JP3065445U - 鍋 - Google Patents

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JP3065445U JP1999004918U JP491899U JP3065445U JP 3065445 U JP3065445 U JP 3065445U JP 1999004918 U JP1999004918 U JP 1999004918U JP 491899 U JP491899 U JP 491899U JP 3065445 U JP3065445 U JP 3065445U
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勝則 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二体の鍋体の開口部同士を対向状態に係止さ
せて各鍋体の周側面を略面一状態で積み上げ載置し得る
構造の鍋において、二体双方の鍋体の蓋として使用でき
る一体の蓋体を備えると共に、この蓋体を二体の鍋体と
周側面を略面一状態にして一緒に積み上げ載置すること
が可能となる画期的な鍋を提供すること。 【解決手段】 第一鍋体1と第二鍋体2とから成り、こ
の第一鍋体1の開口部1Aと,第二鍋体2の開口部2A
とを対向させて各鍋体1・2の周側面を面一状態で積み
上げ載置し得るように構成した鍋において、前記第一鍋
体1の開口部1Aを閉塞し得る蓋体3を設けると共に、
この蓋体3の周縁部下側に第一鍋体1の開口部1Aにも
前記第二鍋体2の開口部2Aにも嵌合係止し得る嵌合部
4を設けて、この蓋体3で第二鍋体2の開口部2Aを閉
塞し得るように構成し、この蓋体3の周縁部上側に前記
第二鍋体2の開口部2Aを係止し得る係止部5を設け
て、第一鍋体1の開口部1Aを閉塞したこの蓋体3に、
この係止部5により第二鍋体2の開口部2Aを係止して
積み上げ載置し得るように構成した鍋。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鍋に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来から、例えば鍋とフライパンなどの底の深さが異なる大小二体の鍋で成り 、この大きい鍋体の開口部と,小さい鍋体の開口部とを対向させて各鍋体の周側 面を略面一状態で積み上げ載置し得るように構成した鍋がある。
【0003】 この鍋の積み上げ構造を具体的に説明すると、例えば小さい鍋体の開口周縁部 の内径を大きい鍋体の開口部の内径よりも径小に形成すると共に、この小さい鍋 体の開口周縁部の外側を内方へ凹設してこの凹設部の外径を大きい鍋体の開口部 の内径に略合致させた構成とし、例えばこの小さい鍋を上下逆さまにしてこの凹 設部に大きい鍋体の開口周縁部を係止することで、位置ズレ不能状態にして各鍋 体の周側面を略面一状態で積み上げ載置し得るようにしたもので、このような構 成の鍋にあっては、不使用時に大小の鍋をきちんと積み重ねてスペースを取らな い状態で収納でき、且つ双方の鍋内部を露出しない状態で衛生的に収納できるの で、非常に便利であった。
【0004】 一方、一般的に鍋は蓋を伴って使用されることが多いためにこのような構成の 鍋においても蓋を備えたものを商品化した方が実用的であると考えられる。
【0005】 しかしながら、この積み上げた際に双方の鍋体の周側面が略面一状態となるよ うに構成した鍋にあっては、上記したように大きい鍋体と小さい鍋体との開口部 の径を異ならせなければ積み上げ構造を実現できないために、例えば、大きい鍋 体に適応する蓋を用意した場合には、この蓋は小さい鍋体の径小な開口径に合わ ず使用できなくなってしまう。即ち、このような構成の鍋には双方の鍋体に対応 する二体の蓋体が必要となり、これでは鍋と蓋とを別々に収納する構成とせざる を得なかった。
【0006】 本考案は、このような現状に鑑み、この種の二体の鍋体の開口部同士を対向状 態に係止させて各鍋体の周側面を略面一状態で積み上げ載置し得る構造の鍋にお いて、二体双方の鍋体の蓋として使用できる一体の蓋体を備えると共に、この蓋 体を二体の鍋体と周側面を略面一状態にして一緒に積み上げ載置することが可能 となる画期的な鍋を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
