JP3064032U - 植物栽培床の構造 - Google Patents

植物栽培床の構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ焼却灰、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕
残滓、掘削残土処理脱水ケーキ、泥土等の有機系廃棄物
及び無機系廃棄物を、加工して市場性のある植物栽培用
の土壌材として提供する。 【解決手段】 粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有
機系廃棄物に水を加えよく混練し、これを造粒機にて粒
状にした後、高温で焼成してなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば焼却灰、採石・砕砂利粉砕残滓、掘削残土、鋳物粉、泥土等 の無機系廃棄物を原料とし、水耕栽培及び観葉植物の栽培などに適用して好適な 土壌材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴミ焼却灰、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕残滓、掘削残土、泥土等の 有機系廃棄物及び無機系廃棄物は未利用のまま産業廃棄物処理場へ廃棄されるか 、または埋め立て用として利用しているのが実情である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、産業廃棄物処理場への廃棄及び埋め立て用に利用するとしても、産 業廃棄物処理場及び埋め立て地にも限界があるし、特に公害の問題もあり、廃棄 物の有効な処理が求められている。
【0004】 また、植物栽培用の土壌材として、最近は天然の素材としての土が次第に少な くなっている。
【0005】 本考案は、このような点に鑑み、ゴミ焼却灰、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕 残滓、掘削残土、泥土等の有機系廃棄物及び無機系廃棄物を、市場性のある植物 栽培用の土壌材として改良し、産業廃棄物処理場へ廃棄したり、埋め立てに利用 したりすることを回避することを目的とする。
【0006】 なお、前記した通り無機系廃棄物は、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕残滓、掘 削残土、泥土及び有機系廃棄物はごみ焼却灰等と種々のものがあり、これらを天 然のものより安価で、付加価値があり、市場性のある植物栽培用の土壌材にする ことには困難があった。本考案者は、これら様々の無機系廃棄物及び有機系廃棄 物の、混合、固さ及び加工処理等を鋭意研究の結果、本考案に至ったものである 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の請求項1に係る植物栽培用土壌材は、粉状 の無機系廃棄物及び/又は粉状の有機系廃棄物に水を加えよく混練し、これを造 粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなることを特徴とする。
【0008】 また、本考案の請求項2に係る植物栽培用土壌材は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物に発泡剤として発泡樹脂を加えよく混練し、これを造 粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなることを特徴とする。
【0009】 また、本考案の請求項3に係る植物栽培用土壌材は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物におがくずを配合し、水を加えよく混練し、これを造 粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなることを特徴とする。
【0010】 また、本考案の請求項4に係る植物栽培用土壌材は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物に水を加えよく混練し、これを任意の形状にして高温 にて焼成し、その後冷却してから粉砕機にかけて粉砕してなることを特徴とする 。
【0011】 また、本考案の請求項5に係る植物栽培用土壌材は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物に発泡剤として発泡樹脂を加え、よく混練し、これを 任意の形状にして高温にて焼成したのち冷却し、粉砕機にかけて粉砕してなるこ とを特徴とする。
【0012】 また、本考案の請求項6に係る植物栽培用土壌材は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物におがくずを配合し、水を加えよく混練し、これを任 意の形状にして焼成し、その後冷却してから粉砕機にかけて粉砕してなることを 特徴とする。
