JP3065478B2 - 時間軸補正装置 - Google Patents

時間軸補正装置

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JP3065478B2
JP3065478B2 JP6079267A JP7926794A JP3065478B2 JP 3065478 B2 JP3065478 B2 JP 3065478B2 JP 6079267 A JP6079267 A JP 6079267A JP 7926794 A JP7926794 A JP 7926794A JP 3065478 B2 JP3065478 B2 JP 3065478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水平走査期間間の時間軸
変動の補正精度を高めた時間軸補正装置に関し、さらに
詳細にはベロシテイエラー補正を行う時間軸補正装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ベロシテイエラーは複合映像信号の1水
平走査期間内で変動する位相誤差、すなわち時間軸の進
み、遅れのことをいう。映像信号記録再生装置などにお
いて磁気テープと磁気ヘッドの相対速度の瞬時誤差から
位相誤差が生ずる。これからベロシテイエラーの称呼が
生じている。
【0003】複合映像信号中のカラーバースト信号を用
いて位相誤差を検出するような場合、位相誤差の検出は
間歇的になって、ベロシテイエラーが発生する。これを
図9を用いて説明すれば、位相比較はカラーバースト信
号を用いて行われるために、図9(a)におけるA点と
B点とで行われて、B点の直前においてもA点において
検出した位相誤差に基づいて時間軸補正がなされること
になる。すなわち、1水平走査期間毎に位相誤差を検出
しており、この位相誤差に基づく時間軸補正を1水平走
査期間中を行うために、1水平走査期間内で変化する位
相誤差に対する補正ができなかった。したがって、図9
(b)において斜線を施した部分で示す位相誤差の変化
量分の誤差が残ってしまったり、大きくなって、画面右
側において色むらが生じたりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来では、
デジタル化複合映像信号をメモリに格納し、読み出し側
のクロックをベロシテイエラーの成分にあわせて変調
し、変調された読み出し側のクロックでメモリからデジ
タル化複合映像信号を読み出すことが行われているが正
確な時間軸補正はできないという問題点があった。
【0005】本発明は、1水平走査期間内で複数回の時
間軸の補正ができる時間軸補正装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の時間軸補正装置
は、複合映像信号中の水平同期信号に同期したサンプリ
ングパルスによりサンプリングされA/D変換されたデ
ジタル化複合映像信号中からカラーバースト信号を抜き
取るカラーバースト信号抜取り手段と、抜き取られたカ
ラーバースト信号の時間軸変動値を検出する検出手段
と、直前の水平走査期間におけるカラーバースト信号の
時間軸変動値と現水平走査期間におけるカラーバースト
信号の時間軸変動値との差を演算し、演算された差の値
を複数に均等分割する演算手段と、均等分割された差の
値を1水平走査期間を前記均等分割数で除算した期間毎
累積加算し、かつ累積加算毎に累積加算値を前記直前
の水平走査期間におけるカラーバースト信号の時間軸変
動値に加算する累積加算手段とを備え、累積加算手段の
各加算時点における累積加算出力を時間軸補正値として
色信号に供給して色信号の時間軸の補正を行うことを特
徴とする。
【0007】
【作用】本発明の時間軸補正装置は、直前の水平走査期
間におけるカラーバースト信号の時間軸変動値と現水平
走査期間におけるカラーバースト信号の時間軸変動
の差が複数に均等分割され、均等分割された差の値が1
水平走査期間を前記均等分割数で除算した期間毎に累積
加算され、かつ累積加算毎に累積加算値が前記直前の水
平走査期間におけるカラーバースト信号の時間軸変動値
に加算され、この加算された時間軸変動値が時間軸補正
