JP3063540B2 - アプリケータ - Google Patents

アプリケータ

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JP3063540B2
JP3063540B2 JP6242037A JP24203794A JP3063540B2 JP 3063540 B2 JP3063540 B2 JP 3063540B2 JP 6242037 A JP6242037 A JP 6242037A JP 24203794 A JP24203794 A JP 24203794A JP 3063540 B2 JP3063540 B2 JP 3063540B2
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朗 伊東
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連鎖端子金具を送りつ
つ電線の圧着および端子金具の切断を行なうアプリケー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアプリケータとして、実
開平4−4638号公報に示すものが知られている。同
公報に示すアプリケータでは、下金型を固定し、上金型
を上下に往復動させながら、この往復動に同期して連鎖
端子金具を1ピッチずつ送り、連鎖端子金具の供給と、
電線の圧着および端子金具の切断とを一体の機械で行な
っている。連鎖端子金具は、大きさに応じてピッチが変
化するし、圧着される電線に応じてバレルの大きさが変
化し、さらには、嵌合部の形状などによって送りテーブ
ルの形状も変化している。このため、アプリケータも使
用する端子金具に応じて個別に用意している。
【0003】特に、金型部分においては、バレルの形状
に応じて下金型と上金型とを変更せざるをえないのはむ
ろんのこと、嵌合部の形状に応じてホールドダウン部材
も変更しなければならない。図9は、上金型1,2とホ
ールドダウン部材3とを示している。同じバレル形状の
端子金具4,5であっても、嵌合部4a,5aとが異な
る場合にはホールドダウン部材3としてそれぞれに対応
したものに変更する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】連鎖端子金具において
は、ピッチ、バレルの大きさ、嵌合部の形状というそれ
ぞれについては共通性があるものの、これを圧着するア
プリケータの側においては、それぞれを組み合わせた一
つずつにしか対応できないため、極めて多種類にならざ
るをえないという課題があった。特に、狭い金型間にお
いてはバレルと嵌合部の形状とに対応して部品を交換し
なければならないので、共通化は困難であった。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、連鎖端子金具の多様さにかかわらず、アプリケ
ータの種類を低減させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、連鎖端子金具を送りつつ
電線の圧着および端子金具の切断を行なうものであっ
て、圧着工程に同期して連鎖端子金具を1ピッチずつ送
る送りガイド機構と、送られてきた連鎖端子金具に電線
を圧着し端子金具を切断する圧着機構とを備えてなるア
プリケータにおいて、前記送りガイド機構と前記圧着機
構とを互いに脱着可能に構成してある。また、請求項2
にかかる発明は、請求項1に記載のアプリケータにおい
て、上記送りガイド機構は送りピッチを所望のピッチに
変更可能なピッチ調整機構を備えて構成され、端子形状
に合わせた送りピッチで連鎖端子金具を送るように構成
してある。
【0007】さらに、請求項3にかかる発明は、請求項
1または2に記載のアプリケータにおいて、上記送りガ
イド機構は形状を変更可能なホールドダウン部材を備え
て上記圧着機構における圧着用の金型間部分に保持し、
上記圧着機構は同金型の移動時に同送りガイド機構のホ
ールドダウン部材を利用するように構成してある。さら
に、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3に記載のア
プリケータにおいて、互いに脱着可能な上記送りガイド
機構と上記圧着機構は、互いに押圧されたときに当接す
る当接面に両者の相対位置をガイドする凹凸ガイド機構
を形成して構成してある。
【0008】さらに、請求項5にかかる発明は、請求項
4に記載のアプリケータにおいて、上記送りガイド機構
と上記圧着機構を圧着作業位置まで移動可能に載置する
ガイドテーブルを備えるとともに、当該ガイドテーブル
には、圧着作業終点位置にて上記圧着機構に当接するス
トッパを設けるとともに、上記送りガイド機構を同圧着
機構に向けて押しつける押圧機構を設けた構成としてあ
る。
【0009】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、送りガイド機構と圧着機構とが互いに脱着可
能に構成されており、連鎖端子金具に応じて対応可能な
送りガイド機構と圧着機構とを用意しておくと、送りガ
イド機構は圧着工程に同期して連鎖端子金具を1ピッチ
ずつ送り、圧着機構は送られてきた連鎖端子金具に電線
を圧着し端子金具を切断する。
【0010】また、上記のように構成した請求項2にか
かる発明においては、送りガイド機構のピッチ調整機構
が送りピッチを所望のピッチに変更可能となっており、
端子形状に合わせた送りピッチで連鎖端子金具を送る。
さらに、上記のように構成した請求項3にかかる発明に
おいては、送りガイド機構に形状を変更可能なホールド
ダウン部材が備えられており、圧着機構と組み合わされ
るときに同ホールドダウン部材は当該圧着機構における
圧着用の金型間の部分に保持されるようになっている。
そして、このようにホールドダウン部材が配設される側
の圧着機構は金型の移動時に当該ホールドダウン部材を
利用して圧着を行なう。
【0011】さらに、上記のように構成した請求項4に
かかる発明においては、送りガイド機構と圧着機構の当
接面に凹凸ガイド機構を形成してあり、互いに押圧され
たときに当該凹凸ガイド機構によって両者の相対位置を
ガイドする。さらに、上記のように構成した請求項5に
かかる発明においては、ガイドテーブル上にて送りガイ
ド機構と圧着機構を移動可能に載置されるようになって
おり、当該ガイドテーブル上にて圧着作業を行なう。こ
こにおいて圧着作業位置の圧着作業終点位置には圧着機
構に当接するストッパが設けられているとともに、送り
ガイド機構を同圧着機構に向けて押しつける押圧機構を
設けてあるので、圧着機構を同ストッパに押圧するよう
に載置し、ガイド斜面同士を対面して押圧機構を載置し
た後、押圧機構が送りガイド機構を圧着機構に向けて押
しつけることにより、送りガイド機構と圧着機構は一体
となって所定の作業位置に保持される。
【0012】すなわち、連鎖端子金具のピッチ、バレル
の大きさ、嵌合部の形状に応じてアプリケータの側のパ
ーツを選択して圧着作業を行なう。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、送りガイ
ド機構と圧着機構とを互いに脱着可能として、それぞれ
において連鎖端子金具のピッチ、バレルの大きさ、嵌合
部の形状に応じて組み合わせられるため、連鎖端子金具
に応じて適切な組み合わせを選ぶことによりアプリケー
タの種類を低減させることができる。また、請求項2に
かかる発明によれば、送りガイド機構において送りピッ
チを調整できるので、連鎖端子金具の種類に応じて送り
ガイド機構を変更する必要がなくなる。
【0014】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
次のような効果がある。一般的に、ホールドダウン部材
は圧着用の金型の間に保持されているが、連鎖端子金具
における圧着部の形状よりも嵌合部の形状に依存する。
一方、嵌合部の形状は連鎖端子金具を送る際に影響を与
えるものであり、送りガイド機構がこの嵌合部の形状に
依存している。本発明では、圧着機構の所定場所に配設
されるように送りガイド機構にてホールドダウン部材を
保持しているので、嵌合部の形状に応じた送りガイド機
構を用意しておくことにより、圧着機構の側はなんら変
更することなく、連鎖端子金具に対応することができ
る。
【0015】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
送りガイド機構と圧着機構とを当接させれば互いに両者
の相対位置はガイドされるため、それぞれを個別に位置
合わせするのに比べて圧着作業前のセッティング作業が
容易になる。さらに、請求項5にかかる発明によれば、
ガイドテーブルの所定位置に送りガイド機構と圧着機構
とを並べて載置し、押圧機構でストッパの側に押しつけ
るだけで互いに組み付けられるので、それぞれの変更作
業などが非常に容易となる。
【0016】
【実施例】以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例にかかるアプリケー
タの圧着機構と送りガイド機構とを正面図により示して
おり、図2は当該圧着機構と送りガイド機構とをストッ
