JP3976719B2 - 端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置及びコネクタ製造方法 - Google Patents

端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置及びコネクタ製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線接続部を有する立ち上げ片を途中まで曲げ加工した状態の端子を本曲げ用のプレス機に送り、さらに次の端子挿入装置に送ってコネクタを形成させる端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置及びコネクタ製造方法に関するものである。
従来、端子をコネクタハウジングに挿入してコネクタを製造する工程においては、複数の端子を横連鎖端子としてリールに巻いて、リールから端子を端子挿入機に供給し、端子挿入機の切断刃で端子を連鎖帯から切断すると共に、ハンドで端子を把持してコネクタハウジング内に挿入していた。
端子としては圧着端子が用いられているが、近年、電線接続工数(圧着端子は電線の絶縁被覆を皮剥きしなければならない)の削減やコネクタの小型化等を目的として、圧接端子が多く使用されている。
圧着端子は基板部の一方に、相手端子に対する電気接触部、他方に電線圧着片をそれぞれ有し、圧接端子は基板部の一方に、同じく相手端子に対する電気接触部、他方に電線圧接刃をそれぞれ有している。圧接刃は左右一対の圧接片とその間のスロットで構成される。
圧着端子は電線を圧着した状態(電線付き端子の状態)でコネクタハウジングの端子収容室に挿入され、圧接端子の多くの種類のものは、コネクタハウジングの端子収容溝に上方から基板部板厚方向に挿着され、上向きに圧接刃を立ち上げて位置させ、端子挿着後に上方から電線を圧接ブレード(治具)で圧接刃に電線を押し込んで圧接させる。
しかしながら、上記圧接端子として、圧着端子のようにコネクタハウジングの端子挿入室に挿入し、コネクタハウジングの後端部に圧接端子の圧接刃を端子抜き方向(端子軸方向)に立ち上げて位置させ、電線を端子挿入直交方向に配置しつつ圧接刃に圧接させる種類のものを使用する場合には、圧接端子の水平な基板部から立ち上げ片を垂直に屈曲させ、その立ち上げ片から圧接刃を水平に突出させる必要があり、複数の圧接端子を横連鎖端子としてリールに巻いた場合に、リールが肥大化することは勿論のこと、リール巻き状態等で圧接端子の立ち上げ片が変形して、圧接刃の位置寸法に狂いを生じ、電線の圧接を正確に行えなくなるという懸念を生じた。
本発明は、上記した点に鑑み、リールの肥大化を防ぎ、また、端子の立ち上げ片の変形をなくして、コネクタハウジングへの端子の挿着後における電線の接続を正確に行うことのできる端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置及びコネクタ製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置は、電線接続部を有する立ち上げ片が基板部から予め斜めに立ち上げられた中間加工状態の端子を供給し、該立ち上げ片を規定の角度に屈曲させて完成状態の端子とする端子曲げ加工装置と、該端子曲げ加工装置から連続して該完成状態の端子を供給し、コネクタハウジングに挿着してコネクタを形成させる端子挿入装置とを備えることを特徴とする。
上記構成により、端子曲げ加工装置に供給されるまでの端子の立ち上げ片の高さが低くコンパクトに抑えられると共に、端子曲げ加工装置で端子の立ち上げ片の屈曲角度が正確に規定され、その状態で端子が隣接の端子挿入装置に送られ、端子曲げ加工装置から端子挿入装置までの間が距離的にも時間的にも短いから、端子の立ち上げ片の干渉やそれに伴う変形が起こることがなく、コネクタハウジングへの挿着後の端子の電線接続部の位置が正確に規定される。
請求項2に係る端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置は、請求項1記載の端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置において、前記中間加工状態の端子及び前記完成状態の端子が連鎖端子として複数連結された状態で前記端子曲げ加工装置と前記端子挿入装置とに連続して送られることを特徴とする。
