JP3065351B2 - オオバコ含有組成物 - Google Patents

オオバコ含有組成物

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JP3065351B2 JP4501932A JP50193291A JP3065351B2 JP 3065351 B2 JP3065351 B2 JP 3065351B2 JP 4501932 A JP4501932 A JP 4501932A JP 50193291 A JP50193291 A JP 50193291A JP 3065351 B2 JP3065351 B2 JP 3065351B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明はオオバコを含有した新規マジパン様組成物に
関する。これらの組成物はオオバコ及びアーモンドペー
ストを本質的に含む。その組成物は優れたテクスチャ
ー、口内感及び嗜好性を有しており、胃腸管でよく寛容
される。それらは腸機能のコントロール（緩下剤として
の用途を含む）及び／又は血中コレステロールレベルの
減少及び／又は繊維が有益である体重コントロール又は
他の適応症に関する食物補助品として有用である。
いくつかの米国特許明細書はオオバコが任意又は必須
成分である非ベークド組成物について記載している:198
8年10月18日付でYangらに発行された第4,778,676号（プ
レコートされた活性剤及び菓子マトリックスを含む咀嚼
組成物について記載する）;1988年８月23日付でMoskowi
tzに発行された第4,766,004号（12〜70メッシュの粒度
を有する全オオバコ殻皮、室温で固体である食品用植物
脂肪、甘味剤及び香味剤を含む食物繊維補給組成物につ
いて記載する）;1988年４月12日付でKalogrisに発行さ
れた第4,737,364号（低カロリー乾燥食品濃縮物につい
て記載する）;1987年10月６日付でSheuらに発行された
第4,698,232号（滑沢剤、発泡マトリックス及び非晶質
マトリックスで前処理された食物繊維を含む繊維含有菓
子組成物について記載する）;1985年11月５日付でRudin
に発行された第4,551,331号及び1988年12月27日付で再
発行された第32,811号（食品用乳化剤でコートされた食
物繊維を含む食物繊維製品について記載する）の各明細
書。ナチュラシル（Naturacil ）〔ミード・ジョンソ
ン（Mead Johnson）販売〕はオオバコを含有した人工チ
ョコレートフレーバー化カラメル様緩下製品である；こ
の製品に関して示された成分としては糖、グリセリン、
無脂肪乳及び部分的水素添加植物油がある。
1988年11月15日付でGoriに発行された米国特許第4,78
4,861号明細書ではペクチン、グアーガム、オオバコ及
びクチンとミックスされたオート麦、小麦及びコーンフ
スマの混合物から形成され、それにミネラル補給品が添
加された粉末について記載している。1986年10月28日付
でSharmaに発行された米国特許第4,619,831号明細書で
は可溶性食物繊維（1.5〜８％；オオバコは多数の可溶
性繊維の１つとして述べられている）でコート又は被覆
された不溶性食物繊維（92〜98.5％）を含む食物繊維製
品について記載している。1986年１月21日付でMorleyら
に発行された米国特許第4,565,702号明細書では可溶性
繊維でコートされた不溶性繊維である食物繊維を含む食
物繊維組成物について記載している。1982年９月７日付
でKowalskyらに発行された米国特許第4,348,379号明細
書ではオオバコ種子、亜麻仁及び小麦フスマを含むダイ
エット組成物について記載している。G.D.サール社（G.