値として色信号に供給されて色信号の時間軸の補正がな
される。したがって、直前の水平走査期間におけるカラ
ーバースト信号の時間軸変動値を含む2水平走査期間の
時間軸変動に基づく時間軸補正が、1水平走査期間中に
複数回行われることになる。そこで、従来1水平走査期
間毎に検出した時間軸変動値による1水平走査期間毎の
時間軸補正に比較して、1水平走査期間のどの部分にお
いても最適な時間軸補正が行われる。この結果、1水平
走査期間内の時間軸変動に近似的に対応する時間軸補正
が行われることになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明の時間軸補正装置にかかる一実施例の構成を示
すブロック図である。
【0009】複合映像信号は同期分離回路1に供給し、
同期分離回路1において水平同期信号を分離する。自走
発振周波数4fscの電圧制御発振器2の発振出力は分
周器3に供給して910分周し、周期1水平走査期間の
出力を得る。分周器3の出力と同期分離回路1において
分離された水平同期信号とを位相比較器4に供給して位
相比較する。ここで、fscは色搬送波の周波数であ
る。位相比較器4の位相比較出力はループフィルタ5に
供給し、位相比較出力中の高周波成分を除去する。ルー
プフィルタ5の出力は周波数制御電圧として電圧制御発
振器2に供給し、電圧制御発振器2の発振周波数を制御
して、電圧制御発振器2により複合映像信号中の水平同
期信号に同期したクロックパルスを生成する。ここで、
同期分離回路1、電圧制御発振器2、分周器3、位相比
較器4、ループフィルタ5はPLL回路を構成してい
る。
【0010】電圧制御発振器2から出力されるクロック
パルスをサンプリングパルスとしてA/D変換器6に供
給して複合映像信号をサンプリングし、A/D変換器6
によって複合映像信号をデジタル化複合映像信号に変換
する。電圧制御発振器2から出力されるクロックパルス
を書き込みクロックパルスとし、書き込みクロックパル
スに基づいてメモリ7に、デジタル化複合映像信号を書
き込む。発振周波数4fscの水晶発振器8の発振出力
を読み出しクロックパルスとし該読み出しクロックパル
スに基づいて、メモリ7に書き込まれたデジタル化複合
映像信号を読み出し、メモリ7から読み出されたデジタ
ル化複合映像信号をY/C分離回路9に供給し、Y/C
分離回路9においてデジタル化輝度信号とデジタル化色
信号(以下、デジタル化を省略して色信号とも記す)と
に分離する。
【0011】Y/C分離回路9において分離された輝度
信号はD/A変換器30に供給してアナログ信号に変換
のうえ出力する。一方、Y/C分離回路9において分離
された色信号はカラーバースト信号抜取り手段およびカ
ラーバースト信号の時間軸変動値を検出する検出手段を
含む位相角検出回路10および遅延回路16に供給す
る。位相角検出回路10は図2に示すように、4相直交
変換器11、累積加算器12、13および直交信号生成
回路14から構成してある。
【0012】4相直交変換器11は図2に示すように、
色信号とカラーバースト信号を抜き取る抜取りパルスと
が供給されて色信号中からカラーバースト信号を抜き取
るカラーバースト信号抜取り手段であるカラーバースト
信号抜取り回路11−1と、水晶発振器8の発振出力を
4分周して周波数fscの出力を送出する分周器11−
2と、分周器11−2の出力の位相を順次90度移相さ
せるためにタンデムに接続された移相器11−3、11
−4、11−5と、分周器11−2、移相器11−3、
11−4、11−5の夫々の出力信号をサンプリングパ
ルスとし、カラーバースト信号抜取り回路11−1によ
って抜き取られたカラーバースト信号をサンプルホール
ドするサンプルホールド回路11−6〜11−9とから
なっている。
【0013】分周器11−2、移相器11−3、11−
4、11−5の夫々から出力されるサンプリングパルス
は位相が90度づつ異なっており、このサンプリングパ
ルスの夫々をN1、N2、N3、N4とする。なお、上
記において移相器11−3〜11−5を用いてサンプリ
ングパルスN2〜N4を生成する場合を例示したが、分
周器11−2の出力を移相器11−3によって90度移
相してサンプリングパルスN2を、分周器11−2の出
