JP2588946Y2 - 粉粒体用袋 - Google Patents
粉粒体用袋Info
- Publication number
- JP2588946Y2 JP2588946Y2 JP1992060615U JP6061592U JP2588946Y2 JP 2588946 Y2 JP2588946 Y2 JP 2588946Y2 JP 1992060615 U JP1992060615 U JP 1992060615U JP 6061592 U JP6061592 U JP 6061592U JP 2588946 Y2 JP2588946 Y2 JP 2588946Y2
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- Japan
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- bag
- paper
- proof
- moisture
- powder
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、セメント袋や肥料袋
或はメリケン粉袋などの粉粒体を収納する粉粒体用袋に
関する。
或はメリケン粉袋などの粉粒体を収納する粉粒体用袋に
関する。
【0002】
【従来技術とその課題】周知のように、粉粒体の収納袋
内に空気が残留していると、積み荷のときや運搬時に袋
が破けたり、荷崩れを起こしたり、或は、荷巾が大きく
なる等の問題があるため、従来では、上記粉粒体用袋
を、ある程度の通気性のある材質のシート材で形成する
か、エアー抜き手段を配設して構成したものが殆どであ
る。
内に空気が残留していると、積み荷のときや運搬時に袋
が破けたり、荷崩れを起こしたり、或は、荷巾が大きく
なる等の問題があるため、従来では、上記粉粒体用袋
を、ある程度の通気性のある材質のシート材で形成する
か、エアー抜き手段を配設して構成したものが殆どであ
る。
【0003】一方、上記粉粒体は、反面、湿気を吸収し
て変質し易いため、上記粉粒体用袋を、ある程度の通気
性を保持しつつ防湿性を得るためには、例えば、通気性
のあるシート状の基材に、低密度ポリエチレンフィルム
などのポリオレフィンをラミネートして製造したものが
従来から公知である。
て変質し易いため、上記粉粒体用袋を、ある程度の通気
性を保持しつつ防湿性を得るためには、例えば、通気性
のあるシート状の基材に、低密度ポリエチレンフィルム
などのポリオレフィンをラミネートして製造したものが
従来から公知である。
【0004】しかしながら、上記粉粒体用袋を、通気性
のあるシート状の基材に、低密度ポリエチレンフィルム
をラミネートして製造してなる従来のものにあっては、
基材である原紙とポリエチレンフィルムとの剥離性が悪
く、また、再生パルプ化工程において未離解物の発生、
プラスチックフィルムの紙料への混入などのトラブルが
発生して古紙として十分に回収することができず、大部
分は産業廃棄物として捨てざるを得ない、という問題を
有していた。
のあるシート状の基材に、低密度ポリエチレンフィルム
をラミネートして製造してなる従来のものにあっては、
基材である原紙とポリエチレンフィルムとの剥離性が悪
く、また、再生パルプ化工程において未離解物の発生、
プラスチックフィルムの紙料への混入などのトラブルが
発生して古紙として十分に回収することができず、大部
分は産業廃棄物として捨てざるを得ない、という問題を
有していた。
【0005】この考案は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、防湿・防水性
に優れ、しかも、使用後の古紙回収が可能となる離解性
を備え、さらには、防湿・防水ラミネート材の使用量を
大幅に削減することができる環境に優しい粉粒体用袋を
提供しようとするものである。
ものであって、その目的とするところは、防湿・防水性
に優れ、しかも、使用後の古紙回収が可能となる離解性
を備え、さらには、防湿・防水ラミネート材の使用量を
大幅に削減することができる環境に優しい粉粒体用袋を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案にあっては、通気性シート材を縫製或は接
着して形成されてなる粉流体用袋を技術的前提とし、該
粉流体用袋の両側面部に、スチレン・アクリル共重合体
を、シート材に対して1〜30g/m2の割合で帯状或
はブロック状に塗布し、該塗布部分を最低造膜温度以上
の温度で乾燥させたことを特徴とするものである。
め、この考案にあっては、通気性シート材を縫製或は接
着して形成されてなる粉流体用袋を技術的前提とし、該
粉流体用袋の両側面部に、スチレン・アクリル共重合体
を、シート材に対して1〜30g/m2の割合で帯状或
はブロック状に塗布し、該塗布部分を最低造膜温度以上
の温度で乾燥させたことを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】以下、添付図面に示す一実施例に基き、この
考案を詳細に説明する。
考案を詳細に説明する。
【0008】図1は、この実施例に係るセメント袋1を
複数個積層した状態を示しており、また、図2は、本実
施例に係るセメント袋1の展開図である。
複数個積層した状態を示しており、また、図2は、本実
施例に係るセメント袋1の展開図である。
【0009】この実施例に係るセメント袋1は、2枚の
通気性紙シート材2,3を折り曲げて、その重合端部を
縫製或は接着して袋状に形成されており、該通気性紙シ
ート材2,3の両側面部分Aの間には、スチレン・アク
リル共重合体のコート材5が帯状に塗布されている。
尚、上記通気性シート材2,3を縫製或は接着してセメ
ント袋に製造する手順は、例えば、セメント袋などの公
知の製造工程と同様であるので、その詳細な説明をここ
では省略する。
通気性紙シート材2,3を折り曲げて、その重合端部を
縫製或は接着して袋状に形成されており、該通気性紙シ
ート材2,3の両側面部分Aの間には、スチレン・アク
リル共重合体のコート材5が帯状に塗布されている。
尚、上記通気性シート材2,3を縫製或は接着してセメ
ント袋に製造する手順は、例えば、セメント袋などの公
知の製造工程と同様であるので、その詳細な説明をここ
では省略する。
【0010】通気性紙シート材2,3は、水またはアル
カリ水溶液に対し容易に離解するものを用い、例えば、
板紙・クラフト紙・コート紙などを用いることができ
る。
カリ水溶液に対し容易に離解するものを用い、例えば、
板紙・クラフト紙・コート紙などを用いることができ
る。
【0011】スチレン・アクリル共重合体のコート材5
は、防湿性・防水性・発水性・防滑性・耐熱性・耐湿ブ
ロッキング性(40℃,90%RH)、酢エマルジョン
系接着剤での接着性、易離解性などの特性を有するもの
である。
は、防湿性・防水性・発水性・防滑性・耐熱性・耐湿ブ
ロッキング性(40℃,90%RH)、酢エマルジョン
系接着剤での接着性、易離解性などの特性を有するもの
である。
【0012】スチレン・アクリル共重合物は、各種のス
チレン系単量体及び種々のアクリル系単量体から選択さ
れた1種あるいは2種以上を共重合することにより得る
ことができるが、他の単量体を適宜組み合わせること
で、収納する粉粒体に対応する強度を選択することがで
きる。
チレン系単量体及び種々のアクリル系単量体から選択さ
れた1種あるいは2種以上を共重合することにより得る
ことができるが、他の単量体を適宜組み合わせること
で、収納する粉粒体に対応する強度を選択することがで
きる。
【0013】一方、上記各単量体の内で、エステル結合
(−COOR)のアルキル基(R)の炭素数が多いほど
疎水性が高くなり、防水性・防湿性を向上させることが
できる。
(−COOR)のアルキル基(R)の炭素数が多いほど
疎水性が高くなり、防水性・防湿性を向上させることが
できる。
【0014】尚、上記塗布液は、公知の方法によってシ
ート紙材2,3の両側面部分Aの間に塗布されるが、塗
布量は、シート紙材に対して1〜30g/m2 が望まし
い。この場合、1g/m2 以下では防湿・防水性効果が
十分ではなく、また、30g/m2 以上では、使用後の
古紙回収性の際の離解性が劣る。さらに、塗布後の乾燥
温度については、MFT(コート剤の最低造膜温度をい
う。以下、同じ。)以上の温度であることが必要であ
る。MFT以下では造膜せず、防湿・防水性が劣る。ま
た、MFT以上であれば、特に限定はされないが、樹脂
の所定分解温度以下であることが必要である。
ート紙材2,3の両側面部分Aの間に塗布されるが、塗
布量は、シート紙材に対して1〜30g/m2 が望まし
い。この場合、1g/m2 以下では防湿・防水性効果が
十分ではなく、また、30g/m2 以上では、使用後の
古紙回収性の際の離解性が劣る。さらに、塗布後の乾燥
温度については、MFT(コート剤の最低造膜温度をい
う。以下、同じ。)以上の温度であることが必要であ
る。MFT以下では造膜せず、防湿・防水性が劣る。ま
た、MFT以上であれば、特に限定はされないが、樹脂
の所定分解温度以下であることが必要である。
【0015】それ故、この実施例に係るセメント袋1に
あっては、複数のセメント袋1が積層され重合された時
に、これら各通気性紙シート材2,3の最も湿気が侵入
し易い部分である両側面部分Aの間に、スチレン・アク
リル共重合体のコート材5を帯状に塗布して形成したの
で、通気性紙シート材2,3の全面に上記コート材5を
塗布する必要がなく、しかも、少ないコート材量であっ
ても十分な防湿・防水効果が得られると共に、コート材
5が塗布されていない部分は、通気性が確保されている
ため、積み荷のときや運搬時に袋が破けたり、荷崩れを
起こしたり、或は、荷巾が大きくなる、という問題が発
生する虞が全くなく、さらには、使用後における古紙回
収も可能である、という効果が得られる。
あっては、複数のセメント袋1が積層され重合された時
に、これら各通気性紙シート材2,3の最も湿気が侵入
し易い部分である両側面部分Aの間に、スチレン・アク
リル共重合体のコート材5を帯状に塗布して形成したの
で、通気性紙シート材2,3の全面に上記コート材5を
