JP3063717B2 - 無線通信装置のアンテナ支持構造 - Google Patents

無線通信装置のアンテナ支持構造

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JP3063717B2
JP3063717B2 JP9352095A JP35209597A JP3063717B2 JP 3063717 B2 JP3063717 B2 JP 3063717B2 JP 9352095 A JP9352095 A JP 9352095A JP 35209597 A JP35209597 A JP 35209597A JP 3063717 B2 JP3063717 B2 JP 3063717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置にア
ンテナを所定の角度で支持するためのアンテナ支持構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、導波管付き筒状アンテナを用
いて高周波信号を受信する無線通信装置において、アン
テナを所定の角度で支持する構造としては、例えばアン
テナの基端部を無線通信装置に設けたブラケットにネジ
止めして固定する構造とし、このネジ止め用の孔を長孔
とすることで、ネジを弛めて締め直す作業により、アン
テナの角度を調整して所定の角度に設定するようにした
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、ネジを弛めてアンテナの角度を調整しなが
ら所定の角度を探す必要があり、アンテナを適正な角度
に調整して固定する作業が煩雑である。また、無線通信
装置の使用終了時にアンテナを倒して無線通信装置の側
面に収納する場合にも、ネジを弛めて締め直す作業が必
要となり、この点でも煩雑である。また、上記従来技術
は、導波管付き筒状アンテナを無線通信装置のブラケッ
トにネジ止めする構造であるため、導波管を無線通信装
置の内部に導くことは困難であり、導波管と無線通信装
置の内部回路との接続はケーブルを介して行う必要があ
るため、高周波信号のシールド構造を得ることが困難で
ある。
【0004】そこで本発明の目的は、無線通信装置に対
し、導波管付き筒状アンテナを所定の角度に容易に設定
でき、またアンテナと無線通信装置の内部回路とを導波
管で接続でき、さらに高周波信号を効率よく伝送するこ
とが可能な無線通信装置のアンテナ支持構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、導波管を構成する筒状アンテナを無線通信装
置の筐体に所定の角度で支持するためのアンテナ支持構
造において、前記筒状アンテナの基端部に設けられ、前
記筒状アンテナの反対側に円弧面を有する回転体と、無
線通信装置の筐体に設けられた固定台と、前記固定台に
形成され、前記回転体の円弧面にスライド可能に密着す
る凹面部を有し、前記凹面部に沿って前記回転体を回転
可能に収容する収容部と、前記収容部内における回転体
の回転を所定の角度位置でロックするロック機構とを具
備し、前記回転体は、前記導波管の口径に対応する回転
側貫通孔を有し、前記回転側貫通孔に前記導波管の口径
を一致させた状態で前記筒状アンテナの基端部に接合さ
れ、前記固定台は、前記回転体の回転側貫通孔に対応し
て、前記収容部に臨む固定側貫通孔を有し、前記筐体内
で前記固定側貫通孔に対応した状態で内部の導波管と接
合され、さらに、前記固定台の凹面部は、この凹面部に
臨む固定側貫通孔の開口部の周辺領域が平滑に形成さ
れ、その外の領域は、微細な凹凸を有して形成されてい
ることを特徴とする。また本発明は、導波管を構成する
筒状アンテナを無線通信装置の筐体に所定の角度で支持
するためのアンテナ支持構造において、前記筒状アンテ
ナの基端部に設けられ、前記筒状アンテナの反対側に円
弧面を有する回転体と、無線通信装置の筐体に設けられ
た固定台と、前記固定台に形成され、前記回転体の円弧
面にスライド可能に密着する凹面部を有し、前記凹面部
に沿って前記回転体を回転可能に収容する収容部と、前
記収容部内における回転体の回転を所定の角度位置でロ
ックするロック機構とを具備し、前記回転体は、前記導
波管の口径に対応する回転側貫通孔を有し、前記回転側
貫通孔に前記導波管の口径を一致させた状態で前記筒状