力をインバータによって反転してサンプリングパルスN
3を、該インバータの出力を移相器11−5によって9
0度移相してサンプリングパルスN4を得るようにして
も良い。
【0014】カラーバースト信号抜取り回路11−1に
よって抜き取られたカラーバースト信号は説明のために
アナログ的に示せば図5において実線で示すごとくであ
り、このカラーバースト信号はサンプリングパルスN
1、N2、N3、N4によってサンプリングされる。サ
ンプリング時点は夫々90度移相された図5において矢
印A、B、C、Dで示す時点であり、サンプリングパル
スN1によるサンプリング時点とカラーバースト信号と
の間にはθの位相差が存在する。これは水晶発振器8の
発振出力の位相とカラーバースト信号の位相とが一致し
ていないためである。
【0015】サンプルリングパルスN1、N2、N3、
N4によって夫々サンプリングされた4相直交変換器1
1からの出力を出力S1、S2、S3、S4としたと
き、出力S1〜S4は数1の各式に示すごとくであり、
Pはカラーバースト信号の振幅を、Aは複合映像信号の
直流クランプレベルを示す。
【0016】
【数1】
【0017】累積加算器12は加算器12−1とレジス
タ12−2とから構成してあり、累積加算器13は加算
器13−1とレジスタ13−2とから構成してある。4
相直交変換器11の出力S1と出力S3とは加算器12
−1に供給して前者から後者を減算し、加算器12−1
の減算出力(2Psinθ)はレジスタ12−2に供給
して保持し、レジスタ12−2の出力は加算器12−1
に供給して加算する。加算器12−1における加算は1
水平走査期間中におけるカラーバースト信号の波数以下
の数e回だけ累算を行う。したがって、加算器12−1
とレジスタ12−2とによって累算が行われる累積加算
器12を構成していることになり、累算値はレジスタ1
2−2に置数されされる。加算器12−1における減算
によって複合映像信号の直流クランプレベルAは相殺さ
れて、累算によってレジスタ12−2にはe回の2Ps
inθの加算結果が置数されることになる。
【0018】同様に、4相直交変換器11の出力S2と
出力S4とは加算器13−1に供給して前者から後者を
減算し、加算器13−1の減算出力(2Pcosθ)は
レジスタ13−2に供給して保持し、レジスタ13−2
の出力は加算器13−1に供給して加算する。加算器1
3−1における加算は累積加算器12における加算回数
と同回数のe回だけ累算を行う。したがって、加算器1
3−1とレジスタ13−2とによって累算が行われる累
積加算器13を構成していることになり、累算値はレジ
スタ13−2に置数されされる。加算器13−1におけ
る減算によって複合映像信号の直流クランプレベルAは
相殺されて、累算によってレジスタ13−2にはe回の
2Pcosθの加算結果が置数されることになる。
【0019】直交信号生成回路14は除算器14−1、
メモリ14−2、乗算器14−3とから構成してある。
レジスタ12−2の出力とレジスタ13−2の出力とは
除算器14−1に供給し、除算器14−1においてレジ
スタ12−2の出力をレジスタ13−2の出力によって
除算する。したがって、除算器14−1における演算に
よって除算器14−1の出力は(tanθ)に対応した
値となる。除算器14−1の出力はメモリ14−2にア
ドレスデータとして供給し、メモリ14−2に格納され
ているデータを1水平走査期間に1回、読み出して次の
読み出しまで維持している。ここで、メモリ14−2に
は(tanθ)に対応する(cosθ)の値が(tan
θ)毎に、表1に示すごとく格納されている。
【0020】
【表1】
【0021】メモリ14−2から読み出されたデータと
除算器14−1の出力とは乗算器14−3に供給して乗
算する。したがって乗算器14−3からの出力は(si
nθ)の値に対応している。したがって、メモリ14−
2から(cosθ)の値が乗算器14−3から(sin
θ)の値が出力される。すなわちメモリ14−2と乗算
器14−3とから直交信号が出力されることになる。
【0022】したがって、位相角検出回路10におい
て、カラーバースト信号の時間軸変動値を検出する検出
手段を含み実質的に時間軸変動値に対応する位相差θが
