JP3063635B2 - 産業車両における保護カバー - Google Patents

産業車両における保護カバー

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JP3063635B2 JP8236645A JP23664596A JP3063635B2 JP 3063635 B2 JP3063635 B2 JP 3063635B2 JP 8236645 A JP8236645 A JP 8236645A JP 23664596 A JP23664596 A JP 23664596A JP 3063635 B2 JP3063635 B2 JP 3063635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
ような産業車両における保護カバーに係り、詳しくは車
両の前後部間を延在する油圧配管等を収容する上で有効
な保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図4に示すような小型バッテリ
フォークリフトの場合、車両の小型化に対応するため
に、油圧源装置、コントロールバルブ等の油圧系部品や
走行及び荷役制御用のコントローラを車体後部に配置
し、それらを運転者用シート2が装着されたフード3に
よって覆うといった形態のレイアウトを採用している。
また、フォークリフトの場合は後輪27を操舵して走行
するようになっている。
【0003】従って、上記のようなレイアウトによる
と、車体前部のリフトシリンダやティルトシリンダのよ
うな油圧作動装置と、車体後部の油圧系部品とを接続す
るための油圧配管及び車体前部の電気部品と車体後部の
コントローラとを接続するための電気配線がそれぞれ車
両の前後部間を延在し、また同様にステアリングハンド
ル26の回転を後輪27に伝達するためのステアリング
チェーンが車両の前後部間を延在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は固定
部材である油圧配管及び電気配線を車両の右側面と左側
面に分けて配置する一方、可動部材であるステアリング
チェーンを車両中央部に配置しているが、このような配
置は車両の小型化を進めようとしたときの障害となる。
つまり、車幅方向のフレームに前記各部材の配置スペー
スを個々に形成しているため、その分車幅を大きく設定
せざるを得ないことになる。また、配置スペースをフレ
ームに個々に形成したときは、フレーム構造が複雑化す
る。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、車両の前後部間
を延在する可動部材と固定部材とを一箇所に集中配置す
るようにして配置スペースの縮小化とフレーム構造の簡
素化を図ることのできる産業車両における保護カバーを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。即ち、請
求項1の発明は、産業車両における保護カバーであっ
て、車両の前後方向に延在する可動部材と固定部材とを
収容可能なカバー部材と、そのカバー部材内で前記可動
部材と固定部材とを仕切る仕切部材とを備えたことを特
徴とする。ここで、可動部材とは、操舵動力を後輪に伝
達するステアリングチェーンやワイヤ或いはステアリン
グリンクロッド等のような動力を伝達する部材をいい、
固定部材とは、車両の前後に設置される機能部品を相互
に接続する電気配線や油圧配管等のようなそれ自体は不
動のものをいう。
【0007】従って、上記のように構成された請求項1
の発明によると、可動部材と固定部材の干渉を回避した
上で、可動部材と固定部材を一箇所に集中して配置でき
るため、それら部材の配置スペースが縮小されるととも
に、フレーム構造の簡素化を図る上で有効となる。
【0008】また、請求項2の発明のように、請求項1
記載の産業車両における保護カバーにおいて、前記カバ
ー部材が上方を開放した薄形に形成されるとともに前記
仕切部材によって上下に仕切られていることが望まし
い。このような構成としたときは、可動部材が例えばス
テアリングホイールの回転を後輪に伝達するステアリン
グチェーンであって、平面的に周回するように配置した
場合、上下方向のスペースを有効に利用できるため、車
幅方向に関しては、ステアリングチェーンの収容に必要
なスペースで済むことになる。
【0009】さらにまた、請求項3の発明にように、請
求項1又は2記載の産業車両における保護カバーにおい
て、前記カバー部材を車両の前後方向略中央に形成され
たバッテリ収納室内に設置するとともに、カバー部材の
前後端部をバッテリ収納室の前後の壁面を構成するクロ
スプレートに固定することが望ましい。このような構成
としたときは、バッテリ収納室を開放した状態で、カバ
ー部材に収容された部材の保守・点検又は修理のための
サービス作業を楽に行うことができるとともに、カバー
部材によってバッテリ収納室の剛性を高めることが可能
となる。
【0010】この場合、請求項4の発明のように、前記
カバー部材を前記バッテリ収納室内に収容されたトラン
