。
【0014】ここにおいて、平均熱伝達率α(av)が
低いほど、上記ワークWの各点を全て所定温度以上とす
るのに要する時間が長くなることが知られているが、平
均熱伝達率α(av)を高めるには、高温気体(AR)
を分散してワークWに吹き付けた方が効果があると推測
される。
【0015】かかる推測のもとに、それぞれが上記吹出
ノズル(11P)の開口端部(12P)の半分の開口面
積を有する一対の小型吹出ノズル(図示省略)を水平線
L1に沿って所定距離だけ離して配設し、各吹出ノズル
の開口端部から高温気体(AR1,AR2)をワークW
に向けて吹き付けてみた。
【0016】すると、高温気体(AR1,AR2)の各
岐点(P1,P2)における最高熱伝達率α(max
1)は上記したα(max)より低くなるものの、平均
熱伝達率α(av1)は各高温気体(P1,P2)の相
乗作用により、上記した平均熱伝達率α(av)よりも
上がった。
【0017】同様にして、岐点(P1,P2)を連結す
る線分の中心(P)を通る任意の線状(例えば、垂直
線)にあるワークWの各点に対する平均熱伝達率α(a
v)を高めるには、上記(AR1,AR2)相当の高温
気体を当該線に沿って所定距離だけ離して作用させれば
よいことも判明した。
【0018】以上より、高温気体を円軌跡(C1)に沿
って作用させれば、ワークWの各点に対する平均熱伝達
率を高めて、当該ワークWをより効果的に加熱すること
ができることになる。
【0019】同様にして、ワークを冷却させる気体吹付
装置においても、低温気体を円軌跡(C1)に沿って作
用させれば、ワークWの各点をより効果的に冷却するこ
とができることも判明した。
【0020】本発明は、上記した分析に基づき、吹出ノ
ズルを、高温気体(又は低温気体)を中空輪郭形状にし
てワークに吹付可能に形成して、前記目的を達成せんと
するものである。
【0021】請求項1の発明に係る気体吹付装置は、吹
出ノズルからワークへ高温気体を吹付けてワークを加熱
する気体吹付装置において、前記吹出ノズルを高温気体
を中空輪郭形状にしてワークに吹付可能に形成したこと
を特徴とする。
【0022】また、請求項2の発明に係る気体吹付装置
は、吹出ノズルを低温気体を中空輪郭形状にしてワーク
に吹付可能に形成したことを特徴とする。
【0023】
【作用】上記構成による請求項1の発明の場合、吹出ノ
ズルから高温気体が中空輪郭形状となってワークに吹付
けられる。したがって、従来例と同一の温度・吹付流量
であっても、平均熱伝達率が向上し、吹出ノズルと対向
するワーク部分はもとより、その他の部分も迅速に加熱
される。
【0024】また、上記構成による請求項2の発明の場
合、吹出ノズルから低温空気が中空輪郭形状となってワ
ークに吹付けられる。したがって、従来例と同一の温度
・吹付流量であっても、吹出ノズルと対向するワーク部
分はもとより、その他の部分も迅速に冷却される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (第1実施例)本気体吹付装置は、図1に示す如く、ワ
ーク加熱装置として乾燥炉の炉体2に設けられており、
基本的構成は従来例(図8)と同一とされているが、吹
出ノズル11を、高温気体(本実施例では高温空気)を
中空輪郭形状にしてワークWに吹付可能に形成した構成
とされている。なお、従来例(図8)と共通する構成要
素については同一の符号を付し、その説明を簡略化もし
くは省略する。
【0026】本実施例では、吹出ノズル11の開口端部
12は、図2の(A),(B)に示す如く、円環状に形
成されている。したがって、この吹出ノズル11の開口
部12から吹き出された高温空気(AR)は中空輪郭形
状となってワークWに吹き付けられる。
【0027】この高温空気ARが吹き付けられたワーク
Wの高温空気(AR)の岐点(P1,P2)を通る任意
の線(例えば水平線L1)上の各点の熱伝達率αは、各
岐点(P1,P2)で最大[α(max)]となり、当
該各岐点から離れるにつれて小さくなり、図3に示す如
く、一対の釣鐘状のグラフで表わされる。
【0028】ここにおいて、最大熱伝達率α(max)
は、温度・吹出流量を同一とした場合の従来例[図6
(A)参照]よりは低いものの平均熱伝達率α(av)
は高いので、迅速に上記ワークWの各点に熱が伝達され
温度上昇する。
【0029】そのため、従来例と同一の温度・吹付流量
であっても、平均熱伝達率が向上し、吹出ノズル11と
対向するワークW下部はもとより、その他のワークW中