検出され、該位相差θに対するsinθとcosθとの
直交信号が出力されることになる。
【0023】位相角検出回路10から出力される(si
nθ)の値および(cosθ)の値は、直前の水平走査
期間におけるカラーバースト信号の時間軸変動値と現水
平走査期間におけるカラーバースト信号の時間軸変動値
との差を演算し、演算された差の値を複数に均等分割す
る演算手段と、均等分割された差の値を累積加算しかつ
累積加算毎に累積加算値を前記直前のカラーバースト信
号の時間軸変動値に加算する累積加算手段を構成する分
割・累積加算回路15に供給して1水平走査期間を複数
に分割し、かつ順次累積して補正信号IC、QCを送出
する。
【0024】分割・累積加算回路15は、図3に示すよ
うに、(sinθ)の値を1水平走査期間遅延する遅延
回路15−1と、遅延回路15−1の出力を遅延させて
いない(sinθ)の値から減算する減算器15−3
と、減算器15−3の減算結果が置数されるレジスタ1
5−5と、レジスタ15−5の置数をN(Nは自然数)
にて除算する除算器15−7とからなり(sinθ)の
値をN分割する分割回路21と、(cosθ)の値を1
水平走査期間遅延する遅延回路15−2と、遅延回路1
5−2の出力を遅延させていない(cosθ)の値から
減算する減算器15−4と、減算器15−4の減算結果
が置数されるレジスタ15−6と、レジスタ15−6の
置数をNにて除算する除算器15−8とからなり(co
sθ)の値をN分割する分割回路22とを備えている。
【0025】分割・累積加算回路15は、さらに遅延回
路15−1の出力と除算器15−7の出力とを加算して
後記のレジスタ15−11に置数し次ぎからレジスタ1
5−11の置き数と除算器15−7の出力とを加算する
加算器15−9と、加算器15−9の加算結果で置数が
更新されるレジスタ15−11とからなり分割回路21
の出力を累積加算して補正信号ICを出力する累積加算
器23と、遅延回路15−2の出力と除算器15−8の
出力とを加算して後記のレジスタ15−12に置数し次
ぎからレジスタ15−12の置数と除算器15−8の出
力とを加算する加算器15−10と、加算器15−10
の加算結果で置数が更新されるレジスタ15−12とか
らなり分割回路22の出力を累積加算して補正信号QC
を出力する累積加算器24とを備えている。
【0026】(sinθ)の値は遅延回路15−1に供
給されて1水平走査期間遅延させられ、遅延回路15−
1において遅延させられた(sinθ)の値が遅延させ
られていない(sinθ)の値から減算されて、減算器
15−3の出力がレジスタ15−5に置数される。した
がって、レジスタ15−5には直前の水平走査期間にお
ける(sinθ)の値(θa)と現水平走査期間におけ
る(sinθ)の値(θb)との差(θb−θa=Δ
θ)が置数されることになる。
【0027】レジスタ15−5に置数された差(Δθ)
は除算器15−7において所定数Nで除算される。除算
器15−7による除算によって差(Δθ)がN分割され
ることになって、除算結果は(Δθ/N)となる。除算
器15−7による除算結果(Δθ/N)は加算器15−
9に供給されて1水平走査期間遅延させられた(sin
θ)の値すなわち(θa)とが加算器15−9にて加算
され、この加算結果はレジスタ15−11に置数され、
この置数は加算毎に加算結果に更新される。したがって
加算器15−9とレジスタ15−11とは累積加算器2
3を構成していて、累積加算は(N−1)回行われる。
【0028】この累算の結果、最初の加算時にはレジス
タ15−11の置数が0であるため、レジスタ15−1
1には{θa+Δθ/N}が置数されることになる。次
ぎからの加算によって{θa+Δθ/N}に(Δθ/
N)が加算されていく。この結果累積加算の終わりの時
点においてはレジスタ15−11には{θa+Δθ(N
−1)/N}が置数されている。図7にこの関係を模式
的に示す。図7(a)は検出された位相差を示す。図7
(b)はレジスタ15−5に置数される差(Δθ)を示
し、図7(c)はN=9の場合におけるレジスタ15−
11の置数を示し、これが補正信号ICとして出力され
る。
【0029】分割回路22および累積加算器24の作用
も同様であって、(cosθ)の値は遅延回路15−2