【0008】 第一鍋体1と第二鍋体2とから成り、この第一鍋体1の開口部1Aと,第二鍋 体2の開口部2Aとを対向させて各鍋体1・2の周側面を略面一状態で積み上げ 載置し得るように構成した鍋において、前記第一鍋体1の開口部1Aを閉塞し得 る蓋体3を設けると共に、この蓋体3の周縁部下側に第一鍋体1の開口部1Aに も前記第二鍋体2の開口部2Aにも嵌合係止し得る嵌合部4を設けて、この蓋体 3で第二鍋体2の開口部2Aを閉塞し得るように構成し、この蓋体3の周縁部上 側に前記第二鍋体2の開口部2Aを係止し得る係止部5を設けて、第一鍋体1の 開口部1Aを閉塞したこの蓋体3にこの係止部5により第二鍋体2の開口部2A を係止して積み上げ載置し得るように構成し、この積み上げ状態で第一鍋体1の 周側面と第二鍋体2の周側面と鍋体3の周側面とが略面一状態となるようにこの 蓋体3の形状を構成したことを特徴とする鍋に係るものである。
【0009】 また、前記蓋体3の周縁部下側にこの周縁部に沿って環状の垂下片6を突設し 、この環状の垂下片6の少なくとも垂下先端部の径寸法を、前記第一鍋体1の開 口部1Aの内径寸法よりも径小となる径寸法に設定すると共に,前記第二鍋体2 の開口部2Aの内径寸法よりも径小となる径寸法に設定して、この垂下片6の少 なくとも垂下先端部が第一鍋体1,第二鍋体2のいずれの開口部1A・2Aに対 してもこの各開口周縁部内側に嵌合係止するように設けて前記嵌合部4を構成し たことを特徴とする請求項1記載の鍋に係るものである。
【0010】 また、前記環状の垂下片6に、前記第一鍋体1の開口部1Aの内径寸法よりや や径小となる径寸法の第一嵌合部4Aと、前記第二鍋体2の開口部2Aの内径寸 法よりもやや径小となる径寸法の第二嵌合部4Bとを設けて前記嵌合部4を構成 し、この嵌合部4の第一嵌合部4Aが第一鍋体1の開口部1Aに嵌合係止し、第 二嵌合部4Bが第二鍋体2の開口部2Aに嵌合係止し得るように構成したことを 特徴とする請求項2記載の鍋に係るものである。
【0011】 また、前記環状の垂下片6の一部若しくは全部を、この垂下片6の径寸法に変 化を生じ得る傾斜状に垂下する形状に形成するか若しくは,段差状に垂下する形 状に形成して、前記第一鍋体1の開口部1Aの内径寸法よりやや径小となる径寸 法の第一嵌合部4Aと、前記第二鍋体2の開口部2Aの内径寸法よりもやや形状 となる径寸法の第二嵌合部4Bとを備える構成としたことを特徴とする請求項3 記載の鍋に係るものである。
【0012】
【考案の実施の形態】
好適と考える本考案の実施の形態(考案をどのように実施するか)を、図面に 基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】 蓋体3は、第一鍋体1の開口部1Aを閉塞することも、嵌合部4により第二鍋 体2の開口部2Aに嵌合係止してこの第二鍋体2の開口部2Aを閉塞することも できるので、第一鍋体1用の蓋としても、第二鍋体2用の蓋としても兼用使用す ることができる。
【0014】 また、収納時には、第一鍋体1の開口部1Aを蓋体3で閉塞し、この蓋体3上 方にこの蓋体3の周縁部上側に設けた係止部5を介して上下逆さまにした第二鍋 体2の開口部2Aを係止して積み上げ載置することができるし、この積み上げ状 態では、第一鍋体1の周側面と第二鍋体2の周側面と鍋体3の周側面とが略面一 状態となるため、この積み上げ時の蓋体3の収まりも良く体裁も良好となる。
【0015】 従って、一体の蓋体3を第一鍋体1にも第二鍋体2にも使用できる極めて実用 性に秀れた蓋付の鍋となり、しかもこの蓋体3は二体の鍋体1・2と一緒に積み 上げ載置して収納することができるので従来同様の秀れた収納性を発揮し、この 際蓋体3も二体の鍋体1・2と略面一状態となるため体裁良好となるなど極めて 実用性に秀れた画期的な鍋となる。
【0016】
【実施例】