アンテナの基端部に接合され、前記固定台は、前記回転
体の回転側貫通孔に対応して、前記収容部に臨む固定側
貫通孔を有し、前記筐体内で前記固定側貫通孔に対応し
た状態で内部の導波管と接合され、さらに、前記回転体
の円弧面は、この円弧面に臨む回転側貫通孔の開口部の
周辺領域が平滑に形成され、その外の領域は、微細な凹
凸を有して形成されていることを特徴とする。
【0006】本発明による無線通信装置のアンテナ支持
構造では、まず、無線通信装置を使用しない状態では、
例えば筒状アンテナを無線通信装置の筐体の側面に沿っ
て倒した状態に配置する。そして、この状態から無線通
信装置を使用する場合には、ロック機構によるロックを
解除した状態で、筒状アンテナを起立方向に回転操作す
ることにより、この操作に追随して、筒状アンテナの基
端部に設けられた回転体が固定台に設けた収容部内で回
転する。そして、筒状アンテナを所定の角度に操作する
と、ロック機構が作動し、回転体の回転をロックするこ
とにより、筒状アンテナが所定の角度で保持される。ま
た、この状態で、再びロック機構によるロックを解除
し、筒状アンテナを倒す方向に回転操作することによ
り、筒状アンテナを無線通信装置の筐体の側面に沿って
倒した状態に配置できる。
【0007】また、筒状アンテナが所定の角度に保持さ
れた状態で、アンテナ側の導波管に接合された回転体の
回転側貫通孔と、固定台の固定側貫通孔とが一致するこ
とにより、回転体及び固定台を介してアンテナ側の導波
管と無線通信装置内の導波管が接続され、高周波信号の
伝送が可能となる。すなわち、この状態で、回転体及び
固定台が導波管の一部を構成することとなる。また、筒
状アンテナが所定の角度より一定角度以上傾斜した状態
では、回転側貫通孔と固定側貫通孔とが一致しない状態
となり、アンテナ側の導波管と無線通信装置内の導波管
とは分断された状態となり、非伝送状態となる。したが
って、特別なスイッチ等を設けることなく、アンテナの
操作によって自動的に信号伝送路のオン、オフを切り換
えることが可能となる。さらに、本発明では、固定台の
凹面部において、固定側貫通孔の開口部の周辺領域を平
滑に形成し、あるいは、回転体の円弧面において、回転
側貫通孔の開口部の周辺領域を平滑に形成し、その外の
領域を微細な凹凸を有して形成することにより、各貫通
孔の開口部の周辺領域だけで高周波信号が伝送されるよ
うにし、さらに効率の良い高周波信号の伝送を行うこと
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による無線通信装置
のアンテナ支持構造の実施の形態について説明する。図
1は、本発明によるアンテナ支持構造を適用した無線通
信装置の概要を示す正面図であり、図1(A)は、アン
テナを倒して収納時の状態を示し、図1(B)は、アン
テナを立てた使用時の状態を示している。本例の無線通
信装置は、先端部から基端部にわたって導波管120を
設けた筒状アンテナ100を、無線通信装置の筐体20
0の上側面200Aに設置したものである。
【0009】そして、筒状アンテナ100は、本発明に
係るアンテナ支持構造部300により、90°の範囲で
回転自在に設けられている。すなわち、本例における筒
状アンテナ100は、図1(A)に示すように、無線通
信装置の筐体200の上側面200Aに沿ってアンテナ
100を倒した状態で非使用時の収納状態となる。ま
た、図1(B)に示すように、無線通信装置の筐体20
0の上側面200A上に起立した状態で作動状態とな
り、電波の送受信を行うようになっている。
【0010】図2は、アンテナ支持構造部300の構成
を示す図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は一
部破断正面図、図2(C)は右側面図、図2(D)は左
断面図である。本例のアンテナ支持構造部300は、筒
状アンテナ100の基端部に設けられる回転体400
と、無線通信装置の筐体100の上側面200Aに設け
られた固定台500とを有する。
【0011】回転体400は、左右両端面400A、4
00Bと上面400Cが平坦に形成されるとともに、そ
の他の面が円弧面410として形成された略円柱状のも
のである。回転体400の上面400Cには、筒状アン
テナ100の基端部に設けたフランジ部(図示せず)を