に供給されて1水平走査期間遅延させられ、遅延回路1
5−2において遅延させられた(cosθ)の値が遅延
させられていない(cosθ)の値から減算されて、減
算器15−4の出力がレジスタ15−6に置数される。
したがって、レジスタ15−6には直前の水平走査期間
における(cosθ)の値(θa´)と現水平走査期間
における(cosθ)の値(θb´)との差(θb´−
θa´=Δθ´)が置数されることになる。
【0030】レジスタ15−6に置数された差(Δθ
´)は除算器15−8において所定数Nで除算される。
除算器15−8による除算によって差(Δθ´)がN分
割されることになって、除算結果は(Δθ´/N)とな
る。除算器15−8による除算結果(Δθ´/N)は加
算器15−10に供給されてレジスタ15−12に置数
されている値(θb´)とが加算器15−10にて加算
され、この加算結果はレジスタ15−12に置数され、
この置数は加算毎に加算結果に更新される。したがって
加算器15−10とレジスタ15−12とは累積加算器
24を構成していて、累積加算は(N−1)回行われ
る。
【0031】この結果、最初の加算はレジスタ15−1
2の置数が0であるため、累算の結果、レジスタ15−
12には{θa´+Δθ´/N}が置数されることにな
る。次ぎからの加算によって{θa´+Δθ´/N}に
(Δθ´/N)が加算されていく。この結果累積加算の
終わりの時点においてはレジスタ15−12には{θa
´+Δθ´(N−1)/N}が置数されることになり、
これが補正信号QCとして出力される。
【0032】したがって、分割・累積加算回路15から
出力される補正信号IC、QCは1水平走査期間毎の間
歇的な値ではなく、現水平走査期間における位相差と、
直前の1水平走査期間における位相差と現水平走査期間
における位相差との差に現水平走査期間における位相差
を加えた値との間をほぼ直線によってつないだ値となっ
ている。
【0033】一方、Y/C分離回路9において分離され
た色信号は遅延回路16に供給して遅延させ、遅延回路
16から出力される色信号は復調位相補正回路17に供
給する。ここで、遅延回路16における遅延時間は位相
各検出回路10および分割・累積加算回路15における
処理に要する時間の和の時間に設定してあって、例え
ば、ほぼH/4に設定してある。Hは1水平走査期間で
ある。
【0034】復調位相補正回路17は、色信号をデジタ
ル的に色差信号に復調する色復調回路18(図4参照)
と、復調した色差信号が位相角θが0のとき、すなわち
位相がずれていないときにおける復調軸(R−Y)軸、
(B−Y)軸と一致するように位相補正する位相角補正
回路19(図4参照)とから構成してある。
【0035】色復調回路18は図4に示すように、水晶
発振器8の発振出力を2分周して周波数2fscの出力
を送出する分周器18−1と、分周器18−1の出力を
反転するインバータ18−2と、分周器18−1の出力
をサンプリングパルスとして色信号をサンプリングしホ
ールドするサンプルホールド回路18−3と、インバー
タ18−2の出力をサンプリングパルスとして色信号を
サンプリングしホールドするサンプルホールド回路18
−4とから構成してあり、色信号をデジタル的に復調す
る。分周器18−1、インバータ18−2の夫々から出
力されるサンプリングパルスは位相が互いに180度異
なっており、このサンプリングパルスの夫々をN5、N
6とし、サンプルホールド回路18−3、18−4の出
力を夫々S5、S6とする。
【0036】色復調回路18においてデジタル的に復調
された復調色差信号出力は、位相がθずれたR−Y軸の
復調色差信号出力{D(R−Y)}および位相がθずれ
たB−Y軸の復調色差信号出力{DI(B−Y)}と、
位相がθずれたR−Y軸の復調色差信号出力{DI(R
−Y)}および位相がθずれたB−Y軸の復調色差信号
出力{D(B−Y)}であって、位相がθずれたR−Y
軸の復調色差信号出力{D(R−Y)}と位相がθずれ
たR−Y軸の復調色差信号出力{DI(R−Y)}とは
分周器18−1の出力の立上り毎にサンプルホールド回
路18−3から出力され、位相がθずれたB−Y軸の復
調色差信号出力{D(B−Y)}と位相がθずれたB−