【0013】 また、本考案の請求項7に係る植物栽培用土壌材は、前記粒状の大きさが粒径 1〜30mmであり、本考案の請求項8及び9に係る植物栽培用土壌材は、前記 焼成温度が500℃〜1000℃及び800℃〜1300℃でることを特徴とす る。
【0014】 また、本考案の請求項10に係る植物栽培用土壌材は、ふるい機にかけてサイ ズの調整がしてなることを特徴とし、本考案の請求項11に係る植物栽培用土壌 材は、前記サイズが粒径1〜30mmであることを特徴とする。
【0015】 また、本考案の請求項12に係る植物栽培用土壌材は、前記焼成時間が1〜3 時間であることを特徴とし、本考案の請求項13に係る植物栽培用土壌材は、前 記発泡樹脂がポリウレタン樹脂であることを特徴とする。
【0016】 また、本考案の請求項14に係る植物栽培用土壌材は、前記焼成で吸水率20 〜40%の範囲としたことを特徴とし、本考案の請求項15に係る植物栽培用土 壌材は、前記発泡樹脂が5〜25重量%添加してなることを特徴とする。
【0017】 さらに、本考案の請求項16に係る植物栽培用土壌材は、前記無機系廃棄物及 び有機系廃棄物は、前記無機系廃棄物として岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕残滓 、掘削残土、泥土及び有機系廃棄物としてごみ焼却灰の中から選択される1つま たは2以上の混合物であることを特徴とする。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。 図1において、符号1は本考案に係る植物栽培用土壌材を示し、容器、例えば 植木鉢2に入れた状態を示している。 この植物栽培用土壌材1は、粉状の無機系廃棄物及び/又は有機系廃棄物に水 を加えよく混練し、これを造粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなるもので ある。
【0019】 前記粉状の無機系廃棄物としては、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕残滓、掘削 残土及び泥土等を、粉状の有機系廃棄物としてはごみ焼却灰を挙げることができ 、これらは単独でまたは2種以上を混合して使用する。これらの無機系廃棄物の 中(例えば泥土)には、水分が多すぎてそのままでは使用できないものもある。 それらの場合には脱水機で脱水したり、乾燥機で乾燥して使用するようにする。 前記脱水機及び乾燥機としては、従来公知のものでよい。
【0020】 また、造粒機で粒状にする大きさは特に限定されないが、粒経1〜30mm位 の大きさが植物栽培に好適であり、特に好ましい。 さらに、本例における焼成温度は、500℃〜1000℃、中でも700℃〜 800℃の範囲が好ましく、焼成時間は1〜3時間でよい。この場合、吸水率を 20〜40%の範囲に焼成するのが好ましい。
【0021】 また、前記植物栽培用土壌材1は、粉状の無機系廃棄物及び/又は有機系廃棄 物に発泡剤として発泡樹脂を加えよく混練し、これを造粒機にて粒状にした後、 高温で焼成したものでもよい。この場合の発泡樹脂としては、ポリウレタン樹脂 を挙げることができる。 本例は前記実施の形態における水に代えて樹脂を用いたものであり、他は前記 実施の形態と同様である。なお、本例は樹脂だけでなく水の添加を併用してもよ いことはもちろんである。
【0022】 さらに、前記植物栽培用土壌材1は、粉状の無機系廃棄物及び/又は有機系廃 棄物に水を加えてよく混練し、これを任意の形状にして高温にて焼成した後冷却 し、粉砕機にかけて粉砕したものでも、また、粉状の無機系廃棄物及び/又は有 機系廃棄物に発泡材として発泡樹脂を加えよく混練し、これを任意の形状にして 高温にて焼成した後冷却し、粉砕機にかけて粉砕したものでもよい。ここで、任 意の形状としたのは、特に形状が特定されるものでないからであり、一例として ケーキ状、カマボコ状、板状等を例示することができる。
【0023】 前記実施の形態は、粒状に造粒してから焼成したが、本例は任意の形状の塊と して焼成し、その後に粉砕機にかけて粉砕したものであり、他は前記実施の形態 と同様であるので、他の詳細な説明は省略する。
【0024】 また、前記植物栽培用土壌材1は、粉状の無機系廃棄物及び/又は有機系廃棄 物におがくずを配合し、水を加えてよく混練し、これを造粒機にて粒状にした後 、高温で焼成したものでも、また、粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有機系 廃棄物におがくずを配合し、水を加えてよく混練し、これを任意の形状にして焼 成し、その後冷却してから粉砕機にかけて粉砕したものでもよい。この場合のお がくずの添加量は、5〜50重量%の範囲が望ましい。
【0025】 本例の実施の形態は、おがくずの配合に特徴があり、他は前記実施の形態と同 様であるので、他の詳細な説明は省略する。
【0026】 前記実施の形態のうち、発泡樹脂やおがくずを配合したものは、焼成によって 発泡樹脂は発泡後に焼失し、また、おがくずは焼失するため、粒状および粉砕し た土壌材の中に多数の小さい空洞が生ずるため、水分の保有率が高くなり、植物 栽培用の土壌材として最適となる。
