JP3063273B2 - 防錆シート - Google Patents

防錆シート

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JP3063273B2
JP3063273B2 JP22904291A JP22904291A JP3063273B2 JP 3063273 B2 JP3063273 B2 JP 3063273B2 JP 22904291 A JP22904291 A JP 22904291A JP 22904291 A JP22904291 A JP 22904291A JP 3063273 B2 JP3063273 B2 JP 3063273B2
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防錆シートに関し、特に
優れた強度を有し、且つ溶融して再生原料として再使用
可能な防湿・耐水性の防錆シートに関する。
【0002】
【従来の技術】気化蒸気が金属に対して防錆効果を発揮
する気化性防錆剤を、支持体に含有させた防錆紙は一般
に良く知られており、産業用紙として金属類の保管、輸
送等に巾広く実用されている。
【0003】防錆シートの支持体としては、一般にクラ
フト紙、フィルム、クラフト紙にポリエチレン,ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系フィルムをラミネート被
覆して得られるラミネート紙や不織布とポリオレフィン
系フィルムを貼り合わせたシート、またはラミネート紙
にポリオレフィンのクロスを貼り合わせたシート等が使
用されている。
【0004】(イ)クラフト紙の場合にはクラフト紙に
防錆剤を塗布或いは含浸して、(ロ)フィルムの場合に
は防錆剤をフィルム自体に練り込んで或いはフィルムの
表面に塗布して、(ハ)ラミネート紙の場合には防錆剤
を塗布或いは含浸したクラフト紙にフィルムをラミネー
トして、(ニ)不織布とフィルムを貼り合わせたシート
の場合には貼り合わせたシートに防錆剤を塗布して、
(ホ)ラミネート紙にクロスを貼り合わせたシートの場
合には防錆剤を塗布或いは含浸したクラフト紙にフィル
ムをラミネートした後に更にクロスを貼り合わせる。
【0005】しかし、これらの防錆シートは何れも欠点
が有る。即ち、支持体がクラフト紙の場合には、紙自体
が水透過性や吸湿性を有するために、この防錆シートで
包んだ金属類が高温高湿下に置かれた時や、金属類を包
んだ防錆シートが水に濡れた時には、金属類が濡れて極
めて発錆し易くなる。また支持体がフィルムの場合に
は、十分な厚さのものでないと強度が劣るために、袋と
して使用した時、取扱中にフィルムが破れてしまい包ん
だ金属類が発錆し易くなる。
【0006】また支持体がラミネート紙や不織布とフィ
ルムを貼り合わせたシートの場合には、十分な防湿性を
有するが、強度的に十分とは言いがたい。そしてラミネ
ート紙にクロスを貼り合わせたシートの場合には、クラ
フト紙のように離解して再生紙用原料とすることが出来
ず、フィルムや不織布とフィルムの貼り合わせシートの
ように溶融してプラスチック原料として使用することも
出来ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た強度を有し、且つ溶融して原料として再使用可能な防
湿・耐水性の防錆シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、不織布と合成
樹脂フィルムと合成樹脂クロスを順次積層してなるシー
トの不織布面に、気化性防錆剤組成物を含有せしめた構
造を特徴とする防錆シートである。
【0009】
【作用】不織布・合成樹脂フィルム・合成樹脂クロスを
順次積層してなるシートの、不織布面に気化性防錆剤組
成物を含有せしめた構造の、本発明の防錆シート(図
1)は、通常(A)順次積層したシートの不織布面に気
化性防錆剤組成物を塗布することによって、或いは
(B)不織布と合成樹脂フィルムを積層したシートの不
織布面に気化性防錆剤組成物を塗布した後に、このシー
トの合成樹脂フィルム面に更に合成樹脂クロスを貼り合
わせることによって得られる。
【0010】また不織布・合成樹脂フィルム・合成樹脂
クロス・合成樹脂フィルムを順次積層してなるシート
の、不織布面に気化性防錆剤組成物を含有せしめた構造
を有する、本発明の防錆シート(図2)は、通常(A)
順次積層したシートの不織布面に気化性防錆剤組成物を
塗布することによって、或いは(B)不織布と合成樹脂
フィルムと合成樹脂クロスを順次積層したシートの不織
布面に気化性防錆剤組成物を塗布した後に、このシート
の合成樹脂クロス面に更に合成樹脂フィルムを貼り合わ
せることによって、または(C)不織布と合成樹脂フィ
ルムを積層したシートの不織布面に気化性防錆剤組成物
を塗布した後に、このシートの合成樹脂フィルム面に更
に合成樹脂クロスと合成樹脂フィルムを順次貼り合わせ
ることによって、若しくは(D)不織布と合成樹脂フィ
ルムを積層したシートの不織布面に気化性防錆剤組成物