スの上方に配置することが望ましい。このような配置を
採用したときは、トランスを雨水やゴミ等から保護する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1〜図4に基づいて第
1の実施の形態を説明する。図4は本実施の形態に係る
保護カバーの適用対象である小型バッテリフォークリフ
トの全体側面図である。車体後部にカウンタウェイト1
が搭載され、そのカウンタウェイト1上には図示省略の
油圧源装置、コントロールバルブ等の油圧系部品や走行
及び荷役制御用のコントローラが配置され、それらは上
面に運転者用のシート2を備えたフード3によって覆わ
れている。
【0012】車両の前後方向略中央部には、バッテリ収
納室4が形成されており、図1〜図3にバッテリ収納室
4とそのバッテリ室内に設置される保護カバー14が示
されている。図示のように、バッテリ収納室4は下部フ
レーム5と、下部フレーム5の前側に立設されたフロン
トクロスプレート6と、下部フレーム5の後端部に立設
されたリヤクロスプレート7と、左右両端部に立設され
たサイドフレーム8とを相互に結合した矩形の箱形に形
成され、左右両側にはそれぞれ多数のバッテリを収納し
たバッテリケース9が配置され、中央部には充電用のト
ランス10が配置されている。
【0013】なお、トランス10は下部フレーム5にバ
ッテリ収納室4の換気用として形成された通気口11か
ら侵入する水や土埃等から保護するために、通気口11
の真上に被さるように配置された略アーチ状の受台12
上に載置され、バッテリの充電時に通気口11から流入
する外気によってトランス10が冷却されるようになっ
ている。また、バッテリ収納室4の上面は常には着脱可
能なトーボード13によって塞がれる。
【0014】しかして、バッテリ収納室4内には、その
中央上部を貫通して車両前後方向に延びる配管等の複数
の部材を収容するための保護カバー14が設けられてい
る。即ち、保護カバー14は略U溝状のカバー部材15
を主要部材とし、そのカバー部材15は溝方向が車両前
後方向となるように、また上端がバッテリ収納室4の上
面高さと略同一となるように水平に配置されている。な
お、カバー部材15の溝形状に対応してフロントクロス
プレート6及びリヤクロスプレート7の中央上端部には
上方を開放したU形の切欠6a,7aが形成されてい
る。
【0015】カバー部材15はその前後端部下面に略U
字形の脚部15aを有しており、その脚部15aが前記
フロントクロスプレート6の後面と、リヤクロスプレー
ト7の前面に設けた略L形のブラケット16,17上に
載置され、そしてカバー部材15の底面に設けた貫通孔
15bから挿入されたボルト18によって着脱可能に固
定されている。
【0016】また、カバー部材15内の溝底の幅方向略
中央部には、溝深さよりも短い前後2本のタップ孔付き
ボス19が立設され、そのボス19上に平板からなる仕
切部材20が乗せられてボルト19aによって着脱可能
に締着されている。このことにより、カバー部材15の
溝が上下2段に仕切られている。なお、仕切部材20の
上面には着脱用のグリップ20aが設けられている。ま
た、カバー部材15及び仕切部材20は鉄板製である
が、軽量化のために樹脂製としてもよい。
【0017】そして、カバー部材15の下段側には車両
前部のリフトシリンダやティルトシリンダのような油圧
作動装置と車両後部の油圧系部品とを接続する油圧配管
(ホース又はパイプ)21と、車両前部の電気部品と車
両後部のコントローラとを接続する電気配線(ワイヤー
ハーネス)22がそれぞれ収容され、上段側には図4に
示すステアリングハンドル26の回転を後輪27に伝達
する動力伝達部材としてのステアリングチェーン23が
収容され、それらはフロントクロスプレート6及びリヤ
クロスプレート7の切欠6a,7aを通って前後方向に
延在されている。なお、ステアリングチェーン23はス
テアリングホイール側のスプロケットホイール24と後
輪側のスプロケットホイール25に掛装される。また、
カバー部材15の1隅部にはトランス10に対する配線
用としての切欠15cが形成されている。
【0018】上述したように、本実施の形態において
は、車両前後方向に延在する略U形のカバー部材15を
設け、それに収容される固定部材としての油圧配管2
1、電気配線22と、可動部材としてのステアリングチ
ェーン23とを仕切部材20によって仕切ったものであ
り、従って、固定部材と可動部材との干渉が回避されて
干渉による損傷が防止されるとともに、カバー部材15
による保護状態のもとで一箇所に集中的に配置すること
ができる。
【0019】このため、各部材毎でフレームの車幅方向
に個々に配置スペースを形成していた従来に比べて、配
置スペースを縮小することができるとともに、フレーム
構造の簡素化を図ることができる。特に、カバー部材1
5を仕切部材20により上下2段に仕切り、上下方向ス
ペースを利用しているため、車幅方向に関してはステア
リングチェーン23を収容するために設けられていたス
ペースで済むことになる。このようなことから、車幅を
縮小して車両の小型化を図ることができる。