【0027】 なお、商品価値の向上を図るためには、最終的にふるい機にかけてサイズの調 整を図るのが好ましい。このサイズとしては粒径1〜30mmが望ましい。
【0028】
【考案の効果】
以上詳細に説明した通り、本考案によればごみ焼却灰、岩石破砕粉、採石・砕 砂利粉砕残滓、掘削残土及び泥土等の、粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有 機系廃棄物を加工して、水耕栽培や観葉植物の栽培などの植物栽培用土壌材とし たので、市場性のある商品として提供でき、無機系廃棄物及び有機系廃棄物を未 利用のまま産業廃棄物処理場に捨てなくて済むし、公害を発生させることもない 。また、廃棄物のリサイクルの有効利用によって経済的にも有効である。
【0029】 また、本考案に係る植物栽培用土壌材は、水分の保有率が高く、特に、発泡樹 脂やおがくずを使用したものは、小さい多数の空洞を有するため水分の保有率が 一層高くなるため植物栽培には最適である。
【提出日】平成11年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば焼却灰、採石・砕砂利粉砕残滓、掘削残土、鋳物粉、泥土等 の無機系廃棄物を原料とし、水耕栽培及び観葉植物の栽培などに適用して好適な 土壌材を敷設した植物栽培床の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴミ焼却灰、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕残滓、掘削残土、泥土等の 有機系廃棄物及び無機系廃棄物は未利用のまま産業廃棄物処理場へ廃棄されるか 、または埋め立て用として利用しているのが実情である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、産業廃棄物処理場への廃棄及び埋め立て用に利用するとしても、産 業廃棄物処理場及び埋め立て地にも限界があるし、特に公害の問題もあり、廃棄 物の有効な処理が求められている。
【0004】 また、植物栽培用の土壌材として、最近は天然の素材としての土が次第に少な くなっている。
【0005】 本考案は、このような点に鑑み、ゴミ焼却灰、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕 残滓、掘削残土、泥土等の有機系廃棄物及び無機系廃棄物を、市場性のある植物 栽培用の土壌材として改良し、産業廃棄物処理場へ廃棄したり、埋め立てに利用 したりすることを回避することを目的とする。
【0006】 なお、前記した通り無機系廃棄物は、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕残滓、掘 削残土、泥土及び有機系廃棄物はごみ焼却灰等と種々のものがあり、これらを天 然のものより安価で、付加価値があり、市場性のある植物栽培用の土壌材にする ことには困難があった。本考案者は、これら様々の無機系廃棄物及び有機系廃棄 物の、混合、固さ及び加工処理等を鋭意研究の結果、本考案に至ったものである 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の請求項1に係る植物栽培床の構造は、粉状 の無機系廃棄物及び/又は粉状の有機系廃棄物に水を加え混練し、この混練物を 造粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなる植物栽培用土壌材を、敷設してな ることを特徴とする。
【0008】 また、本考案の請求項2に係る植物栽培床の構造は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物に発泡剤として発泡樹脂を加え混練し、この混練物を 造粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなる植物栽培用土壌材を、敷設してな ることを特徴とする。
【0009】 また、本考案の請求項3に係る植物栽培床の構造は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物におがくずを配合し、水を加え混練し、この混練物を 造粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなる植物栽培用土壌材を、敷設してな ることを特徴とする。
【0010】 また 、本考案の請求項4に係る植物栽培床の構造は、粉状の無機系廃棄物及 び/又は粉状の有機系廃棄物に水を加え混練し、この混練物を任意の形状にして 高温にて焼成し、その後冷却してから粉砕機にかけて粉砕してなる植物栽培用土 壌材を、敷設してなることを特徴とする。
【0011】 また、本考案の請求項5に係る植物栽培床の構造は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物に発泡剤として発泡樹脂を加え混練し、この混練物を 任意の形状にして高温にて焼成したのち冷却し、粉砕機にかけて粉砕してなる植 物栽培用土壌材を、敷設してなることを特徴とする。