上記構成により、立ち上げ片の高さが抑えられて連鎖端子が高さ方向にコンパクト化されると共に、端子曲げ加工装置への端子の供給や、端子曲げ加工装置から端子挿入装置への端子の供給が連鎖端子の状態で等ピッチの間欠動作でスムーズ且つ確実に行われる。
請求項3に係る端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置は、請求項1又は2記載の端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置において、前記中間加工状態の端子がリールに巻かれた状態から前記端子曲げ加工装置に送られることを特徴とする。
上記構成により、立ち上げ片の高さが抑えられてリールの径が小さく規定されると共に、端子曲げ加工装置への中間加工状態の端子の供給がスムーズに行われる。
請求項4に係る端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置において、前記電線接続部が圧接刃であり、該圧接刃の位置が前記基板部よりも高く規定されたことを特徴とする。
上記構成により、端子を例えばリール巻きした際や、端子曲げ加工装置や端子挿入装置に供給した際に、圧接刃が端子同士や装置の基台等に干渉することがなく、圧接刃の変形が防止される。
請求項5に係る端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置において、端子曲げ加工装置が、前記立ち上げ片を直角に屈曲させる一次プレス工程と、該立ち上げ片を若干内向きに屈曲させる二次プレス工程とを備えることを特徴とする。
上記構成により、一次プレス工程で端子の立ち上げ片が垂直に立ち上げられ、さらに二次プレス工程で立ち上げ片の屈曲角度が微修正されて、立ち上げ片が若干の角度(例えば1゜以下)で内向き(端子前方に向けて)に屈曲する。これにより、端子挿入装置で端子をコネクタハウジング内に挿入した際に、立ち上げ片がコネクタハウジングの座面に密着し、電線接続部の位置が正確に規定される。
請求項6に係る端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造方法は、電線接続部を有する立ち上げ片を基板部から斜めに立ち上げた中間加工状態の端子を予め形成しておき、該中間加工状態の端子を端子曲げ加工工程に送り、該立ち上げ片を規定の角度に屈曲させて完成状態の端子を形成し、続いて該完成状態の端子をコネクタハウジングに挿入してコネクタを形成することを特徴とする。
上記構成により、端子曲げ加工工程に供給されるまでの端子の立ち上げ片の高さが低くコンパクトに抑えられると共に、端子曲げ加工工程で端子の立ち上げ片の屈曲角度が正確に規定され、その状態で端子が隣接の端子挿入工程に送られ、端子曲げ加工工程から端子挿入工程までの間が距離的にも時間的にも短いから、端子の立ち上げ片の干渉やそれに伴う変形が起こることがなく、コネクタハウジングへの挿着後の端子の電線接続部の位置が正確に規定される。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、中間加工状態の端子をコンパクトな形状で端子曲げ加工装置に供給することができ、それにより端子供給スペースの削減が図られ、また、端子曲げ加工装置で規定の角度に立ち上げ片を屈曲させた状態で、直ぐに端子を端子挿入装置に供給することで、立ち上げ片の干渉やそれによる変形が防止され、立ち上げ片の電線接続部の位置精度が高まり、電線との電気的接続の信頼性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、中間加工状態の端子をコンパクトな形状でスムーズ且つ確実に端子曲げ加工装置に供給することができると共に、端子曲げ加工装置から端子挿入装置へ完成状態の端子をスムーズ且つ確実に供給することができ、コネクタの生産性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、立ち上げ片の高さが抑えられてリールの径が小さく規定されるから、コネクタ製造装置の高さ方向の肥大化が防止される。
請求項4記載の発明によれば、圧接刃の干渉による変形が防止され、電線の圧接がスムーズ且つ確実に行われ、電気的接続の信頼性が確保される。
