JP3237211U - 調理容器の蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理容器の上に蓋本体を起立姿勢に支持することができる調理容器の蓋を提供する。【解決手段】胴部上端の外周縁が全周に亘って径方向外側に張り出した凸条psを有する鍋Pの蓋1であって、鍋Pの上端開口を開閉自在に閉塞する蓋本体10と、両端部が蓋本体10の周縁部分に固定された把手20と、把手20の一方の固定端側に開閉可能に支持され、開状態で蓋本体10を起立姿勢に支持する開閉部材30とを備え、開閉部材30は、閉方向に張り出す先端側張出片33と基端側張出片34とを有し、開状態で、蓋本体10の周縁部の2点が鍋Pの胴部上端の内縁に当接するように、蓋本体10を鍋P上に立てて、先端側張出片33と基端側張出片34との間に鍋Pの胴部上端を差し込んで、先端側張出片33を凸条psの下外縁に当接させると共に基端側張出片34を調理容器Pの胴部上端の内縁に当接させることで、蓋本体10を鍋P上に起立させた状態に保持する。【選択図】 図9
Description
この考案は、フライパン、鍋等の調理容器の蓋に関する。
この種の調理容器の蓋としては、例えば、図10(a)、(b)に示すようなものがある。この蓋50は、同図に示すように、中央部に透明なガラス窓52を有する金属製の蓋本体51と、ガラス窓52を跨ぐように、両端部が蓋本体51の金属部分に固定された把手53と、先端側が蓋本体51に対して接近離反するように、把手53の一方の固定端側に開閉可能に支持された開閉部材54とを備えており、図11に示すように、開閉部材54は、その先端部が蓋本体51から離反した開状態で蓋本体51を起立姿勢に支持するようになっている。
この調理容器の蓋50は、把手53の一方の固定端側に開閉可能に開閉部材54が支持されているので、蓋50を起立させる際に開閉部材54を開き、蓋50を収納する際は開閉部材54を閉じるだけで良いので、使用する際や収納する際の操作性に優れている。
しかしながら、調理中の鍋から蓋50を外して、調理台等の上に蓋本体51を起立姿勢に支持すると、調理中に蓋50の内面に付着した水滴や油分等がしずくになって調理台の上に垂れ落ち、調理台が濡れたり、汚れたりしてしまうといった問題がある。
そこで、この考案の課題は、調理容器の上に蓋本体を起立姿勢に支持することができる調理容器の蓋を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る考案は、円形の胴部上端の外周縁が全周に亘って径方向外側に張り出した凸条を有する調理容器の蓋であって、前記調理容器の上端開口を開閉自在に閉塞する蓋本体と、両端部が前記蓋本体の周縁部分に固定された把手と、先端側が蓋本体に対して接近離反するように、前記把手の一方の固定端側に開閉可能に支持され、その先端部が前記蓋本体から離反した開状態で前記蓋本体を起立姿勢に支持する開閉部材とを備え、前記開閉部材は、閉方向に張り出す先端側張出部と基端側張出部とを有し、その先端部が前記蓋本体から離反した開状態で、前記蓋本体の周縁部の2点が前記調理容器の胴部上端の内縁に当接するように、前記蓋本体を前記調理容器上に立てて、前記先端側張出部と前記基端側張出部との間に前記調理容器の胴部上端を差し込んで、前記先端側張出部を前記凸条の下外縁に当接させると共に前記基端側張出部を前記調理容器の胴部上端の内縁に当接させることで、前記蓋本体を前記調理容器上に起立させた状態に保持することを特徴とする調理容器の蓋を提供するものである。
以上のように、請求項1に係る考案の調理容器の蓋は、先端部が蓋本体から離反した開状態で蓋本体を起立姿勢に支持する開閉部材が、閉方向に張り出す先端側張出部と基端側張出部とを有し、その先端部が蓋本体から離反した開状態で、蓋本体の周縁部の2点が調理容器の胴部上端の内縁に当接するように、蓋本体を調理容器上に立てて、先端側張出部と基端側張出部との間に調理容器の胴部上端を差し込んで、先端側張出部を凸条の下外縁に当接させると共に基端側張出部を調理容器の胴部上端の内縁に当接させることで、蓋本体を調理容器上に起立させた状態に保持するようになっているので、調理中の鍋から外した蓋を調理台等の上に立てた状態で置かずに、鍋の上に立てた状態で置くことで、調理中に蓋の内面に付着した水滴や油分等がしずくになって垂れ落ちて鍋の中に戻されるので、調理台が濡れたり、汚れたりすることがない。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1~図4は、図7に示すように、円形の胴部上端の外周縁が全周に亘って径方向外側に張り出した凸条psを有する鍋P用の蓋1を示しており、鍋Pの上端開口を開閉自在に閉塞する円形状の蓋本体10と、この蓋本体10に固定された両持ちタイプの把手20とから構成されている。
前記蓋本体10は、同図に示すように、アルミ板等の金属板によって形成された、中央部に円形開口部を有する金属成型部11と、この金属成型部11の円形開口部にガラス板を嵌着することによって形成された透明なガラス窓12とを有している。
前記金属成型部11は、環状円盤形状の本体部11aと、本体部11aの外周縁が全周に渡って高くなった外周段部11bと、本体部11aの内周縁の下側に形成された、ガラス窓12を形成するガラス板が嵌合する内周溝部11cとを備えており、外周段部11bを鍋の上端部に載せることで、鍋に対して蓋1が位置決めされるようになっている。
前記把手20は、図1~図4に示すように、ガラス窓12を跨ぐように、両端部が蓋本体10の金属成型部11の本体部11aにネジ止めされており、一方の端部には、蓋本体10に対して先端部が接近離反する開閉部材30が、ねじりコイルばね40によって開方向に付勢された状態で開閉可能に軸支されている。
