JP3064984U - 液体容器 - Google Patents
液体容器Info
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- JP3064984U JP3064984U JP1999004423U JP442399U JP3064984U JP 3064984 U JP3064984 U JP 3064984U JP 1999004423 U JP1999004423 U JP 1999004423U JP 442399 U JP442399 U JP 442399U JP 3064984 U JP3064984 U JP 3064984U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストの著しい増大や取り扱い部品点数の増
加を招来することなく、可撓な袋体を有した液体容器を
整然と配置させること。 【解決手段】 本考案では、面板10の周囲に所定高さ
の周囲壁11を注出口13とは逆向きに突設し、この周
囲壁11を介して可撓な袋体20の一端部を前記面板1
0に接合するとともに、該面板10の外面12に前記注
出口13とほぼ同一の突出高さを有した取手兼用の脚部
14を一体に設け、さらに前記袋体20の他端部に提げ
手用の開口21を形成している。
加を招来することなく、可撓な袋体を有した液体容器を
整然と配置させること。 【解決手段】 本考案では、面板10の周囲に所定高さ
の周囲壁11を注出口13とは逆向きに突設し、この周
囲壁11を介して可撓な袋体20の一端部を前記面板1
0に接合するとともに、該面板10の外面12に前記注
出口13とほぼ同一の突出高さを有した取手兼用の脚部
14を一体に設け、さらに前記袋体20の他端部に提げ
手用の開口21を形成している。
Description
【0001】
本考案は、液体を容れるための液体容器に関するもので、より詳細には、外面 に注出口を突設した比較的剛性を有する面板の周縁部に可撓性を有した袋体の一 端部を前記注出口とは逆向きに接合してなる液体容器の改良に関する。
【0002】
この種の液体容器としては、例えば本出願人が提案した実開昭64−1792 6号公報に示されたものがある。この液体容器は、外面の下縁部から注出口が突 出した比較的剛性を有する正面板の周縁部に、可撓な袋体の一端を注出口とは逆 向きに接合してなるものである。 この液体容器では、例えば注出口に液体吸込口を接続すれば、袋体に充填され た液体を外部に吸い出すことができるようになる。
【0003】
ところで、この種の液体容器では、可撓な袋体に液体を充填した状態において これを自立させることが困難である。すなわち、可撓な袋体にあっては、適宜容 易に変形するものであるため、これを自立させるための面とした場合、充填した 液体の重量によって押し潰れたような形状に変形してしまう。一方、正面板にあ っては、比較的剛性を有してはいるものの、その外面から注出口が突出したもの であるため、正面板を下にして自立させることができない。
【0004】 これらの結果、上記液体容器にあっては、例えば、店舗等において陳列した場 合にこれらを整然と配置することができず、多大な設置スペースが必要になる等 の問題を生じる。
【0005】 こうした問題は、上述した液体容器を段ボール等の箱体に収容することでも解 決することは可能である。すなわち、液体容器は自立できない状態のままである ものの、箱体に収容することによって可撓な袋体の変形を抑制し、設置スペース の縮小化を図ることができるようになる。
【0006】 しかしながら、このような液体容器においては、当該液体容器を収容すること のできる大きさを有した箱体を使用する分だけコストが著しく増大することにな るのは明らかであり、また取り扱い部品点数が増えることにもなる。
【0007】 本考案は、上記実情に鑑みて、コストの著しい増大や取り扱い部品点数の増加 を招来することなく、可撓な袋体を有した液体容器を整然と配置させることを解 決課題とする。
【0008】
本考案では、外面に注出口を突設した比較的剛性を有する面板の周縁部に可撓 性を有した袋体の一端部を前記注出口とは逆向きに接合してなる液体容器におい て、前記面板の周囲に所定高さの周囲壁を前記注出口とは逆向きに突設し、この 周囲壁を介して前記袋体の一端部を前記面板に接合するとともに、該面板の外面 に前記注出口とほぼ同一の突出高さを有した取手兼用の脚部を一体に設け、さら に前記袋体の他端部に提げ手用の開口を形成している。
【0009】
以下、実施の形態を示す図面に基づいて本考案を詳細に説明する。 図1乃至図4は、本考案に係る液体容器の一実施形態を示したものである。こ の液体容器P1は、面板10と袋体20とを備えて構成してある。
【0010】 面板10は、図示の実施形態では長楕円形状ないし小判形を成し、その周縁部 に周囲壁部11を有しているとともに、外面12の一端部に注出口13を有して いる。周囲壁部11は、面板10の全周から内向きに突設した環状壁であり、一 様な突出高さを有して構成されている。注出口13は、周囲壁部11とは逆方向 に向けて突出した円筒状を成しており、その先端部に形成した螺子部13aに蓋 体30を着脱可能に装着することが可能である。これら面板10、周囲壁部11 および注出口13は、容易に変形することのないように、比較的剛性を有した半 透明プラスティック、例えば厚さ約2mm程度のポリエチレンによって一体に成 形してある。また、注出口13に装着する蓋体30も、同様の半透明プラスティ ックによって成形してある。なお、図4(b)中の符号31は、蓋体30の内周 に取り付けたOリングであり、蓋体30を注出口13にねじ込んで取り付けて該 注出口13を塞いだときに注出口13で圧縮され、後述の液体が外に漏れるのを 防止する。
【0011】 袋体20は、半透明プラスティックの薄い可撓なシート材によって成形したも ので、その一端部が上記面板10における周囲壁部11の外周面にヒートシール などで接合されている。 この袋体20は、例えば、図3(a)に示すように、インフレーション法で長 尺に成形した可撓性のチューブを適当な長さに切断したもの20′を用意し、そ の一端部に面板10の周囲壁部11を嵌め込んだ後、該周囲壁部11との接合部 (図3(b)中の上部の交差ハッチ部分X)をヒートシールすることによって面 板10に取り付けることができる。そして、開放した他端部から所定容量の液体 を袋体20内に充填し(このとき面板10の注出口13は蓋体30を取り付けて 塞いでおく)、その後、開放した他端部を幅広くヒートシールして閉塞するとと もに、その閉塞部22に提げ手となる開口21を設ける。開口21は、図示の実 施形態では片手を挿入することができる横長の小判形であるが、その形状は小判 形に限定されず任意である。
【0012】 一方、上記液体容器P1には、面板10の外面12において注出口13を有す る端部とは反対の端部に脚部14を設けている。脚部14は、面板10の幅と同 一の幅を有した矩形の枠状を成し、かつその突出高さhが、図4に明示するよう に、上述した注出口13に蓋体30を締結させた場合の突出高さhとほぼ同じに なるように、該面板10の他端部から突設してある。この脚部14は、上述した 周囲壁部11および注出口13と同様に、面板10と一体に成形してある。つま り、上記脚部14は、容易に変形することのないような剛性を有して構成したも のである。
【0013】 上記のように構成した液体容器P1では、図2に示すように、注出口13から 蓋体30を取り外せば、袋体20の内部に充填した液体Lを注ぎ出すことができ る。この場合、面板10に設けた脚部14は、矩形の枠状を成すものであるため 、これを取手として把持することが可能である。従って、上述した液体Lを注ぎ 出す際の操作、あるいは比較的近距離の間において液体容器P1を運搬する場合 の操作を容易に行うことができるようになる。
【0014】 一方、上述した液体容器P1を自立させるには、図1に示すように、注出口1 3に蓋体30を装着した状態で面板10の外面12を下向きにして自立させるべ き載置台Qに対向させればよい。
【0015】 この場合、上記液体容器P1によれば、蓋体30を装着した注出口13と脚部 14とが互いにほぼ同じ突出高さhを有したものであり、しかも脚部14が面板 10の幅方向の全長に亘って設けられたものであるため、これら注出口13およ び脚部14を介して倒立させることが可能である。
【0016】 この時、面板10と周囲壁部11とによって構成される凹部、つまり剛性を有 した凹部が受け皿となり、袋体20内に充填されている液体Lの一部を受け入れ る。従って、袋体20内に充填された液体Lは、これら面板10および周囲壁部 11を介して注出口13および脚部14により倒立支持されることになる。
【0017】 面板10が長軸約255mm、短軸約70mmの小判形ないし楕円形で、その 面積が約152cm2 の場合、面板10からの周囲壁部11の下向き長さ、ない し高さを約4cmにすると、面板10と周囲壁11によって約608cm3 (約 0.6リットル)の容量を有する空間が形成される。 この周囲壁部11の周りに袋体20の一端部を取り付け、袋体20内に300 0cm3 (3リットル)の液体Lを充填するには、閉塞部22の綴じ代を含めて 長さ約30cmの袋体(筒状体20′)が必要で、3リットルの液体Lを充填し 、閉塞部22を閉じると袋体20の長さは約20cmになる。また、袋体20内 に5000cm3 (5リットル)の液体Lを充填するには、閉塞部22の綴じ代 を含めて長さ約45cmの袋体(筒状体20′)が必要で、5リットルの液体L を充填し、閉塞部22を閉じると袋体20の長さは約35cmになる。 上述のように3リットルや5リットルの液体Lを充填して倒立させた場合、袋 体20内に充填してある液体Lのうち約0.6リットルは面板10と周囲壁部1 1とが構成する空間を充たして錘となり、袋体20内の残りの液体で該袋体20 が大きく変形して横倒れするのを防ぎ、安定した倒立状態を保つ。上記した周囲 壁部11の面板10からの下向き長さ4cmは、液体Lを3リットル充填した袋 体20の長さ約20cmの約1/5程度、5リットル充填した袋体20の長さ約 35cmの約1/9である。 もちろん、面板10の形状が円形、正方形、あるいは正方形に近い長方形の場 合は、倒立しても横倒れする可能性は小さくなるので、袋体20の長さに対する 周囲壁部11の下向き長さの割合はより小さくすることが可能であるが、液体L を充填した袋体20の長さに対する周囲壁部11の面板10からの下向き長さの 割合は、面板20の形状にもよるがほぼ1/4〜1/12程度であればよい。
【0018】 上述の結果、可撓性を有した袋体20は、その下端部が僅かに張り出した状態 にはなるものの、倒れることなくその形状を十分に維持するようになる。従って 、例えばこの液体容器P1を店舗等において陳列する場合にも、複数のものを整 然と配置することができるようになり、多大なスペースを要する等の問題を招来 する虞れがない。この場合、倒立した状態においても、開口21を提げ手として 使用し、これを容易に取り扱うことができるため、液体容器P1の操作性が損な われる虞れがない。
【0019】 さらに、上述した脚部14は、注出口13との協働によって液体容器P1を自 立させるものである。従って、面板10に対して唯一設ければ十分であり、コス トの増大を可及的に抑えることができる。しかも、この脚部14は、面板10と 一体に成形したものであるから、当該面板10とともに取り扱うことが可能であ り、取り扱い部品点数が増加することもない。