パと押圧機構を備えたガイドテーブル上に固定した状態
を正面図により示しており、図3は平面図により示して
いる。なお、本実施例はサイドフィード型のアプリケー
タを示している。
【0017】図において、圧着機構10は連鎖端子金具
のバレル部にて電線を圧着するものであり、インシュレ
ーションバレルとワイヤバレルに対応して二対の上金型
11と下金型12とを備えている。下金型12は固定部
13に固定されており、上金型11はこの固定部13に
対して垂直に上下動可能に保持されている可動部14に
固定されている。固定部13には下金型12の手前側に
連鎖端子金具のキャリア部を切断するためのカッタ部1
5が備えられており、このカッタ部15は、固定部13
に固定された下刃15aと、同固定部13に対して上下
動可能に保持されて下降時に同下刃15aと協同してキ
ャリア部を切断する上刃15bとを備えており、当該上
刃15bはスプリングにて上方に付勢されている。
【0018】可動部14は固定部13の上方で垂直動可
能に支持されており、上下動するときに上金型11と下
金型12とが近接および離反するようになっている。ま
た、上金型11の手前側には上記上刃15bに向けて下
方に突出する突起16aを形成された押下部材16が配
設されており、当該押下部材16は可動部14が下降す
るときに上記上刃15bの一部に当接して下方に押し下
げる。なお、可動部14には回転式の二つの調整ダイヤ
ル17a,17bが設けられており、当該調整ダイヤル
17a,17bを回動させると上金型11が相対的に上
下するので両者の相対位置を調整可能となる。
【0019】また、かかる可動部14と固定部13は、
基台18上で360度回転可能に保持されており、図3
に示すようにそれぞれ表面と裏面とに一組ずつ設置され
ている。基台18における一方の側壁18aは中央部分
を除いて前方と後方の位置に下方に向かうにつれて広が
る傾斜壁18a1が形成されており、また、反対側の側
壁18bの中央には側方に向かって開口するガイド溝1
8b1が形成されている。送りガイド機構20は一連の
連鎖端子金具を上記圧着機構10における上金型11と
下金型12との間に供給していくものであり、同圧着機
構10の側方から当接して合体可能に形成されている。
送りガイド機構20は、連鎖端子金具を上下から挟み込
んで水平方向に移動可能に保持する送りテーブル21を
備えており、送りテーブル内の手前側部分には連鎖端子
金具における板状のキャリア部を挟持するキャリア搬送
溝22が形成されている。
【0020】キャリア搬送溝22内には下方に開口する
送り爪可動溝23を形成してあり、この送り爪可動溝2
3の下方部分に送り機構24が配設されている。同送り
機構24内には、上記送り爪可動溝23に沿って水平方
向に往復動可能に支持された送り爪支持部材24aと、
この送り爪支持部材24aにて回動可能に支持された送
り爪24bとが配設されている。同送り爪24bは下方
部分で送り爪支持部材24aにて回動可能に支持される
とともに先端部分を上記送り爪可動溝23内に挿入さ
れ、送り爪支持部材24aが当該送り爪24bを図示反
時計周り方向に回転するように付勢しているので、その
鋭角となった先端は圧着機構10の側に向けつつ上記キ
ャリア搬送溝22内の天上面に向けて押さえ付けられて
いる。
【0021】ここで、図6を参照して送り爪24bによ
る連鎖端子金具の送りについて説明する。送り爪支持部
材24aのストローク(L1)は連鎖端子金具の送りピ
ッチにかかわらず一定である。当初、区間A〜B(L2
の移動)の間は、送り爪24bの先端はキャリア部の下
面に押し当てられながら移動し始めるものの、キャリア
部の送り穴に係合していないので連鎖端子金具は移動し
ない。そして、送り穴のある位置(B地点)まで移動す
ると当該送り穴を内に入り込んで連鎖端子金具をストロ
ークの端(C地点)まで移動させる(L3の移動)。ス
トロークの端から送り爪24bは逆方向に移動し始める
(L4の移動)が、先端が圧着機構10の側に傾いてい
るため、逆方向への移動時にはキャリア部の送り孔には
係合せず、連鎖端子金具は移動しない。このように、送
り爪24bを所定方向に傾けて保持させつつ一定のスト
ロークで往復動させることにより、送りピッチをキャリ
ア部における送り穴のピッチに一致させることが可能な
ピッチ調整機構を構成している。
【0022】送りテーブル21の下方には圧着機構10
と合体するための据付部25が形成されている。同据付
部25は、圧着機構10における基台18のガイド溝1
8b1に沿って挿入可能な幅狭の位置決め凸部26と、
同基台18の端部に対して上面と側面に当接可能に切り
欠かれた主脚部27とからなる。位置決め凸部26にお
ける圧着機構10と反対の側の側面には下方に向かうに
つれて広がる傾斜壁26aが形成されており、この位置
決め凸部26の傾斜壁26aと上記基台18の傾斜壁1
8a1とが互いに反対方向に向かって末広がりとなるよ
うな関係となっている。また、位置決め凸部26の上方
には圧着機構10に向かって突出する位置決めピン26
bを配設してあり、圧着機構10の側には当該位置決め
ピン26bと緩嵌合可能な位置決め孔13aを形成して
ある。これらの、位置決め凸部26と主脚部27と位置
決めピン26bと位置決め孔13aとによって凹凸ガイ
ド機構を構成している。
【0023】送りテーブル21の上面には圧着機構10
の側に向かって突出したアーム28が形成されており、
同アーム28の先端には圧着機構10の上金型11と下
金型12との間に位置するようにホールドダウン部材2
9が脱着可能に支持されている。同ホールドダウン部材
29は、圧着作業位置に送られた連鎖端子金具における
端子部の上方に保持され、圧着時に連鎖端子金具におけ
る端子部が跳ね起きてしまうのを防止する。このため、
同端子部の形状に対応して種類が決まり、アーム28に
対して脱着可能としてある。圧着機構10と送りガイド
機構20は、図2および図3に示すガイドテーブル30
上に載置されている。ガイドテーブル30はL字状にな
っており、その上面は概ね水平である。L字状に接続す
る二辺のテーブル面は、長辺と短辺とからなり、長辺の
側のテーブル面31における短辺の側のテーブル面32
と接続する側の端部には、短辺の側のテーブル面32と
平行に堰状のストッパ33を起立して配設しており、同
ストッパ33は中央部分を除いて圧着機構10の基台1
8に形成した傾斜壁18a1と同じ角度の傾斜壁33a
を形成してある。圧着機構10とストッパ33とにこの
ような傾斜壁18a1,33aを形成することにより、
圧着機構10をストッパ33に向けて押しつけて位置決
めしつつ保持することが可能となる。また、短辺の側の
テーブル面32と平行にストッパ33を形成しているの
で、短辺の奥方から圧着機構10をスライドさせてきて
同ストッパ33と平行な位置まで送ることもできる。な
お、L字状に接続する二辺のテーブル面の外側にはレー
ル34,34を配設してある。
【0024】また、長辺の側のテーブル面31における
同ストッパ33と離れた位置には、図4および図5に示
す押圧機構35が配設されている。なお、図4は同押圧
機構35を平面図により示しており、図5は正面図によ
り示している。同押圧機構35は、水平面内で回動可能
なレバー35aを備えており、同レバー35aは円弧状
の中継アーム35bを介して平行移動可能な駆動アーム
35cの端部に接続されている。また、駆動アーム35
cの他端には凹部35c1を形成してあり、同凹部35
c1の一部には起立爪35dが配設されている。同起立
爪35dは駆動アーム35cとともに据付プレート35
eの切り欠き部35e1に挿入されており、当該据付プ
レート35eに対して回動可能に保持されている。起立
爪35dは回動して概ね垂直となった起きた状態と概ね
水平となった寝た状態との間で移動可能であり、駆動ア
ーム35cが水平方向に移動するときに凹部35c1の
一部が起立爪35dの下端に当接して回動させるように
なっている。なお、圧着機構10をストッパ33に密接
させ、圧着機構10に送りガイド機構20を密接させた
ときに、起立爪35dが起きると、送りガイド機構20
における位置決め凸部26の傾斜壁26aに当接して係
合するような位置関係となるように配設してある。ま
た、起立爪35dが寝ているときにはテーブル面31よ
り突出しないようになっている。
【0025】テーブル面31の下方に水平方向に伸縮可
能なエアシリンダ36を配設してあり、ピストン36a
の先端にはテーブル面31に形成した貫通孔31aを貫
通して上記送り機構24における送り爪支持部材24a
と間接的に接続する係合部材36bが配設されている。
同係合部材36bはテーブル面31の下面に配設された
カム板37のカム溝37a内に沿って係合する凸部36
b1を備えており、ピストン36aが伸縮するときに当
該カム溝37aの形状に沿って移動する。同カム溝37
aは、図2に示すように、ピストン36aが最も縮んだ
側で下方に下がり、それ以外の部分では水平に形成され
ている。
【0026】次に、上記構成からなる本実施例の動作を
説明する。まず、圧着する連鎖端子金具の形状に応じて
適切な圧着機構10と送りガイド機構20とを選択す
る。選択に影響を与える要素は主に端子部の形状とバレ
ル部の形状であり、これらに応じて上金型11とした金