D.Searle and Co.）により1985年６月19日付で公開され
た欧州特許出願公開第144,644号明細書ではオオバコ及
び他の食物繊維源を含む高繊維食品組成物について記載
している。
Hypolab S.A.社（スイス）により1976年１月15日付で
公開された西独特許第2,430,509号明細書ではケーキの
形でバルク緩下剤（オオバコムチロイドを含む）を含有
する組成物の製造について記載している。そのケーキド
ウは３〜6mmの厚さを有するケーキを得るために製造さ
れて、型で焼かれる。
好ましい増量剤として微結晶セルロースを含有する低
カロリーベークドクッキーは1987年５月26日付でDartey
らに発行された米国特許第4,668,519号明細書で開示さ
れている。この特許明細書はこれらのクッキーがドウの
約10重量％以内のレベルで食物繊維（オオバコ繊維を含
む）のような増量剤を場合により含有できることを示し
ている。
Syntex（米国）社により1981年６月３日付で公開され
た英国特許第1,590,506号明細書では食物繊維源として
精製セルロース及びペクチンの混合物を含む組成物につ
いて記載している。ヒトで糞排出をコントロールするこ
れら組成物の有効性はオオバコのみを含むビスケットを
含めた様々な他の組成物に対して比較される。
他の文献としては1982年３月23日付でPowellらに発行
された米国特許第4,321,263号;1985年４月16日付でMada
usらに発行された米国特許第4,511,561号;1964年９月８
日付でFahrenbachらに発行された米国特許第3,148,114
号;1987年１月27日付でMacklesに発行された米国特許第
4,639,367号;Goodman ＆ Gilman,The Pharmacologic Ba
sis of Therapeutics（治療学の薬理的基礎）,Sixth Ed
ition,1004及び1007（1980）;Garvin et al.,Proc.Soc.
Exp.Biol.Med.,120,744−746（1965）:Forman et al.,P
roc.Soc.Exp.Biol.Med.,127,1060−1063（1968）;Ander
son et al.,Fed.Proc.,46,877（1987）;Anderson et a
l.,Am.J.Gastroenterol.,81,907−919（1986）;Faberbe
rg,Curr.Ther.Res.,31,166（1982）がある。
オオバコを含有した携帯用で嗜好性の組成物を開発す
る目的で大量のリサーチにもかかわらず、良好な食上の
美観及び／又は胃腸管による寛容性を有する妥当なサイ
ズの携帯用組成物において治療効果を発揮しうるほど十
分高いレベルでオオバコを有した組成物を提供する必要
性が継続している。このような組成物はオオバコ及びア
ーモンドペーストを含むマジパン様組成物の形で製造で
きることが発見された。このような組成物は特に組成物
の粘着性（即ち、摂取中歯に粘着する及び／又はそれに
不快なコーティングを形成する及び／又は歯に密着する
組成物の傾向）に関してオオバコ繊維の食品質及び美観
を著しく高めることも発見された。更に、このような組
成物は胃腸管でよく寛容される。
本発明の目的は便利な携帯用で高度に嗜好性（例え
ば、優れたテクスチャー及び口内感を有する）のオオバ
コ含有マジパン様組成物である組成物を提供することで
ある。本発明の目的は緩下効果を示し及び／又は血清コ
レステロールレベルを減少させる療法との適合性を促進
するため良好な消費者許諾性を有する便利な携帯用のオ
オバコ含有組成物も提供することである。もう１つの目
的は摂取中にガム状又はゴム状質感をほとんど又は全く
有せずかつ低い粘着性を有するオオバコ含有組成物を提
供することである。更にもう１つの目的は高濃度のオオ
バコ繊維を含み、緩下効果を示し及び／又は血清コレス
テロールレベルを減少させる上で有効である携帯用のオ
オバコ含有組成物を提供することである。