【0020】 また、上記液体容器P1によれば、使用により袋体20内の液体がなくなった 場合、袋体20を適宜折り畳み、これを周囲壁部11の内部に収容させることが できるため、廃棄容積の縮小化に寄与することも可能である。
【0021】 なお、上述した実施の形態では、面板10として長楕円形状を成すものを例示 しているが、前述のようにその他の形状であってももちろん構わない。また、脚 部14として矩形の枠状を成すものを例示しているが、取手として把持すること ができるものであれば、その他の形状のものであっても、同様の作用効果を期待 することができる。
【0022】 図5は、こうした本考案の変形例を示すものである。すなわち、この変形例に 示す液体容器P2では、ほぼ長方形を成す面板40を適用し、また脚部44とし て上面視がT字状を成すものを適用している。もちろん、脚部44の突出高さを 、注出口43に蓋体50を締結させた場合の突出高さとほぼ同じになるように構 成してあるのは、先の実施形態と同様である。
【0023】 この変形例においても、上述した実施形態と同様に、注出口43に蓋体50を 装着した状態で面板40の外面42を下向きにして自立させるべき載置台に対向 させれば、注出口43および脚部44を介して、容易にこれを倒立させた状態に 保持することができるようになる。
【0024】 しかも、この変形例によれば、脚部44において注出口43に向かって延在す る部分44aを把持することができるため、袋体60の内部に充填した液体を注 ぎ出す場合の操作をより自然な姿勢で行うことができ、当該操作を一層容易に行 うことが可能となる。
【0025】 なお、これら実施形態および変形例では、脚部の突出高さを注出口と同一にし ているが、必ずしも完全に同一である必要はなく、面板の外面が傾斜した状態で 液体容器を倒立させるようにすることも可能である。
【0026】
以上説明したように、本考案によれば、脚部と注出口とによって液体容器を倒 立させた状態で自立させることができる。従って、例えば店舗等において陳列す る場合に複数のものを整然と配置することができるようになり、多大な設置スペ ースを要する等の問題を招来する虞れがない。この場合、倒立した状態において も、開口を提げ手として取り扱うことができるため、液体容器の操作性が損なわ れる虞れがない。しかも、脚部は、注出口との協働によって液体容器を自立させ るものであるから面板に対して唯一設ければ十分であり、コストの増大を抑える ことが可能になる。さらに、上述した脚部を面板と一体に成形しているため、取 り扱い部品点数が増加することもなく、コストの増大を抑える効果が一層顕著と なる。
【図1】本考案に係る液体容器の一実施形態を示した図
である。
である。
【図2】図1に示した液体容器の使用態様を示す図であ
る。
る。
【図3】(a)は図1に示した液体容器の製造例を示す
図、(b)は完成後の液体容器の斜視図である。
図、(b)は完成後の液体容器の斜視図である。
【図4】(a)は図1に示した液体容器の面板を示す断
面図、(b)は注出口に装着される蓋体を拡大して示し
た半断面図である。
面図、(b)は注出口に装着される蓋体を拡大して示し
た半断面図である。
【図5】本考案に係る液体容器の変形例を示した斜視図
である。
である。
10 面板 11 周囲壁部 12 外面 13 注出口 13a 螺子部 14 脚部 20 袋体 21 開口 22 閉塞部 30 蓋体 40 面板 42 外面 43 注出口 44 脚部 44a 部分 50 蓋体 60 袋体 L 液体 P1 液体容器 P2 液体容器 Q 載置台
Claims (1)
- 【請求項1】 外面に注出口を突設した比較的剛性を有
する面板の周縁部に可撓性を有した袋体の一端部を前記
注出口とは逆向きに接合してなる液体容器において、 前記面板の周囲に所定高さの周囲壁を前記注出口とは逆
向きに突設し、この周囲壁を介して前記袋体の一端部を
前記面板に接合するとともに、該面板の外面に前記注出
口とほぼ同一の突出高さを有した取手兼用の脚部を一体
に設け、さらに前記袋体の他端部に提げ手用の開口を形
成したことを特徴とする液体容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999004423U JP3064984U (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 液体容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999004423U JP3064984U (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 液体容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3064984U true JP3064984U (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=43198614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999004423U Expired - Fee Related JP3064984U (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 液体容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3064984U (ja) |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP1999004423U patent/JP3064984U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |