JP3065436B2 - 摩擦ロールにより駆動される輪軸を切削加工するための方法およびその方法を実施するための機械 - Google Patents

摩擦ロールにより駆動される輪軸を切削加工するための方法およびその方法を実施するための機械

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JP3065436B2 JP4211799A JP21179992A JP3065436B2 JP 3065436 B2 JP3065436 B2 JP 3065436B2 JP 4211799 A JP4211799 A JP 4211799A JP 21179992 A JP21179992 A JP 21179992A JP 3065436 B2 JP3065436 B2 JP 3065436B2
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    • B23B5/00Turning-machines or devices specially adapted for particular work; Accessories specially adapted therefor
    • B23B5/28Turning-machines or devices specially adapted for particular work; Accessories specially adapted therefor for turning wheels or wheel sets or cranks thereon, i.e. wheel lathes

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪の周辺面に押し当
てられる摩擦ロールを介して駆動され、両センタにより
支承された輪軸を切削加工するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】初めに述べた種の方法は、例えばドイツ
連邦共和国特許公開第 39 31 747号公報又はドイツ連邦
共和国特許第 38 09 250号公報から知られている。再成
形の為に輪軸は車輪の踏面に押し当てられる摩擦ロール
を用いて駆動され、摩擦ロールは車輪の直径の減少に対
応して踏面の半径方向に変位することが出来る。この場
合ロールの下の材料は移行領域まで旋削して除去され
る。更に切削をする場合、次に踏面の既に再成形された
部分が摩擦ロールに接触することになり、従ってそこで
更に駆動される。この経過は公知であり、良さが分かっ
ており、例えばドイツ連邦共和国特許第 40 01 793号公
報の第3,4,6,8,10及び12図と、その明細書
中の説明から把握される。この方法で連続する中断のな
い切削を行うことがうまくいく。しかしながら経験か
ら、その様な摩擦ロールによってしばしば切り屑が再成
形された車輪の表面に巻き込まれ、そこで許容できない
マーキングが生ずることが分かった。
【0003】更にドイツ連邦共和国特許第 12 86 371号
公報及びドイツ連邦共和国特許公告第 11 24 782号公報
で、輪軸が摩擦ロールで車輪を支承されて駆動されるこ
とが公知となり、これら摩擦ロールはフランジを踏面加
工の間に駆動し、その後に交換され、その結果引き続い
て行われるフランジ加工において踏面を駆動する。輪軸
はこの場合ロール上で支承されている。ロール自体は加
工位置にしっかりと配設されている。踏面を駆動する場
合に、再び切り屑がロールに巻き込まれる危険がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、切り屑が最
早摩擦ロールで巻き込まれず、それでもなお摩擦ロール
を交換することなく連続する加工サイクルが達成される
様な、車輪の再成形方法を提案することを課題とするも
のである。連続する加工サイクルでは車輪のフランジの
輪郭に対して旋削工具の送り軌道を好適に選択しなけれ
ばならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の方法によればこ
の課題は、車輪の周辺面に押し当てられる摩擦ロールを
介して駆動され、両センタにより支承された輪軸を切削
加工するための方法において、輪軸の少なくとも1つの