本発明のこれらの及び他の目的は以下の詳細な記載か
ら容易に明らかになるであろう。
ここで用いられるすべてのパーセンテージ及び比率は
他に指摘のないかぎり重量により、すべての測定は他に
指摘のないかぎり25℃で行われる。
発明の要旨 本発明は高度に嗜好性のマジパン様オオバコ含有組成
物に関する。これらの組成物はオオバコ繊維約５〜約50
％；アーモンドペースト約10〜約50％；及び摂取に適し
たキャリア物質約０〜約85％を含む。更に、その組成物
は約0.25〜約0.75の範囲内で水分活性（‘Aw'）を有す
ることが好ましい。
本発明は血清コレステロールレベルを減少させ、緩下
作用を示し及び腸機能を調節する方法にも関する。これ
らの方法では本発明のオオバコ含有組成物の安全有効量
をこのような治療の必要なヒトに経口投与する。
発明の具体的な説明 オオバコ含有組成物： 本発明はオオバコを含有したマジパン様組成物に関す
る。これらの組成物は（ａ）オオバコ繊維；（ｂ）アー
モンドペースト；及び（ｃ）好ましくは摂取に適したキ
ャリア物質（好ましくは糖及び／又は保湿剤及び／又は
香味剤）を含む。更に、これらの組成物は低い水分活性
（‘Aw'）を有することが好ましい。本組成物用の成分
及び利用される量は以下で詳細に記載されている。
（ａ）オオバコ繊維： 本組成物はオオバコ繊維を含む。ここで用いられる
“オオバコ繊維”という用語は（無処理の又は浸漬され
た又はそうでなく粉砕されたいずれかの）オオバコ種子
の種皮を意味する。
オオバコ繊維はプランタゴ（Plantago）属植物のオオ
バコ種子に由来する。プランタゴ・ランセオレート（Pl
antago lanceolate）、P.ルゲリイ（P.rugelii）及びP.
マジョル（P.major）のような様々な種が知られてい
る。市販オオバコとしてはフランス産〔ブラック；プラ
ンタゴ・インジカ（Plantago indica）〕、スペイン産
〔P.シリウム（P.psyllium）〕及びインド産〔ブロン
ド;P.オバタ（P.ovata）〕がある。インド産（ブロン
ド）オオバコがここでの使用上好ましい。
無処理の又は浸漬された種子が本発明の実施上使用で
きる。しかしながら、例えばわずかな機械的圧力により
種子の残部から種皮を取出してしかる後種皮のみを用い
ることが典型的である。本発明の実施上、浸漬された種
皮を用いることが便利でかつ望ましい。したがって種皮
は本組成物で使用前に当業界で公知の方法により取出さ
れて消毒されることが好ましい。例えば、オオバコ殻皮
はエチレンオキシド又は好ましくは（参考のためその全
体がここに組み込まれる1990年３月27日付でLelandらに
発行された米国特許第4,911,889号明細書で記載された
ような）過熱スチームで消毒される。更に、オオバコ繊
維は高純度を有すること、即ち純度約85〜約100％であ
ることが好ましく、純度約95〜約100％であることが更
に好ましい。
本発明の組成物は組成物の重量でオオバコ繊維約５〜
約50％、好ましくはオオバコ繊維約10〜約30％、更に好
ましくはオオバコ繊維約15〜約25％を含む。
（ｂ）アーモンドペースト： 本発明は典型的にマジパン組成物で製造及び使用され
るようにアーモンドペーストも含む。アーモンドペース
トは市販されており、例えばアリフォルニア州，サクラ
メントのブルー・ダイアモンド（Blue Diamond）により
販売されている〔例えば、下記諸成分を有する湯通し
（ブランチング）したアーモンドペースト、アイテムコ
ード（Item Code）0787:湯通しアーモンド（58％）、糖
（27.5％）、水（12.5〜16.5％）、ソルビン酸カリウム
（0.22％）、天然アーモンド油フレーバー又は人工フレ
ーバー（0.14％）及びポリソルベート80（0.003
％）〕。
本発明の目的から、アーモンドペーストはアーモンド
ペーストの重量で少くとも約10％の粉砕アーモンド、好
ましくは約10〜約65％の粉砕アーモンド、更に好ましく
は約25〜約60％の粉砕アーモンドを含むべきである。ア
ーモンドペーストの残留部分の大部分は典型的にはアー