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0017】 第一鍋体1と第二鍋体2とから成り、この第一鍋体1の開口部1Aと,第二鍋 体2の開口部2Aとを対向させて各鍋体1・2の周側面を略面一状態で積み上げ 載置し得るように構成した既存の鍋に適用しているもので、前記第一鍋体1の開 口部1Aを閉塞し得る蓋体3を設けている。即ち、本実施例は、図1に示すよう に第一鍋体1と第二鍋体2と蓋体3とから成る構成としている。
【0018】 具体的に説明すると、第一鍋体1と第二鍋体2とは、底の深さが異なる以外は 略同形を呈する鍋とし、底の深い第一鍋体1は主に所謂一般の鍋としての使用に 適し、底の浅い第二鍋体2は底面に油落としのためのリブを形成して所謂フライ パンのような使い方もできるようにしている。尚、図中符号8は第一鍋体1に設 けた取手、9は第二鍋体2に設けた取手である。
【0019】 また、この第一鍋体1と第二鍋体2との積み上げ構造は、第二鍋体2の開口周 縁部の内径を第一鍋体1の開口部1Aの内径よりも径小に形成すると共に、この 第二鍋体2の開口周縁部の外周面全周を内方へ凹設し、この凹設部7の外径を第 一鍋体1の開口部1Aの内径に略合致させることで、この凹設部7に第一鍋体1 の開口周縁部を係止し得るように構成したもので、第一鍋体1に対して第二鍋体 2は位置ズレしない状態に積み上げ載置され、この際各鍋体1・2の周側面が略 面一状態となる。
【0020】 蓋体3は、円盤状のガラス蓋を採用しているもので、図中符号11は摘まみ、12 は縁取り部である。
【0021】 また、本実施例では、この蓋体3の周縁部下側に第一鍋体1の開口部1Aにも 前記第二鍋体2の開口部2Aにも嵌合係止し得る後述の嵌合部4を設けて、この 蓋体3で第二鍋体2の開口部2Aを閉塞し得るように構成している。
【0022】 また、この蓋体3の周縁部上側に前記第二鍋体2の開口部2Aを係止し得る係 止部5を設けて、第一鍋体1の開口部1Aを閉塞したこの蓋体3に、上下逆さま にした第二鍋体2の開口部2Aを係止して積み上げ載置し得るように構成してい る。
【0023】 この係止部4は、前記縁取り部12を上方へ所定長さ突設して蓋体3の周縁部上 側に環状の立設片部を形成して構成すると共に、この環状の立設片部の直径寸法 を前記第一鍋体1の開口部1Aの内径寸法に設定して、この係止部4を第二鍋体 2の前記凹設部7に係止し得るように構成している。
【0024】 また、本実施例では、蓋体3の径寸法を前記第一鍋体1並びに第二鍋体2の径 寸法と略合致する径寸法に設定し、これにより積み上げ状態で第一鍋体1の周側 面と第二鍋体2の周側面と鍋体3の周側面とが略面一状態となるように構成して いる。
【0025】 従って、本実施例では、蓋体3は、第一鍋体1の開口部1Aを閉塞することも 、嵌合部4により第二鍋体2の開口部2Aに嵌合係止してこの第二鍋体2の開口 部2Aを閉塞することもできるので、図2に示すような第一鍋体1用の蓋として も、図3に示すような第二鍋体2用の蓋としても使用することができるように構 成している。
【0026】 また、収納時には、図1の配置のようにして第一鍋体1の開口部1Aを蓋体3 で閉塞し、この蓋体3上方にこの蓋体3の周縁部上側に設けた係止部5を介して 上下逆さまにした第二鍋体2の開口部2Aを係止することで積み上げ載置するこ とができるように構成している。また、この際、図7に示すように、蓋体3の摘 まみ11が第二鍋体2の内部底面に当たることなく、蓋体3がすっぽりと第二鍋体 2内に収まるようにこの第二鍋体2の深さ寸法を設定している。
【0027】 従って、一体の蓋体3付の鍋にして、この一体の蓋体3を第一鍋体1にも第二 鍋体2にも使用できる実用性に秀れた蓋体3を備えた構造となり、しかもこの蓋 体3を二体の鍋体1・2と一緒に積み上げ載置して収納することが可能であるた め従来同様の秀れた収納性を発揮する上、この積み上げ時の体裁も良好となるな ど極めて実用性に秀れた画期的な鍋となる。
【0028】 次に本考案の要旨である嵌合部4について具体的に説明する。
【0029】 図面では嵌合部4の好適な実施の三例を示しており、図4〜図9は第一実施例 、図10〜図12は第二実施例、図13〜図15は第三実施例である。
