JP3065722U - ガスケット及びその製造装置 - Google Patents
ガスケット及びその製造装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】不燃性を有し、ダクト内からの水や油等が滲み
込み、ガスケットから外部に漏れるのを防止すること。 【解決手段】適宜幅に裁断してなる無機繊維フェルトの
布片の全面を合成樹脂フィルムで包囲してなるガスケッ
トで、特に、難燃性合成樹脂フィルムによって全面が包
囲されているガスケットである。
込み、ガスケットから外部に漏れるのを防止すること。 【解決手段】適宜幅に裁断してなる無機繊維フェルトの
布片の全面を合成樹脂フィルムで包囲してなるガスケッ
トで、特に、難燃性合成樹脂フィルムによって全面が包
囲されているガスケットである。
Description
【0001】
本考案は、ガスケットに関し、更に詳しくは無機繊維フェルトの裁断面を露出 しないガスケット及びその製造装置に関するものである。
【0002】
室内に配管する排煙設備等のダクトに用いられるダクトフランジ用ガスケット には、無機繊維系のガスケットが用いられている。この無機繊維は耐熱性があり 火災の心配がなく、しかも弾力性があり、このようなダクトのガスケットに用い るには最適の材質である。特に長繊維系の無機繊維、例えばアルミナ繊維、シリ カ繊維等は好適であるが、価格が高いためにこのようなダクトフランジのガスケ ットには使用されず、価格の安い鉱物繊維であるロックウ−ルやガラス繊維等が 用いられている。近年に至り、珪肺または塵肺防止のため短繊維で飛散し易い石 綿の使用は禁止され、それより長繊維系であるロックウ−ルをフェルト状として 適宜の大きさに裁断したマット状のものをガスケットとして使用している。
【0003】 ロックウ−ルも強度的にそれほど強くないため、繊維が折れて飛散する危険性 があり、マット状としたロックウ−ル表面を繊維飛散防止処理として、熱を伴う ダクトに使用するものにおいては難燃処理を施した有機繊維系不織布をニ−ドル パンチング製法により一体化したものを無機繊維フェルトの原反とし、不織布層 とは異なる面に粘着剤加工(離型紙付き)を施した後、所定の幅に裁断したもの をロ−ル状にして製品化していた。
【0004】 しかしながら、これらガスケットは切断面が露出するガスケットであり、その 改善が要望され、本出願人は先に実用新案登録第3031540号として繊維飛 散の危険性の高い裁断面を露出しないガスケットを提案した。しかし、ガスケッ トの繊維の飛散は防止できるが、ダクト内から漏れる水分や油分がガスケットに 浸透し、外部に漏れ、ダクト表面に汚れを生じていた。そのため外観が悪かった 。
【0005】
本考案は、上記問題点に鑑みて考案されたものであり、その課題とするところ は、不燃性を有し、ダクト内からの水や油等が滲み込み、ガスケットから外部に 漏れるのを防止したガスケットを提供することである。
【0006】
上記課題を解決するため本考案に係るガスケットは、次の如く構成したことを 特徴とする。即ち、適宜幅に裁断してなる無機繊維フェルトの布片の全面を合成 樹脂フィルムで包囲してなるガスケットである。また、前記合成樹脂フィルムが 難燃性合成樹脂フィルムであるガスケットである。
【0007】 本考案のガスケットの製造装置は、このガスケットの原材料となる平坦な原反 を巻いたドラムと、引き出された原反をガイドするローラ群と、前記ドラムから 引き出され平坦な原反の全面を包囲する合成樹脂フィルムの元巻と、この元巻か ら繰り出された合成樹脂フィルムを前記原反の周囲に巻きつける被覆装置とを有 するガスケットの製造装置によって前記課題は達成できる。
【0008】
本考案のガスケットは適宜幅に裁断してなる無機繊維系のフェルトの表面全面 に難燃性合成樹脂フィルムを被覆してあるからダクトの継ぎ目に配置したときに ダクト内からの空気の漏れは完全に防止することができるばかりでなく、水分や 油分等の滲み出しや漏れを防止することができる。
【0009】 本考案に使用する難燃性合成樹脂フィルムとしては、一般的に知られるポリオ レフィン系の樹脂の薄膜で、フッ素樹脂系のテトラフルオロポリエチレン、テト ラフルオロポリプロピレン、これらの共重合体等の薄膜である。
【0010】 また、本考案に使用する無機繊維系のフェルトとして使用するロックウ−ルフ ェルトは、ロックウ−ルの繊維と少量の難燃性有機系バインダ−とを攪拌処理し 結合させてからマット状にしているため、切断した箇所からの繊維飛散は極めて 少ないが、安全性を重視する観点から現行の繊維飛散防止基準の指針として、切 断面が露出されていないものであり、繊維の飛散を防止できるものである。
【0011】 以下、本考案を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。 図1は、本考案のガスケットの実施の形態を示す一部断面斜視図であり、図2 は本考案のガスケットの取付接着面に粘着層及び離型紙を取り付けた状態を示す 斜視図であり、図3は本考案の実施の形態に係る製造装置を説明する模式図であ る。
【0012】 本考案のガスケット1はロックウールからなる不燃性の無機繊維フェルト2を 適宜の幅にシート状に裁断して形成し、この外表面を元巻7から繰り出される難 燃性合成樹脂フィルム3で被覆してある。この合成樹脂フィルム3で包囲された ガスケット1の片面に粘着層4、この粘着層4の表面に離型紙5が貼り付けてあ る。
【0013】 この片面には粘着層4及び離型紙5を貼付してあるガスケット1を所定の幅に 裁断したロ−ル状に巻いたものを製品としていた。使用に際しては、このロ−ル 状に巻いたフェルトを必要の長さ引き出し、所定の長さにして使用する。
【0014】 このように形成される本考案のガスケット1は無機繊維フェルト2の外表面全 体が、難燃性合成樹脂フィルム3によって被覆されているから、耐熱性に優れる ばかりでなく、水や油の無機繊維内への浸透を防止することができる。従って、 この無機繊維フェルト2の弾力性により、ダクトの継ぎ目に使用したとき空気漏 れを完全に防止することができる。
【0015】 本考案のガスケットをダクトの接続面に取付に際して、離型紙5を剥して、粘 着層4を露出し、この粘着層4をダクト面に接着する。このときダクトの接着面 の周辺に周回して取付けるとき、表面の合成樹脂フィルムがコーナ部分で伸びて 皺を生じることがないのでダクト間の隙間を完全に防止し、漏気の恐れを防ぐこ とができる。
【0016】 このような本考案のガスケットは以下のようにして製造することができる。 図3においてドラム10から一対の搬送ローラ15、16により引き出された無 機繊維フェルト1の表面に元巻7から繰り出された合成樹脂フィルム3を被覆装 置6によって無機繊維フェルト1の表面を包囲し、9は粘着剤タンク、9aはノ ズル、10は原反ドラム、11は離型紙ドラム、12aは巻き取りドラム、12 bは巻き取りドラム、12cは巻き取りドラム、13はカウンタ−、14は孔開 け部、17、18、19、及び20はローラを示す。
【0017】 図2は本考案の実施の形態の一例であり、難燃性合成樹脂フィルム3で被覆さ れている無機繊維フェルト2を覆うように粘着層4及び離型紙5を取り付けたガ スケット1を示している。このガスケットは繊維飛散防止基準並びに防災性能評 定試験共満足できるものである。
【0018】 図3は本考案の実施の形態に係るガスケット1の製造装置を示す。 図において10は原反のドラムであり、このドラム10には製造された無機繊 維フェルト2が巻き込まれている。この無機繊維フェルト2の端部を挟み具等に より挟み、挟み具に係止されている紐を引っ張ることにより平坦な無機繊維フェ ルト2を引き出し、先ずガイドとなる搬送ローラ15、16間を通し、次にガイ ドローラと加圧ローラとを兼ねるローラ18、19間を通し、次にローラ20の 下面を通して巻き取りドラム12aに係合させる。巻き取りドラム12b及び1 2cは巻き取りドラム12aが一杯に巻き取った後、直ちに巻き取りドラムを切 り替えることができるようにするための予備の巻き取りドラムである。巻き取り ドラム12aを断続的に回動させることにより、無機繊維フェルト1は断続的に 原反ドラム10より巻き取りドラム12aに巻き取られて行く。
【0019】 この無機繊維フェルト2を前記ガイドローラと加圧ローラとを兼ねるローラ1 8、19により搬送される前に、その表面に被覆装置6において難燃性合成樹脂 フィルム3を被覆する。更に、その表面に、必要に応じて粘着剤タンク9よりノ ズル9aを通して粘着剤が供給され、離型紙ドラム11より供給される離型紙5 と共に粘着層を形成させたり、または粘着剤タンク9およびノズル9aを使用せ ず、離型紙ドラム11に片面に離型紙5を有する両面粘着テ−プのロ−ルを取り 付け形成させることができる。
【0020】
本考案の裁断面を対向させたガスケット及びその製造装置は上記の如く構成さ れているので、次に示す如き効果を有するものである。 (1)表面が難燃性合成樹脂フィルムで被覆されているから空気は勿論、水や油 の滲み込みや漏れを防止することができ、ダクト継ぎ目の汚れを防止することが できる。 (2)表面に難燃性合成樹脂フィルムを被覆してあるからダクトの形状に合わせ てガスケットを貼り付けたとき、表面の合成樹脂フィルムが伸縮性を有するので コーナ部において皺を生じなく丸みを形成して貼り付けることができ、密封性を 維持することができる。
【図1】本考案のガスケットの実施の形態を示す一部断
面斜視図であり
面斜視図であり
【図2】本考案のガスケットの取付接着面に粘着層及び
離型紙を取り付けた状態を示す斜視図である。
離型紙を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本考案の実施の形態に係る製造装置を説明する
模式図である。
模式図である。
【符号の説明】 1 ガスケット 2 無機繊維フェルト 3 難燃性合成樹脂フィルム 4 粘着層 5 離型紙 6 被覆装置 7 元巻 9 粘着剤タンク 9a ノズル 10 原反ドラム 11 離型紙ドラム 12a 巻き取りドラム 12b 巻き取りドラム 12c 巻き取りドラム 13 カウンタ− 14 孔開け部 15 搬送ローラ 16 搬送ローラ 17 ローラ 18 ローラ 19 ローラ 20 ローラ
Claims (3)
- 【請求項1】 適宜幅に裁断してなる無機繊維フェルト
の布片の全面を合成樹脂フィルムで包囲してなることを
特徴とするガスケット。 - 【請求項2】前記合成樹脂フィルムが難燃性合成樹脂フ
ィルムであることを特徴とする請求項1に記載のガスケ
ット。 - 【請求項3】 ガスケットの原材料となる平坦な原反を
巻いたドラムと、引き出された原反をガイドするローラ
群と、前記ドラムから引き出され平坦な原反の全面を包
囲する合成樹脂フィルムの元巻と、 この元巻から繰り出された合成樹脂フィルムを前記原反
の周囲に巻きつける被覆装置とを有することを特徴とす
るガスケットの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999005180U JP3065722U (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | ガスケット及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999005180U JP3065722U (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | ガスケット及びその製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3065722U true JP3065722U (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=43199313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999005180U Expired - Lifetime JP3065722U (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | ガスケット及びその製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3065722U (ja) |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP1999005180U patent/JP3065722U/ja not_active Expired - Lifetime
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