Y軸の復調色差信号出力{DI(B−Y)}とはインバ
ータ18−2の出力の立上り毎にサンプルホールド回路
18−4から出力される。
【0037】ここで、位相がθずれたB−Y軸の復調色
差信号出力{DI(B−Y)}は位相がθずれたB−Y
軸の復調色差信号出力{D(B−Y)}の位相反転した
信号であり、位相がθずれたR−Y軸の復調色差信号出
力{DI(R−Y)}は位相がθずれたR−Y軸の復調
色差信号出力{D(R−Y)}の位相反転出力である。
これら復調色差信号出力、分周器18−1の出力および
インバータ18−2の出力との間の時間的関係は図6に
示すごとくであり、図6(a)は分周器18−1の出力
を、図6(b)はインバータ18−2の出力を、図6
(c)は位相がθずれたR−Y軸の復調色差信号出力
{D(R−Y)}および位相がθずれたR−Y軸の復調
色差信号出力{DI(R−Y)}を、図6(d)は位相
がθずれたB−Y軸の復調色差信号出力{DI(B−
Y)}および位相がθずれたB−Y軸の復調色差信号出
力{D(B−Y)}を示している。
【0038】位相角補正回路19は乗算器19−1〜1
9−4、加算器19−5および19−6、ラッチ回路1
9−7および19−8、マルチプレクサ19−9とから
構成してある。色復調回路18から出力される位相がθ
ずれた(R−Y)軸の復調色差信号出力は乗算器19−
1および19−2に供給し、分割・累積加算回路15か
ら出力される補正信号QCと乗算器19−1において乗
算し、分割・累積加算回路15から出力される補正信号
ICと乗算器19−2において乗算する。色復調回路1
8から出力される位相がθずれた(B−Y)軸の復調色
差信号出力は乗算器19−3および19−4に供給し、
補正信号QCと乗算器19−3において乗算し、補正信
号ICと乗算器19−4において乗算する。
【0039】乗算器19−1の出力から乗算器19−4
の出力を加算器19−5において減算し、加算器19−
5からの出力はラッチ回路19−7に供給し、水晶発振
器8の発振出力を2分周した周波数2fscのストロー
ブパルスN7によって加算器19−5の出力をラッチ回
路19−7においてラッチし、ラッチ出力をマルチプレ
クサ19−9に送出する。乗算器19−2の出力と乗算
器19−3の出力とは加算器19−6において加算し、
加算器19−6からの出力はラッチ回路19−8に供給
して、ストローブパルスN7によって加算器19−6の
出力をラッチ回路19−8においてラッチし、ラッチ出
力をマルチプレクサ19−9に送出する。ストローブパ
ルスN7の発生タイミングは図6(e)に矢印で示して
ある
【0040】マルチプレクサ19−9はラッチ回路19
−8からの出力の符号を反転して入力する機能を備え、
かつ、マルチプレクサ19−9には水晶発振器8の発振
出力(周波数4fsc)がクロックパルスとして供給し
てあってラッチ19−7、19−8のラッチ出力を4f
scの発振出力によってマルチプレクスする。
【0041】したがって、加算器19−5の出力と加算
器19−6の出力は周期1/(2fsc)毎に、数2に
示す位相がずれていない復調軸(R−Y)軸の復調色差
信号出力F(R−Y)と数3に示す位相がずれていない
復調軸(B−Y)軸の復調色差信号出力{−FI(B−
Y)}の対と、数4に示す位相がずれていない復調軸
(R−Y)軸の復調色差信号出力{FI(R−Y)}と
数5に示す位相がずれていない復調軸(B−Y)軸の復
調色差信号出力{−F(B−Y)}の対となり、数2の
値と数4の値とがラッチ回路19−7に周期1/(2f
sc)毎にラッチされ、数3の値と数5の値とがラッチ
回路19−8に周期1/(2fsc)毎にラッチされ
る。
【0042】
【数2】
【0043】
【数3】
【0044】
【数4】
【0045】
【数5】
【0046】位相がずれていない復調軸(B−Y)軸の
復調色差信号出力[−{FI(B−Y)}]と位相がず
れていない復調軸(R−Y)軸の復調色差信号出力[F
(R−Y)]はマルチプレクサ19−9への入力時に反
転されるため、この結果、マルチプレクサ19−9から
は1/(4fsc)毎に、位相がずれていない復調軸
(B−Y)軸の復調色差信号出力[FI(B−Y)]、
位相がずれていない復調軸(R−Y)軸の復調色差信号