車輪の車輪フランジに所要の当接力をもって当接し、そ
の都度瞬間的に当接面を半径方向に変位させることがで
きる少なくとも1つの摩擦ロールによって輪軸が回転駆
動され、一方旋削工具によって行われる再成形が、車輪
の車輪フランジとは反対の外端面から中断することなく
再成形によって作られるべき車輪フランジ頭部の最高点
まで続けられ、その上で車輪フランジの残部切削が行わ
れ、残部切削はフランジ内側面で始められ、フランジ頭
部の最高点にまで続行され、その際摩擦ロールにはその
縦断面で見て略四分円の溝のみが形成されており、その
溝底部が摩擦ロールの円筒状部分に移行していることを
特徴とする前記方法、及び車輪の周辺面に押し当てられ
る摩擦ロールを介して駆動され、両センタにより支承さ
れた輪軸を切削加工するための方法において、輪軸の少
なくとも1つの車輪の車輪フランジに所要の当接力をも
って当接し、その都度瞬間的に当接面を半径方向に変位
させることができる少なくとも1つの摩擦ロールによっ
て輪軸が回転駆動され、一方切削工具によって行われる
再成形が、車輪の車輪フランジとは反対の外端面から中
断することなく再成形によって作られるべき車輪フラン
ジ頭部の最高点まで進められ、その上で車輪フランジの
残部切削が行われ、その際残部切削がフランジ頭部で始
められ、内側のフランジ側面に沿って続行され、その際
摩擦ロールにはその縦断面で見て略四分円の溝のみが形
成されており、その溝底部が摩擦ロールの円筒状部分に
移行していることを特徴とする前記方法によって解決さ
れる。
【0006】車輪フランジで輪軸の車輪を駆動する摩擦
ロールを利用する場合、摩擦ロールの周辺面と既に再成
形された輪軸の車輪の周辺面との間で切り屑が巻き込ま
れる危険は最早生じない。「車輪の周辺面」という用語
では略、踏面、車輪フランジの表面及びこれら両方の面
の間の接続面とが考えられている。それ自体周知の摩擦
ロールが運動出来るということは、車輪フランジでの車
輪を駆動する様な摩擦ロールにあって、瞬間的な接触面
の半径方向の変位に追従する。
【0007】輪軸は、例えば両センターによりきちんと
心出しされている。摩擦ロールと当接する車輪の周辺面
の円軌道誤差は最早何の作用も持たない。というのは上
記の摩擦ロールはその様な円軌道誤差に従わないからで
ある。同時にこれにより「車輪フランジローラ」を使用
しているにも拘らず、再成形の為に必要な切り込み深さ
を許す限り、輪郭を再び唯一の加工工程で中断すること
なく少なくとも車輪フランジ頭部の最高点まで一気に再
成形することが可能となる。
【0008】一回の切削の切り込み深さが余りにも大き
い場合には、第1の切削で最大の切り込み深さを有する
領域で旋削され、次にそれとは別の連続する切削で補正
された輪郭が製造されるように、切り込みを2段階、3
段階に分けて切削が行われる。踏面駆動ロールで駆動す
る場合にはこの措置自体は周知である。
【0009】ここに提案された方法では、切り屑が輪軸
の車輪の既に再成形された周辺面内に巻き込まれること
が摩擦ロールを使用によって避けられ、摩擦ロールは車
輪フランジに当接し、駆動され、車輪フランジに押し当
てられる摩擦ロールを使用するにも拘らず、摩擦ロール
を変更することなく連続する切削で一気に、従って時間
を節約するように完全な再成形を行うことが出来る。
【0010】車輪フランジに当接する摩擦ロールが輪軸
をセンターなしに支持するのでなく、輪軸は両センタに
よって支持されているので、車輪フランジに当接する摩
擦ロールは、切削に応じて小さくなる車輪フランジ頭部
直径に追従することができ、従って材料は車輪フランジ
に当接する摩擦ロールの下で、車輪の方に向かうことな
く切り離されることができる。この範囲で摩擦ロールの
押圧力は車輪の両センタによる支持に基ずく僅かな切削
出力のために著しく減少され、従って摩擦ロールと当接
する範囲で車輪材料を可塑化することから生ずる何らか
の障害は回避されることが出来る。
【0011】本発明による方法によれば、残部切削をフ
ランジ頭部で開始し、フランジ内側面に沿って続行され
る。この措置においては、製造すべき断面の輪郭に沿っ
た切削運動が製造すべき切削面の周囲を完全に回るまで
工具の幾何形状を考慮して連続的に続行される。しかし
また残部切削が内側の車輪フランジ内側面で開始され、
フランジ頭部の最高点にまで継続されるような本発明に
よる他の提案に対応させることも可能である。いずれの
場合でもチップの車輪表面に対するすくい角が不適当に
小さくなることがなく、良好な切削性が保証される。
【0012】第1の部分切削が車輪フランジと踏面との
間の移行領域を含めた車輪フランジと踏面との領域にお
ける全体の切削がフランジ頭部の最高点まで通して行わ
れる。その上で、残部切削を車輪フランジ内側面からフ
ランジ頭部まで行うか、さもなければフランジ頭部から
車輪フランジ内側面へ向かうかの加工軌道が選択され
る。
【0013】本発明による方法を実施するための装置に
よれば、本発明は、輪軸の少なくとも1つの車輪の周辺
面に所要の当接力で当接可能な1つの摩擦ロールと、加
工工具を受けかつ動かすための少なくとも1つの工具支
持体を有する、両センタにより支持された輪軸を切削加
工するための機械を利用し、その際当接可能な摩擦ロー
ルは所要の当接力を受けて動ける様になっており、従っ
て摩擦ロールはその都度瞬間的に当接面を半径方向に変
位させることができる。
【0014】ドイツ連邦共和国特許公開第 39 31 747号
公報により公知の機械にあって、当接可能な摩擦ロール
のうち直接的な切り屑の巻き込みの危険がある様な少な
くともその様な摩擦ロールが支承及び/又は駆動のため
に配設されており、摩擦ロールが車輪フランジに当接さ
れるようになっていることが提案される。そこに使用し
た摩擦ロールを例えば簡単な円筒形の摩擦ロールに対し
て交換することだけが必要で、このローラは軸方向に位
置決めされており、従って摩擦ロールは輪軸の車輪のフ
ランジに当接され得ることになる。
【0015】基本的には、少なくとも摩擦ロールが駆動
装置にのみ役立つべき摩擦ロールは周辺方向で車輪の周
辺面の任意の個所に設けることが出来る。この場合車輪
の周辺面のあらゆる個所に切り屑を巻き込む危険はな
い。危険のない領域では従ってまた踏面に当接する普通
の摩擦ロールを使用することが出来る。しかしここに記
した機械の実施しうる要求に叶った構造は摩擦ロールで
単に危険のない領域では不充分であるが、この領域に摩
擦ロールがなくても不充分であろう。これらの領域が位
置している所は、機械のそれぞれ具体的な構造的な形状
に関連してる。従って具体的な個別状態にとっては、危
険でない領域内に踏面用の摩擦ロールを設けることも可
能であり、従って違った種類の2つの摩擦ロールを適用
することが出来る。
【0016】実施の形態によれば、摩擦ロールが車輪フ
ランジ頭部を受けるための、フランジ頭部の目標断面輪
郭に少なくとも略対応する溝を備えていることが提案さ
れる。車輪フランジに当接し、輪軸をそこで駆動する摩
擦ロールにおける溝それ自体も知られている。これらの
溝は輪軸の車輪を所定の如く側方へ導くことを可能にす
るが、それは必ずしも必要ではない。
【0017】車輪の縦断面における摩擦ロールに唯一の
公知の摩擦ロールの溝に対して半分の溝が形成され、そ
の溝底部が摩擦ロールの円筒形部分に移行する。縦断面
で略四分円の溝であるその円弧形状部分で、それがフラ
ンジ頭部までのフランジ内側面の再成形輪郭にぴったり
合うように形成されている。この場合摩擦ロールの構造
を、フランジ内側面又はフランジ外側面に対して半分の
溝の円弧状部分が一致する様にするのが良い。幾つかの
摩擦ロールにこの半分の溝の種々の状態を設けることも
可能である。溝が公知の溝の半分、即ち縦断面で見て四
分円に形成されていることによって車輪フランジ材料は
摩擦ロールの円筒形部分の方向に向けられ、このことは
押圧力が高い場合、例えば当接面切削の間、特に有利と
されることが出来る。本発明の更に別の発展形態によれ
ば、車輪フランジと接触するために設けた摩擦ロールの
表面領域がその幅の延在方向で少なくとも幾つかの部分
でざらざらとされ、又はヤスリ状の輪郭を設けるように
することが提案される。こうして伝達出来る駆動力を更
に上げることが出来る。
【0018】
【実施例】以下に図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0019】図5は床上式輪軸旋盤の原理的な構造を示
す。正面玄関的に組み立てられた機械スタンド33は正
面玄関の横梁の内側に横案内部に互いに並んで設けられ
た2つの工具支持体34を有し、工具支持体自体は機械
スタンド33の横梁にある対応する長手方向案内部を摺
動可能である。その様な2つの工具支持体34を設ける