前記開閉部材30は、図5(a)~(d)に示すように、先端側に向かって幅が広がった略台形状の本体部31と、この本体部31の基端部に連設された、把手20の一方の端部に回動可能に軸支される幅狭の支持部32とを有しており、本体部31及び支持部32には、閉方向に張り出す一対の先端側張出片33と一対の基端側張出片34とが一定の間隔を開けた状態で連設されていると共に、一対の基端側張出片34の間に係止片35が連設されている。
前記把手20の一方の端部には、図3及び図4(b)に示すように、閉じた状態の開閉部材30が嵌り込む凹部21が形成されており、その凹部21には、開閉部材30を閉じる際に一対の先端側張出片33及び一対の基端側張出片34の間に入り込む突出部22が形成されている。
前記突出部22には、開閉部材30を閉じた状態で係止片35が係止される凸部23が形成されており、係止片35が凸部23に係止されることで、ねじりコイルばね40の開方向への付勢力に抗して、開閉部材30が閉状態に保持されるようになっている。
以上のように構成された鍋Pの蓋1は、図4(a)に示すように、開閉部材30を開いた状態では、図6に示すように、蓋本体10を調理台等の上に起立姿勢に支持することができるだけでなく、図7~図9に示すように、開閉部材30の先端部が蓋本体10から離反した開状態で、蓋本体10の周縁部の2点が鍋Pの胴部上端の内縁に当接するように、蓋本体10を鍋P上に立てて、先端側張出片33と基端側張出片34との間に鍋Pの胴部上端を差し込んで、先端側張出片33を凸条psの下外縁に当接させると共に基端側張出片34を鍋Pの胴部上端の内縁に当接させることで、蓋本体10を鍋P上に起立させた状態に保持することができる。
従って、調理中の鍋Pから外した蓋1を調理台等の上に立てた状態で置かずに、鍋Pの上に立てた状態で置くことで、調理中に蓋1の内面に付着した水滴や油分等がしずくになって垂れ落ちて鍋Pの中に戻されるので、調理台が濡れたり、汚れたりすることがない。
なお、上述した実施形態では、開閉部材30を閉じた状態で係止片35が凸部23に係止されることで、開閉部材30を閉状態に保持するようになっているが、開閉部材30を閉状態に保持する機構は、これに限定されるものではなく、種々の機構を採用することができる。
本考案は、フライパンや鍋等の調理容器の蓋に利用することができる。
1 蓋
10 蓋本体
11 金属成型部
11a 本体部
11b 外周段部
11c 内周溝部
12 ガラス窓
20 把手
21 凹部
22 突出部
23 凸部
30 開閉部材
31 本体部
32 支持部
33 先端側張出片
34 基端側張出片
35 係止片
40 ねじりコイルばね
P 鍋
ps 凸条
10 蓋本体
11 金属成型部
11a 本体部
11b 外周段部
11c 内周溝部
12 ガラス窓
20 把手
21 凹部
22 突出部
23 凸部
30 開閉部材
31 本体部
32 支持部
33 先端側張出片
34 基端側張出片
35 係止片
40 ねじりコイルばね
P 鍋
ps 凸条
Claims (1)
- 円形の胴部上端の外周縁が全周に亘って径方向外側に張り出した凸条を有する調理容器の蓋であって、
前記調理容器の上端開口を開閉自在に閉塞する蓋本体と、
両端部が前記蓋本体の周縁部分に固定された把手と、
先端側が蓋本体に対して接近離反するように、前記把手の一方の固定端側に開閉可能に支持され、その先端部が前記蓋本体から離反した開状態で前記蓋本体を起立姿勢に支持する開閉部材と
を備え、
前記開閉部材は、閉方向に張り出す先端側張出部と基端側張出部とを有し、その先端部が前記蓋本体から離反した開状態で、前記蓋本体の周縁部の2点が前記調理容器の胴部上端の内縁に当接するように、前記蓋本体を前記調理容器上に立てて、前記先端側張出部と前記基端側張出部との間に前記調理容器の胴部上端を差し込んで、前記先端側張出部を前記凸条の下外縁に当接させると共に前記基端側張出部を前記調理容器の胴部上端の内縁に当接させることで、前記蓋本体を前記調理容器上に起立させた状態に保持することを特徴とする調理容器の蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000524U JP3237211U (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | 調理容器の蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000524U JP3237211U (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | 調理容器の蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3237211U true JP3237211U (ja) | 2022-04-21 |
Family
ID=81206463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022000524U Active JP3237211U (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | 調理容器の蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237211U (ja) |
-
2022
- 2022-02-22 JP JP2022000524U patent/JP3237211U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3237211 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |