JP3064402U

JP3064402U - Ｃｐｕ放熱装置の固定座

Info

Publication number: JP3064402U
Application number: JP1999003761U
Authority: JP
Inventors: 世仁林
Original assignee: 科昇科技有限公司
Priority date: 1999-05-31
Filing date: 1999-05-31
Publication date: 2000-01-21
Anticipated expiration: 2005-05-31

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単な操作で組合せ可能で組合せの安定性が
高いＣＰＵ放熱装置の固定座の提供。【解決手段】ファン、固定座、ヒートシンク、基板及
び固定片で組成され該ファンが固定座の上座体中に位置
決めされ、固定座の下方にヒートシンク、基板及び固定
片が組み合わされ、基板上のＣＰＵの上表面が緊密にヒ
ートシンク下方の当接面に密着するＣＰＵ放熱装置の固
定座において、該固定座の上座体の二側にそれぞれ下向
きに折り曲げられ所定の高度とされた側辺板があり、該
側辺板の底側が二つの水平状の押し引き片とされ、該上
座体内にファンが固定され、下方の押し引き片に該固定
片が組み合わされてヒートシンクと基板を挟持して、以
上の組み合わせにおいてネジ或いはその他の固定部品に
よる固定を必要としないことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のＣＰＵ放熱装置の固定座に係り、特に、固定座と固定片の組み合わせを利用し、ファン、ヒートシンク及びＣＰＵの基板を同時に安定して位置決めでき、並びに着脱が容易で有効にＣＰＵの動作時に発生する熱能をヒートシンクに伝え、さらにファンの吸入する冷空気によりヒートシンクを速やかに冷却するようにしたＣＰＵ放熱装置の固定座に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在コンピュータに使用されるＣＰＵはインテル社製のものが主流であり、現在製造されている主力商品はペンティアムIIＣＰＵである。このペンティアムII ＣＰＵはその前のペンティアムと較べ、演算機能が増強され処理速度も増しており、その全体形状、構造及びマザーボードとの連接方式も全く新しく、コンピュータ業界の重大な改革とされ、さらに、その超高速の演算能力により演算指令を処理する時に発生する温度はより高くなり、ゆえに、いかに良好な放熱システムによってＣＰＵに正常作業を維持させるかが、業界の重要な課題とされ、この新時代のＣＰＵの構造に符合する放熱器が業者の主要な研究開発の方向とされている。

【０００３】図８は本出願人による従来のペンティアムII型ＣＰＵへのヒートシンクの止め合わせ装置を示す。それは、ヒートシンクの一端に比較的大きな頭部を具えた凸柱が形成され、各凸柱がＣＰＵ基板を貫通可能とされ、ＣＰＵ基板の一端にエ形片が設けられ、エ形片の上下端両側それぞれに傾斜片が形成され、傾斜片上にそれぞれ横向きの水滴形孔と長孔が形成され、長孔両側それぞれに外向きにＬ形の翼片が形成され、上下一組の対応する翼片間に側面視でＬ形を呈する押し引き片が設けられ、押し引き片内部の上下部分にも縦向きに配列された水滴形孔が形成され、各凸柱がそれぞれ水滴孔の小孔部分に制限される時に、エ形片によりＣＰＵとヒートシンクが相互に止め合わされて一体とされ、確実な放熱効果を達成でき、且つ止め合わせに便利なメリットを有するものとされている。このヒートシンクとＣＰＵの止め合わせ装置は、組み合わせの構造が複雑で且つ組み合わせ動作が比較的めんどうで、また全体の組み合わせが完成した後、その底部のエ形片が金属製の弾性片体であるため、ＣＰＵの基板の底側に別にその他の基板或いは電子設備が取り付けられていると、コンピュータを動かす時に偏移を発生しやすく、衝突を発生して短絡を引き起こすことがあった。また、ヒートシンクの上方にファンが取り付けられる時、ネジ或いはその他の手段で組み付ける必要があり、加工時間とコストが増加した。ゆえに、もし止め合わせ装置をＣＰＵの底部空間をあまり占有しないものとし、且つその全体構成要件を簡素化できればこのような止め合わせ装置がより便利なものとなり、従来の止め合わせ装置を大きく改善できる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、簡単な操作で速やかにＣＰＵとヒートシンクを組み合わせられ安定性が良好なＣＰＵ放熱装置の固定座を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、ファン、固定座、ヒートシンク、基板及び固定片で組成され該ファンが固定座の上座体中に位置決めされ、固定座の下方にヒートシンク、基板及び固定片が組み合わされ、基板上のＣＰＵの上表面が緊密にヒートシンク下方の当接面に密着するＣＰＵ放熱装置の固定座において、該固定座の上座体の二側にそれぞれ下向きに折り曲げられ所定の高度とされた側辺板があり、該側辺板の底側が二つの水平状の押し引き片とされ、該上座体内にファンが固定され、下方の押し引き片に該固定片が組み合わされてヒートシンクと基板を挟持して、以上の組み合わせにおいてネジ或いはその他の固定部品による固定を必要としないことを特徴とする、ＣＰＵ放熱装置の固定座としている。請求項２の考案は、前記固定片がシートボード上の四つの凸柱が下から上に順に基板とヒートシンク上の二つの収容チャネルの四つの穿孔に通され並びに各凸柱の環状溝が収容チャネルの上表面に突出し、固定座下方の押し引き片の係止部の各穿孔が凸柱位置に対応し、固定座が押し動かされる時に各環状溝がいずれも係止部の穿孔に沿ってレールを移動して別側の係合端に係合して基板とヒートシンクが押し引き片と固定片の間に挟持されることを特徴とする、請求項１に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座としている。請求項３の考案は、前記押し引き片の前後側に平らな操作用のハンドルが形成されうることを特徴とする、請求項１に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座としている。請求項４の考案は、前記固定座の上座体の周囲が上向きに折られて二つのストッパシートと係合弾性片が形成され、中央が通風孔を具えた水平状の支持片とされ、その形成する空間にちょうどファンが収容され並びに係合弾性片の末端の内向きに折り曲げられた係合端によりファンの上端縁面の位置決めがなされることを特徴とする、請求項１に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座としている。請求項５の考案は、前記上座体の中央の支持片の周囲表面に上向きのアーチ状の四つの弾性片が凸設されて側面の係合弾性片の係合端と組み合わされてファンの挟持に使用され、弾性挟持構造を形成することを特徴とする、請求項４に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座としている。請求項６の考案は、前記係合弾性片の係合端が矢頭状のフック体とされてファンの外側の孔を係合可能とされたことを特徴とする、請求項４に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座としている。請求項７の考案は、前記ファンを直接固定座の上座体と一体成形可能であることを特徴とする、請求項１に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は、一つの固定片に設けられた四つの凸柱を順に基板とヒートシンク上の収容チャネル内の各穿孔に通すと、各凸柱の上端の環状溝が収容チャネルの上表面に突出し、並びに一つの固定座の下方の押し引き片の各係止溝を押し動かすことで、その穿孔中の凸柱の環状溝がレールに沿って係合端に向けて移動して、ＣＰＵの基板とヒートシンクが緊密に固定片のシート板と固定座の押し引き片間に挟持されるようにしてあり、各押し引き片が前後側より上向きにいずれも折り曲げられて複数の側辺板が形成されており、その上端が水平状の上座体で密接に位置決めされ、上座体の中央の支持片の上にファンが固定されていて、こうして固定片と固定座によりヒートシンクと基板を挟持位置決め可能とされ、該固定座の上座体にさらにファンが位置決めされている。本考案はこうして組み立てが速やかに行え、操作が容易で且つ安定性が良好な機能を達成するものとされている。

【０００７】

【実施例】

図１に示されるように、本考案はファン１、固定座２、ヒートシンク３、基板４及び固定片５で組成され、その主要な構成の特徴は以下のようである。

【０００８】該ファン１は、一般のらせん状（下吹式）或いは軸流状（側吹式）の放熱ファンとされる。

【０００９】該固定座２は、雪橇状の座体とされ、その上方が上座体２１とされて水平面が支持片２１１とされ、並びに周囲の角部にいずれもアーチ状の弾性片２１１１が凸設され、中央に通風孔２１４が形成され、２対辺より外向きに突出し且つ上向きに折り曲げられた二つの係合弾性片２１３があり、且つ該係合弾性片２１３の上端は内向きに折り曲げられた係合端２１３１とされ、さらに二側より下向きに折り曲げられた複数の側辺板２２があり、その底側端に水平状の押し引き片２３が連接され、各押し引き片２３に二つの係止部２３１があり、且つ上方に固定片５の上方の凸柱５２の外径より大きい穿孔２３１１があり、並びに一側より凸柱５２外径より小さい長い細いレール２３１２が延伸され、また押し引き片２３の前後端がいずれも上向きに折り曲げられて操作用のハンドル２３２とされて操作者が異なる方向に向けて押して使用可能とされている。

【００１０】該ヒートシンク３は、各フィン３１の適当な位置に固定座２の押し引き片２３の幅よりやや大きい収容チャネル３３が開設され、各収容チャネル３３中に二つの貫通する穿孔３３１が設けられ（図２参照）、並びに該ヒートシンク３の底部にＣＰＵ４１の上表面と密接する平らな当接面３２が形成されて、ＣＰＵ４１の高熱をヒートシンク３に伝えるようにしてある。

【００１１】該基板４は、その上表面にＣＰＵ４１と四つの穿孔４２を少なくとも具え、該ＣＰＵ４１がペンティアムIIとされるとき、その基板４の底部と一側辺に絶縁用のＬ形プラスチックケースとされ、このため本考案はただ一種類のその他の構成要件と組み合わせる場合を挙げて説明するが、これは本考案の請求範囲を限定するものではない。

【００１２】該固定片５は、その底側が中空楕円形の底板５１とされ、並びにその上方に四つの凸柱５２が凸設されており、各凸柱５２の距離が基板４の各穿孔４２部分と対応するよう設けられ、さらに各凸柱５２の比較的上部に環状溝５２１が設けられている。

【００１３】図１、２、３に示されるように、本考案を組み合わせる時、まずファン１を直接上から下向きに固定座２の上座体２１の周囲の各ストッパシート２１２と係合弾性片２１３の空間中に圧入し、各係合弾性片２１３の内向きに折れ曲がった二つの係合端２１３１で直接ファン１の二側の上端縁面を係止し、並びにファン１を底側の支持片２１１の周囲に突出する弾性片２１１１で弾性頂持させ、ファン１を安定して上座体２１内に位置決めし、別に上座体２１の中央の通風孔２１４がファン１の中央孔径の円周に対応させて、冷空気をこの部分より吸入させるようにし、続いて一つの固定片５のシートボード５１上の四つの凸柱５２を下から上に順に対応設置された基板４の四つの穿孔４２とヒートシンク３の中空の収容チャネル３３の四つの穿孔３３１に通せば、各凸柱５２の環状溝５２１が収容チャネル３３の上表面に突出し、さらに固定座２下方の押し引き片２３の四つの係止部２３１の穿孔２３１１に凸柱５２の上端を挿入すれば、環状溝５２１が穿孔２３１１中に位置する。この時、図４、５に示されるように、さらに一側のハンドル２３２を別側に向けて押せば、やや小さいレール２３１２が環状溝５２１を案内して移動させ、環状溝５２１が係合端２１３１の位置に係合する。この時、係止部２３１の斜めに伸びた係合端２１３１が下向きに弾性変形し、固定座２の二つの押し引き片２３と固定片５の間に緊密に基板４とヒートシンク３を挟持し、且つその基板４のＣＰＵ４１の上表面も緊密にヒートシンク３の当接面３２に密着し、ＣＰＵ４１の動作時に発生する高熱を直接フィン３２の各部分に伝導するようにしてあり、こうして本考案の全体構造が形成されている。

【００１４】さらに本考案は固定座２とファン１が組み合わせ時に先に組み合わせられているため、固定片５の凸柱５２が基板４の穿孔４２とヒートシンク３の収容チャネル３３の穿孔３３１に通された後に、直接ファン１を組み付けた固定座２を利用でき、直接その下方の押し引き片２３中の係止部２３１の穿孔２３１１が各収容チャネル３３中に突出する凸柱５２の上端に対応し、この時、作業員が僅かに一側のハンドル２３２を押すだけで、簡単に凸柱５２の環状溝５２１を穿孔２３１１よりレール２３１２に沿って移動させて別側の折れ曲がった係合端２３１２中に固定でき、分解する時にも、ただ別側のハンドル２３２を押すだけで結合がゆるんだ状態となるため、この設計により、組み立てが速やかで、操作が簡単で且つ安定性が良好な効果を達成できる。

【００１５】図６に示されるのは本考案のもう一つの実施例である。そのヒートシンク３のフィン３１は縦向きに配置されるか、或いは柱状フィンとされうる。ゆえにヒートシンク３の各フィン３１間に固定座２の二つの押し引き片２３を前後移動させられる収容チャネル３３の存在のみ必要となり、本考案を運用するのに便利な設計とされている。

【００１６】図７は本考案のさらにもう一つの実施例を示す。そのヒートシンク３は片体の連続折り曲げにより形成され、底部に導熱材質を具えたベースシートが結合されてＣＰＵ４１と接触する当接面３２が形成されている。

【００１７】また、本考案の固定座２の上座体２１とファン１の結合は、直接両者を一体成形製造することによって達成可能である（図示せず）。これにより構成要件を縮減可能である。

【００１８】さらに、本考案の固定座２の上座体２１の係合弾性片２１３はファン１の周囲の孔の位置に対応可能で、並びにその係合端２１３１が矢頭状のフック体に代替可能である（図示せず）。

【００１９】

【考案の効果】

総合すると、本考案は簡単な操作で速やかにＣＰＵとヒートシンクを組み合わせられ安定性が良好なＣＰＵ放熱装置の固定座を提供しており、確実に予期された課題を達成している。ゆえに本考案は新規性と実用性、産業上の利用価値を有する考案であるといえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の正面断面図である。

【図３】本考案の側面断面図である。

【図４】本考案の止め合わせ前の局部断面図である。

【図５】本考案の止め合わせ後の動作図である。

【図６】本考案の別の実施例の分解斜視図である。

【図７】本考案のさらに別の実施例の分解斜視図であ
る。

【図８】従来の技術の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ファン２固定座２１上座体２１１支持片２１１１弾性片２１２ストッパシート２１３係合弾性片２１３１係合端２１４通風孔２２側辺板２３押し引き片２３１係止部２３１１穿孔２３１２レール２３１３係合端２３２ハンドル３ヒートシンク３１フィン３２当接面３３収容チャネル３３１穿孔４基板４１ＣＰＵ４２穿孔５固定片５１シートボード５２凸柱５２１環状溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ファン、固定座、ヒートシンク、基板及
び固定片で組成され該ファンが固定座の上座体中に位置
決めされ、固定座の下方にヒートシンク、基板及び固定
片が組み合わされ、基板上のＣＰＵの上表面が緊密にヒ
ートシンク下方の当接面に密着するＣＰＵ放熱装置の固
定座において、該固定座の上座体の二側にそれぞれ下向きに折り曲げら
れ所定の高度とされた側辺板があり、該側辺板の底側が
二つの水平状の押し引き片とされ、該上座体内にファン
が固定され、下方の押し引き片に該固定片が組み合わさ
れてヒートシンクと基板を挟持して、以上の組み合わせ
においてネジ或いはその他の固定部品による固定を必要
としないことを特徴とする、ＣＰＵ放熱装置の固定座。
【請求項２】前記固定片がシートボード上の四つの凸
柱が下から上に順に基板とヒートシンク上の二つの収容
チャネルの四つの穿孔に通され並びに各凸柱の環状溝が
収容チャネルの上表面に突出し、固定座下方の押し引き
片の係止部の各穿孔が凸柱位置に対応し、固定座が押し
動かされる時に各環状溝がいずれも係止部の穿孔に沿っ
てレールを移動して別側の係合端に係合して基板とヒー
トシンクが押し引き片と固定片の間に挟持されることを
特徴とする、請求項１に記載のＣＰＵ放熱装置の固定
座。
【請求項３】前記押し引き片の前後側に平らな操作用
のハンドルが形成されうることを特徴とする、請求項１
に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座。
【請求項４】前記固定座の上座体の周囲が上向きに折
られて二つのストッパシートと係合弾性片が形成され、
中央が通風孔を具えた水平状の支持片とされ、その形成
する空間にちょうどファンが収容され並びに係合弾性片
の末端の内向きに折り曲げられた係合端によりファンの
上端縁面の位置決めがなされることを特徴とする、請求
項１に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座。
【請求項５】前記上座体の中央の支持片の周囲表面に
上向きのアーチ状の四つの弾性片が凸設されて側面の係
合弾性片の係合端と組み合わされてファンの挟持に使用
され、弾性挟持構造を形成することを特徴とする、請求
項４に記載のＣＰＵ放熱装置の固定座。
【請求項６】前記係合弾性片の係合端が矢頭状のフッ
ク体とされてファンの外側の孔を係合可能とされたこと
を特徴とする、請求項４に記載のＣＰＵ放熱装置の固定
座。
【請求項７】前記ファンを直接固定座の上座体と一体
成形可能であることを特徴とする、請求項１に記載のＣ
ＰＵ放熱装置の固定座。