ことは必ずしも必要ではない。原理的には1つの工具支
持体34で充分である。機械スタンド33の横梁にある
縦方向案内部を有する案内面をこの場合斜めに設けるこ
とも出来る。スタンド33は基板35上に設けられてい
る。機械スタンド33の前側にはそれぞれ図示しないケ
ーシングを設けられたジグ36が設けられ、ジグには各
1つのセンタ主軸28が軸方向に変位可能に設けられ
る。
【0020】ジグ36を通って垂直方向にウオーム部分
37及び38を有するウオームスピンドルが貫通してい
る。しかしこれらウオーム部分37又は38もそれぞれ
独立したものとすることができ、その一端でジグ36内
に回転可能に支承することが出来る。ウオームスピンド
ルが貫通してウオーム部分37及び38で形成されてい
る場合には、これらウオーム部分はそれぞれ逆向きのウ
オーム、従って一方は右ネジを、そして他方は左ネジを
有する必要がある。上記のウオームスピンドルの第2の
端部は一方では基板35内に回転可能に支承され、他方
では駆動モーター39と接続されている。
【0021】上記ウオームスピンドル上にはナット40
及び41が設けられており、これらナットはそれぞれウ
オームスピンドルの軸線に対して直角に、従って垂直平
面に対して直角に延びる水平な軸線42及び43を備え
ている。これら軸線42及び43にはロール支持体44
及び45が旋回可能に設けられている。ロール支持体4
4はこの場合主駆動モーター46を備えている。このモ
ーターは、図示していないがそれ自体公知の機械的接続
部を介してロール支持体44内に回転可能に支承されて
いる摩擦ロール3′と次の様に連結されている。即ち公
知の摩擦ロール3′がそれぞれの主駆動モーター46に
よって駆動される様に連結されている。この場合公知の
摩擦ロール3′の代わりに幾つかの摩擦ロールを設ける
ことも出来る。
【0022】各ロール支持体44はガイド47又は48
により水平方向に支持されており、従ってこのロール支
持体は専ら垂直運動を行うことが出来る。同時に機械軸
線をも表す回転軸線13による水平面の下側にはそれぞ
れの車輪1に対してこれまたロール支持体45が設けら
れている。これらロール支持体45はまた水平軸線43
の周りに旋回可能である。自由端にはこれらロール支持
体45は例えば2つの支持ロール49を備えている。
【0023】これらロール支持体45もまた側方のガイ
ド50及び51を介して案内され、従ってこれらは垂直
運動のみを行うことが出来る。支持ロールとして働く摩
擦ロール49はこの場合駆動ロールとして作動しうる摩
擦ロール3′と同様に、修正された断面を有する車輪フ
ランジのフランジ断面に相応した溝を備え、その中で輪
軸の車輪のフランジが回転でき、従ってフランジはそこ
で駆動をすることが出来る。公知の摩擦ロール3′の必
要な押圧力のためにこの場合油圧シリンダー52及び5
3が役立つ。ロール支持体44と共に摩擦ロール3′を
旋回可能に懸架するために、ロールは場合によっては車
輪の偏心率又は形状誤差に倣うことが出来る。
【0024】同じことが、調節により位置固定されてい
るロール支持体45内で旋回可能で油圧操作されるレバ
ーに支承されている摩擦ロール49にも当て嵌まる。ド
イツ連邦共和国特許公開第 39 31 147号公報に非常に詳
細にその様な機械の基本的構造が記載されているので、
簡単にする為にこのことを指摘することにする。機械の
この制御及び操作は、機械制御部54及び油圧ユニット
55によって行われることができる。
【0025】本発明による方法は摩擦ロール駆動部を有
するあらゆる輪軸加工機械に適用出来る。摩擦ロールが
それ相応して可動的に案内される例えば公知の床下−又
は床上輪軸旋盤において、車輪フランジを駆動出来る様
な摩擦ロールに対して今迄の摩擦ロールを交換すること
のみが必要である。そのように変えることにより摩擦ロ
ールを変えた公知の機械で本発明による方法を実施する
ことが出来る。
【0026】更に別の説明図は簡単のために単に1つの
摩擦ロール、輪軸の車輪の部分及びそれぞれ別の加工状
態と組み合わせた旋削工具を示している。
【0027】図1は一方の摩擦ロール3が力を受けて接
触する輪軸2の車輪を示す。輪軸は図示していない手段
で支持され、両センタ支持されている。これは例えば図
5によるセンタ主軸28とすることが出来る。摩擦ロー
ル3は図5によるロール支持体44とすることの出来る
ロール支持体内に回転可能で駆動可能に軸受けされてい