ネジ止めするための4つのネジ孔402が形成されてい
る。これらネジ孔402により、筒状アンテナ100が
ネジ止めされ、筒状アンテナ100と回転体400が一
体化される。
【0012】また、この回転体400には、上面400
Cから円弧面410にかけて、回転側貫通孔420が形
成されている。この回転側貫通孔420は、筒状アンテ
ナ100の導波管120の口径と一致する形状を有する
ものである。なお、本例では、断面矩形状の導波管12
0を用いており、回転側貫通孔420もこれに対応する
矩形断面を有するものとなっている。以上のような構造
により、回転体400は、筒状アンテナ100の導波管
120の一部を構成する状態で筒状アンテナ100と接
合されている。
【0013】また、本例の回転体400は、回転側貫通
孔420に沿って2つの分割体40A、40Bに分割さ
れるとともに、各分割体40A、40Bは、一方の分割
体40Aに形成したネジ挿通孔430に接合ネジ432
を通し、この接合ネジ430を他方の分割体40Bに形
成したネジ孔434にネジ込むことにより接合されてい
る。また、回転体400の分割体40A、40Bは、一
方の分割体40Aに設けた位置決めピン436と、他方
の分割体40Bに形成した孔438とを係合させること
により、互いに位置決めされるようになっている。
【0014】したがって、各分割体40A、40Bは、
位置決めピン436と孔438とを係合させて、互いに
位置決めした状態で、接合ネジ432とネジ孔434に
よる接合を行うようになっている。これにより、各分割
体40A、40Bを位置ずれなく容易に接合できる。以
上のような構成により、回転体400の回転側貫通孔4
20とアンテナ100の導波管120の口径とを適正に
一致させた状態で、アンテナ100と回転体400とを
接合できるようになっている。
【0015】また、固定台500は、基端部両側にフラ
ンジ部502を有し、このフランジ部502を、無線通
信装置の筐体200の上側面200Aに配置されたベー
ス板600に、複数の固定ネジ510によりネジ止めす
ることにより、設置されたものである。また、ベース板
600は、無線通信装置の筐体200の上側面200A
にネジ止め固定されている。そして、固定台500は、
回転体400を収容する収容部530を有する。収容部
530は、アンテナ100が上述のように90°回転す
るための逃げ用となる開放部540を有するとともに、
回転体400の円弧面410に密着する円弧凹面部52
0を有している。
【0016】回転体400の円弧面410は、アンテナ
100が開放部540に沿って90°回転した場合に
も、この90°の回転範囲で常に収容部530の円弧凹
面部520との密着状態が維持されるように形成されて
いる。また、固定台500は、回転体400の左右両端
面400A、400Bに沿って左右の側板部550A、
550Bが設けられており、これら側板部550A、5
50Bには、ボールベアリング等のベアリング機構70
0A、700Bが設けられている。
【0017】これらベアリング機構700A、700B
は、回転体400の左右両端面400A、400Bに結
合され、回転体400を円滑に回転できるように支持し
ている。なお、これらベアリング機構700A、700
Bの回転中心は、上述した円弧面410及び円弧凹面部
520の曲率中心と一致している。したがって、これら
ベアリング機構700A、700Bによって回転体40
0が回転した場合でも、円弧面410と円弧凹面部52
0は、互いに密着状態を保持した状態でスライドするよ
うになっている。
【0018】また、固定台500の一方の側板部550
Aには、回転体400を所定の回転角度位置でロックす
るためのロック機構800が設けられている。このロッ
ク機構800は、側板部550Aに形成した挿着孔55
2に係合ピン820を挿着して、回転体400の端面4
00A方向に進退可能に配置するとともに、この係合ピ
ン820の外側の端部に操作摘み部840を連結し、さ
らに、挿着孔552の内部に係合ピン820を進行方向
に付勢する圧縮コイルバネ830を設けたものである。
【0019】また、回転体400の端面400Aには、
係合ピン820が嵌入係合する係合孔810が所定位置
に設けられている。このロック機構800では、圧縮コ
イルバネ830のバネ力に抗して操作摘み部840を操
作し、係合ピン820を後退させて係合孔810より離