請求項5記載の発明によれば、二回のプレス工程で端子の立ち上げ片の曲げ角度を正確に規定することができることは勿論のこと、二回目のプレスで工程で立ち上げ片を若干内向きに傾けることで、端子をコネクタハウジング内に挿入した際に、立ち上げ片がコネクタハウジングの座面に密着し、電線接続部の位置が正確に規定され、これにより電線との電気的接続の信頼性が向上する。
請求項6記載の発明によれば、中間加工状態の端子をコンパクトな形状で端子曲げ加工工程まで供給することができ、それにより端子供給スペースの削減が図られ、また、端子曲げ加工工程で規定の角度に立ち上げ片を屈曲させた状態で、直ぐに端子をコネクタハウジングに挿入することで、立ち上げ片の干渉やそれによる変形が防止され、立ち上げ片の電線接続部の位置精度が高まり、電線との電気的接続の信頼性が向上する。
図1〜図11は、本発明に係る端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置及びコネクタ製造方法における端子曲げ加工工程(端子曲げ加工装置)の一実施形態を示すものである。
図1(全体図)の如く、端子曲げ加工装置1は、複数の圧接端子を中間加工状態で横連鎖端子2としてリール3に巻いた端子リール機4と、端子リール機4から繰り出される圧接端子の立ち上げ片をプレス加工で完成状態に屈曲させるプレス機5と、プレス機5の手前で端子リール機4からの横連鎖端子2をプレス機5に等ピッチで送る端子送り機6とで構成されている。
端子リール機4は、リール3とそれを回動自在に支持する軸部7と、それらを支える支柱8と、リール3を回転させるモータ(図示せず)とを備えている。端子送り機6は横連鎖端子2を水平に案内するガイド部9と、横連鎖端子2を等ピッチで間欠送りする送り爪(図示せず)とを備えている。
図2〜図3の如く、中間加工状態の圧接端子(端子)10は水平な基板部11から鋭角な屈曲角(基板部11とのなす内角αは鈍角)で斜めに立ち上げられた立ち上げ片12を備えた状態で、図1のリール3に巻かれている。立ち上げ片12の先端側(上端側)には上下一対の圧接刃(電線接続部)13が立ち上げ片12から直角に外向き(後向き)に突設されている。各圧接刃13は左右一対の圧接片13aと中間のスロット13bとを有し、一対の圧接片13aの先端には電線被覆切裂用の刃部が形成されている。
下側の圧接刃13の先端13c(図3)は水平な基板部11の下面の延長線よりも上側に位置し、圧接端子10がリール3(図1)に巻かれた状態で、先端13cが下側の圧接端子等(図示せず)に干渉しないようになっている。立ち上げ片12が傾斜状に立ち上げられたことで、圧接端子10の全高が短くなり、リール3が径方向にコンパクト化されている。基板部11の前半には、相手側の雄端子(図示せず)に対する接触ばね片14を有する矩形筒状の雌型の電気接触部15が形成されている。電気接触部15の上壁には、後述のコネクタハウジングに対する係止片16が斜めに突設されている。
図4〜図5は、図2〜図3の中間加工状態の端子10をプレス機5(図1)で屈曲加工させた完成状態の端子10’を示すものであり、水平な基板部11から立ち上げ片12’が垂直(直角)に起立し、上下一対の圧接刃13は基板部11と平行に水平に位置している。立ち上げ片12’と基板部11との境である屈曲部17の中央には補強用の小さなリブ(突部)18が表向きに膨出形成されている。このリブ18はプレス機5で形成される。リブ18によって立ち上げ片12’の曲げ剛性がアップする。
立ち上げ片12’の先端(上端)12aは上側の圧接片13と同一平面に位置し、且つ前側の電気接触部15の二倍程度の高さに位置する。前記図2〜図3の中間加工状態の立ち上げ片12の高さは図4〜図5の完成状態の上下一対の圧接刃13の間において下側の圧接刃寄りに位置する。
図2〜図5の各状態の端子10,10’は、実際には図6(平面図)の如く連鎖帯19によって相互に連結された横連鎖端子2の状態でプレス機5で屈曲加工される。図6で向かって上側の端子10が中間加工状態のもの、向かって下側の端子10’が屈曲後の完成状態のものである。両端子10,10’を比較すると、中間加工状態の端子10は立ち上げ片12が低く抑えられている分、全長が少し長くなっている。