モンドペーストの重量で約20〜約75％、好ましくは約20
〜約40％の量で１種以上の甘味剤、典型的には糖であ
る。アーモンドペースト及びマジパン組成物はSugar Co
nfectionery and Chocolate Manufacture（糖菓子及び
チョコレート製造）,R.Lees及びE.B.Jackson（Leonard
Hill;copyright 1973）,pages 103−105;Chocolate,Coc
oa and Confectionery（チョコレート、ココア及び菓子
類）:Science and Technology,2nd Edition,B.W.Minifi
e（The AVI Publishing Company,Inc.;copyright 198
0）,pages 442−445で更に詳細に記載されており、それ
らの開示は参考のためそれら全体でここに組み込まれ
る。
本発明の組成物はオオバコ含有組成物の重量でアーモ
ンドペースト約10〜約50％、好ましくはアーモンドペー
スト約20〜約45％、更に好ましくはアーモンドペースト
約25〜約40％を含む。
（ｃ）摂取に適したキャリア物質： 本発明の組成物はオオバコ及びアーモンドペーストと
適合し、摂取に適した他の成分を更に含んでもよい。特
に、このような成分はここで記載された治療用途（特
に、緩下作用及び／又はコレステロール減少）に関して
オオバコの効力を有意に減少させてはならない。本発明
の組成物は摂取に適した１種以上のキャリア物質を組成
物の重量で約０〜約85％、好ましくは約25〜約70％、更
に好ましくは約35〜約60％含む。
本組成物はアーモンドペーストの一部として供与され
る甘味剤に加えて更に甘味剤を含むことが好ましい。こ
れにはキシロース、リボース、グルコース、マンノー
ス、ガラクトース、フルクトース、デキストロース、ス
クロース、マルトース、部分的加水分解デンプン又はコ
ーンシロップ固体物のような単糖類、二糖類及び多糖類
とソルビトール、キシリトール、マンニトールのような
糖アルコール類とそれらの混合物のような水溶性甘味剤
を含む。スクロース、転化糖シロップ、赤砂糖、コーン
シロップ固体物、フルクトース、デキストロース（グル
コース）、蜂蜜、糖蜜、メープルシロップ等のような糖
成分が好ましい。特に好ましい糖成分は微細粒度スクロ
ース及び／又はフルクトース、及び／又はコーンシロッ
プ固体物、特に粉末（10×）糖である。
本発明の目的から、キャリア物質の甘味剤成分の一部
又は全部として非栄養人工甘味剤〔例えば、G.D.サール
によりニュートラスィート（Nutrasweet ）ブランド甘
味剤として販売されるアスパルテーム；サッカリン；シ
クラメート〕を用いることができる。これは本組成物が
制限カロリーダイエット中のヒトで摂取されるか又は長
時間にわたり摂取される場合に特に好ましい。
人工甘味剤の例としてはサッカリン、シクラメート、
アセスルフェームＫ〔アメリカン・ヘキスト（American
Hoechst）〕、ゲム・スィート（Gem Sweet）〔カンバ
ーランド・パッキング社（Cumberland Packing Cor
p.）〕、Ｌ−糖類〔レブ−Ｏ−カル・バイオスフェリク
ス（Lev−Ｏ−Cal Biospherics）〕、ハーナンダルシン
（Hernandulcin）（イリノイ大学）、アリテーム（ファ
イザー）、タウマチン類、トリクロロスクロース、レバ
ウジオシドＡ、Ｌ−アスパルチル−Ｌ−フェニルアラニ
ンメチルエステル、アスパルチル−Ｄ−バリンイソプロ
ピルエステル、アミノマロン酸アスパルチル類、アスパ
ルチルアスパラギン酸ジアルキル類、ステビオシド、グ
リシルリジン、ｐ−フェネチル尿素、５−ニトロ−２−
プロポキシアニリン及びネオヘスペリジンジヒドロカル
コンがある。Ｌ−アスパルチル−Ｌ−フェニルアラニン
メチルエステル及びメチル Ｌ−アスパルチル−Ｌ−フ
ェニルアラニンという用語は互換的に用いられ、アスパ
ルテームとしても知られている化合物に相当する。好ま