【0030】 第一実施例について説明する。
【0031】 本実施例の嵌合部4は、前記蓋体3の周縁部下側にこの周縁部に沿って環状の 垂下片6を突設して構成し、更にこの嵌合部4としての垂下片6の環径寸法を、 前記第一鍋体1の開口部1Aの内径寸法よりも径小となる径寸法に設定すると共 に,前記第二鍋体2の開口部2Aの内径寸法よりも径小となる径寸法に設定して いる。
【0032】 更に説明すると、図4に示すように、垂下片6は前記縁取り部12と一体的に形 成されると共に、この縁取り部12の全周から所定長さ鉛直方向に垂下させて、こ の環状に垂下する垂下片6は上下方向に略一律の直径寸法を有するように構成し ている。また、この垂下片6の直径寸法を前記第二鍋体2の開口部2Aの内径寸 法よりもやや径小となる径寸法に設定している。
【0033】 従って、本実施例においては、垂下片6(嵌合部4)の直径寸法を前記第二鍋 体2の開口部2Aの内径寸法よりもやや径小となる径寸法に設定しているため、 図5,図6に示すように、蓋体3で第二鍋体2の開口部2Aを閉塞すると、垂下 片6が第二鍋体2の開口周縁部内側に嵌合係止すると共に、垂下片6がこの開口 周縁部の内側面に近接状態となって閉塞状態が保持されることとなり、また、図 7,図8に示すように、蓋体3で第一鍋体1の開口部1Aを閉塞すると、垂下片 6が第一鍋体1の開口周縁部内側にこの内周面とやや間隔を置いた状態で嵌合係 止して閉塞状態が保持されることとなる構成としている。また、図7,図8では 蓋体3で第一鍋体1の開口部1Aを閉塞し、この蓋体3の上方に係止部5により 上下逆さまにした第二鍋体2を積み上げ載置係止した収納状態を示している。
【0034】 即ち、この垂下片6(嵌合部4)が第一鍋体1、第二鍋体2のいずれの開口部 1A・2Aに嵌合係止した際にも各鍋体1・2の開口周縁部内側に位置した状態 で嵌合係止することになる構成としている。
【0035】 また、図9は、本実施例における別の積み上げ(収納)状態を示したもので、 蓋体3を上下逆さまにした状態で前記係止部5を第一鍋体1の開口部1Aに載置 係止し、この逆さまの蓋体3の嵌合部4を上下逆さまにした第二鍋体2の開口部 2Aに嵌合係止することで積み上げした場合であり、このような積み上げ方もで きる。
【0036】 第二実施例について説明する。
【0037】 本実施例は、前記第一実施例における環状の垂下片6を、前記第一鍋体1の開 口部1Aの内径寸法よりやや径小となる径寸法の第一嵌合部4Aと、前記第二鍋 体2の開口部2Aの内径寸法よりもやや径小となる径寸法の第二嵌合部4Bとを 備えた形状に形成した構成としている。
【0038】 更に説明すると、図10に示すように、環状の垂下片6の最上部の直径寸法を 前記第一鍋体1の開口径よりもやや狭く設定すると共に、この最上部から中程ま でを下方側程径が細るように傾斜状態に垂下させた形状としてこの傾斜部分を前 記第一嵌合部4Aとし、この垂下片6の中程から下端までを鉛直方向に垂下させ た形状とすると共に、この鉛直垂下部分の直径寸法を前記第二鍋体2の開口部2 Aの内径よりもやや狭く設定してこの部分を前記第二嵌合部4Bとしている。
【0039】 従って、本実施例では、図11に示すように、蓋体3で第二鍋体2の開口部2 Aを閉塞すると、垂下片6の中程から下部までの径小な第二嵌合部4Bがこの第 二鍋体2の開口周縁部内側に嵌合係止すると共に、垂下片6がこの開口周縁部の 内側面と近接状態となって閉塞状態が保持されることとなり、また、図12に示 すように、蓋体3で第一鍋体1の開口部1Aを閉塞すると、垂下片6の上部から 中程までの径大な第一嵌合部4Aがこの第一鍋体1の開口周縁部に嵌合係止する と共に、垂下片6の第一嵌合部4Aの最上部の最径大部がこの開口周縁部の内側 面に近接状態に位置して閉塞状態が保持されることとなる構成としている。また 、本実施例の図12は、蓋体3の上方に係止部5により逆さまにした第二蓋体2 を積み上げ載置係止した収納状態を示している。