【0012】 また、本考案の請求項6に係る植物栽培床の構造は、粉状の無機系廃棄物及び /又は粉状の有機系廃棄物におがくずを配合し、水を加え混練し、この混練物を 任意の形状にして焼成し、その後冷却してから粉砕機にかけて粉砕してなる植物 栽培用土壌材を、敷設してなることを特徴とする。
【0013】 また、本考案の請求項7に係る植物栽培床の構造は、前記植物栽培用土壌材の 発泡樹脂がポリウレタン樹脂であることを特徴とする。
【0014】 また、本考案の請求項8に係る植物栽培床の構造は、前記植物栽培用土壌材が 、前記焼成で吸水率20〜40%の範囲としたことを特徴とし、本考案の請求項 9に係る植物栽培床の構造は、前記植物栽培用土壌材の発泡樹脂が5〜25重量 %添加してなることを特徴とする。
【0015】 さらに、本考案の請求項10に係る植物栽培床の構造は、前記植物栽培用土壌 材の無機系廃棄物及び有機系廃棄物が、前記無機系廃棄物として岩石破砕粉、採 石・砕砂利粉砕残滓、掘削残土、泥土及び有機系廃棄物としてごみ焼却灰の中か ら選択される1つまたは2以上の混合物であることを特徴とする。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。 図1において、符号1は植物栽培用土壌材を示し、容器、例えば植木鉢2に入 れた状態を示している。本例は、植物栽培床として植木鉢で構成した例である。 この植物栽培用土壌材1は、粉状の無機系廃棄物及び/又は有機系廃棄物に水 を加えよく混練し、これを造粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなるもので ある。
【0017】 前記粉状の無機系廃棄物としては、岩石破砕粉、採石・砕砂利粉砕残滓、掘削 残土及び泥土等を、粉状の有機系廃棄物としてはごみ焼却灰を挙げることができ 、これらは単独でまたは2種以上を混合して使用する。これらの無機系廃棄物の 中(例えば泥土)には、水分が多すぎてそのままでは使用できないものもある。 それらの場合には脱水機で脱水したり、乾燥機で乾燥して使用するようにする。 前記脱水機及び乾燥機としては、従来公知のものでよい。
【0018】 また 、造粒機で粒状にする大きさは特に限定されないが、粒経1〜30mm 位の大きさが植物栽培に好適であり、特に好ましい。 さらに、本例における焼成温度は、500℃〜1000℃、中でも700℃〜 800℃の範囲が好ましく、焼成時間は1〜3時間でよい。この場合、吸水率を 20〜40%の範囲に焼成するのが好ましい。
【0019】 また、前記植物栽培用土壌材1は、粉状の無機系廃棄物及び/又は有機系廃棄 物に発泡剤として発泡樹脂を加えよく混練し、これを造粒機にて粒状にした後、 高温で焼成したものでもよい。この場合の発泡樹脂としては、ポリウレタン樹脂 を挙げることができる。 本例は前記実施の形態における水に代えて樹脂を用いたものであり、他は前記 実施の形態と同様である。なお、本例は樹脂だけでなく水の添加を併用してもよ いことはもちろんである。
【0020】 さらに、前記植物栽培用土壌材1は、粉状の無機系廃棄物及び/又は有機系廃 棄物に水を加えてよく混練し、これを任意の形状にして高温にて焼成した後冷却 し、粉砕機にかけて粉砕したものでも、また、粉状の無機系廃棄物及び/又は有 機系廃棄物に発泡材として発泡樹脂を加えよく混練し、これを任意の形状にして 高温にて焼成した後冷却し、粉砕機にかけて粉砕したものでもよい。ここで、任 意の形状としたのは、特に形状が特定されるものでないからであり、一例として ケーキ状、カマボコ状、板状等を例示することができる。
【0021】 前記実施の形態は、粒状に造粒してから焼成したが、本例は任意の形状の塊と して焼成し、その後に粉砕機にかけて粉砕したものであり、他は前記実施の形態 と同様であるので、他の詳細な説明は省略する。
【0022】 また、前記植物栽培用土壌材1は、粉状の無機系廃棄物及び/又は有機系廃棄 物におがくずを配合し、水を加えてよく混練し、これを造粒機にて粒状にした後 、高温で焼成したものでも、また、粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有機系 廃棄物におがくずを配合し、水を加えてよく混練し、これを任意の形状にして焼 成し、その後冷却してから粉砕機にかけて粉砕したものでもよい。この場合のお がくずの添加量は、5〜50重量%の範囲が望ましい。
【0023】 本例の実施の形態は、おがくずの配合に特徴があり、他は前記実施の形態と同 様であるので、他の詳細な説明は省略する。
【0024】 前記実施の形態のうち、発泡樹脂やおがくずを配合したものは、焼成によって 発泡樹脂は発泡後に焼失し、また、おがくずは焼失するため、粒状および粉砕し た土壌材の中に多数の小さい空洞が生ずるため、水分の保有率が高くなり、植物 栽培用の土壌材として最適となる。
【0025】 なお 、商品価値の向上を図るためには、最終的にふるい機にかけてサイズの 調整を図るのが好ましい。このサイズとしては粒径1〜30mmが望ましい。
【0026】
【考案の効果】