しい人工甘味剤はサッカリン、シクラメート、アセスル
フェームＫ及び特にアスパルテームである。
本発明の組成物はオオバコ含有組成物の重量でこのよ
うな追加甘味剤を好ましくは約１〜約65％、このような
甘味剤を更に好ましくは約10〜約40％含む。
本組成物は保湿剤、好ましくは混和助剤として効果を
示しかつ組成物のAwを低下させるのに役立つグリセリン
を含むことも好ましい。食品用品質グリセリンは市販さ
れている。グリセリンは本組成物の約１〜約20％、好ま
しくは約３〜約８％であることが好ましい。
本組成物は場合により他の食物繊維、好ましくは不溶
性食物繊維も含む。ここで用いられる“不溶性食物繊
維”という用語はヒトにとって非消化性かつ非代謝性で
あるヒト摂取用に安全な繊維物質の非水溶性で実質上非
膨潤性の成分を意味する。
不溶性食物繊維を含有した広範囲の物質を本発明で使
用してよい。比較的高含有率の不溶性食物繊維のために
穀物フスマ及びその混合物が好ましい。これらの殻物フ
スマは少くとも約75％の不溶性食物繊維を含むことも好
ましい。好ましいフスマとしては小麦、コーン、大麦、
ライ麦、オート麦、米、大豆、ビート及びそれらの混合
物からなる群より選択されるものがある。オート麦又は
コーンが最も好ましい。これら穀物フスマからの不溶性
食物繊維の成分はセルロース、ヘミセルロース及びリグ
ニンであることが知られている。
不溶性食物繊維を含有する本発明の組成物は典型的に
は組成物の重量で約１〜約20％の不溶性食物繊維、好ま
しくは約５〜約10％の不溶性食物繊維を含む。
含有させてよい他の任意成分は全乳、スキムミルク、
バターミルク、乳清、濃縮乳製品（コンデンス又はエバ
ミルク）、ドライミルク製品、無脂肪乳粉、乾燥全乳、
改質全乳等のような乳製品、卵白及び卵黄を含めた卵製
品、タンパク質源（例えば、大豆タンパク質）、スパイ
ス、カカオ粉、バニラのような香味剤、塩、着色添加
剤、保存剤（好ましくは、ソルビン酸）、アスコルビン
酸及びα−トコフェロールのような酸化防止剤等であ
る。本発明のオオバコ含有組成物を様々なコーティング
物質でコートすることも可能である。最終コートオオバ
コ含有組成物の重量で約10〜約30％のコーティング物
質、好ましくは菓子コーティング物質で全組成物をコー
ティング（即ち、被覆する）ことが好ましい。
更に、他の医薬活性剤も所望であれば組成物中に含有
させてよい。このような活性剤としては、例えばセンノ
シド類、鎮痛剤、コレステロール減少剤等がある。本組
成物で含有用に好ましい任意活性剤はセンノシド類であ
る。センノシド類は刺激性緩下剤のアントラキノン群に
属する植物由来化合物である。センノシド類はカシア属
植物の様々な種の葉又はさやに由来する。市販供給源と
してはカシア・アングスチホリア（Cassia angustifoli
a）〔チネベリー・センナ（Tinnevelly senna）〕及び
カシア・アクチホリア（Cassia acutifolia）〔カシア
・センナ又はアレクサンドリア・センナ（Alexandria s
enna）〕種がある。商業的には、センノシド類はさや、
葉又は葉及び／又はさやの濃縮物として入手でき、した
がってここで用いられるようにセンノシドには緩下性質
を有する純粋な又は濃縮されたセンノシド化合物だけで
なく、緩下性質を有するセンナ植物物質も含む。よく販
売される濃縮物はセンノシドカルシウム20〜95％の範囲
である。濃縮物中の残留成分も植物から派生するか他は
抽出時に形成される。センナさやの濃縮物から供給され
るセンノシド類が好ましい。このような濃縮物は典型的
には約20〜約80％のセンノシド含有率範囲を有する。明
らかに、このような濃縮物中におけるセンノシドレベル
が高くなるほど、緩下組成物に必要な濃縮物は少なくな
る。センノシド類はThe Merck Index,10th Edition（19
83）,No.8298（‘Senna'）及びNo.8299（‘Sennoside A
＆ B'）と‘Proceedings,First International Sympos
ium on Senna'（議事録，センナの第一回国際シンポジ
ウム）,Pharmacology,36,Suppl.1（Karger;1988）でも
詳細に記載されており、これらは参考のためそれら全体
でここに組み込まれる。
本発明の緩下組成物は緩下組成物の重量で安全有効
量、典型的には約0.01〜約５％、好ましくは約0.1〜約
１％のセンノシド類を含んでよい。
最後に、主に貯蔵安定目的から、本発明の組成物は約
0.25〜約0.75の範囲で水分活性（‘Aw'）を有するよう
に処分されることが好ましい。この範囲より上のレベル
は消費が製造後に比較的短時間で行われないならば通常
望ましくない。この範囲より下のレベルは乾燥しすぎた
口内感を示すように通常知覚される。Awは当業界で周知
の性質であり（例えば、参考のためその全体でここに組
み込まれる‘Water Activity and Food'（水分活性及び
食品）by Troller and Christian （Academic Press,N.
Y.;1978）参照）、Awは市販装置で測定できる。
治療方法： 本発明は治療の必要なヒトにおいて緩下作用を示し及
び腸機能を調節する方法にも関する。この方法は本発明
のオオバコ含有組成物の安全有効量をこのような治療の
必要なヒトに投与することからなる。本発明による組成
物でオオバコ繊維約2.5〜約30g/日の摂取が緩下作用を
示す上でほとんどの環境に適している。しかしながら、
これは患者のサイズ及び症状に応じて変わるが、このよ
うな問題は勿論担当医にとって明らかである。しかしな
がら、オオバコ物質は無毒性であることから、更に高い
摂取レベルであっても過度の副作用なしに用いることが
できる。緩下目的の典型的用量では１回分につきオオバ
コ繊維約３〜約15gの投与を要する。
本発明は更にヒトにおける血清コレステロールレベル
の減少方法にも関する。これらの方法では本発明のオオ
バコ含有組成物の安全有効量を血中コレステロールレベ
ル低下を要するヒトに経口投与する。約2.5〜約30g、好
ましくは約５〜約15g/日のオオバコ繊維を投与する上で
十分な量を含む本発明の組成物の摂取がほとんどの環境
に適している。しかしながら、これは患者のサイズ及び
症状と患者の血中コレステロールレベルに応じて変わ
る。このような問題は勿論担当医にとって明らかであ
る。しかしながら、オオバコ物質は無毒性であるため、
その物質が前記緩下効果を有するように考慮しながら、
更に高い摂取レベルであっても過度の副作用なしに用い
ることができる。
血清コレステロールレベルを減少させる患者の治療で
は低いコレステロールレベルに低下させて維持するため
長期間摂取させる。毎日の摂取が好ましく、オオバコ繊
維約５〜約15gの連日摂取が最も普通に用いられるが、
上記摂取は１日に規則的な間隔をあけて２〜３回である
ことが好ましい。同様に、患者のサイズ及び患者血中の
コレステロールレベルに応じてこれも変動する。
下記例は本発明の範囲内に属する態様について更に記
載かつ説明する。例は単に説明目的で示されており、本
発明の制限として解釈されるべきではなく、その多数の
バリエーションがその精神及び範囲から逸脱することな
く可能である。
例１ 下記成分を有する本発明のオオバコ含有組成物を製造
する： 成 分 重量％ オオバコ(1) 18.45 アーモンドペースト(2) 29.46 コーンシロップ(3) 13.75 粉末糖(4) 12.23 グリセリン 5.94 シナモン 0.56 ソルビン酸 0.11 ナツメグ 0.08 ヨーグルトコーティング(5) 19.42 （１）スチーム消毒オオバコ繊維（純度95％） （２）ブルー・ダイアモンド（カリフォルニア州，サク
ラメント、アイテムコード0787）による湯通しアーモン
ドペースト（末フレーバー化）:58％湯通しアーモン
ド、27.5％糖、12.5〜16.5％水、0.22％ソルビン酸カリ
ウム及び0.003％ポリソルベート80、但し0.14％アーモ
ンド油フレーバーなし （３）80％固体物 （４）98％スクロース、２％コーンシロップ； 10×粉末 （５）糖、部分的水素添加植物油（１種以上の下記成分