を塗布した後に、このシートの合成樹脂フィルム面に更
に合成樹脂クロスと合成樹脂フィルムを貼り合わせたシ
ートの合成樹脂クロス面を貼り合わせることによって得
られる。
【0011】本発明に使用される不織布としては、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
アミド等の合成樹脂を材料として湿式法、乾式法、直接
法で製造された厚さ5μm〜50mmのものが挙げられ
るが、中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン系樹脂はヒートシール性に優れ、特に好まし
い。
【0012】合成樹脂フィルムとしては、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリスチレン等の材質からなる厚さ5
〜500μmのものが挙げられる。中でも、ポレエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂はヒート
シール性に優れ特に好ましい。
【0013】合成樹脂クロスは、本発明の防錆シートの
強度に最も大きく影響するため極めて重要である。合成
樹脂クロスを貼り合わせて得られた防錆シートは、袋に
加工してその中に金属部品等を入れて取り扱った時に、
袋が破れて発錆し易い環境にさらされる危険性が小さく
なり、包んだ金属類の防錆効果を十分に保証する。
【0014】本発明に使用される合成樹脂クロスとして
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリアミド等の材質からなる厚さ5〜500μmの
ものが挙げられる。中でも、ポレエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系のものはヒートシール性に優
れて好ましい。そして、引張り強度が20kg/50m
m以上の強度に優れたものを使用すると、取扱中に袋が
破れる危険性が極めて小さく特に好ましい。上記材料の
貼り合わせには、湿式ラミネート法、乾式ラミネート
法、ホットメルトラミネート法、押し出しラミネート法
等の公知の方法が用いられる。
【0015】本発明に用いられる防錆剤としては、例え
ば亜硝酸ジシクロヘキシルアンモニウム、カプリル酸ジ
シクロヘキシルアンモニウム、炭酸ジシクロヘキシルア
ンモニウム、亜硝酸ジイソプロピルアンモニウム、安息
香酸モノエタノールアンモニウム、安息香酸ソーダ、安
息香酸、カプリル酸、カプリン酸、安息香酸イソプロピ
ル、安息香酸ブチル、桂皮酸ブチル、カルバミン酸アン
モニウム、モノエチルアミン、ジエチルアミン、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、モルホリン、メチルモルホリン、エチルモルホ
リン、ヘキサメチレンテトラミン、ベンゾトリアゾー
ル、トリルトリアゾール、尿素、チオ尿素、亜硝酸ソー
ダ等の公知の材料が挙げられ、塗抹に用いられる気化性
防錆剤組成物は上記防錆剤の単独或いは複数を水性系或
いは非水性系媒体に分散或いは溶解或いは混和し、更に
必要応じて接着剤、浸透剤等を添加して調製される。
【0016】水性系媒体としては、水単独或いはメチル
ケトン、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソ
ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル等の水と混和する媒体と水との混合液が挙げられる。
【0017】非水性系媒体としては、例えばベンゼン、
トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、トリ
クロルエチレン、メチルケトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチ
ルセロソルブ、メタノール、エタノール、n−プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノー
ル、イソブタノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサ
ノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール等や下記エチレン不飽和結合を有
するモノマー、オリゴマー或いはプレポリマーが挙げら
れる。
【0018】接着剤としては、水性系として塗布する場
合には水溶性バインダー、ラテックス系バインダーが使
用され、非水性系として塗布する場合には油溶性バイン
ダーが使用される。また、電子線或いは紫外線で硬化す
る場合にはエチレン性不飽和結合を有するモノマー、オ
リゴマー或いはプレポリマーが使用される。
【0019】水溶性バインダーとしては、例えばゼラチ
ン、アルブミン、カゼイン、澱粉、エーテル化澱粉、エ
ステル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、寒天、アルギン酸ソーダ、アラビ
アゴム等の水溶性天然或いは半合成高分子化合物、ポリ
ビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、エチレン・無水マレイン酸共重合体、スチレン・無
水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル・無水マ
レイン酸共重合体、イソブチレン・無水マレイン酸共重
合体等の水溶性合成高分子化合物が挙げられる。
【0020】ラテックス系バインダーとしては、例えば
スチレン・ブタジエンラテックス、アクリロニトリル・
ブタジエンラテックス、アクリル酸エステル系ラテック
ス、酢酸ビニル系ラテックス、塩化ビニリデン系ラテッ
クス及びこれらのカルボキシ変性(例えばアクリル酸)
ラテックス等が挙げられる。
【0021】油溶性バインダーとしては、例えばロジ
ン、コパール、ダルマン、ギルソナイト、ゼイン等の天
然樹脂、硬化ロジン、二量化ロジン、重合ロジン、マレ
イン酸樹脂、フマル酸樹脂、メチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒ
ドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプロ
ピオネート、セルロースアセテートブチラール、ニトロ
セルロース等の半合成樹脂、フェノール樹脂、キシレン
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、クマロン
・インデン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、環化ゴム、
塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレンスチレン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルブチ
ラール等が挙げられる。
【0022】電子線或いは紫外線で硬化するエチレン性
不飽和結合を有するモノマー、オリゴマー、プレポリマ
ーとしては、例えばスチレン、メチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、ラウリルアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジ
アクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレ
ート、1,2−ブタンジオールジアクリレート、エポキ
シ樹脂とアクリル酸との反応物、マレイン酸とアクリル
酸とジエチレングリコールの縮合物等が挙げられる。
【0023】エチレン性不飽和結合を有するモノマー、
オリゴマー、プレポリマーを使用して紫外線で硬化する
場合には、塗液中に光重合開始剤が、また必要に応じて
増感剤が添加される。
【0024】光重合開始剤としては、例えばベンゾキノ
ン、フェナンスレンキノン、ナフトキノン、ベンゾイン
ブチルエーテル、ベンゾイン、ミヒラーケトン等が挙げ
られる。
【0025】増感剤としては、例えばトリエタノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジエタ
ノールアミン、N−メチルモルホリン等が挙げられる。
浸透剤としては、例えばイソプロピルアルコール、イソ
ブチルアルコール等のアルコール類等が挙げられる。
【0026】気化性防錆剤組成物の塗抹は、通常バーコ
ーター、ロールコーター、グラビアコーター、エアーナ
イフコーター等の塗工機を使って行われる。塗液は、通
常乾燥重量が2〜50g/m2 となるように塗抹され
る。因みに、1g/m2 以下の場合には防錆効果が弱
く、50g/m2 以上の場合には製造コストが極めて高
いものとなる。
【0027】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をより具体的に説
明するが、勿論これらに限定されるものではない。また
特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量部及
び重量%を示す。
【0028】実施例1 27g/m2 のポリエチレン−ポリプロピレン系不織布
(商品名:ボンリック28J、金星製紙製)とポリエチ
レンクロス(商品名:パイオランU・Sクロス、ダイヤ
テックス社製)とをポリエチレンをバインダーとして貼
り合わせて積層シートを得た。
【0029】続いて、水60重量部に亜硝酸ソーダ20
重量部、安息香酸11重量部、トリエチルアミン9重量
部を溶解して調製した防錆塗液を、上記シートの不織布
面にバーコーターでコート量が7g/m2 (乾燥重量)
となるように塗抹し、60℃下で乾燥して防錆シートを
作成した。
【0030】得られた防錆シートは、鉄に対して高温高
湿下で良好な防錆能を示し、また溶融して再生原料とし
て使用出来た。また、この防錆シートは、引張り強度が
65.3kg/50mmであり、袋加工したものは通常
の取扱では破れることが無かった。
【0031】実施例2 ポリエチレンクロス(商品名:パイオランU・Sクロ
ス、ダイヤテックス社製)に20μmポリエチレンをラ
ミネートしたシートのポリエチレンクロス面に、27g
/m2 のポリエチレン−ポリプロピレン系不織布(商品
名:ボンリック28J、金星製紙製)をポリエチレンを
バインダーとして貼り合わせて積層シートを得た。
【0032】続いて、この積層シートの不織布面に、実
施例1と同様にして得た防錆塗液を、実施例1と同様に
塗抹、乾燥して防錆シートを作成した。
【0033】得られた防錆シートは、鉄に対して高温高
湿下で良好な防錆能を示し、また溶融して再生原料とし
て使用出来た。また、この防錆シートは、引張り強度が
67.9kg/50mmであり、袋加工したものは通常
の取扱では破れることが無かった。
【0034】比較例1 不織布ボンリック28Jに20μmのポリエチレンを貼
り合わせて得たシートの、不織布面に実施例1と同様に
して得た防錆塗液をバーコーターでコート量が7g/m
2 (乾燥重量)となるように塗抹し、60℃下で乾燥し
て防錆シートを作成した。
【0035】得られた防錆シートは、鉄に対して高温高
湿下で良好な防錆能を示し、また溶融して再生原料とし
て使用出来た。
【0036】しかし、この防錆シートは引張り強度が
3.5kg/50mmで強度が十分でなく、袋加工した
ものは通常の取扱で破れ易く実用上問題があった。
【0037】比較例2 実施例1と同様にして得た防錆塗液を80g/m2 の中
性ノーサイズ未晒クラフト紙の片面に、バーコーターで
コート量が7g/m2 (乾燥重量)となるように塗抹
し、115℃下で乾燥した。続いて、上記シートの非塗
工面に20μmポリエチレンをラミネートして防錆シー
トを作成した。
【0038】得られた防錆シートは、実施例1の防錆シ
ートと同様に鉄に対して高温高湿下で良好な防錆能を示
したが、紙離解または溶融樹脂としての再生原料に使用
出来なかった。そしてこの防錆シートは引張り強度が1
1.7kg/50mmで強度が十分でなく、袋加工した
ものは通常の取扱で破れ易く実用上問題があった。
【0039】比較例3 実施例1と同様にして得た防錆塗液を80g/m2 の中
性ノーサイズ未晒クラフト紙の片面に、バーコーターで
コート量が7g/m2 (乾燥重量)となるように塗抹
し、115℃下で乾燥した。
【0040】続いて、上記シートの非塗工面とポリエチ
レンクロス(商品名:パイオランU・Sクロス、ダイヤ
テックス社製)をポリエチレンをバインダーとして貼り
合わせて防錆シートを得た。
【0041】得られた防錆シートは、実施例1の防錆シ
ートと同様に鉄に対して高温高湿下で良好な防錆能を示
し、引張り強度が69.2kg/50mmであり、袋加
工したものは通常の取扱で破れることが無かった。しか
し、この防錆シートは再生パルプまたは溶融樹脂として
の再生原料に使用出来なかった。
【0042】
【発明の効果】本発明の防錆シートは、鉄に対して高温
高湿下でも良好な防錆能を示し、また溶融して再生原料
として使用出来た。また、この防錆シートは優れた引張
り強度を有し袋加工したものは通常の取扱で破れること
が無かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、不織布と合成樹脂フィルムと合成樹脂
クロスを、順次積層してなるシートの不織布面に、気化
性防錆剤組成物を含有せしめた防錆シートである。
【図2】図2は、不織布と合成樹脂フィルムと合成樹脂
クロスと合成樹脂フィルムを、順次積層してなるシート
の不織布面に、気化性防錆剤組成物を含有せしめた防錆
シートである。
【図3】図3は、不織布と合成樹脂フィルムを積層して
なるシートの不織布面に、気化性防錆剤組成物を含有せ
しめた防錆シートである。
【図4】図4は、クラフト紙と合成樹脂フィルムと合成
樹脂クロスとを順次積層してなるシートのクラフト紙面
に、気化性防錆剤組成物を含有せしめた構造の防錆シー
トである。
【符号の説明】
1・・・防錆シート 2・・・不織布面に、気化性防錆剤組成物を含有 3・・・合成樹脂フィルム 4・・・合成樹脂クロス 5・・・クラフト紙面に、気化性防錆剤組成物を含有
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−100286(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 65/42 B32B 27/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不織布と合成樹脂フィルムと合成樹脂クロ
    スを順次積層してなるシートの、不織布面に気化性防錆
    剤組成物を含有せしめたことを特徴とする防錆シート。
  2. 【請求項2】合成樹脂クロス上に、更に合成樹脂フィル
    ム層を設けた請求項1記載の防錆シート。
  3. 【請求項3】順次積層した層の材質が何れもポリオレフ
    ィン系樹脂である請求項1または2記載の防錆シート。
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