る。チップ6及び7を有する旋削工具5は車輪1と並ん
で示され、例えば図5による工具支持体34によって支
持することが出来る。この旋削工具5は摩擦ロール3の
平面内での動作経過を表わすために示されている。既に
公知の如く旋削工具は車輪の上側に設けることが出来
る。
【0028】旋削工具5として形成されたこの加工工具
は加工工程開始位置にある。実際の輪郭である側面輪郭
8は磨耗し、旋削による再成形によって修復しようとす
るものである。点線で示した輪郭9は旋削により作られ
るべき目標輪郭である新しい輪郭を示す。駆動ローラと
して作動する摩擦ロール3は、その方向がほぼ矢印方向
10に対応している力を受けて車輪1に当接され、その
再成形過程において回転軸線14の周りを矢印11によ
り示された方向に回転する。車輪1は摩擦ロール3によ
り矢印12で表された方向に回転する様に駆動され、回
転軸線13の周りを回転する。摩擦ロール3は縦断面に
おいて車輪フランジ用のロールとして図5に示す公知の
摩擦ロール3′の溝29の半分(四分円)の溝を備えて
いる。その溝底部は摩擦ロール3の円筒形部分に移行し
ている。
【0029】旋削工具5の送りは再成形の際表示した矢
印方向15に次の様に経過する。即ち目標輪郭に相当す
る新しい輪郭として輪郭9が作られる様に経過する。こ
の再成形切削において過剰の材料16は、踏面17、車
輪フランジの谷18及び外側フランジ側面19の範囲で
ほぼ車輪フランジ頭部20まで切削される。この図から
切り屑や短く切り離された切り屑の踏面への巻き込みが
不可能であることが明らかである。というのは摩擦ロー
ル3と車輪1との間の当接領域21がフランジ頭部20
に移行しているからである。
【0030】図2で車輪1の旋削工具5は車輪フランジ
頭部20の領域に示されており、図1ではまだ存在して
いた材料16は旋削工具5のチップ6によって切削され
ている。この加工過程の間フランジ頭部20の範囲での
切削が行われる。当接領域21が切削によってその幅を
減少するや否や、輪郭付けすべきフランジ頭部は摩擦ロ
ール3により転動して旋削工具とは反対側の方向に変形
され、フランジ内側面22へと移動される幅の広い接触
面が形成される。この変形は可能である。というのは駆
動ローラとして作用する摩擦ロール及び場合によってま
たそこに存在し支持ロールとして作用する摩擦ロールは
その矢印方向10への運動を阻止されず、車輪1の方向
又は矢印方向10への加工工具の切削に従いうるからで
ある。磨耗した輪郭に属するフランジ頭部から新たに再
成形されたフランジ頭部への加工工具の衝撃のない移行
が行われる。
【0031】車輪フランジ頭部の転圧された材料は、こ
の円筒形部分がその回転軸線14と共に回転軸線13に
対して平行に延びている時に、摩擦ロール3の円筒形部
分にある材料によって円筒形に転圧される。再成形のこ
の領域で作られる切り屑はまた新しく旋削された輪郭9
へめり込まない。というのは図2に示す様に、摩擦ロー
ル3と車輪1との間に間隙23があるからである。
【0032】図3において新たに旋削されるフランジ頭
部20は旋削工具5によって製造され、フランジ内側面
は摩擦ロールにおいて少なくとも部分的に円弧状のロー
ル輪郭24の範囲に押し当てられて回転される。旋削工
具5は、それが図4の位置を占め、チップ7が内側のフ
ランジ側面22の所で切削するよう係合しうるまで、矢
印25及び26の方向に走行する。旋削工具5は過剰の
材料27を点線で示した輪郭まで除去する。
【0033】旋削工具が矢印25及び26の方向にチッ
プ7と共に運動して材料27を削り仕上げし、切削が図
4に示した旋削工具5の位置で終わる可能性もある。こ
れを達成するために、チップ7を如何に動かさねばなら
ないかは明瞭であり、従ってここでは詳細に説明する必
要はない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、摩擦ロールの溝の形状
及び摩擦ロールと旋削工具の関連配置、摩擦ロールの車
輪の再成形に応答して迅速に車輪の表面に移動するとい
う構成及び車輪の輪郭に対する旋削工具の倣い送り軌道
の特定により、切り屑が摩擦ロールと車輪との間に巻き
込まれることなしに車輪から分離されることができ、一
気に車輪の再成形が行われることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は車輪フランジに接触する摩擦ロールと、