型12、ホールドダウン部材29、送りテーブル21が
適切なものに変更されなければならない。なお、ホール
ドダウン部材29はアーム28に対して脱着自在である
ので必要な形状のものに変更できる。ここにおいて、バ
レル部の標準化について説明する。これまでは、各種の
端子板厚と適用サイズに応じて図7に示す表のような種
類があった。同表において、aないしgの符号を記載さ
れた14種類の組み合わせが存在する。これは、それぞ
れの場合に応じた最適なものを求めていたためである。
【0027】ところで、図8はバレル部における圧着状
態を示している。本出願の発明者らは、バレル幅C/W
の種類を減らし、バレル高さC/Hを変更することによ
ってある程度はバレルの標準化を計ることができること
を突き止めた。その結果、同じ符号、例えばcを記載さ
れた組み合わせにおいては、同じバレル幅C/Wとして
バレル高さC/Hを調整すれば適切な圧着が可能となる
ということである。すなわち、aないしgという7種類
のバレル幅C/Wによって全ての圧着が可能となる。上
述したように、圧着機構10は表面と裏面とに一組ずつ
の金型を備えているので、さらに二種類のバレル部に対
応できる。これにより、アプリケータの標準化に対して
さらに貢献している。
【0028】本実施例の動作に戻ると、当初、押圧機構
35は図4に示す状態になっており、起立爪35dは寝
ている。ガイドテーブル30の短辺の側のテーブル面3
2に圧着機構10を載置し、当該テーブル面上を移動さ
せてストッパ33と並べる。そして、基台18における
傾斜壁18a1を形成した側壁18をストッパ33に向
けて当接させる。このときに、互いの中央部分には傾斜
壁18a1,33aを形成していないので、この部分で
前後の位置合わせを行なう。次に、ガイドテーブル30
における長辺の側のテーブル面31に送りガイド機構2
0を載置し、圧着機構10の側に向けて移動させる。こ
のとき、位置決め凸部26が基台18の側壁18bに形
成したガイド溝18b1内に入り込むように位置合わせ
して挿入していくと、位置決めピン26bは位置決め孔
13aに挿入され、両者が緩嵌合して正確な位置にガイ
ドされる。また、アーム28に保持されたホールドダウ
ン部材29も圧着機構10における固定部13と可動部
14との間の所定位置に挿入されて保持される。なお、
当初、起立爪35dは寝ているので、テーブル面31上
に突出物はなく、送りガイド機構20はテーブル面31
上をスライドして移動可能である。
【0029】両者が合体したら、ガイドテーブル30の
下面のレバー35aを手前側に回動させると、中継アー
ム35bを介して駆動アーム35cがレバー35aの側
に引き寄せられる。すると、駆動アーム35cの凹部3
5c1に保持されている起立爪35dの下端を引っ張る
ため、起立爪35dが回動して起きてくる。起立爪35
dが起きると位置決め凸部26の傾斜壁26aに当接
し、送りガイド機構20と圧着機構10とをストッパ3
3との間に挟み込む。送りガイド機構20と圧着機構1
0とは位置決めピン26bなどによる凹凸ガイド機構に
よって互いに位置合わせされ、また、互いに末広がりと
なる傾斜壁18a1,26aがストッパ33の傾斜壁3
3aと起立爪35dとによって押さえ込まれるので、正
確な位置にしっかりと固定される。なお、中継アーム3
5bは略半円形となっており、レバー35aとの接続点
が当該レバー35aの支点を越えて回動するようにして
いる。このため、起立爪35dが送りガイド機構20か
ら受ける反力はさらにレバー35aを回動させようと作
用し、弛みが生じないようになっている。
【0030】この装着作業の間、エアシリンダ36は最
も縮んでおり、作業終了後に少しだけ伸ばす。すると、
ピストン36aの先端の凸部36b1がカム溝37a内
を移動して上昇するため、係合部材36bの先端がテー
ブル面31の貫通孔31aから飛び出し、送りガイド機
構20の送り爪支持部材24aに間接的に係合する。一
方、圧着機構10においては図示しないプレス機構を可
動部材14の上端に連結する。この後、送りガイド機構
20の送りテーブル21に対して圧着機構10と反対の
側から連鎖端子金具を挿入し、可動部材10を上下動さ
せつつエアシリンダ36を伸縮させることにより、バレ
ル部の圧着と、連鎖端子金具の送りが行なわれる。
【0031】従来は、可動部14の上下動によって送り
爪24bを移動させるため、可動部14が停止している
ときに送り爪24bを駆動することが不可能であった。
しかし、本実施例においては、送り爪24bはエアシリ
ンダ36という別の駆動源を備えているため、可動部1