【0040】 よって、前述の第一実施例によれば、蓋体3を第一鍋体1の開口部1Aを閉塞 した場合に、垂下片6と第一鍋体1の内周面との間に間隔が生じるので、若干グ ラつきが起こり得る閉塞状態となるものであったが、この本実施例によれば、第 一鍋体1の開口部1Aを閉塞した際にも、垂下片6の最上部の直径が第一鍋体1 の開口径よりもやや狭く設定されているために、蓋体3がグラつきにくく、安定 的な閉塞状態となる点で第一実施例に比して実用的となる。
【0041】 第三実施例について説明する。
【0042】 本実施例は、前記第一実施例における環状の垂下片6を、二段の段差形状に形 成して下方程径が細るように構成し、更に前記第一鍋体1の開口部1Aの内径寸 法よりやや径小となる径寸法の第一嵌合部4Aと、前記第二鍋体2の開口部2A の内径寸法よりもやや径小となる径寸法の第二嵌合部4Bとを備えた構成として いる。
【0043】 更に具体的には、前記第二実施例における傾斜状の第一嵌合部4Aを図13に 示すように直角に折曲して段差形状としたというべき構成で、この段差形状の垂 下片6の上段部から中程まで垂下する部分の径寸法を前記第一鍋体1の開口径よ りやや狭く設定してこの部分を第一嵌合部4Aとし、この垂下片6の中程に位置 する下段部から下端部まで垂下する部分の径寸法をにかけての部分の直径を前記 第二鍋体2の開口径よりもやや狭く設定してこの部分を第二嵌合部4Bとしてい る。
【0044】 従って、本実施例では、図14に示すように、蓋体3で第二鍋体2の開口部2 Aを閉塞すると、垂下片6の下段部よりも下方に垂下する第二嵌合部4Bが第二 鍋体2の開口周縁部内側に嵌合係止すると共に、この第二嵌合部4Bがこの開口 周縁部内側面に近接状態となり、更に、垂下片6の下段部が開口部2Aの開口縁 に載置係止した状態となって閉塞状態が保持されることとなり、また、図15に 示すように、蓋体3で第一鍋体1の開口部1Aを閉塞すると、垂下片6の上段部 よりも中程まで下方に垂下する第一嵌合部4Aが第一鍋体1の開口周縁部内側に 嵌合係止すると共に、この第一嵌合部1Aが第一鍋体1Aの開口周縁部内側面に 近接状態となり、更に垂下片6の上段部が開口部1Aの開口縁に載置係止した状 態となって閉塞状態が保持されることになる構成としている。また、本実施例の 図15は、蓋体3の上方に係止部5により逆さまにした第二蓋体2を積み上げ載 置係止した収納状態を示している。
【0045】 よって、本実施例も第二実施例と同様に、第一鍋体1への使用に際しても第二 鍋体2への使用に際しても、蓋体3がグラつきにくく、安定的な閉塞状態となる 点で第一実施例よりも実用的となる。
【0046】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成したから、蓋体付の便利構造である上、従来品では 二体の鍋の開口径を異ならせなければ、双方の鍋体の周側面が略面一状態となる 積み上げ構造を実現できないために双方の鍋体に対応する二体の蓋体が必要であ ったが、本考案の蓋体は一体で第一鍋体にも第二鍋体にも使用でき、しかもこの 蓋体は二体の鍋体と一緒に積み上げ載置して収納することが可能であるため、従 来品と同様の秀れた収納性を発揮する上、この状態で第一鍋体の周側面と第二鍋 体の周側面と鍋体の周側面とが略面一状態となるため、積み上げ時の蓋体の収ま りも良く体裁良好となるなど極めて実用性に秀れた画期的な鍋となる。
【0047】 また、請求項2記載の考案においては、第一鍋体にも第二鍋体にも使用できる 鍋体の前記嵌合部を容易に設計実現可能となる上、垂下片の径寸法を第一鍋体の 開口部の内径よりも第二鍋体の開口部の内径よりも径小となる径寸法に設定して いるから、蓋体の径を不必要に大きくする必要がなく蓋体を各鍋体の径寸法と略 同じ径寸法に設定することが容易にでき、これにより積み上げ状態における蓋体 の周側面を双方の鍋体の周側面と略面一状態とする構造も容易に実現可能となる など一層実用性に秀れた鍋となる。
【0048】 また、請求項3記載の考案においては、蓋体が、第一鍋体,第二鍋体のいずれ に対してもグラつくことのない安定状態で開口部を閉塞し得ることになる一層実 用性に秀れた鍋となる。
【0049】 また、請求項4記載の考案においては、前記請求項3記載の考案の作用効果を 確実に発揮し得る垂下片(嵌合部)の構成を簡易に設計実現可能となる一層実用 性に秀れた鍋となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本実施例の第一鍋体と蓋体との分解斜視図であ