加工開始直前の状態にある加工工具とを示す。
【図2】図2は車輪フランジに接触する摩擦ロールと、
車輪フランジの加工状態にある加工工具とを示す。
【図3】図3は車輪フランジに接触する摩擦ロールと、
車輪フランジの加工がフランジ頭部の最高点に達した状
態にある加工工具とを示す。
【図4】図4は車輪フランジに接触する摩擦ロールと、
車輪フランジの残部切削が行われる状態にある加工工具
とを示す。
【図5】図5は輪軸を再成形するための公知の機械の正
面図ではあって、輪軸の車輪フランジ用のための通常の
形の溝を備えた摩擦ロールを有するものを示す。
【符号の説明】
1 車輪 2 輪軸 3 摩擦ロール 4 構成部材 5 旋削工具 6 チップ 7 チップ 8 側面輪郭 9 輪郭 10 矢印方向 11 矢印 12 矢印 13 回転軸線 14 回転軸線 15 矢印方向 16 材料 17 踏面 18 車輪フランジの谷 19 車輪フランジ面 20 車輪フランジ部 21 当接領域 22 車輪フランジ 23 間隙 24 ロール輪郭 25 矢印方向 26 矢印方向 27 車輪フランジ 28 センタ 29 公知の摩擦ロールの溝 30 半分の溝 31 円筒形部分 32 やすり状部分 33 機械スタンド 34 工具支持体 35 基板 36 ジグ 37 ウオーム部分 38 ウオーム部分 39 駆動モーター 40 ナット 41 ナット 42 水平軸 43 水平軸 44 ロール支持体 45 ロール支持体 46 主駆動モーター 47 ガイド 48 ガイド 49 支持ロール 50 ガイド 51 ガイド 52 油圧シリンダー 53 油圧シリンダー 54 機械制御部 55 油圧ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭47−13323(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の周辺面に押し当てられる摩擦ロー
    ルを介して駆動され、両センタにより支承された輪軸を
    切削加工するための方法において、 輪軸(2)の少なくとも1つの車輪(1)の車輪フラン
    ジ(27)に所要の当接力をもって当接し、その都度瞬
    間的に当接面を半径方向に変位させることができる少な
    くとも1つの摩擦ロール(3)によって輪軸(2)が回
    転駆動され、一方旋削工具(5)によって行われる再成
    形が、車輪(1)の車輪フランジ(27)とは反対の外
    端面から中断することなく再成形によって作られるべき
    車輪フランジ頭部(20)の最高点まで続けられ、その
    上で車輪フランジ(27)の残部切削が行われ、残部切
    削はフランジ内側面(22)で始められ、フランジ頭部
    (20)の最高点にまで続行され、その際摩擦ロール
    (3)にはその縦断面で見て略四分円の溝(30)のみ
    が形成されており、その溝底部が摩擦ロール(3)の円
    筒状部分(31)に移行していることを特徴とする前記
    方法。
  2. 【請求項2】 車輪の周辺面に押し当てられる摩擦ロー
    ルを介して駆動され、両センタにより支承された輪軸を
    切削加工するための方法において、 輪軸(2)の少なくとも1つの車輪(1)の車輪フラン
    ジ(27)に所要の当接力をもって当接し、その都度瞬
    間的に当接面を半径方向に変位させることができる少な
    くとも1つの摩擦ロール(3)によって輪軸(2)が回
    転駆動され、一方切削工具(5)によって行われる再成
    形が、車輪(1)の車輪フランジ(27)とは反対の外
    端面から中断することなく再成形によって作られるべき
    車輪フランジ頭部(20)の最高点まで進められ、その
    上で車輪フランジ(27)の残部切削が行われ、その際
    残部切削がフランジ頭部(20)で始められ、内側のフ
    ランジ側面(22)に沿って続行され、その際摩擦ロー
    ル(3)にはその縦断面で見て略四分円の溝(30)の
    みが形成されており、その溝底部が摩擦ロール(3)の
    円筒状部分(31)に移行していることを特徴とする前
    記方法。
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