塗布する必要がなく、しかも、少ないコート材量であっ
ても十分な防湿・防水効果が得られると共に、コート材
5が塗布されていない部分は、通気性が確保されている
ため、積み荷のときや運搬時に袋が破けたり、荷崩れを
起こしたり、或は、荷巾が大きくなる、という問題が発
生する虞が全くなく、さらには、使用後における古紙回
収も可能である、という効果が得られる。
【0016】尚、上記実施例では、上記コート材5を帯
状に塗布した場合を例にとり説明したが、この考案にあ
ってはこれに限定されるものではなく、例えば、図3に
示すように、ブロック状にコート材5を塗布し、或は、
その他の形状に塗布して形成することもできる。
状に塗布した場合を例にとり説明したが、この考案にあ
ってはこれに限定されるものではなく、例えば、図3に
示すように、ブロック状にコート材5を塗布し、或は、
その他の形状に塗布して形成することもできる。
【0017】勿論、本考案は、上記セメント袋に限定さ
れるものではなく、他の粉流体用袋にも適用することが
できる。
れるものではなく、他の粉流体用袋にも適用することが
できる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、この考案に係る粉
粒体用袋によれば、防湿・防水性に優れ、しかも、使用
後の古紙回収が可能となる離解性を備え、さらには、防
湿・防水コート材の使用量を大幅に削減することができ
るとともに、積み荷のときや運搬時に袋が破けたり、荷
崩れを起こしたり、或は、荷巾が大きくなる、という問
題が発生する虞が全くない等、幾多の優れた効果を奏す
る。
粒体用袋によれば、防湿・防水性に優れ、しかも、使用
後の古紙回収が可能となる離解性を備え、さらには、防
湿・防水コート材の使用量を大幅に削減することができ
るとともに、積み荷のときや運搬時に袋が破けたり、荷
崩れを起こしたり、或は、荷巾が大きくなる、という問
題が発生する虞が全くない等、幾多の優れた効果を奏す
る。
【図1】この考案の一実施例に係るセメント袋を複数個
積層した状態を示す斜視図である。
積層した状態を示す斜視図である。
【図2】同セメント袋の展開図である。
【図3】同セメント袋の他のコート材塗布例を示す展開
図である。
図である。
1 セメント袋 2,3 通気性紙シート材 5 スチレン・アクリル共重合体のコート材
Claims (1)
- 【請求項1】 通気性シート材を縫製或は接着して形成
されてなる粉流体用袋において、該粉流体用袋の両側面
部に、スチレン・アクリル共重合体を、シート材に対し
て1〜30g/m 2 の割合で帯状或はブロック状に塗布
し、該塗布部分を最低造膜温度以上の温度で乾燥させた
ことを特徴とする粉流体用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992060615U JP2588946Y2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 粉粒体用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992060615U JP2588946Y2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 粉粒体用袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616270U JPH0616270U (ja) | 1994-03-01 |
JP2588946Y2 true JP2588946Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=13147363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992060615U Expired - Lifetime JP2588946Y2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 粉粒体用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588946Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007268768A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 水硬性材料包装成型物及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP1992060615U patent/JP2588946Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0616270U (ja) | 1994-03-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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