出力[F(R−Y)]、位相がずれていない復調軸(B
−Y)軸の復調色差信号出力[F(B−Y)]、位相が
ずれていない復調軸(R−Y)軸の復調色差信号出力
[FI(R−Y)]がこの順番にて順次送出される。こ
のように補正された色差信号は順番がマルチプレクサ1
9−9によって並び変えられ変調されて、マルチプレク
サ19−9からの出力はD/A変換器20に供給されて
アナログ色信号に変換される。
【0047】図8は上記した本実施例の作用をベクトル
図で説明したものである。復調色信号の位相は図8に示
すように表すことができる。ジッタがない色信号が正規
の復調軸で復調されたならば、本来の信号F(B−
Y)、F(R−Y)が復調される。しかし時間軸上にジ
ッタを有する色信号の場合にはサンプリングクロックが
本来の復調軸とずれる。本実施例では位相角θのジッタ
があるため正規の復調軸から復調軸がθずれる。したが
って上記のようにジッタがある場合の復調軸が正規の復
調軸との間でずれている角θを求めて、sinθの値、
cosθの値から数2乃至数5に示すように補正できる
ことになる。
【0048】ここで、図5において破線は(B−Y)キ
ャリアを、一点鎖線は(R−Y)キャリアを示し、さら
に{(B−Y)復調軸}、{−(B−Y)復調軸}、
{(R−Y)復調軸}、{−(R−Y)復調軸}との記
載は位相がθずれたの記載を省略して示したものであっ
て、夫々位相がθずれた復調軸(B−Y)、位相がθず
れた復調軸−(B−Y)、位相がθずれた復調軸(R−
Y)、位相がθずれた復調軸−(R−Y)を意味してい
る。
【0049】復調位相補正回路17においてカラーバー
スト信号も復調、位相補正される。いま、図5のA点に
おける修正は(R−Y)を求めればよく、P=100と
し、位相角θを30度とすると、(数2参照) F(R−Y)=Acosθ−Bsinθ=50×0.8
66−86.6×0.5=0 となる。ここで、AはPsin30°(=50)であ
り、BはPcos30°(=86.6)である。
【0050】また、図5のB点における修正は{−(B
−Y)}を求めればよく、(数3参照) −FI(B−Y)=Asinθ+Bcosθ=50×
0.5+86.6×0.866=100 となって、数2、数3が正しいことが判る。同様に数
4、数5も正しいことが判る。
【0051】なお、上記した本発明に一実施例において
分割・累積加算回路15に分割回路21と累積加算器2
3の1組と分割回路22と累積加算器24の1組と設け
た場合を例示したが、これに代わって、1組の分割回路
21と累積加算器23とを設けて、除算器14−1の出
力、すなわちtanθの値を分割回路21に供給し、累
積加算器23の出力によってメモリ14−2のアドレス
を指定し、メモリ14−2からcosθの値を読み出
し、累積加算器23の出力とメモリ14−2から読み出
したcosθの値とを乗算器14−3によって乗算し、
メモリ14−2から読み出した値を補正信号QCに代わ
って乗算器19−1および19−3に供給し、乗算器1
4−3の乗算出力を補正信号ICに代わって乗算器19
−2および19−4に供給するようにしてもよい。な
お、この場合に、メモリ14−2からcosθの値の読
み出しタイミングは、レジスタ15−11の置数{θa
+Δ(N−1)/N}が変化するのと同期して読み出す
ようにする必要がある。
【0052】この場合におけるメモリ14−2からco
sθの値の読み出しタイミングは具体的には次のように
することができる。1水平走査期間は周波数4fscの
クロックによって換算すると910クロック分である。
このクロックをN等分し、除算器14−1の出力データ
が変化した直後にまずメモリ14−2からcosθの値
を読み出し、次に910/Nクロック後に読み出し、さ
らに次に910/Nクロック後に読み出す。このように
して最後に910(N−1)/Nまで時間的に当間隔で
読み出し、その後再び、除算器14−1の出力データが
変化し、上記の動作を繰り返して読み出す。
【0053】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の時間軸補正装
置によれば、直前の水平走査期間におけるカラーバース
ト信号の時間軸変動値と現水平走査期間におけるカラー