脱させることにより、ロックを解除し、回転体400を
回転可能な状態とすることができる。そして、ロックを
解除した状態で回転体400を回転させると、係合ピン
820は回転体400の端面400Aに摺接した状態で
後退位置に保持されるため、操作摘み部840は離した
ままで、アンテナ100の回転操作を行えるようになっ
ている。
【0020】そして、アンテナ100が所定の角度(本
例では垂直に起立した状態と水平に倒れた状態)に至る
と、係合ピン820が係合孔810の位置に一致するた
めに、自動的に係合ピン820が係合孔810に嵌入す
る。これにより、アンテナ100を所定の角度に回転操
作することで、自動的にロックされる。したがって、従
来のような角度合わせのための微調整が不要となり、ア
ンテナ100を容易に所定角度に設置できる。また、操
作摘み部840を操作し、係合ピン820を係合孔81
0より離脱させることにより、容易にロック解除でき、
アンテナ100を再び回転操作することができる。
【0021】なお、係合孔810を回転体400の回転
軸の軸回りに沿って一定間隔で複数設けることにより、
係合ピン820が選択的に係合できるようにすること
で、アンテナ100を複数の角度に選択的に設置するこ
とが可能である。
【0022】また、固定台500には、回転体400の
回転側貫通孔420に対応する固定側貫通孔560が形
成されている。すなわち、固定側貫通孔560は、固定
台500は、固定台500の下面から収容部530の円
弧凹面部520を垂直に貫通する状態で形成されてお
り、回転側貫通孔420と同一形状の矩形断面を有する
ものである。そして、図2(D)に示すように、アンテ
ナ100が垂直に起立した状態で、回転側貫通孔420
と固定側貫通孔560は、互いに垂直に連通するように
なっている。
【0023】また、固定台500の下面は、無線通信装
置の筐体200内に設けられた導波管(図示せず)が接
合されている。すなわち、この導波管は、その口径を固
定側貫通孔560に一致させた状態で固定台500の下
面に接合されている。以上のような構造により、固定台
500は、筐体200内の導波管120の一部を構成す
る状態で筐体200の外側に配置されている。
【0024】以上のようなアンテナ支持構造において、
まず、無線通信装置を使用しない状態では、アンテナ1
00を無線通信装置の筐体200の上面200Aに沿っ
て倒した状態に配置する。そして、この状態から無線通
信装置を使用する場合には、ロック機構800によるロ
ックを解除した状態で、アンテナ100を起立方向に回
転操作することにより、この操作に追随して、回転体4
00が固定台500に設けた収容部530内で回転す
る。そして、アンテナ100を所定の角度に操作する
と、ロック機構800が作動し、回転体400の回転を
ロックすることにより、アンテナ100が所定の角度
(本例では垂直に起立した状態)で保持される。
【0025】また、この状態で、再びロック機構800
によるロックを解除し、アンテナ100を倒す方向に回
転操作することにより、アンテナ100を無線通信装置
の筐体200の上面200Aに沿って倒した状態に配置
できる。この状態でロック機構800が再びロック状態
となり、アンテナ100が運搬時の振動等で容易に動か
ない状態に保持される。
【0026】また、アンテナ100が起立した状態で、
回転体400の回転側貫通孔420と固定台500の固
定側貫通孔560とが直線状に連通し、アンテナ100
側の導波管120と筐体200内の導波管とが、回転体
400と固定台500によって構成される導波管を通し
て接続された状態となり、高周波信号の伝送が可能とな
る。
【0027】また、アンテナ100が起立状態から一定
角度以上傾斜した状態では、回転側貫通孔420と固定
側貫通孔560とが一致しない状態となり、アンテナ1
00側の導波管120と筐体200内の導波管とは分断
された状態となり、非伝送状態となる。したがって、本
例においては、特別なスイッチ等を設けることなく、ア
ンテナ100の回動操作によって自動的に信号伝送路の
オン、オフを切り換えることが可能となる。
【0028】なお、以上の例では、回転体400の円弧
面410と収容部500の円弧凹面部520が全面にわ
たって平滑面状に形成され、互いに密着するように構成
したが、このように円弧面410と円弧凹面部520の
接触面積を大きくすると、特に両者の貫通孔420、5
60より離れた領域での高周波信号の漏れが大きくな
る。そこで、円弧面410と円弧凹面部520の各貫通
孔420、560の周辺に位置する一定領域だけを平滑
面として互いに密着するようにし、その他の領域は、例
えば溝条を螺旋状に多数形成することにより微細な凹凸
面として形成し、円弧面410側と円弧凹面部520側
の接触を避け、各貫通孔420、560の周辺部だけで
高周波信号が伝送されるようにしてもよい。
【0029】また、上述した例では、二次元方向に曲率
した円弧面410と円弧凹面部520の組み合わせを想
定したが、球面状の円弧面と円弧凹面部の組み合わせを
用いても良い。また、上述した例では、アンテナ100
を90°回転する構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば上述した固定台の両側を開放することによ
り、アンテナを略180°回転する構成としてもよい。
また、回転体を略球体状に形成し、これを両側から挟持
するような構造の固定台を設けることにより、アンテナ
を略360°回転できる構成とすることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の無線通信装
置のアンテナ支持構造では、導波管付き筒状アンテナの
基端部に設けた回転体に円弧面を設け、固定台に設けた
収容部の凹面部に前記円弧面を密着した状態で回転体を
回転可能に装着するとともに、回転体を所定の回転角度
でロックするロック機構を設け、さらに回転体と固定台
に導波管の口径と一致する貫通孔を形成し、回転体を所
定の回転角度でロックした状態で、回転体と固定台の貫
通孔が一致し、導波管の一部を構成するようにし、さら
に固定台の凹面部において、固定側貫通孔の開口部の周
辺領域を平滑に形成し、その外の領域を微細な凹凸を有
して形成する、あるいは、回転体の円弧面において、回
転側貫通孔の開口部の周辺領域を平滑に形成し、その外
の領域を微細な凹凸を有して形成することにより、各貫
通孔の開口部の周辺領域だけで高周波信号が伝送される
ようにした。
【0031】このため本発明では、アンテナを所定角度
に保持するために、ネジの操作等が不要となり、また、
アンテナの角度を調整しながら所定の角度を探すような
微調整作業を必要とせず、アンテナを適正な角度に容易
に設定して固定することができる。また、無線通信装置
の使用終了時にアンテナを倒して無線通信装置の側面に
収納する場合にも、ネジの操作等が不要であり、容易に
収納作業が行える。また、アンテナに設けた導波管を回
転体及び固定台によって構成した導波管を介して無線通
信装置内の導波管に直接導くことができ、効率の良い高
周波信号の伝送を行うことができる。さらに、固定台の
凹面部と回転体の円弧面との接触部分において、固定側
貫通孔の開口部の周辺領域や回転側貫通孔の開口部の周
辺領域を平滑に形成し、その外の領域を微細な凹凸を有
して形成することにより、各貫通孔の開口部の周辺領域
だけで高周波信号が伝送されるようにしたことから、さ
らに効率の良い高周波信号の伝送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアンテナ支持構造を適用した無線
通信装置の概要を示す正面図であり、(A)はアンテナ
を倒して収納時の状態を示し、(B)はアンテナを立て
た使用時の状態を示している。
【図2】本発明によるアンテナ支持構造部の構成例を示
す図であり、(A)は平面図、(B)は一部破断正面
図、(C)は右側面図、(D)は左断面図である。
【符号の説明】
100……筒状アンテナ、120……導波管、200…
…筐体、300……アンテナ支持構造部、400……回
転体、410……円弧面、420……回転側貫通孔、5
00……固定台、510……円弧凹面部、530……収
容部、560……固定側貫通孔、700A、700B…
…ベアリング機構、800……ロック機構、810……
係合孔、820……係合ピン、830……圧縮コイルバ
ネ、840……操作摘み部。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波管を構成する筒状アンテナを無線通
    信装置の筐体に所定の角度で支持するためのアンテナ支
    持構造において、 前記筒状アンテナの基端部に設けられ、前記筒状アンテ