【0020】また、本実施の形態では、カバー部材15
をバッテリ収納室4内の中央上部、即ち、左右のバッテ
リケース9間でかつトランス10の上方に設けたので、
トーボード13を外し、また仕切部材20を外してカバ
ー部材15内に収容されている部材の保守・点検或いは
修理等のサービス作業を楽に行うことができる。また、
カバー部材15がトランス10を覆うため、トランス1
0を雨水やゴミ等から保護することもできる。
【0021】また、カバー部材15を着脱可能にしてい
るため、バッテリ収納室4からトランス10を外すよう
な場合に便利となる。さらにまた、カバー部材15がバ
ッテリ収納室4の前後の壁面を構成するクロスプレート
6,7に結合してあるため、そのクロスプレート6,7
の剛性をアップしてバッテリ収納室4を強化する上で有
効となる。さらにまた、カバー部材15の取付構造とし
て、カバー部材15の下面に脚部15aを設定し、溝底
に設けた貫通孔15bを通してボルト18をブラケット
16,17に締着する構造とし、ボルト18の頭部が溝
底に突出しないようにしてあるため、油圧配管21や電
気配線22との干渉を回避することができる。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態を図5に
基づいて説明する。この実施の形態はカバー部材15の
下段側には可動部材としてのステアリングチェーン23
を配置し、上段側には固定部材としての油圧配管21と
電気配線22を収容するとともに、カバー部材15に一
端が溶接されたフック状の仕切部材28によって油圧配
管21と電気配線22を支持したものであり、その他に
ついては前述の第1の実施の形態と同様に構成される。
【0023】従って、この実施の形態によるときも、第
1の実施の形態と同様に、油圧配管21、電気配線22
とステアリングチェーン23との干渉を仕切部材28に
よって回避した上で、それらをカバー部材15により保
護された状態で一箇所に集中配置することができる。そ
のため、配置スペースの縮小化が図れるとともに、フレ
ーム構造の簡素化が図れる。
【0024】なお、図示の実施の形態では、カバー部材
15をバッテリ収納室4の中央上部に配置したが、この
位置に限定するものではなく、フレーム構造の構成によ
ってはその配置位置については適宜に変更される。ま
た、カバー部材15に収容されるステアリングチェーン
23はワイヤーやタイミングベルトに変更したり、後輪
27の操舵方式がステアリングリンク式の場合であれ
ば、リンクロッドに変更される。また、実施の形態では
カバー部材15内を仕切部材20により上下に仕切ると
したが、例えばステアリングチェーン23が図示の水平
面配置から垂直面配置に変更したとき、又はステアリン
グチェーン23に変えてリンクロッドを採用するとき
は、左右に仕切る方がスペースの有効利用となる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
産業車両において、車両の前後部間を延在する可動部材
と固定部材とを干渉による損傷を防止した上で集中配置
できるため、配置スペースを縮小して車両の小型化を図
るとともに、フレーム構造の簡素化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る保護カバーを示す平面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】小型バッテリフォークリフトの全体側面図であ
る。
【図5】第2の実施の形態に係る保護カバーを示す斜視
図である。
【符号の説明】
4…バッテリ収納室 6…フロントクロスプレート 7…リヤクロスプレート 14…保護カバー 15…カバー部材 20…仕切部材 21…油圧配管 22…電気配線 23…ステアリングチェーン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後部間を延在する可動部材と固
    定部材とを収容可能なカバー部材と、そのカバー部材内
    で前記可動部材と固定部材とを仕切る仕切部材とを備え
    た産業車両における保護カバー。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材が上方を開放した溝形に
    形成されるとともに前記仕切部材によって上下に仕切ら
    れている請求項1記載の産業車両における保護カバー。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材を車両の前後方向略中央
    に形成されたバッテリ収納室内に設置するとともに、カ
    バー部材の前後端部をバッテリ収納室の前後の壁面を構
    成するクロスプレートに固定した請求項1又は2記載の
    産業車両における保護カバー。
  4. 【請求項4】 前記カバー部材を前記バッテリ収納室内
    に収容されたトランスの上方に配置した請求項3記載の
    産業車両における保護カバー。
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