る。
【図3】本実施例の第二鍋体と蓋体との分解斜視図であ
る。
【図4】第一実施例の要部を示す部分拡大説明図であ
る。
【図5】第一実施例の第二鍋体を蓋体で閉塞した状態を
示す説明断面図である。
【図6】図5の要部を示す部分拡大説明図である。
【図7】第一実施例の積み上げ収納状態を示す説明断面
図である。
【図8】図7の要部を示す部分拡大説明図である。
【図9】第一実施例の別の積み上げ収納状態を示す説明
断面図である。
【図10】第二実施例の要部を示す部分拡大説明図であ
る。
【図11】第二実施例の第二鍋体を蓋体で閉塞した状態
の要部を示す部分拡大説明図である。
【図12】第二実施例の積み上げ収納状態の要部を示す
部分拡大説明図である。
【図13】第三実施例の要部を示す部分拡大説明図であ
る。
【図14】第三実施例の第二鍋体を蓋体で閉塞した状態
の要部を示す部分拡大説明図である。
【図15】第三実施例の積み上げ収納状態の要部を示す
部分拡大説明図である。
【符号の説明】
1 第一鍋体 1A 開口部 2 第二鍋体 2A 開口部 3 蓋体 4 嵌合部 4A 第一嵌合部 4B 第二嵌合部 5 係止部 6 垂下片

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一鍋体と第二鍋体とから成り、この第
    一鍋体の開口部と,第二鍋体の開口部とを対向させて各
    鍋体の周側面を略面一状態で積み上げ載置し得るように
    構成した鍋において、前記第一鍋体の開口部を閉塞し得
    る蓋体を設けると共に、この蓋体の周縁部下側に第一鍋
    体の開口部にも前記第二鍋体の開口部にも嵌合係止し得
    る嵌合部を設けて、この蓋体で第二鍋体の開口部を閉塞
    し得るように構成し、この蓋体の周縁部上側に前記第二
    鍋体の開口部を係止し得る係止部を設けて、第一鍋体の
    開口部を閉塞したこの蓋体にこの係止部により第二鍋体
    の開口部を係止して積み上げ載置し得るように構成し、
    この積み上げ状態で第一鍋体の周側面と第二鍋体の周側
    面と鍋体の周側面とが略面一状態となるようにこの蓋体
    の形状を構成したことを特徴とする鍋。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の周縁部下側にこの周縁部に沿
    って環状の垂下片を突設し、この環状の垂下片の少なく
    とも垂下先端部の径寸法を、前記第一鍋体の開口部の内
    径寸法よりも径小となる径寸法に設定すると共に,前記
    第二鍋体の開口部の内径寸法よりも径小となる径寸法に
    設定して、この垂下片の少なくとも垂下先端部が第一鍋
    体,第二鍋体のいずれの開口部に対してもこの各開口周
    縁部内側に嵌合係止するように設けて前記嵌合部を構成
    したことを特徴とする請求項1記載の鍋。
  3. 【請求項3】 前記環状の垂下片に、前記第一鍋体の開
    口部の内径寸法よりやや径小となる径寸法の第一嵌合部
    と、前記第二鍋体の開口部の内径寸法よりもやや径小と
    なる径寸法の第二嵌合部とを設けて前記嵌合部を構成
    し、この嵌合部の第一嵌合部が第一鍋体1の開口部に嵌
    合係止し、第二嵌合部が第二鍋体の開口部に嵌合係止し
    得るように構成したことを特徴とする請求項2記載の
    鍋。
  4. 【請求項4】 前記環状の垂下片の一部若しくは全部
    を、この垂下片の径寸法に変化を生じ得る傾斜状に垂下
    する形状に形成するか若しくは,段差状に垂下する形状
    に形成して、前記第一鍋体の開口部の内径寸法よりやや
    径小となる径寸法の第一嵌合部と、前記第二鍋体の開口
    部の内径寸法よりもやや形状となる径寸法の第二嵌合部
    とを備える構成としたことを特徴とする請求項3記載の
    鍋。
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