    ナの反対側に円弧面を有する回転体と、 無線通信装置の筐体に設けられた固定台と、 前記固定台に形成され、前記回転体の円弧面にスライド
    可能に密着する凹面部を有し、前記凹面部に沿って前記
    回転体を回転可能に収容する収容部と、 前記収容部内における回転体の回転を所定の角度位置で
    ロックするロック機構とを具備し、 前記回転体は、前記導波管の口径に対応する回転側貫通
    孔を有し、前記回転側貫通孔に前記導波管の口径を一致
    させた状態で前記筒状アンテナの基端部に接合され、 前記固定台は、前記回転体の回転側貫通孔に対応して、
    前記収容部に臨む固定側貫通孔を有し、前記筐体内で前
    記固定側貫通孔に対応した状態で内部の導波管と接合さ
    れ、 さらに、前記固定台の凹面部は、この凹面部に臨む固定
    側貫通孔の開口部の周辺領域が平滑に形成され、その外
    の領域は、微細な凹凸を有して形成されている、 ことを特徴とする無線通信装置のアンテナ支持構造。
  2. 【請求項2】 導波管を構成する筒状アンテナを無線通
    信装置の筐体に所定の角度で支持するためのアンテナ支
    持構造において、 前記筒状アンテナの基端部に設けられ、前記筒状アンテ
    ナの反対側に円弧面を有する回転体と、 無線通信装置の筐体に設けられた固定台と、 前記固定台に形成され、前記回転体の円弧面にスライド
    可能に密着する凹面部を有し、前記凹面部に沿って前記
    回転体を回転可能に収容する収容部と、 前記収容部内における回転体の回転を所定の角度位置で
    ロックするロック機構とを具備し、 前記回転体は、前記導波管の口径に対応する回転側貫通
    孔を有し、前記回転側貫通孔に前記導波管の口径を一致
    させた状態で前記筒状アンテナの基端部に接合され、 前記固定台は、前記回転体の回転側貫通孔に対応して、
    前記収容部に臨む固定側貫通孔を有し、前記筐体内で前
    記固定側貫通孔に対応した状態で内部の導波管と接合さ
    れ、 さらに、前記回転体の円弧面は、この円弧面に臨む回転
    側貫通孔の開口部の周辺領域が平滑に形成され、その外
    の領域は、微細な凹凸を有して形成されている、 ことを特徴とする 無線通信装置のアンテナ支持構造。
  3. 【請求項3】 前記固定台は、前記回転体の円弧面と前
    記収容部の凹面部とが密着した状態で前記回転体を回転
    可能に支持するベアリング機構を有している請求項1ま
    たは2記載の無線通信装置のアンテナ支持構造。
  4. 【請求項4】 前記回転体は、前記円弧面を含む球面部
    を有し、前記球面部が前記収容部の凹面部に回転可能に
    嵌合保持されている請求項1または2記載の無線通信装
    置のアンテナ支持構造。
  5. 【請求項5】 前記ロック機構は、前記固定台に形成し
    た挿着孔に前記収容部に対して進退自在に設けられ、前
    記回転体に係合する係合体と、前記係合体を前記回転体
    に係合する進行方向に付勢するバネ部材と、前記係合体
    に連結されて前記係合体を前記バネ部材のバネ力に抗し
    て後退方向に操作する操作部とを有している請求項1ま
    たは2記載の無線通信装置のアンテナ支持構造。
  6. 【請求項6】 前記回転体は、前記係合体が選択的に係
    合する複数の係合部を有している請求項5記載の無線通
    信装置のアンテナ支持構造。
  7. 【請求項7】 前記回転体は、前記回転側貫通孔に沿っ
    て2つの分割体に分割されるとともに、各分割体は、い
    ずれか一方の分割体に形成したネジ挿通孔に接合ネジを
    通し、この接合ネジを他方の分割体に形成したネジ孔に
    ネジ込むことにより接合されている請求項1または2記
    載の無線通信装置のアンテナ支持構造。
  8. 【請求項8】 前記回転体の分割体は、一方の分割体に
    設けた位置決めピン と、他方の分割体に形成した孔とを
    係合させることにより、互いに位置決めした状態で前記
    接合ネジとネジ孔による接合を行うようにした請求項7
    記載の無線通信装置のアンテナ支持構造。
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