JP3065526U

JP3065526U - 防水シ―ツ

Info

Publication number: JP3065526U
Application number: JP1999005027U
Authority: JP
Inventors: まり子佐藤
Original assignee: 多比良株式会社
Priority date: 1999-07-07
Filing date: 1999-07-07
Publication date: 2000-02-02
Anticipated expiration: 2005-07-07

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の綿シーツと防水シーツ両方の機能を兼ね
備え、本考案のもの１枚だけで２枚のシーツを必要とし
ない防水シーツを提供することを目的としている。【解決手段】フトン、マット、マットレス等の寝具の上
表面を被覆する上表面被覆部と、その左、右に側面被覆
部を含む側縁部を設けた防水シーツにおいて、上表面部
すべて、あるいはその一部、及び上表面被覆部から側面
被覆部にかけてのすべて、あるいはその一部に防水処理
を施したものであり、又、上表面被覆部の裏面隅角部寄
りにはリング状のバンドを取付けシーツ固定部となし、
又、ベッドで使用する用途では、ベッドの背上げ立ち上
り基端部に対応する左、右側縁部に対向的にＵ字溝形状
の切欠を設けることも可能にしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は主に高齢者、障害者等の要介護者の寝具に敷いて使用するための防水シーツに関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

障害者あるいは高齢者の介護には、便、失禁、嘔吐によるマットレス、フトン等の寝具の汚れを防止するために、従来では、通常の綿シーツ以外に、被介護者が寝る部分の一部あるいは全部を防水処理した防水シーツが併用されている。しかしながら、シーツを交換する場合には通常の綿シーツに加えて防水シーツもあるためにシーツの交換作業に時間がかかり、手際良く行うにはかなり熟練を要すものであり、介護者の大きな負担となっていた。そのために、とくに一度に数多くのシーツを交換しなければならない障害者あるいは高齢者の介護施設ではその改善が強く望まれていた。

【０００３】本考案は上記事情に鑑み創案したもので従来の綿シーツと防水シーツ両方の機能を兼ね備え、本考案のもの１枚だけで２枚のシーツを必要としない防水シーツを提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本考案では、フトン、マット、マットレス等の寝具の上表面を被覆する上表面被覆部と、その左、右に側面被覆部を含む側縁部を設けた防水シーツにおいて、上表面被覆部のすべて、あるいはその一部、及び上表面被覆部から側面被覆部にかけてのすべて、あるいはその一部に防水処理を施したものであり、又、上表面被覆部の裏面隅角寄りにはリング状のバンドを取付けシーツ固定部となしており、又、ベッドで使用する用途では、ベッドの背上げ立ち上がり基端部に対応する左、右側縁部分に対向的にＵ字溝形切欠を設けることも可能にしたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図示した実施の形態例に基づき説明する。図１、図２は本考案の防水シーツの平面図であり、図４は他の形態例を示す防水シーツの平面図である。符号１は本考案の防水シーツを示すものである。２は防水シーツ１の使用時において、マットレス等の寝具Ａの上表面部分を被覆する上表面被覆部を示すものであり、３は使用時に寝具Ａの側面を経て裏面に巻き込まれる長手方向の側縁部を示すものである。

【０００６】防水シーツ１の内、上表面被覆部２にのみ防水処理をしてあり、この場合、図１に示すように、上表面２の全体にわたって処理してある場合と、図２に示すように、例えば上表面被覆部２の防水処理は腰部２ａに該当する部分（破線と実線で囲まれた部分）だけに限定される場合がある。

【０００７】さらに、防水処理部分は上表面部２だけではなく、使用時に寝具の側面を被覆する側縁部３の一部、側面被覆部３ａまで防水処理する場合がある。この場合、図１に示すように、上表面被覆部２から側面被覆部３ａにかけての全体に施す場合の他、図２に示すように、例えば上表面２における腰部２ａからこれに連続する側面被覆部３ａにかけて（破線と鎖線で囲まれた部分）処理するする場合がある。

【０００８】防水処理としては、図３（ａ）に示すように布地４と樹脂層５からなる２層の状態、あるいは、図３（ｂ）に示すように布地４，４間に樹脂層５を挟着した状態に形成されている。防水層５として使用する樹脂としては、塩化ビニール、ポリウレタン等、従来から使用されているものがそのまま使用可能である。

【０００９】上表面被覆部２の裏面四隅角部には各隅角部寄りに斜めにリング状のゴムバンド７が取付けてあり、図４に示すように、マットレス等の寝具Ａの隅角部を挿入して、本考案の防水シーツ１を寝具Ａに確実に固定するようになっている。また、ベッドで使用する用途では、図５に示すようにベッドの背上げ部の下端に位置する左、右側縁部３，３には、ベッドの背上げ立ち上がり基端部に対応する部分に対向的にＵ字溝形状の切欠６を設けることも可能である。

【０００１０】なお、寝具Ａに巻き込まれる左、右側縁部３，３の幅寸法ｌ，ｌが、当該側縁部３を巻き込んだ時に寝具裏側で左、右側縁部３，３どうしが重ならないような寸法であることが望ましい。

【０００１１】

【考案の効果】

以上、本考案の上表面被覆部に防水処理を施した防水シーツを障害者あるいは高齢者に使用することにより、綿シーツが不要となり、当該シーツ１枚だけで寝具の汚れを防止できるので、シーツ交換の手間が大幅に簡略化され、介護現場の負担軽減への寄与は極めて大きいものがある。

【００１２】また、防水処理面を寝具の上表面被覆部だけでなく側面被覆部まで施すことにより、寝具を汚れから一層守ることができる。そして、防水処理部分を寝具の表面あるいは側面に限定して、他の部分を処理しないことにより、安価な防水シーツの提供を可能にしており、従来の２枚使用の場合に比べて割安となり、経済的効果が大である。

【００１３】さらに、上表面被覆部の裏面隅角部には各隅角部寄りに斜めにリング状のバンドを取付けてシーツ固定部を設けてあるので、使用時におけるシーツの寝具からのずれる恐れがなく、防水効果が確実となるばかりでなく、シーツを寝具にセットする時に、シーツと寝具の位置を容易に決めることができるので、シーツのセット作業を極めて効率的に行うことができる。

【００１４】そしてさらに、ベッドで使用する用途では、ベッドの背上げ立ち上り基端部に対応する左、右側縁部分に対向的にＵ字溝形の切欠を形成することにより、背上げの際にはシーツに干渉されることなしにスムースに行うことができ、シーツがずれることによる皺等ができる恐れがないので、ベッドに長時間寝て背上げを繰り返し行ってもすぐれた寝心地が得られやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の防水シーツの平面図である。

【図２】本考案において他の形態例の防水処理を行った
状態を示す平面図である。

【図３】防水処理部分を示す断面図であり、（ａ）は布
地に樹脂層をはりあわせたものであり、（ｂ）は布地間
に樹脂層を挟着したものである。

【図４】寝具に敷いた状態を示す正面図である。

【図５】左、右側縁にＵ字溝形状の切欠を設けた他の形
態例を示す平面図である。

【符号の説明】

１防水シーツ２上表面部３側縁部４布地５樹脂層６切欠７ゴムバンドＡ寝具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フトン、マット、マットレス等の寝具の上
表面を被覆する上表面被覆部と、その左、右に側面被覆
部を含む側縁部を設けた防水シーツにおいて、上表面被
覆部のすべて、あるいはその一部に防水処理を施したこ
とを特徴とする防水シーツ。
【請求項２】フトン、マット、マットレス等の寝具の上
表面を被覆する上表面被覆部と、その左、右に側面被覆
部を含む側縁部を設けた防水シーツにおいて、上表面被
覆部から側面被覆部にかけてのすべて、あるいはその一
部に防水処理を施したことを特徴とする防水シーツ。
【請求項３】防水処理部分は布地に樹脂層をはりあわせ
てなることを特徴とする請求項１又は２記載の防水シー
ツ。
【請求項４】防水処理部分は複数枚の布地間に樹脂層を
挟着してなることを特徴とする請求項１又は２記載の防
水シーツ。
【請求項５】上表面被覆部の裏面隅角部寄りにリング状
のバンドを斜めに取付けシーツ固定部となしたことを特
徴とする請求項１，２，３又は４記載の防水シーツ。
【請求項６】左、右側縁部には、ベッドの背上げ立ち上
がり基端部に対応する部分に対向的にＵ字溝形状の切欠
を設けてなり、当該切欠間の間隔がフトン、マット、マ
ットレス等の寝具の幅寸法に略等しくなるように設けら
れたことを特徴とする請求項１，２，３，４又は５記載
の防水シーツ。
【請求項７】寝具に巻き込まれる左、右側縁部の幅寸法
が、当該側縁部を巻き込んだ時に寝具裏側で側縁どうし
が重ならない寸法であることを特徴とする請求項１，
２，３，４，５又は６記載の防水シート。