央部等も迅速に加熱される。
【0030】したがって、消費エネルギーの増大,装置
大型化および作業能率の低下を生じさせることなく、ワ
ークWを迅速かつ確実に加熱することができる。
【0031】また、ワークWが台車(図示省略)に載置
されるなどしてその底部が昇温しにくい構造である場合
には、底部(台車部分)を加熱するためのジェットノズ
ル11Jが設けられることがあるが、かかるジェットノ
ズル11Jを、その開口端部12Jが高温気体(高温空
気)を中空輪郭形状にしてワークWに吹付可能に形成す
ることにより、一段と効果的にワークW底部を加熱する
ことができる。
【0032】(第2実施例)第2実施例に係る気体吹付
装置は、図4に示す如く、ワークWを冷却する装置とし
て乾燥炉1の出口側の冷却室4に設けられており、基本
的構成は従来例(図10)と同一とされているが、吹出
ノズル31を低温空気を中空輪郭形状にしてワークWに
吹付可能に形成されている。なお、従来例(図10)と
共通する構成要素については同一の符号を付し、その説
明を簡略化もしくは省略する。
【0033】第2実施例では、吹出ノズル31は、第1
実施例と同様に円環状の開口端部32を有している。か
かる構成により、吹出ノズル31から低温空気が中空輪
郭形状となってワークWに吹付けられる。したがって、
従来例(図10)と同一の温度・吹付流量であっても、
吹出ノズル31と対向するワークW上部はもとより、そ
の他のワークW中央部,下部も迅速に冷却される。
【0034】なお、上記第1,第2実施例では、吹出ノ
ズル11(31)の開口端部12(32)を円環状に形
成したが、図5(A),(B)に示す如く、四角環状に
したり、だ円環状に形成してもよい。また、例えば、図
5(B)中2点鎖線で示す如く、環状の開口端部12
(32)を形成するために、吹出ノズル11(31)に
空気遮断部材25を複数個の取付部材26を介して取り
付けて環状の開口端部12(32)を形成してもよい。
この場合、吹出開口部12(32)は、取付部材26に
よって4分割されてしまうが、取付部材26の流路抵抗
を小さくすれば、完全円環状の開口端部12を有する吹
出ノズル11(31)と同様にワークWを迅速かつ確実
に加熱(冷却)できる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明では、吹出ノズルを高温
気体を中空輪郭形状にしてワークに吹付可能に形成した
構成としたので、消費エネルギーの増大,装置大型化,
作業能率の低下を引き起こすことなくワークを加熱する
ことができる。
【0036】また、請求項2の発明では、吹出ノズルを
低温気体を中空輪郭形状にしてワークに吹付可能に形成
した構成としたので、消費エネルギーの増大,装置大型
化,作業能率の低下を引き起こすことなくワークを冷却
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を説明するための図であ
る。
【図2】同じく、吹出ノズルの形状を説明するための図
である。
【図3】同じく、ワークの各部分における熱伝達率を説
明するための図である。
【図4】同じく、第2実施例を説明するための図であ
る。
【図5】吹出ノズルの開口部の変形例を説明するための
図である。
【図6】本発明の原理を説明するための図である。
【図7】従来の加熱用および冷却用の気体吹付装置が採
用された乾燥炉の全体構成を説明するための図である。
【図8】同じく、加熱用の気体吹付装置を説明するため
の横断面図である。
【図9】同じく、吹出ノズルの従来構成を説明するため
の図である。
【図10】従来の冷却用の気体吹付装置を説明するため
の横断面図である。
【符号の説明】
1 乾燥炉 2 炉体 4 冷却室 10,30 気体吹付装置 11 吹出ノズル 12 開口端部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹出ノズルからワークへ高温気体を吹付
    けてワークを加熱する気体吹付装置において、前記吹出
    ノズルを、高温気体を中空輪郭形状にしてワークに吹付
    可能に形成したことを特徴とする気体吹付装置。
  2. 【請求項2】 吹出ノズルからワークへ低温気体を吹付
    けてワークを冷却する気体吹付装置において、前記吹出
    ノズルを低温気体を中空輪郭形状にしてワークに吹付可
    能に形成したことを特徴とする気体吹付装置。
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