以上詳細に説明した通り、本考案によればごみ焼却灰、岩石破砕粉、採石・砕 砂利粉砕残滓、掘削残土及び泥土等の、粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有 機系廃棄物を加工して、水耕栽培や観葉植物の栽培などの植物栽培用土壌材を、 敷設してなる植物栽培床の構造としたので、植物栽培用土壌材は、市場性のある 商品として提供でき、無機系廃棄物及び有機系廃棄物を未利用のまま産業廃棄物 処理場に捨てなくて済むし、公害を発生させることもない。また、廃棄物のリサ イクルの有効利用によって経済的にも有効である。
【0027】 また、本考案に係る植物栽培床の構造は植物栽培用土壌材が、水分の保有率が 高く、特に、発泡樹脂やおがくずを使用したものは、小さい多数の空洞を有する ため水分の保有率が一層高くなるため植物栽培には最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1本考案に係る植物栽培用土壌材 2植木鉢
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 植物栽培床の構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の形態を示す断面図である。
【符号の説明】 1 植物栽培用土壌材 2 植木鉢

Claims (16)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有
    機系廃棄物に水を加えよく混練し、これを造粒機にて粒
    状にした後、高温で焼成してなる植物栽培用土壌材。
  2. 【請求項2】 粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有
    機系廃棄物に発泡剤として発泡樹脂を加えよく混練し、
    これを造粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなる植
    物栽培用土壌材。
  3. 【請求項3】 粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有
    機系廃棄物におがくずを配合し、水を加えよく混練し、
    これを造粒機にて粒状にした後、高温で焼成してなる植
    物栽培用土壌材。
  4. 【請求項4】 粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有
    機系廃棄物に水を加えよく混練し、これを任意の形状に
    して高温にて焼成し、その後冷却してから粉砕機にかけ
    て粉砕してなる植物栽培用土壌材。
  5. 【請求項5】 粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有
    機系廃棄物に発泡剤としての発泡樹脂を加えよく混練
    し、これを任意の形状にして高温にて焼成した後冷却
    し、粉砕機にかけて粉砕してなる植物栽培用土壌材。
  6. 【請求項6】 粉状の無機系廃棄物及び/又は粉状の有
    機系廃棄物におがくずを配合し、水を加えよく混練し、
    これを任意の形状にして焼成し、その後冷却してから粉
    砕機にかけて粉砕してなる植物栽培用土壌材。
  7. 【請求項7】 前記粒状の大きさは、粒径1〜30mm
    である請求項1、2または3記載の植物栽培用土壌材。
  8. 【請求項8】 前記焼成温度は、500℃〜1000℃
    である請求項1、2または3記載の植物栽培用土壌材。
  9. 【請求項9】 前記焼成温度は、800℃〜1300℃
    である請求項4、5または6記載の植物栽培用土壌材。
  10. 【請求項10】 前記請求項1、2、3、4、5または
    6において、最終的にふるい機にかけてサイズの調整が
    してなる植物栽培用土壌材。
  11. 【請求項11】 前記サイズは、粒径1〜30mmであ
    る請求項10記載の植物栽培用土壌材。
  12. 【請求項12】 前記焼成時間は、1〜3時間である請
    求項1、2、3、4、5または6記載の植物栽培用土壌
    材。
  13. 【請求項13】 前記発泡樹脂は、ポリウレタン樹脂で
    ある請求項2または5記載の植物栽培用土壌材。
  14. 【請求項14】 前記焼成で吸水率20〜40%として
    なる請求項1、2、3、4、5または6記載の植物栽培
    用土壌材。
  15. 【請求項15】 前記発泡樹脂は、5〜25重量%を添
    加することを特徴とする請求項2、5または13記載の
    植物栽培用土壌材。
  16. 【請求項16】 前記無機系廃棄物及び有機系廃棄物
    は、前記無機系廃棄物として岩石破砕粉、採石・砕砂利
    粉砕残滓、掘削残土、泥土及び有機系廃棄物としてごみ
    焼却灰の中から選択される1つまたは2以上の混合物で
    ある請求項1、2、3、4、5または6記載の植物栽培
    用土壌材。
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