JP3063565U - 魔法瓶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンレス製瓶本体全体のデザイン処理を容
易化し、かつまた、ステンレス材表面を変形から保護す
る。 【構成】 ステンレス製の瓶本体１１の外面のほぼ全体
を覆うカバー部材１８を有し、カバー部材１８の上縁の
外側に重なってカバー部材１８がずれるのを防止する、
止めリング１６を口金部１３のねじ手段にて瓶本体１１
に固定し、上記止めリング１６に吊り紐２４を取り付け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ステンレス製の瓶本体を有する魔法瓶に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ステンレス製の瓶本体を有するいわゆるステンレス魔法瓶では、ステンレス表 面にシルクスクリーン印刷や転写印刷を施し、或いはシールを貼り付けることに よりデザイン処理や仕上げ処理を行っている。つまり限られた方法でしか仕上げ ができないという問題がある。またステンレス材が表面に露出しており、このた めぶつけて変形し易く、変形すると保温能力の低下を来たすことがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題はステンレス製の瓶本 体全体のデザイン処理を可能にするとともに、ステンレス材表面を変形から保護 可能とすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案の魔法瓶は瓶本体の外面のほぼ全体を覆うカ バー部材を有し、カバー部材の上縁の外側に重なってカバー部材がずれるのを防 止する、止めリングを口金部のねじ手段にて瓶本体に固定し、上記止めリングに 吊り紐を取り付けるようにしたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案に係る魔法瓶は、ステンレス製の瓶本体を有する。この瓶本体の外面の ほぼ全体はカバ−部材によって覆われる。ほぼ全体というのは、ステンレス製の 瓶本体の場合、底部に保護部材が設けられたものがあるためそこまで覆う必要が ないと考えられるからである。しかし、保護部材の有無に拘ずカバー部材は瓶本 体の外面全体を覆うものであっても良い。

【０００６】 カバー部材はステンレス製の瓶本体を覆うジャケットに相当するが、瓶本体へ の取り付け方も、例えば上方からかぶせるようにすることができる。このカバー 部材は樹脂シート又は樹脂発泡体より成る緩衝性のものとすることができる。例 えば樹脂発泡体シートを筒状に曲げて瓶本体外部に嵌まるものとすると取り付け が容易である。カバー部材表面に自由なデザイン、色彩の装飾を設けられるのは いうまでもないことである。

【０００７】 この場合、かぶせるだけのカバー部材がずれるのを防止するために、カバー部 材の外側に重なってカバー部材上縁部を隠蔽する止めリングを取り付ける。止め リングは、瓶本体の口金部のねじ手段と螺合して瓶本体に固定される。また止め リングには、リストストラップやショルダーベルト等の吊り紐を取り付ける部分 が設けられる。

【０００８】

【実施例】

さらに図面を参照して本考案をより詳細に説明する。図１において、符号１１ はステンレス製の瓶本体であり、上部にキャップ１２の取り付けのための口金部 １３を有する。口金部１３は基部におねじ部１４を有し、そこに螺合可能なめね じ部１５が図示の止めリング１６（及びキャップ内面にも）に設けられる。

【０００９】 瓶本体１１は底部に保護部材１７を有する。そこでカバー部材１８が、瓶本体 外面を肩部１９から底部まで覆う大きさに設けられる。円筒状である瓶本体１１ の形状に合わせて、カバー部材１８も緩衝性を有する樹脂シート材から円筒状に 加工される。２１は上記肩部１９に掛かるカバー部材の内向きの上縁を示す。

【００１０】 カバー部材は、上記した単なるシート材のみならず、より緩衝性の高い、故に より厚い樹脂シートないし発泡体から成るものとすることができる。またカバー 部材１８の表面には、樹脂材への着色や、各種の印刷手段ないしは装飾フィルム の貼り合わせその他任意の手段によって装飾が施される。

【００１１】 さらに、止めリング１６は内側に当たり部２２を有し、同部２２が瓶本体１１ の肩部１９との間でカバー部材１８の内向きの上縁部２１を挟み付けて、カバー 部材１８を瓶本体１１に固定する。止めリング１６には吊り下げ手段としてのリ ストストラップ２３やショルダーベルト２４を取り付ける部分２５が１箇所又は ２箇所程度設けられる。各図中、２６は口金部１３に嵌める注水栓を示す。

【００１２】 故にカバー部材１８を瓶本体１１外面にかぶせ、上から止めリング１６をねじ 手段（１４、１５）によって固定すると、カバー部材１８も止めリング１６の当 たり部２２で肩部１９に押し付けられ、固定された状態となる。なお、瓶本体１ １に肩部１９に相当する部分が存在しないか肩部で固定するのが適当でない場合 には、外周面に対してカバー部材１８の内向きでない上縁部を挟み付けて固定す る方法を取っても良い。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、ステンレス製の瓶 本体全体のデザイン処理を容易に行えることになり、ステンレス材表面も保護さ れるため、変形を防止可能となる等、顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る魔法瓶の１実施例を示す分解斜視
図。

【図２】図１のものの一部断面側面図。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ステンレス製の瓶本体を有する魔法瓶に
   おいて、瓶本体の外面のほぼ全体を覆うカバー部材を有
   し、カバー部材の上縁の外側に重なってカバー部材がず
   れるのを防止する、止めリングを口金部のねじ手段にて
   瓶本体に固定し、上記止めリングに吊り紐を取り付ける
   ようにしたことを特徴とする魔法瓶。
2. 【請求項２】 カバー部材は瓶本体外部に嵌まる筒状に
   形成された、樹脂シート又は樹脂発泡体より成る緩衝性
   のものである請求項１記載の魔法瓶。
3. 【請求項３】 瓶本体の肩部に掛かる内向きの上縁部が
   カバー部材に設けられている請求項１又は２記載の魔法
   瓶。
4. 【請求項４】 止めリングは内側に当たり部を有し、同
   部が瓶本体の肩部との間でカバー部材の内向きの上縁部
   を挟み付けて、カバー部材を瓶本体に固定可能とした請
   求項１又は３記載の魔法瓶。