を含有する：ココナツ、ヤシ核、綿実、ヤシ、大豆）、
無脂肪ヨーグルト固体物、レシチン、人工着色料、バニ
リン及び塩の成分リストを有するシェード・フーズ社
（Shade Foods,Inc.）（カリフォルニア州，ベルモン
ト）による製品コード9155のヨーグルトフレーバー化菓
子コーティング 本組成物は下記操作で製造する。アーモンドペースト
を小片に砕き、シグマ（Sigma）ミキサーに移す。コー
ンシロップをグリセリン、ソルビン酸、シナモン及びナ
ツメグと別の容器でプレミックスし、しかる後シグマミ
キサーに移して、８分間ミックスする。粉末糖及びオオ
バコをミキサーに加え、５分間ミックスする。ブレード
及びミキサーをこすりとり、しかる後更に２分間ミック
スする。次いでこの組成物を10ホールダイ（0.25×15イ
ンチ;0.64×3.8cm）を備えた押出機のホッパーに移し、
組成物を約14.9gの片に切断する。次いでこれらの片は
スチームジャケットケトル中110゜F（43℃）でヨーグル
トコーティングを溶融した後にヨーグルトコーティング
組成物で被覆する。この組成物のAwは約0.66である。
この製品１片の摂取は緩下効果を示す上で有効な3.4g
のオオバコを供する。その組成物は（歯に対して極めて
わずかな製品の粘着性又は密着性を含めて）非常に良好
な美観及び口内感を有し、胃腸管で非常によく寛容され
る。
例２ 高い緩下効果のためにセンノシド類も含む下記成分の
オオバコ含有製品を製造する： 成 分 重量％ オオバコ 22.91 粉末糖 15.19 コーンシロップ 17.00 アーモンドペースト 36.28 グリセリン 7.38 センナ(1) 0.31 ソルビン酸 0.13 シナモン 0.70 ナツメグ 0.10 （１）フィンランド，トゥルクのレイラス・メディシア
（Leiras Medicia）により供給される73.1％のセンノシ
ドA ＆ B この組成物は例１の操作と同様の方法で製造するが、
但しセンナはグリセリンとプレミックスする（ホバート
ミキサーで５分間ミックスする）。製品を押出し、約1
1.0g片に切断する。次いで製品片は例１で記載されたよ
うにヨーグルトコーティングで被覆することが好ましい
（約17〜20％重量増加）。
この組成物１片の摂取は美観上許容されかつよく寛容
される製品から速やかで穏やかに作用する緩下効果を示
す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−132353（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−258536（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A23G 3/00 - 3/32 A23L 1/29 - 1/308

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】（ａ）オオバコ繊維５〜50％； （ｂ）アーモンドペースト10〜50％；及び （ｃ）摂取に適したキャリア物質０〜85％； を含む組成物。
  2. 【請求項２】アーモンドペーストが、アーモンドペース
    トの重量で10〜65％の粉砕アーモンドを含む、請求項１
    に記載の組成物。
  3. 【請求項３】アーモンドペーストが、アーモンドペース
    トの重量で20〜75％の１種以上の甘味剤を更に含む、請
    求項１又は２に記載の組成物。
  4. 【請求項４】摂取に適したキャリア物質25〜70％を含
    み、上記キャリア物質がグリセリン、甘味剤、香味剤、
    保存剤及びそれらの混合物からなる群より選択される１
    種以上の摂取しうる物質を更に含む、請求項１〜３のい
    ずれか一項に記載の組成物。
  5. 【請求項５】キャリア物質が、組成物の重量で１〜20％
    のグリセリン及び１〜65％の１種以上の甘味剤を含む、