各端子10,10’は基板部11の両側を端子直交方向の第一の連鎖帯20で連結され、第一の連鎖帯20は端子長手方向の連結片21で後方の第二の連鎖帯22に連結され、立ち上げ片12,12’と圧接刃13は両連鎖帯20,22と左右の連結片21とで囲まれた空間23内に位置している。
第二の連鎖帯22は連鎖端子送り用の孔部24を等ピッチで有している。孔部24に前記端子曲げ加工装置1(図1)の端子送り機6の送り爪(図示せず)が係合する。送り爪は例えばステップモータで駆動される回転円板(図示せず)に形成されたり、あるいはカム利用の揺動式の送り爪として形成される。
図7は、リール3(図1)に巻く前の圧接端子10”の立ち上げ片12”と圧接刃13の展開状態を示すものである。立ち上げ片12”は真直に延長され、立ち上げ片12”の側端から細幅の連結片25と直交する幅広の連結片26とを介して前後一対の圧接刃13が立ち上げ片12”と平行に配置されている。
細幅の連結片25は折り返され、幅広の連結片26は立ち上げ片12”に重ね合わされ、もう一方の細幅の連結片27で加締め固定されて、幅広の連結片26から各圧接刃13が立ち上げられる。立ち上げ片12”が斜め上向きに起こされて図6の右側の中間加工状態の端子10となる。
なお、各連結片25〜27は完成状態の端子10’の立ち上げ片12’の剛性を増したり、立ち上げ片12’に対する圧接刃13の中心位置を安定させるためのものであり、細幅の連結片25を介さずに圧接刃13を立ち上げ片12’に一体に形成することも可能である。また、雌型の電気接触部15に代えて雄型の電気接触部(図示せず)を形成することも可能である。
図8は、図1の端子曲げ加工装置1(図1)のプレス機5の平面図であり、基台28に沿って矢印方向に横連鎖端子2が等ピッチで間欠送りされ、一次プレス工程29で中間加工状態の圧接端子10の立ち上げ片12の90度曲げと補強リブ18(図6)の形成とが同時に行われ、二次プレス工程30で立ち上げ片12の曲げ角度修正が行われる。
曲げ角度修正は例えば1゜以下の微細な角度で立ち上げ片12を内向きに(中間加工状態の立ち上げ片12の傾き方向とは逆の方向に)屈曲させ、立ち上げ片12の内角を90゜以下とすることで、後述のコネクタハウジングの座面に立ち上げ片12を密着させることを主目的とする。一次プレス工程29での曲げ角度をばらつきなく安定させて曲げ精度を高めることができるのは勿論である。
図9〜図10は、プレス機5の一次プレス工程(一次プレス機)29を加工順に示すものである。図9において、基台28から少し上向きに下パンチ31が突出し、下パンチ31上に中間加工状態の圧接端子10の水平な基板部11が載置され、基台28には下パンチ31に隣接して下パンチ31の突出量とほぼ同じ高さの矩形状のダイス32が固定され、ダイス32の内面側の上端において圧接端子10の立ち上げ片12が傾めに立ち上がり、圧接端子10の基板部11に向けて上パンチ33が下向きに位置している。図9の状態で圧接端子10の立ち上げ片12は中間加工のまま未だ曲げ加工されていない。
上パンチ33は上側の垂直なシリンダ34のロッド35に連結されて昇降駆動され、下パンチ31は下側の垂直なシリンダ36のロッド37に連結されて昇降駆動される。上パンチ33は上側のラム37に設けられて、ストップ板38で一定範囲昇降自在とされ、下パンチ31は下側の基台28に設けられて、ストッパ39で上昇位置規定されている。ラム37は基台28に対して図示しない垂直なガイド軸に沿って昇降可能である。
図10の如く、下パンチ31が上シリンダ34の伸長動作で下降し、下パンチ31上の圧接端子10の基板部11を押圧しつつ下パンチ31を押し下げ、圧接端子10は下パンチ31と一体に下降し、圧接端子10の斜め方向の立ち上げ片12(図9)が上パンチ33の直角な先端部と基台28上の直角なダイス32との間に挟まれて直角に屈曲される。上パンチ33はその段部40がストップ板38に当接してそれ以上の下降が阻止される。下側のシリンダ36は上側のシリンダ34よりも力が弱く、下パンチ31は上パンチ33に押圧されて強制的に下降する。
図11は、プレス機5の二次プレス工程(二次プレス機)30を示すものである。二次プレス工程30の上パンチ41はその先端部(下端部)に上向き(末広がり)の傾斜面42を有し、同じく下パンチ43は下向き(尻窄み)の傾斜面44を有し、上向きの傾斜面42の内角θは下向きの傾斜面44の角度よりも小さく規定されている。