4が上死点にあるときに連鎖端子金具を送っている。す
ると、確実に圧着作業が終了してから連鎖端子金具を送
り、静止してから電線を供給することができるので、詰
まりや圧着不良を防止することができる。このように、
バレル部の形状に依存する上金型11と下金型12とを
備えた圧着機構10と、バレル部以外の部分の形状に依
存する送りテーブル21を備えた送りガイド機構20と
が、合体してアプリケータを構成するようにしているた
め、部分的には共通性のある連鎖端子金具の一種類ずつ
に対応してアプリケータを用意する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるアプリケータの圧着
機構と送りガイド機構との正面図である。
【図2】圧着機構と送りガイド機構とをストッパと押圧
機構を備えたガイドテーブル上に固定した状態の正面図
である。
【図3】同平面図である。
【図4】押圧機構の平面図である。
【図5】同正面図である。
【図6】送り爪による連鎖端子金具の送りを示す概略斜
視図である。
【図7】連鎖端子金具における端子板厚と適用サイズの
組み合わせを示す図である。
【図8】バレル部における圧着状態を示す断面図であ
る。
【図9】上金型とホールドダウン部材と端子金具の組み
合わせを示す斜視図である。
【符号の説明】
10…圧着機構 11…上金型 12…下金型 13…固定部 13a…位置決め孔 14…可動部 15…カッタ部 16…押下部材 18…基台 18a…側壁 18a1…傾斜壁 18b…側壁 18b1…ガイド溝 20…送りガイド機構 21…送りテーブル 24…送り機構 25…据付部 26…位置決め凸部 26a…傾斜壁 26b…位置決めピン 27…主脚部 28…アーム 29…ホールドダウン部材 30…ガイドテーブル 33…ストッパ 33a…傾斜壁 35…押圧機構
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−20287(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/04 - 43/058

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連鎖端子金具を送りつつ電線の圧着およ
    び端子金具の切断を行なうものであって、 圧着工程に同期して連鎖端子金具を1ピッチずつ送る送
    りガイド機構と、 送られてきた連鎖端子金具に電線を圧着し端子金具を切
    断する圧着機構とを備えてなるアプリケータにおいて、 前記送りガイド機構と前記圧着機構とを 互いに脱着可能
    に構成したことを特徴とするアプリケータ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のアプリケータにお
    いて、上記送りガイド機構は送りピッチを所望のピッチ
    に変更可能なピッチ調整機構を備えて構成され、端子形
    状に合わせた送りピッチで連鎖端子金具を送ることを特
    徴とするアプリケータ。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または2に記載のアプリケ
    ータにおいて、上記送りガイド機構は形状を変更可能な
    ホールドダウン部材を備えて上記圧着機構における圧着
    用の金型間部分に保持し、上記圧着機構は同金型の移動
    時に同送りガイド機構のホールドダウン部材を利用する
    ように構成したことを特徴とするアプリケータ。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜3に記載のアプリケータ
    において、互いに脱着可能な上記送りガイド機構と上記
    圧着機構は、互いに押圧されたときに当接する当接面に
    両者の相対位置をガイドする凹凸ガイド機構を形成して
    構成したことを特徴とするアプリケータ。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載のアプリケータにお
    いて、上記送りガイド機構と上記圧着機構を圧着作業位
    置まで移動可能に載置するガイドテーブルを備えるとと
    もに、当該ガイドテーブルには、圧着作業終点位置にて
    上記圧着機構に当接するストッパを設けるとともに、上
    記送りガイド機構を同圧着機構に向けて押しつける押圧
    機構を設けた構成としたことを特徴とするアプリケー
    タ。
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