    請求項１〜４のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 【請求項６】0.25〜0.75の範囲内でAwを有する、請求項
    １〜５のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 【請求項７】安全有効量のセンノシド類を更に含む、請
    求項１〜６のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 【請求項８】（ａ）オオバコ繊維10〜30％； （ｂ）アーモンドペーストの重量で25〜60％の粉砕アー
    モンドを含むアーモンドペースト20〜45％；及び （ｃ）グリセリン、甘味剤、香味剤、保存剤及びそれら
    の混合物からなる群より選択される摂取に適したキャリ
    ア物質25〜70％； を含む組成物。
  9. 【請求項９】グリセリン３〜８％を含み、組成物が0.25
    〜0.75の範囲内でAwを有する、請求項８に記載の組成
    物。
  10. 【請求項１０】アーモンドペーストが、アーモンドペー
    ストの重量で20〜40％の１種以上の甘味剤を含み、キャ
    リア物質が、組成物の重量で10〜40％の１種以上の甘味
    剤を更に含む、請求項８又は９に記載の組成物。
  11. 【請求項１１】（ａ）オオバコ繊維15〜25％； （ｂ）アーモンドペースト25〜40％：但し、アーモンド
    ペーストは、アーモンドペーストの重量で25〜60％の粉
    砕アーモンド及び20〜40％の１種以上の甘味剤を含む； （ｃ）グリセリン３〜８％；及び （ｄ）甘味剤、香味剤、保存剤及びそれらの混合物から
    なる群より選択される摂取に適したキャリア物質35〜60
    ％：但し、キャリア物質は、組成物の重量で10〜40％の
    １種以上の甘味剤を更に含む； を含み、組成物が更に0.25〜0.75の範囲内でAwを有する
    組成物。
  12. 【請求項１２】センノシド類0.1〜１％を更に含む、請
    求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項１３】菓子コーティング10〜30％で更にコート
    された、請求項１〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 【請求項１４】治療の必要なヒトにおいて緩下作用を示
    し及び腸機能を調節するための薬剤の製造に用いられ
    る、安全有効量の請求項１に記載の組成物。
  15. 【請求項１５】治療の必要なヒトにおいて緩下作用を示
    し及び腸機能を調節するための薬剤の製造に用いられ
    る、安全有効量の請求項７に記載の組成物。
  16. 【請求項１６】治療の必要なヒトにおいて緩下作用を示
    し及び腸機能を調節するための薬剤の製造に用いられ
    る、安全有効量の請求項11に記載の組成物。
  17. 【請求項１７】治療の必要なヒトにおいて緩下作用を示
    し及び腸機能を調節するための薬剤の製造に用いられ
    る、安全有効量の請求項12に記載の組成物。
  18. 【請求項１８】（ａ）オオバコ繊維５〜50％及びアーモ
    ンドペースト10〜50％を含むドウを製造する；及び （ｂ）その組成物を固体単位形に形成する； ステップからなるオオバコ含有組成物の製造方法。
  19. 【請求項１９】固体単位形が、0.25〜0.75の範囲内で水
    分活性を有し、2.5〜15g/単位のオオバコ繊維を含有す
    る、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項２０】ドウが、グリセリン、甘味剤、香味剤、
    保存剤及びそれらの混合物からなる群より選択される摂
    取に適したキャリア物質25〜70％を含む、請求項18又は
    19に記載の方法。
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