上パンチ41は圧接端子10の電気接触部15を進入させる溝部45を有し、溝部45内で端子10を正確に位置決めする。上パンチ41は図示しないシムを介して下降ストロークを調整可能である。下パンチ43はねじ手段(図示せず)で端子長手方向に位置を微調整可能である。
下パンチ43は基台46に固定され、上パンチ41はラム47に昇降自在に配置されて、ストッパ板48で下降ストロークを規制され、上側の垂直なシリンダ49のロッド50に連結されている。基台46に対してラム47は垂直なガイド軸(図示せず)に沿って昇降可能である。
シリンダ49の伸長動作で上パンチ41を下降させることで、上パンチ41の上向きの傾斜面42が下パンチ43の下向きの傾斜面44との間で圧接端子10の立ち上げ片12を両傾斜面42,44に沿って両傾斜面42,44の傾斜方向に若干の角度(例えば1゜以下の角度)で屈曲させる。
これにより、一次プレス工程29での立ち上げ片12の屈曲角度のばらつきが修正され、屈曲角度の精度が高まると共に、後述の端子挿入時にコネクタハウジングの座面に端子10’の立ち上げ片12’の内面が密着して、圧接刃13の位置精度が高まる。
なお、立ち上げ片12の屈曲精度がさほど必要でない場合には、二次プレス工程30を省略し、一次プレス工程29のみで立ち上げ片12を屈曲させることも可能である。
図12〜図13は、図1の端子曲げ加工装置1に隣接して配置される端子挿入装置51の一例を示すものである。少なくとも端子曲げ加工装置1と端子挿入装置51とで本発明のコネクタ製造装置が構成される。端子挿入装置51と前記端子曲げ加工装置1との間で横連鎖端子2は略円弧状ないしU字状の弛みをもって連続する。
この端子挿入装置51は、合成樹脂製のコネクタハウジング52の水平な端子収容室53に、上記端子曲げ加工装置1で曲げ加工された圧接端子10’を挿入するためのものであり、挿入前に前記横連鎖端子2の連鎖帯20(図13)を基板部11の両側で切断する切断刃54を有している。切断は上パンチ55と下パンチ56との剪断動作で行われる。
コネクタハウジング52は保持具57で固定される。その状態で、連鎖帯20(図13)が切断され、次いで圧接端子10’が例えば垂直な立ち上げ片12’を水平な押し棒58で押されてコネクタハウジング52内に挿入され、係止片16でコネクタハウジング52内に係止される。保持具57は上下反転可能として、コネクタハウジング52への端子10’の反転挿入を可能としている。
図14は、コネクタハウジング52内に圧接端子10’を挿入途中の状態を示している。コネクタハウジング52と各圧接端子10’とでコネクタ59が構成される。本例のコネクタハウジング52は複数の端子収容室53を横一列に等ピッチで有しており、コネクタハウジング52の後端部において、端子収容室53の上側と下側とに端子収容室53よりも幅広の座面60が千鳥状に配置され、隣り合う端子収容室53には圧接端子10’が上向き又は下向きに反転して互い違いに挿入され、各座面60に圧接端子10’の立ち上げ片12’が密着して位置する。座面60に立ち上げ片12’が密着することで、立ち上げ片に設けられた圧接刃13の位置が正確に規定される。圧接端子10’の外側には電線案内用のリブ61が位置する。
コネクタハウジング52に圧接端子10’を挿着して成るコネクタ59には別工程で絶縁被覆電線(図示せず)が圧接される。電線はコネクタ嵌合方向(端子挿入方向)とは直交する方向に導出される。雄・雌両コネクタの嵌合と同時に、コネクタ59の前端側の開口62(図12)から相手側雄端子(図示せず)が挿入され、圧接端子10’の電気接触部15に接続される。両コネクタはロックアーム63で抜け出しなく固定される。
なお、上記実施形態においては、圧接刃13を有する圧接端子10を用いたコネクタの製造について述べたが、本発明は、圧接刃13に代えて圧着片(図示せず)を立ち上げ片に形成した圧着端子を用いたコネクタの製造にも適用可能である。
また、上記実施形態においては、コネクタハウジング52の端子収容室53に圧接端子10’をコネクタ嵌合方向に挿入する例を示したが、本発明は、コネクタハウジングの露出した端子収容溝(図示せず)に圧接端子をコネクタ嵌合直交方向から挿入し、端子収容溝から垂直に立ち上がった座面に立ち上げ片を密着させるコネクタを製造する場合も適用可能である。
また、上記実施形態においては、中間加工状態の圧接端子10を横連鎖端子2としてリール3に巻いた状態で使用したが、横連鎖端子2をリール3に巻かずにそのままの状態で端子曲げ加工装置1に供給することも可能である。また、例えば少量生産の場合は、横連鎖端子2とせずに、中間加工状態の圧接端子10を一つづつ手作業で又は自動送りで端子曲げ加工装置1に供給することも可能である。
また、上記実施形態においては横連鎖端子2を用いた例を示したが、横連鎖端子2ではなく縦連鎖端子(端子長手方向に複数連結された端子)を用いることも可能である。この場合、連鎖帯は例えば基板部11と立ち上げ片12との屈曲部の側方から後方に長く延長される。
本発明に係る端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置及びコネクタ製造方法における端子曲げ加工装置の一実施形態を示す正面図である。 中間加工状態の圧接端子の一形態を示す斜視図である。 同じく中間加工状態の圧接端子を示す側面図である。 完成状態の圧接端子を示す斜視図である。 同じく完成状態の圧接端子を示す側面図である。 中間加工状態と完成状態の圧接端子を含む横連鎖端子の一形態を示す平面図である。 圧接端子の一部を展開した状態の横連鎖端子を示す平面図である。 端子曲げ加工装置のプレス機の一形態を示す平面図である。 プレス機における一次プレス工程の初期状態を示す縦断面図である。 同じく一次プレス工程の完了状態を示す縦断面図である。 同じくプレス機における二次プレス工程を示す縦断面図である。 コネクタ製造装置における端子挿入装置の一形態を示す要部縦断面図である。 同じく端子挿入装置を示す要部正面図である。 コネクタハウジングに圧接端子を挿入途中のコネクタの一形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 端子曲げ加工装置
2 横連鎖端子(連鎖端子)
3 リール
10 中間加工状態の端子
10’ 完成状態の端子
11 基板部
12,12’ 立ち上げ片
13 圧接刃(電線接続部)
29 一次プレス工程
30 二次プレス工程
51 端子挿入装置
52 コネクタハウジング
59 コネクタ

Claims (6)

  1. 電線接続部を有する立ち上げ片が基板部から予め斜めに立ち上げられた中間加工状態の端子を供給し、該立ち上げ片を規定の角度に屈曲させて完成状態の端子とする端子曲げ加工装置と、該端子曲げ加工装置から連続して該完成状態の端子を供給し、コネクタハウジングに挿着してコネクタを形成させる端子挿入装置とを備えることを特徴とする端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置。
  2. 前記中間加工状態の端子及び前記完成状態の端子が連鎖端子として複数連結された状態で前記端子曲げ加工装置と前記端子挿入装置とに連続して送られることを特徴とする請求項1記載の端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置。
  3. 前記中間加工状態の端子がリールに巻かれた状態から前記端子曲げ加工装置に送られることを特徴とする請求項1又は2記載の端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置。
  4. 前記電線接続部が圧接刃であり、該圧接刃の位置が前記基板部よりも高く規定されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置。
  5. 端子曲げ加工装置が、前記立ち上げ片を直角に屈曲させる一次プレス工程と、該立ち上げ片を若干内向きに屈曲させる二次プレス工程とを備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造装置。
  6. 電線接続部を有する立ち上げ片を基板部から斜めに立ち上げた中間加工状態の端子を予め形成しておき、該中間加工状態の端子を端子曲げ加工工程に送り、該立ち上げ片を規定の角度に屈曲させて完成状態の端子を形成し、続いて該完成状態の端子をコネクタハウジングに挿入してコネクタを形成することを特徴とする端子曲げ加工工程を含むコネクタ製造方法。
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