バースト信号の時間軸変動との差を複数に均等分割し、
直前の水平走査期間におけるカラーバースト信号の時間
軸変動値に、均等に分割したカラーバースト信号の時間
軸変動値の加算し、加算毎に該加算された時間軸変動値
を時間軸補正値として時間軸の補正をするようにした。
したがって、直前の水平走査期間におけるカラーバース
ト信号の時間軸変動値を含む2水平走査期間の時間軸変
動に基づく時間軸補正が、1水平走査期間中に複数回行
われ、従来1水平走査期間毎に検出した時間軸変動値に
よる1水平走査期間毎の時間軸補正に比較して、1水平
走査期間のどの部分においても最適な時間軸補正が行わ
れて、1水平走査期間内の時間軸変動に近似的に対応す
る時間軸補正が行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる時間軸正装置の一実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる時間軸補正装置の一実施例にお
ける位相角検出回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる時間軸補正装置の一実施例にお
ける分割・累積加算回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明にかかる時間軸補正装置の一実施例にお
ける復調位相補正回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明にかかる時間軸補正装置の一実施例にお
ける位相差の説明に供するタイミング図である。
【図6】本発明にかかる時間軸補正装置の一実施例にお
ける復調色差信号の説明に供するタイミング図である。
【図7】本発明にかかる時間軸補正装置の一実施例にお
ける分割・累積加算回路の作用の説明に供する模式図で
ある。
【図8】本発明にかかる時間軸補正装置の一実施例にお
ける位相補正の説明に供するベクトル図である。
【図9】従来の時間軸補正装置による作用の説明図であ
る。
【符号の説明】
6 A/D変換器 7 メモリ 8 水晶発振器 9 Y/C分離回路 10 位相角検出回路 12、13、23および24 累積加算器 15 分割・累積加算回路 17 復調位相補正回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合映像信号中の水平同期信号に同期した
    サンプリングパルスによりサンプリングされA/D変換
    されたデジタル化複合映像信号中からカラーバースト信
    号を抜き取るカラーバースト信号抜取り手段と、抜き取
    られたカラーバースト信号の時間軸変動値を検出する検
    出手段と、直前の水平走査期間におけるカラーバースト
    信号の時間軸変動値と現水平走査期間におけるカラーバ
    ースト信号の時間軸変動値との差を演算し、演算された
    差の値を複数に均等分割する演算手段と、均等分割され
    た差の値を1水平走査期間を前記均等分割数で除算した
    期間毎に累積加算し、かつ累積加算毎に累積加算値を前
    記直前の水平走査期間におけるカラーバースト信号の時
    間軸変動値に加算する累積加算手段とを備え、累積加算
    手段の各加算時点における累積加算出力を時間軸補正値
    として色信号に供給して色信号の時間軸の補正を行うこ
    とを特徴とする時間軸補正装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の時間軸補正装置において、
    検出手段は水平同期信号に同期したサンプリングパルス
    と同一周波数を有しかつジッタを含まない基準クロック
    パルスと抜く取られたカラーバースト信号との位相差を
    検出する検出手段であることを特徴とする時間軸補正装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102409637B1 (ko) * 2020-04-23 2022-06-17 안상정 광 생성 장치

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